「除雪新兵器の登場」のお話。雪が降るたびに黒龍江大学では1年生と2年生が除雪作業をすることは以前お伝えしたが、ここの雪は氷点下20度前後になると非常に硬くなる。そのため、スコップのほかに特別な道具を使い、雪を割ったり、剥がしたりして除雪することになる。
しかし、今まで紹介してきた道具は、「スコップ」や「箒(ほうき)」など人の力に頼るものばかりであった。ここに紹介するのは「たわし」付き除雪車である。トラックの前部に大きな「たわし」を装着し、これを高速で回転させながら除雪するのである。硬い雪でもかなりの除雪効果がある。
早朝、そして夜、雪煙を上げながら走る姿は、なかなか迫力があり脇で見ていても頼もしい。そのほか、小型の“雪運搬機”も威力を発揮している。広い黒龍江大学構内の雪運びも学生の力だけでは、おのずと限界もあり、この小型の“雪運搬機”が随所で活躍している。
(追伸)
最近は気温もやや上昇し、「除雪新兵器」が登場する回数も少なくなってきた。幸い2月27日早朝、除雪車の活動を写真に収めることができた。(最後の2枚)。昨年は4月中旬に50年ぶりの大雪に見舞われ、約80㎝の積雪があった。ここハルビンの「雪」については、まだまだ油断は禁物だ。
除雪する「たわし」付き除雪車
除雪する「たわし」付き除雪車
除雪する「たわし」付き除雪車
除雪する「たわし」付き除雪車
除雪する「たわし」付き除雪車
早朝、活躍中の「たわし」付き除雪車
早朝、活躍中の「たわし」付き除雪車
雪運搬機
雪運搬機
(2月27日撮影) 除雪車の活動
(2月27日撮影) 除雪車の活動
この「中国語教室」の先生は、黒龍江省ハルビン市出身で経済学博士の孫犁冰先生。孫先生の懇切丁寧な指導内容に、私は毎回、感動させられている。“パソコン”と“OHP”を駆使し、分かりやすい説明とともに、教室での発言内容がメールで学生の手元に後日、送付されてくる。従って、私達は孫先生の授業時間中、ノートに筆記する必要もなく先生の話に集中することができる。
今回、私はこの「中国語教室」で特別に貴重な時間を頂戴し、今年1月、ハルビンで開催された(1)「氷雪国際結婚式」(2)「氷祭りの氷雪大世界」(3)「太陽島公園雪祭り」の自分で撮ったビデオを放映しながら、この内容を中国語で説明し、寒さの厳しい「ハルビンの氷祭り」の素晴らしさを同級生に理解していただいた。
(追伸)
新潟からハルビンに戻ってきて最初に感じたことは「氷雪の世界」が変わっていたこと。気温が少し上昇し、中央大街やハルビン空港前に建てられていた「氷の芸術品」が取り壊されていたり、暖房用石炭から出る煤煙、自動車の排気ガスなど大気汚染の影響などもあり、地表に積もっていた雪の色が「白」から「灰色」そして「真っ黒」に変わっていた。あまりの“黒さ”に私は思わず写真に撮ってしまった。
(気温が上昇したといってもハルビンの2月25日の気温は最高、氷点下7度、最低、氷点下14度と“新潟”に比べればかなり低い。) 写真は、黒くなった「雪」(2月24日~25日撮影)
孫犁冰先生(右から2番目)と新潟県庁「中国語教室」の同級生の皆さん
孫犁冰先生
机の上に「パソコン」と「OHP」
授業風景
授業風景(生徒は左から石川さん、星野さん、元黒龍江大学日本語教師の斎藤先生)
黒くなった「雪」
黒くなった「雪」
真っ黒の「雪」
真っ黒の「雪」
真っ黒の「雪」
黒くなった「雪」
真っ黒の「雪」
先日、私が早朝6時、まだ暗いうちに職員宿舎を出発して散歩を開始すると、最初に目に入ってきたのが、街灯に照らし出され白く浮かび上がった街路樹だ。早朝のこの時間帯は、車も人も殆どいない「静寂の世界」であり、正に「墨絵の世界」だ。
1時間ほど散歩を楽しむと、ようやく周囲が明るくなってくる。夜中に吹雪いた「雪」と、氷点下になると空気中の「水蒸気」が凍結し、街路樹などに「樹氷」のようにへばりつく。自然は「氷」と「雪」で描いた何とも言えない趣きのある「墨絵の世界」を私たちの目の前に見せてくれる。
黒龍江大学構内の「墨絵の世界」(その1)
(その2)
(その3)
(その4)
(その5)
(その6)
(その7)
(その8)「松の葉」も白一色になる。
(その9)
「久しぶりの新潟」のお話。(その2) 私が長年、学んでいた新潟市内の「英会話教室」を半年ぶりに覗いてみた。外国人教師はイギリス人からアメリカ人に交代されていたが、以前一緒に勉強した同級生は健在であった。世界共通語である「英語」教育は、ここ日本でも、そして中国でも盛んに行われている。
黒龍江大学日本語学科の学生は「日本語能力検定一級」の合格を目指し、日本語の能力向上に毎日、一生懸命に励んでいるが、同時に「英語」の学習にも相当な力を注いでいる。毎年「英語能力検定試験」にも果敢に挑戦している。
私の住んでいる黒龍江大学の教職員宿舎には、隣室がスペイン語を教えるキューバ人、ドイツ語を教えるドイツ人、上の階には英語を教えるカナダ人、ロシア語を教えるロシア人などさまざまな国の教師がおられる。外国人教師との会話は自然と世界共通語である「英語」となる。今後とも私としては「日本語」を教えながら「中国語」学習のほか、教え子に負けないよう「英語」学習にも力を入れていきたいと考えている。
(追伸)
来週から黒龍江大学では下半期の授業が開始される。多くの学生が故郷から当大学へ大きな「スーツケース」を引きながら「リュックサック」を担いで戻り始めた。いつもの活気が間もなく戻ってくる。(2月24日早朝撮影)
「英会話教室」の同級生と先生
楽しい「歓迎会」
「英会話教室」終了後、ハルビンの「雪上国際結婚式」でお会いした柴立さん、吉田さんご夫妻と「慰労会」
「英会話教室」のアメリカ人教師と筆者
黒龍江大学へ戻り始めた学生
黒龍江大学へ戻り始めた学生
黒龍江大学へ戻り始めた学生
黒龍江大学へ戻り始めた学生
黒龍江大学へ戻り始めた学生
黒龍江大学へ戻り始めた学生
黒龍江大学へ戻り始めた学生
この「隙間」、私の部屋で大きいところでは幅が5ミリほどある。一応、布を張り「目張り」をしてもらってはいるが、完全ではない。直接「隙間」付近に手を当てると涼しい風が入ってくるのがよく分かる。寒い所と暖かい所の境目あたりに芸術作品の「氷の結晶」ができあがるようだ。寒波が続いているハルビンでこの「氷の結晶」が見られるのは、私の住む教員宿舎の窓ガラスだけではない。
黒龍江大学の教室やトイレ、そして廊下も木製の窓枠で二重窓になっている。隙間のある場所も新聞紙などで一応「目張り」をしてあるが、やはり外側の窓の内側に「氷の結晶」が随所に見られる。日本ではあまり見られない光景だと思うが、美しい芸術作品、「氷の結晶」が観察できるのも、ここハルビンの寒さのなせる業だ。
(私の住む職員宿舎)白く凍りついた窓ガラス
芸術作品「氷の結晶」
芸術作品「氷の結晶」
芸術作品「氷の結晶」
芸術作品「氷の結晶」
芸術作品「氷の結晶」
芸術作品「氷の結晶」(大学校舎)
芸術作品「氷の結晶」(大学校舎)