元 黒龍江大学日本語教師   

元黒龍江大学日本語教師としての思い出などを写真を交え、日記風に綴っていくもの。(No.812からは、故郷新潟から発信中)

黒龍江大学日本語教師No.162

2010年10月16日 | 日記
「三江平原の旅」のお話。(その1)「国慶節」の休暇を利用して、以前から行ってみたかった「三江平原」を3泊4日の日程で訪れた。ここは新潟県と黒龍江省が1983年に「友好県省議定書」を締結する際、大きな契機となった農業技術協力が行われたところである。政府開発援助(ODA)事業として灌漑用水を確保するため、ここに巨大な「龍頭橋ダム」が作られた。私は新潟県亀田郷土地改良区の農業土木技術者を始め、数多くの新潟県内の農業技術者がこの地を訪れ、並々ならぬ思いで技術開発協力を行ったと聞いている。現在では、「三江平原」は地平線まで「畑」が続く世界に誇る広大な一大穀倉地帯となっている。

私は夜10時22分「ハルビン駅」発「佳木斯駅」行きの寝台列車に初めて乗り込んだ。ハルビン師範大学4人、ハルビン科学技術学院1人、黒龍江大学2人、黒龍江省農業委員会1人の計8人で「三江平原」の旅に出発した。私は寝台列車の上段のベットに寝ることになった。これが想像以上に揺れるのだ。加えて今月の15日にならないと列車に暖房が入らないと言う。この列車内の寒さも加わり、熟眠できないまま霜の降りた「佳木斯駅」に早朝到着した。「国慶節」とあって列車は超満員であった。食堂車にも寝台切符の取れない人々が大きな荷物を抱えて仮眠していた。これから何回かにわたり、「三江平原の旅」をお知らせしたい。

初めて乗る中国の寝台列車〔ハルビン師範大学日本語教師の皆様と同室に〕


気分転換に食堂車へ


「佳木斯」行きの列車