元 黒龍江大学日本語教師   

元黒龍江大学日本語教師としての思い出などを写真を交え、日記風に綴っていくもの。(No.812からは、故郷新潟から発信中)

No.297  「除雪新兵器の登場」のお話。

2011年02月28日 | 日記

「除雪新兵器の登場」のお話。雪が降るたびに黒龍江大学では1年生と2年生が除雪作業をすることは以前お伝えしたが、ここの雪は氷点下20度前後になると非常に硬くなる。そのため、スコップのほかに特別な道具を使い、雪を割ったり、剥がしたりして除雪することになる。

しかし、今まで紹介してきた道具は、「スコップ」や「箒(ほうき)」など人の力に頼るものばかりであった。ここに紹介するのは「たわし」付き除雪車である。トラックの前部に大きな「たわし」を装着し、これを高速で回転させながら除雪するのである。硬い雪でもかなりの除雪効果がある。

早朝、そして夜、雪煙を上げながら走る姿は、なかなか迫力があり脇で見ていても頼もしい。そのほか、小型の“雪運搬機”も威力を発揮している。広い黒龍江大学構内の雪運びも学生の力だけでは、おのずと限界もあり、この小型の“雪運搬機”が随所で活躍している。

(追伸)
最近は気温もやや上昇し、「除雪新兵器」が登場する回数も少なくなってきた。幸い2月27日早朝、除雪車の活動を写真に収めることができた。(最後の2枚)。昨年は4月中旬に50年ぶりの大雪に見舞われ、約80㎝の積雪があった。ここハルビンの「雪」については、まだまだ油断は禁物だ。

除雪する「たわし」付き除雪車


除雪する「たわし」付き除雪車


除雪する「たわし」付き除雪車


除雪する「たわし」付き除雪車


除雪する「たわし」付き除雪車


早朝、活躍中の「たわし」付き除雪車


早朝、活躍中の「たわし」付き除雪車


雪運搬機


雪運搬機


(2月27日撮影) 除雪車の活動


(2月27日撮影) 除雪車の活動





No.296  「久しぶりの新潟」のお話。(その3)

2011年02月27日 | 日記
「久しぶりの新潟」のお話。(その3) 半年ぶりに新潟県庁「中国語教室」にお邪魔させていただいた。この半年間で同級生の「中国語レベル」が上がったことに驚いた。私が勉強していた時よりもかなり高度な授業内容となっていた。私は“名言”「継続は力なり」を強く感じた。

この「中国語教室」の先生は、黒龍江省ハルビン市出身で経済学博士の孫犁冰先生。孫先生の懇切丁寧な指導内容に、私は毎回、感動させられている。“パソコン”と“OHP”を駆使し、分かりやすい説明とともに、教室での発言内容がメールで学生の手元に後日、送付されてくる。従って、私達は孫先生の授業時間中、ノートに筆記する必要もなく先生の話に集中することができる。

今回、私はこの「中国語教室」で特別に貴重な時間を頂戴し、今年1月、ハルビンで開催された(1)「氷雪国際結婚式」(2)「氷祭りの氷雪大世界」(3)「太陽島公園雪祭り」の自分で撮ったビデオを放映しながら、この内容を中国語で説明し、寒さの厳しい「ハルビンの氷祭り」の素晴らしさを同級生に理解していただいた。

(追伸)
新潟からハルビンに戻ってきて最初に感じたことは「氷雪の世界」が変わっていたこと。気温が少し上昇し、中央大街やハルビン空港前に建てられていた「氷の芸術品」が取り壊されていたり、暖房用石炭から出る煤煙、自動車の排気ガスなど大気汚染の影響などもあり、地表に積もっていた雪の色が「白」から「灰色」そして「真っ黒」に変わっていた。あまりの“黒さ”に私は思わず写真に撮ってしまった。

(気温が上昇したといってもハルビンの2月25日の気温は最高、氷点下7度、最低、氷点下14度と“新潟”に比べればかなり低い。) 写真は、黒くなった「雪」(2月24日~25日撮影)

孫犁冰先生(右から2番目)と新潟県庁「中国語教室」の同級生の皆さん


孫犁冰先生


机の上に「パソコン」と「OHP」


授業風景


授業風景(生徒は左から石川さん、星野さん、元黒龍江大学日本語教師の斎藤先生)


黒くなった「雪」


黒くなった「雪」


真っ黒の「雪」


真っ黒の「雪」


真っ黒の「雪」


黒くなった「雪」


真っ黒の「雪」



No.295  「墨絵の世界」のお話。

2011年02月26日 | 日記
「墨絵の世界」のお話。黒龍江大学構内も、強烈な寒波の襲来があった日は「吹雪」と「氷点下の世界」で公園の樹木、街路樹などの木々に、白い花が一斉に咲いたような「墨絵の世界」が展開される。

先日、私が早朝6時、まだ暗いうちに職員宿舎を出発して散歩を開始すると、最初に目に入ってきたのが、街灯に照らし出され白く浮かび上がった街路樹だ。早朝のこの時間帯は、車も人も殆どいない「静寂の世界」であり、正に「墨絵の世界」だ。

1時間ほど散歩を楽しむと、ようやく周囲が明るくなってくる。夜中に吹雪いた「雪」と、氷点下になると空気中の「水蒸気」が凍結し、街路樹などに「樹氷」のようにへばりつく。自然は「氷」と「雪」で描いた何とも言えない趣きのある「墨絵の世界」を私たちの目の前に見せてくれる。

黒龍江大学構内の「墨絵の世界」(その1)


(その2)


(その3)


(その4)


(その5)


(その6)


(その7)


(その8)「松の葉」も白一色になる。


(その9)

No.294  「久しぶりの新潟」のお話。(その2)

2011年02月25日 | 日記

「久しぶりの新潟」のお話。(その2) 私が長年、学んでいた新潟市内の「英会話教室」を半年ぶりに覗いてみた。外国人教師はイギリス人からアメリカ人に交代されていたが、以前一緒に勉強した同級生は健在であった。世界共通語である「英語」教育は、ここ日本でも、そして中国でも盛んに行われている。

黒龍江大学日本語学科の学生は「日本語能力検定一級」の合格を目指し、日本語の能力向上に毎日、一生懸命に励んでいるが、同時に「英語」の学習にも相当な力を注いでいる。毎年「英語能力検定試験」にも果敢に挑戦している。

私の住んでいる黒龍江大学の教職員宿舎には、隣室がスペイン語を教えるキューバ人、ドイツ語を教えるドイツ人、上の階には英語を教えるカナダ人、ロシア語を教えるロシア人などさまざまな国の教師がおられる。外国人教師との会話は自然と世界共通語である「英語」となる。今後とも私としては「日本語」を教えながら「中国語」学習のほか、教え子に負けないよう「英語」学習にも力を入れていきたいと考えている。

(追伸)
来週から黒龍江大学では下半期の授業が開始される。多くの学生が故郷から当大学へ大きな「スーツケース」を引きながら「リュックサック」を担いで戻り始めた。いつもの活気が間もなく戻ってくる。(2月24日早朝撮影)

「英会話教室」の同級生と先生


楽しい「歓迎会」


「英会話教室」終了後、ハルビンの「雪上国際結婚式」でお会いした柴立さん、吉田さんご夫妻と「慰労会」


「英会話教室」のアメリカ人教師と筆者


黒龍江大学へ戻り始めた学生


黒龍江大学へ戻り始めた学生


黒龍江大学へ戻り始めた学生


黒龍江大学へ戻り始めた学生


黒龍江大学へ戻り始めた学生


黒龍江大学へ戻り始めた学生


黒龍江大学へ戻り始めた学生


No.293  「氷の結晶」のお話。

2011年02月24日 | 日記
「氷の結晶」のお話。寒波がこうも続くと二重窓の教員宿舎でさえ、外側の窓ガラスの内側に氷が張る。この窓ガラスに付いたいろいろな形をした「氷の結晶」は実に美しい。私はこの自然の作った芸術作品の「氷の結晶」をつぶさに観察している。二重窓とはいえ木製である。そのためガラスと木枠の間、扉と扉の間などよく観察すると何カ所かにわずかではあるが風が通る「隙間」ができている。

この「隙間」、私の部屋で大きいところでは幅が5ミリほどある。一応、布を張り「目張り」をしてもらってはいるが、完全ではない。直接「隙間」付近に手を当てると涼しい風が入ってくるのがよく分かる。寒い所と暖かい所の境目あたりに芸術作品の「氷の結晶」ができあがるようだ。寒波が続いているハルビンでこの「氷の結晶」が見られるのは、私の住む教員宿舎の窓ガラスだけではない。

黒龍江大学の教室やトイレ、そして廊下も木製の窓枠で二重窓になっている。隙間のある場所も新聞紙などで一応「目張り」をしてあるが、やはり外側の窓の内側に「氷の結晶」が随所に見られる。日本ではあまり見られない光景だと思うが、美しい芸術作品、「氷の結晶」が観察できるのも、ここハルビンの寒さのなせる業だ。

(私の住む職員宿舎)白く凍りついた窓ガラス


芸術作品「氷の結晶」


芸術作品「氷の結晶」


芸術作品「氷の結晶」


芸術作品「氷の結晶」


芸術作品「氷の結晶」


芸術作品「氷の結晶」(大学校舎)


芸術作品「氷の結晶」(大学校舎)