元 黒龍江大学日本語教師   

元黒龍江大学日本語教師としての思い出などを写真を交え、日記風に綴っていくもの。(No.812からは、故郷新潟から発信中)

黒龍江大学日本語教師No.167

2010年10月21日 | 日記
「三江平原の旅」は、まだ続く。(その5) 同江市商務局の徐副局長との「二次会」での様子。最初に歌った曲は日中友好交流の歌ともなっている「北国の春」。この歌の作曲家、遠藤実先生は少年時代を私と同じふるさとである「新潟」で過ごされた。「白樺~、青空~、南風」で始まる歌詞を日本語で歌う徐さんの伸びのある声が部屋中に響き渡った。この曲の二番を不肖、私が中国語で歌わせていただいた。余談であるが、翌日、カラオケ店のある同江市の立派な公園を散策したが、ここにも、素晴らしい「白樺」の林を見ることができた。中国語の歌を挟んで続いて日本側の女性日本語教師による「四季の歌」が披露された。作曲家、荒木とよひさ先生が新潟県のスキー場で足を骨折し、入院中にお世話になった看護婦さんに送った歌が「四季の歌」であるといわれている。黒龍江大学の2年生の「精読」の教科書にもこの歌が掲載されている。私も黒龍江大学の教室で、学生と一緒になり大きな声でこの歌を合唱している。

ここのカラオケ機器は、日本のカラオケよりもかなり音量が大きい。盛り上がるにはいい環境だ。この後も日本側と中国側で交互に歌いだし、歌に合わせてダンスを踊りながらロシア産の缶ビールを飲みほした。中国語に堪能なハルビン師範大学の一瀬先生の本格的な中国語の歌には大きな拍手が。そして上手な歌い手には、徐さんが用意した「花束」が贈呈された。ちなみに、徐さんは日本の歌がたいへんうまく、レパートリーも驚くほど広い。昔、日本で流行した「氷雨」なども徐さんが持参された「手作りのノート」に几帳面に歌詞が書いてあるのを拝見し、私はたいへん驚いた。

「日中友好カラオケ大会」〔?〕も、ほぼ全員が歌い終わったところでお開きとなった。私が勝手に選考すれば、今回の「日中友好カラオケ大会」の優勝者は当然、徐さんということになる。徐さんは大学時代、日本語を専攻しただけあって流暢な日本語を話されるが、ロシア語も堪能だ。ロシアとの貿易窓口の責任者としてロシア語は欠かせないという。私たちが宿泊した同江市のホテルもロシア人の利用者が多く、「受付」にもロシア語が書かれていた。街を歩くと店の看板には中国語の下にロシア語が書かれてあるほどロシア人とのつながりの強い町だ。

カラオケ会場(右側は、歌を選曲する徐さん)


ポスターの写真と同じ場所での記念写真


宿泊したホテルもロシア語が