北欧デンマークおばさんの独りごちブロ

「住み慣れた地域で最期まで」をテーマにデンマーク高齢者福祉を研究し、世界のこと・日本のことを独りごちっています。

ええだろう!エーダル教会

2009-01-31 | デンマーク建築・まち
ツーカーさんから、「エーダル教会というモダンな教会があるから見てきたらいい」という連絡が入りまして、えっちらこっちら、電車とバスに乗って行ってまいりました。昨年末のことです。
(エルシノアに行く電車 Kystban をコッケダルKokkedalで降り、150Sバスに乗る。あとはEgedal Kirke どこ?と、運転手さんに聞いてね。)

一週間ははやいですね。
やってきました!「土曜日の建築シリーズ第9弾」だったかな?

バスから降りて、道路側から見る外観は、何の変哲もない教会なのですが、
裏側に回って見ますと、広い芝生の庭が広がっており、左右対称に羽を広げたよう教会を裏側から見る事ができました。

1990年に完成した新しい教会です。
改築ではなく、新築です。
が、教会を新しく作ったりするのでしょうか?!

実は、デンマークにはその昔sogn(ソーン)という教会を中心としたコミュニティがあり、これを単位として1640の地方自治体がありました。

1970年に行政改革があり、1640から275へと統合され、いわゆる275コムーネ(市町村)の時代が長く続きました。
2007年1月の改革では、98コムーネになりました。

ということで、コムーネはもともと教会区である「ソーン」が母体となっており、デンマーク人の宗教心は、どんどん薄れていっているとは言え、「あれが、おらがまちの教会だあ」というような意識は残っているのです。

つまり!

赤ちゃんが生まれた時
堅信礼の時(14歳)
結婚の時
亡くなった時 には教会のお世話になりますし、クリスマスの時だって小学生が集まって聖歌を歌ったりします。
そして、国民は教会税を納めてもいます。

小さな田舎町にも、立派な教会がたくさんあり、
見て回ってもおもしろいです。

そうした中で、このエーダル教会があるカルボー教会区には、1990年までは2つの教会しかなかった。
1970年代の終わりごろに、「もう一つ作ろうではないか」という話が持ち上がったようです。

「カルボ教会区は人口1万人。そこに教会2つでは少なカルボ、チーズはマリボー」てなわけでしょうか。
1982年には土地が購入され、1990年にこの新しい教会ができあがったのだそうです。

豪勢な話ですねええ

建築家は、ヨアン・フォーとパー・ヒュルナー。
Fogh og Foelner という設計会社では、多くの教会の設計のコンペで勝ち抜い
ているようです。

http://www.fogh-folner.dk/

でも、1984年に出した「2400万クローナ(消費税込み)」の見積もりが
「高カルボー」とのことで、再見積もりにて
「2000万クローで、どないでっカルボー」を再見積もりを提出。
1988年に合意を得て、建築がスタートしました。
1990年6月3日に牧師がやってきて、実質的にオープンしたそうです。


向かって左に教会堂があり、右手は地域の人々が利用できる集会所のようになっています。
世代を超えた地域の人々の集まりなども開かれるようで、地域福祉にも一役かっているようです。

中の様子は、次の写真をご覧ください。
このように、デンマークでは、知られざる近代建築の秀作が町の至るところに隠されているのですね。

エーダル教会の内部

2009-01-31 | デンマーク建築・まち
エーダル教会の内部です。
白木と統一されたモダンな内装。

正直言って、「モノがなさすぎ」で、
ちょっと戸惑ってしまったくらいです。

しかし、少しすると、このしらじらとした清らかな空間の意味を身体が理解し始めるというか何というか、心が洗われるような、そんな気持ちになり始めました。不思議な空間でした。

ペンダントライトは、ヘニン・ラーセンのものでしょうか。
似ていますね。

天井から吊り下げられたものは、クリスマス前約4週間から1週間ごとに1本ずつロウソクに火を灯していくアドベントのロウソク台です。
もみの木で丸い台を作り、その上に4本のロウソクを置き、紫のリボンで飾っていますね。

余談になりますが、アドベントのロウソクは、「11月30日にもっとも近いクリスマスイブから4週間前の日曜日」とされており、教会だけでなく各家で用意して、1週間ごとにロウソクを灯していきます。

にぎり寿司もエルスカでっせ

2009-01-30 | デンマーク最新
ちょっと、じんましんっぽくなるかもしれませんが、

自慢やろ?
突っ込み、Tak(ありがとう)!

引き続きまして、「Julfrokost (クリスマス食事会)」の時に
作ったお寿司の話を一席。

じつは、にぎり寿司作るのも、日本文化を伝達するという上で、
かなり重要な意味を持ってきます。

大袈裟!

生で食べられるまぐろは、コペンハーゲンの魚屋で買えますし、
(100g135クローナと、高いです。
 1ブロック買おうと思うと、3000-4000円します)
エビも大きなのを売っているので、竹串さして茹でて開いて、、、
玉子焼きも、フライパンでなんとか、、、

サーモンは、生食用を別に売っています。

「いくら」も売っているので軍艦つくれますが、
のりを大量に使う軍艦はあまり人気がないようです。

てな、具合でネタを用意しまして、
あとは、ごはん炊きです。
これは、日本におきましてAmazon にて「ほんわかふぇ」とかいう
土鍋を買って、なぜか、コメを自分で炊く、、、ということを
はじめておりました。

そこで、あちらのステンレス鍋を使って炊くことができました。

そこで、私は、
この寿司ランチで、ひとつの「サプライズ」を考え付きました。

なんと!

それは!

にぎりの!

ひとつに!

大量に「わさび」をしのばせておく!

そして!

それがあたった人は!

「らっきー!ハッピー!おめでとう!」

ということで、プレゼントを差し上げる。

私の場合、チョコレートと折り紙でおった「鶴」を
プレゼントしました。

あたったのは、「デンマークの公営住宅の歴史」を
研究している、以前からおつきあいのあった女性研究者で、
涙ながしながら、「大丈夫よ、大丈夫よ」と
このサプライズを喜んでくださいました。
が、ビールで「わさび」を流し込むその姿には、
私に少なからず「反省」の念を抱かせました。

さいわいにして、彼女は、生さかなの微妙なうまさをきちんと
理解してくれる人で、「わさびも好きでっせ」と言ってくれる方でしたので、
神様も、このいたずらを平和裏に終わらせるために、
力を貸してくださったように思います。

教訓その1:
「わさび」に関するサプライズをする時には、
必ず「大量の水」を用意しておくべし。

では、よい週末を迎えるため、今日も集中して仕事を
しましょう!

ボログ書いとったらアカンデエエ~
お仕事は、4時までよ!





日本の巻き寿司がエルスカやねん

2009-01-29 | デンマーク最新
職場での「Jul Frokost」は、夕食がメインです。
が、お昼からみんな集まって、軽くビール・ワインで
ランチをすませます。

私は、お寿司を作ってみなさんに食べていただきました。
最初は、100人分を作ることを計画していたのですが、
「一人では、負担が大きいだろう」ということで、
私の所属する部門20名のみのために、つまりランチ用に
作ることとなりました。

みなさん「日本の寿司が、エルスカ(好き)やねん」
といって、食べてくださいました。

デンマーク人が関西弁しゃべるか?
(すみません!関西人は自分でぼけて、ツッコんでくれる人がいないと、
自分でボケ・ツッコミをやらないと前に進めないのです)

日本から持って行ったものは、
 米
 まきす
 しゃもじ
のり
 すしのこ(酢めしを作る粉の合わせ酢)
 干ししいたけ
 かんぴょう
などです。

「カニもどき」は、irma というグルメ・スーパーや
中国食材店で簡単に手に入ります。

日本の伝統巻き寿司 :しいたけ、かんぴょう、たまご、きゅうり
カリフォルニアロール:カニもどき、アボカド、サラダ菜
裏巻き  :しいたけ(ごまを外面にまぶす)

という3種を作りました。

コペンハーゲンでも、寿司SHOPはかなり増え、
Irma のコンビニ・タイプの店でも、売られるようになり、
人気のほどがうかがい知れます。

回転すし店は、まだないようですが、、、
とくに、若い世代にはすごい人気があると思います。

ということで、学科長クラウス(「エコロジーの形」新評論の著者)が
日本酒を買ってきてくれて、みんなで楽しく腹ごしらえを
いたしました。

実は、小さいころ、おばあちゃんがよく巻き寿司を作ってくれいて、
ぽっちゃりとした手によって寿司が巻かれていく様子を見るのが
大好きでした。

だから見よう見真似で、巻き寿司が巻けるのでしょう。
その後のすし屋での観察によって、最後にギュッとかためる時、
四角に仕上げるのがプロ風であることを発見しました。
ので、その時以来、わたしの巻き寿司はご覧のような断面四角です。
おばあちゃんのは「プクプクまんまる」だったなあ。

いずれにせよ。
祖父母世代から受け継いだ、生活文化には偉大なものがあります。

しかし!

日本では、絶対に巻かない!
舌はよく巻くよね?
おまえは、しっぽでも巻いておき!

298円もだせば、巻き寿司買えますもんね。

そう!

もうすぐ、節分。
巻き寿司の季節でもあります。



職場でのクリスマス食事会

2009-01-28 | デンマーク最新
こちら関西では、明るい陽光が差し込み、春の兆しが見え始めました。
季節はずれの恋は悲しすぎます。
  なんのこっちゃ?
そんな内容にならないうちに、
昨年末のクリスマスの様子を、お伝えいたしやす。

デンマークにおいては、クリスマスは家族が集まって盛大に祝う
とても大切な行事です。

しかし同時に、職場でも「Jul Frokost クリスマスの食事」を
楽しんで祝います。

デンマークの大きな高齢者のボランティア・調査・行動団体である
エルドラ・セイエンAEldresagen でも、職員が大きなリボンのかかった
箱を持っていましたので、「何でっか?」と聞きますと、
「組織からのクリスマス・プレントよ」と、うれしそうでした。

ということで、働く組織と働く人々との関係も温かくて、
人間的なものなのではないでしょうか。
誕生日には、研究室の入り口にデンマークの旗をいっぱいつけて
祝ったりしています。

さて写真は、デンばあちゃんがいた研究所のクリスマス食事会の
朝の風景です。
厨房では、この時、必死になって食事づくりが進められていました。

赤を基調にしたテーブル・コーディネートでございますね。
きれいです。
緑の葉っぱのようなものは、生クリスマスツリー(もみの木)を
引きちぎっておいたものです。

ちなみに、デンマークではクリスマスツリーは生の木を用います。
職場でもそうですし、お年よりの住宅やデイセンターでも生の木を
飾ります。

このように、テーブルの上にも、ちょこっと「自然」を感じさせる
演出をするところが憎いわああ、あなた!

クリスマスと言えば、芋焼酎「アクアヴィット」を
「スコール!(乾杯)」の掛け声とともに、グイッと飲み干し、
ビールで喉を洗う。その時、ビールは水よりも清涼なり。

というような伝統がありました。

が、

卓上には、とっても小さなアクアビットの瓶しか置かれていない
ことをご確認ください。
瓶の左がアクアビットで、右が720mlのワインです。

そう!

「時代はめぐる、グルメもめぐる」というわけで、
強烈な酒も、それほど好まれなくなっているのです。
10年前も、職場の「クリスマス食事会」に参加しましたが、
飲んでは注ぎ、注いでは飲む、、、、、、
そんな飲み方でした。

10年ひと昔。アクアビットの飲み方も変化しているのです。

ということで、11時には仕事場に集合し、部門ごとに簡単なランチを済ませ、
パーティでのゲームの準備を始めることで
クリスマス食事会は始まりました。

この食事会への参加費用は、150クローナ(約2500円)でした。

次がたのしみだよお

時代はめぐり、グルメもめぐる(オープンサンド)

2009-01-27 | デンマークぐるめ
デンマーク名物といえば!

まずあげられるのが!

デンマーク版オープンサンド スミョーブロsmoer broed!

黒パンroed broed にバターsmoer を塗って、
 酢漬けにしん
 レバーペースト
 デンマーク版かまぼこ
 ゆで卵 
 さかなフライ
 ハム
などを自由自在にのっけた、「デンマーク版オープンサンド」です。

写真のものは、高齢者の活動センターで出されているもので、
一般家庭で作られるものにより近いイメージです。

ひとつが約12クローナ(240円)です。
高いと思われるかもしれませんが、妥当な価格設定でしょう。
次の映像でお見せしますが、まちなかのお店だと一気に倍以上
となりますので、、、、

でも、このデンマーク名物も「ややオールドファッションになりつつあるのかな?」という場面に出会うことがあります。

というのは、セブンイレブンではこの手のサンドイッチは売っていませんし、
私がいた研究所のランチ風景を見ていても、比較的人生経験が豊かな方々が
好んで、スミョーブロを食べていたからです。

若い世代は、黒パンは食べても、オープンサンドのように上に酢漬けニシンを乗っけるような食べ方はしていませんでした。
また、思うに、オープンサンドに欠かせないで「酢漬けニシン」の味も、
若い世代には「too much!」というイメージがあるようでもありました。

オー!
時代はめぐり、グルメもめぐる。んですね。んのねん。

でも、私は、
デンマーク版オープンサンド スミョーブロsmoer broed!
大好きです!






一般的スミューブロ

2009-01-27 | デンマークぐるめ
まちなかに行きますと、そのスミューブロが一気に豪華に、高価になるのでございます。
小エビのてんこ盛りスミューブロは、45クローナ(900円)。
さかなのフライぶしかましスミューブロ39クローナ(780円)と
日本人には信じられない豪華さと価格に大変身いたします。
(1クローネ=20円で計算していますが、現在円高のため16-17円)

さらに、有名なスミューブロ専門店があり、Ida Hansan(名前不肖)という
女性のつくるスミューブロは、50クローナ-100クローナとなります。
観光客の多い店ですので、物見遊山に1回いけば十分の店となります。

デンマーク名物スミューブロもいろいろですが、
「まちなかで買うと高い」というお話でした。

こんない高いと、おいらには買えねえ。
スーパーマーケットで黒パンとバター買って、
ニシン酢漬けやレバーペースト買って、自分で作れば安くあがるぜい!

シーンと静かな通勤列車

2009-01-26 | デンマーク社会・生活
さて月曜日。新しい週が始まりました。
これは、朝6時半ころのコペンハーゲンに向かう列車通勤の様子です。

静かに、みなさん「metro」などのフリーペーパーや本を読んでいます。
私は、バス通勤でしたので、電車の様子を見ることはできなかったのですが、
オランダ調査旅行のために、コペンハーゲンの北の町から
kystban という電車に朝早く乗り、空港に向かった時の風景です。

本当に静かでした。

日本のすし詰め、オイルサーディン顔負けの殺人的な通勤ラッシュとは
天国と地獄の違い。

その理由としては、
 人口が少ない割りには公共交通機関が整っている。
 電車だけでなく、バスなども利用している。
 マイカー通勤もかなりいる。
 おどろくなかれ! 自転車通勤もかなりいる。
 フレックス・タイムで働く人が多い。
などが考えられます。
驚くべきは、妻は車で、夫は自転車通勤。
しかも、1時間も自転車に乗って通勤してる。
寒い、12月の空の下を!という、ツワモノがかなりいるのです。

1時間かけて自転車通勤と行っても、
ある時は自転車ごとS-tog に乗ることもできます。
もちろん、かなり快調で、朝の空気を全身に吸い込みたい!
と、思えば、少し早めにでて、1時間のサイクリングを楽しむのです。
これも、土地が平らであるからこそ、なせる業でしょうか。

そういえば、この写真、かなり年配の方々で賑わっているような、
いないような、、、、、

デンマーク人は自分の生活を大事にする、自分を大事にする、
自分の健康を大事にする。
だから、もし、日本のような通勤ラッシュが起こったなら、
「こんなことやってられない!」と、電車をひっくり返すか(!)、仕事場所を変わるか、組合で何か始めるか、改善に向けて、何かを始めるでしょう。

ちなみに、電車には、
 S-tog(いわゆるフィンガープランで作られた町々をつなぐ赤い電車)
 kystban (エルシノア---コペンハーゲン間や
      スウェーデンのマルメ、空港につながる中距離の電車、白)
 intercity (デンマークの各都市を結ぶ電車、白)

などがあります。
S-togでだって、立って通勤している人はあまり見かけません。

さいわい、私は若いころ、そう、就職をした頃には電車通勤していましたが、
その後は、車、徒歩、自転車などを利用した通勤となりましたので、
通勤地獄の経験はあまり多くなく、記憶のかなたに消えてしまっています。

読者の中には、電車で通勤なさている方々も多いと思います。
部分的にでもよいので、健康・環境のために、
自転車通勤などを検討してみては、いかがでしょうか。





新しい王立劇場「演劇ハウス」

2009-01-24 | デンマーク建築・まち
さて、デンばあが満を持してお贈りする
「土曜日の建築シリーズ 第8弾」。

今回は、
Operaren (新オペラ・ハウス)の対岸にできた 
Skuespilhuset (プレイハウス、演劇ハウス)です。

右手奥に、Operaen 新オペラハウスをとらえた!
この構図を撮るのに、苦労したのよ。
要するに、新オペラハウスの対岸に立っているのであります。

演劇専用の劇場として建てられたもので、
この誕生によって、王立劇場全体として次のような3つの構成で、
デンマークのパフォーマンス芸術を支えることとなりました。

古い王立劇場 Gamle Scene (バレー)
新オペラハウス Operaren (オペラ)
演劇ハウス  Skuespilhuset (演劇)

建築家は、Boje Lundgaard & Lene Tranberg。
ルンゴーは、アーネヤコブセンの下も働いたこともあるようで、
1980年代初頭に、トランベアと組んで仕事を始めました。

Skuespilhuset については、2002年に
国際デザインコンペを勝ち抜いて設計を任された後、
その完成を見ることなく、60歳の若さで2004年4月この世を去りました。

彼の設計思想は、
「美」をこわすことなく「環境」に融和する。というもの。

まさに、「エコロジーの形」(新評論)でClause が言っていることと
同じです。

なんと!

コリングのトラップホルト美術館の設計もLundgaard の手に
よるもので、コリングのフィヨルドの雄大な自然との調和を
考えながら、美術館の設計をしたのでありましょう。

アーネヤコブセンの「キュービック・フレックス」という
サマーハウスが置かれている美術館です。
(この「デンマーク建築・まち 2008年10月11日」にあります)

さて、この演劇ハウスは、海の風景との調和、
古いコペンハーゲンの風景との調和について考えられており、
内側からも、その風景を贅沢に楽しめる構造です。

つまり、巨大にデザインされたホワイエは、いまやレストラン「Oferia」として使われていますが、ここでの食事は、海の風景を真横に見ながら楽しめるというもの。

さらに最上階まで上ると(上に見えるガラスの箱部分)、全体がガラス張りの巨大キューブですから360度の方向に海とコペンハーゲンの歴史的町並みを楽しめる。

特徴的エレメントは、ガラス、使い古した平レンガ、木。
残念ながら、劇場内には足を踏み入れたことはありませんが、
中間階にほどこされている時間の経過を感じさせるレンガの壁は、
劇場内の壁面に展開されるもので、真っ赤な椅子と絶妙の
コントラストを奏でているとのことです。

コペンハーゲンにいかれた方は、古い王立劇場の向かって左横の
チケット・オフィスで切符を買って、
是非、劇場に足を踏み入れてください。

ちなみに、1階レストランはお試し終了しました。オペラ鑑賞の前にビール1杯ひっかけるもよし、リッチにお食事楽しみたい向きには3コース278クローナで料理もセンスよく、「オススメ!」と見た。
給仕の女性も男性もニコニコと、しあわせそうに働いていました。

笑顔は料理をうまくします。

天井からたっくさんの棒がぶらさがっており、「なんじゃらほい」と見てみますと、照明なんですね。先っぽが紫色に輝いており、外から見ると、あたかも夜空に星がまたたいているような風情なのであります。

そこに身をおくだけで、「しあわせを感じる空間」。
ルンゴーさん、たくさんの人にしあせをありがとう。
(と、ちょっと「悼む人」になってみました)

よい週末を!

コペンど真ん中のスケートリンク

2009-01-22 | デンマークまち住まい
毎年、コペンハーゲンのコンゲンス・ニュート(王様広場)前に
登場するスケートリンク。

話には聞いていたけど、自分の目で確かめるのは
はじめて。
たしかに、王立劇場の前の広場にスケート場が
できていました。
そして、子供達がスケートを楽しんでいました。
それほど、込み合うこともなく、、、、、

コペンハーゲンには、レイク(SOe, 人口湖)がありますが、
ここでもスケートができると言います。

誰でもスッと、リンクに入れます。
私も、足を踏み入れて、本当の氷であることを確かめることができました。
もちろん無料です。

都会のど真ん中でスケートが楽しめる。
オー!ワンダフル!コペンハーゲン!

米デザート リス・アラマン

2009-01-21 | デンマークぐるめ
米デザートととて、アメリカの話ではありません。
が、ちょっくらアメリカの話から。

オバマ大統領の就任式が終わった。
CHANGE!! YES, WE CAN をスローガンに選挙戦を戦い、
勝ち抜いたオバマ。

日本にも CHANGE を!!!と、ずっと思っていた人は
私だけではないはず。

「悪の枢軸」説などを持ち出し、対テロ戦争を正当化
したブッシュを大統領にいただくアメリカは好きにはなれなかったが、
オバマを大統領に選んだアメリカには「夢が実現する国」「良識の国」
としての希望を感じる。

オバマは、演説の中で、「国民の自覚と責任」を求めた。
「この危機を克服するのには、国民の協力が必要だ」と。

これは、ケネディ大統領が「国家が国民に何をしてくれるか、
ではなく、国民が国家に何ができるかを考えよう」と、
演説した内容と、通じるとふと思った。
高校の時に、歴代大統領の演説を集めた英語読本を読む授業が
あったけど、妙に感動したのを思い出す。

そして、それを泪を流して聞く国民。
指導者と国民力のポテンシャルが違う。

選挙運動を地域で繰り広げた人々が、こんどは
「いい国を作るために、我々に何ができるか?」
そんなテーマで自宅を開放して、ティ・ミーティングを
開いているという。

「40才を過ぎたら、自分の顔に責任を持て」
と言ったのは、リンカーンだっただろうか。
そういう意味で、47歳のオバマの顔を、私は信じる。

再生可能エネルギーにも力を入れるそうで、
ことし12月にはコペンハーゲンでポスト京都議定書の会議が
開かれる。アメリカはこれまで「おら知らねえ」態度だったので、
期待したい。

日本で、漢字の読めねえ首相が、
「いい国を作るために、力を合わせよう」と言えるだろうか。
聞いた国民は、涙を流すだろうか。

利益誘導の政治家、ワタリ天下り大好き官僚が多い
(決してすべてと言っているわけではありません)日本で、
「てやんでええ!一生懸命がんばっても、
 いい部分は全部もっていかれるよなあ、、」と、
しらけられるのがオチ。

自分の国を悪くいいたくないけど、
事実のこととて、お許しください。



ところ変わって、ここは、デンマーク。
おいしい話題とまいりましょう。

昨日の、roed groed med floede に引き続きまして、
クリスマス特有のデザートをご紹介します。

リス・アマラン ris a la mandel

アーモンド入りの甘い米料理。
お米(もち米)とミルク、砂糖、アーモンドを煮て、
ダークチェリーのソースをかけていただきます。

正式には、泡立てた生クリームと
ゼラチンを少しいれて冷ました時に固まるようにしますが、
生クリームなし、ゼラチンなしでも十分においしい。

冷えた米にミルクと砂糖を入れ、5分も煮込めば出来上がり。
いろいろなフルーツ・ソースが出回っているので、
それをご利用ください。

米とミルクを砂糖とともに煮る文化は日本にはありませんが、
これが、また、よく合う。

スペインにも類似の食べ物があるし、
「米+ミルク+砂糖」のデザート系譜はヨーロッパ全土で
見られるのではないでしょうか。

クリスマスに、なくてはならないデザート。
レストランの3コースのデザートとしてもありますし、
空港や、駅のキオスクにも、カップ入りデザートとして
売っています。

パーティなどでは、丸のままのアーモンドをしのばせおき、
サプライズで、当たった人にプレゼントをしたりします。

デンばあは、実は、うっしっし。
研究所のクリスマス・パーティで、このアーモンドが
当たってしまいました。
チョコレートをもらいましたが、フランスにも同じような
風習がありましたね。

クリスマス・デザート リス・アラマン。

シャレが、出てこねええ。

前半で愚痴ったセイじゃ、なあい?

デン老人の大好きデザート

2009-01-20 | デンマークぐるめ
Roed Groed med Floede.....
ロー・グロー・メ・フロー。

デンマーク語で最も発音が難しいとされている語句は、デンマークのお年寄りが大好きなデザートです。イチゴやラズベリーなどの木の実を砂糖とともに煮てトロミをつけ、冷まします。

Floede というやや薄めの生クリームを書けて、食します。

お年よりが大好きな伝統的家庭料理ですので、一般のレストランでは供していません。コンビニのデザートにもありません。あまり人気がないのでしょうか。視察団とともに行く時には、食事のなかに入れていただくようにしていますが、日本人にもあまり好まれないようです。理由がわかりません。

以下に作り方をご紹介しますので、興味のある方は
是非、挑戦してみてください。