北欧デンマークおばさんの独りごちブロ

「住み慣れた地域で最期まで」をテーマにデンマーク高齢者福祉を研究し、世界のこと・日本のことを独りごちっています。

リハビリ室で井戸端会議

2008-04-30 | 地域
五十肩リハビリは、まだまだ続いております。
例の、T整形外科。

ドクターはこわいけれど、リハビリ室には
笑があふれています。
ドクターは売上考えてるから、怖いのかなあ。


でも、リハビリ室では、
PT先生も、利用者も一緒になって会話して
アホなこと言って、笑っています。

ある日の会話:回転寿司で盛り上がる。

「この辺やと、やっぱり、スシローが安い!」
「でも、ネタが大きいのは蔵寿司やで」
「そやけど、蔵寿司のデザートは最低や」
「何言うてんの、がらがらポンで出てくるやろ、
 あれがええんや」
「そうそう、デザートはスシローやなあ」
「私は、歩いていけるスシローがええわ」と高齢の女性。
「そやな、171沿いにあるからな」
「この前、12皿も食うて、嫁はんに怒られた」と、PT先生。
「10皿くらい、あっと言う間や」
「私なんか、5皿で十分ですわ」とデンばあ。

回転寿司を話題に、リハビリ室全体が笑いの渦です。

不思議な空間と時間。

整形外科における井戸端会議とでも申しましょうか。
先生が怖くても、ここに通い続けようと
思うちゃうのですよね。

ご近所さんとの会話なんて、
「おはようざいます」
「暖かくなってきましたねえ」くらいで、
まさに回覧板(でしか交流のない)地域ですよね。

でも、ここでは、見知らぬ者同志の何かが通じあっている。

リハビリ室で会う人と、近所のスーパーであったら、
きっとあいさつするでしょう。
顔見知りの関係が、リハビリ室を起点にひろがっていく。

この様子を、しばし、興味深く観察しながら、
通院を続けようと思います。


見つけた!専門商店街

2008-04-29 | 地域
先日、自転車で阪急沿線のある駅周辺を散輪(なんて言う?)していた。
高架下には食堂、居酒屋、肉屋、八百屋、文房具やなどが並び、
「N市には、まだこんな商店が残っていたんだ」と、
うれしくなった。

なかでも、金物屋には感動!!!
たけ箒や竹カゴなど、
昔なつかしい道具をたくさん売っている。

デンばあは、毎年梅干を漬けている。
梅干を夜干しするかごも売っていた。
今、使っているのは古くなりすぎているので、買うことにした。

こういうなつかしい風景は、ほとんど見られなくなってしまった。
付近に住む人たちの生活が、にじみ出ていているような商店街。

ここなら、お年寄りでも歩いて買物に来ることができるし、
ちょっくら座って、立ち話ならぬ座り話もしていける。
専門店は、生活を支える重要な要素だと思っている。

自宅から歩いていける圏域に、生活に最低限必要なお店が
揃っている。
これが、地域で生きていくためのキー要素だと思う。
コンビニがその役目を果たすかも、と言われているが、
ちょっと寂しいなあ。

デンマークでは、肉屋、さかな屋、花屋、金物屋などの専門店が
首都コペンハーゲンにも多く残り、
バスに乗っていても道路沿いに軒を並べているさまを
見ることができる。

もちろんスーパーマーケットもあるが、肉屋、さかな屋は
生活の必需品だとばかりに、厳然と存在を主張している。

なかでも、金物屋はIsenkræmmer と言って、なかなか便利。
水道の栓、シャワー口から、食器やインテリア用品、バーベキューセットまで、
ありとあらゆる品物を所狭しと並べている。

竹箒や梅干用のカゴをたっくさん揃えている店を近くに見つけて、
デンマークの金物屋を思い出した。
その雑多な品揃えが似ている。

ついでに、ふとんタタキも買った。
木製のって、最近ないんだよね。

あ!肩タタキもある!

これ、ぽんぽんあんまって言うんだよね。
肩タタキされない内に、自分でポンポンしとこ。

そして、今日はかつおのタタキ。

今ある日本の商店街は、がんばってほしい。
がんばれ!専門商店街!


納めすぎ税金には利子

2008-04-28 | デンマーク最新
さて、確定申告も終わり、そろそろ還付の時節となってまいりました。
すでに、還付金が振り込まれた方もおられるでしょう。

ところで、本日の話題は、
デンマークでは、「納めすぎた税金には利子がつく」というお話。

デンマークは、ご存知のとおり「高福祉高負担」の国であり、
かなりな額を税金として納めます。

通常、収入の50%近くを税金として納めている、と言われています。

これについて、厳密には収入の半分を納税しているのは高額所得者であり、
収入が少ない人は、25%の消費税を含めた上で、全納税額が収入の50%にあたる、
そのようなものであるということがわかりました。

詳しくは、以下より登録してご覧くださいませ。
http://www.yo.rim.or.jp/~ymat/magazine.html

そこで、税率は昨年の実績をもとに計算されるのですが、
納めすぎた人は、還付手続きをします。

その時!

なんと、納めすぎた税金には利子がついて戻ってくるそうです。
納めた税金の使い途は、市民・国民が厳しくチェックしている国。
お金の価値を厳しくとられている国だからこそ、
税務省といえども「もらいすぎには利子を払う」という
メカニズムが働くのですね。

というより、デンマーク人は実に節約家です。
節約して生活している国民だからこそ、
「とりすぎた税金には利子をつけて、返す」ということが
当たり前なのでしょう。

以上に、合理的なシステムです。
では、よい1週間をお過ごしください。


24時間ルール

2008-04-27 | 医療
在宅での看取りについて「24時間ルール」というものがあり、
これが、在宅医療に関わる医師にも誤解されているという。
先日のセミナーでもその話は出ていたし、別の医師からも
同じ話を聞いた。

この24時間ルールというのは、以下のようなものである。

「医師が24時間以内に診察していれば、
これまで診てきた病気が原因で亡くなったことが明らかなのであれば、
医師は訪問しなくても、死亡診断書を書くことができる」という
ものである。

これは、雪深い地方などでは、医師はすぐに患者宅に行くことができず、
そのことを想定してのものらしい。
長尾先生は「非常におおらかな法律である」と言っておられた。
また、死亡時刻についても、家族からの情報をもとに決めることになるようである。

しかし、現役のドクターでも以下のように誤解している場合が多い、とのこと。
「(誤解)医師は、死亡の24時間以内に診察していなければ、臨終に立ち会って
いない場合は、死亡診断書を書くことができない」

私の知人宅では、おばあちゃんがなくなられた時に警察がやってきて、
家族が別室に呼ばれて、長年介護してこられたにも関わらず、
犯人扱いにされて、つらい、いやいや屈辱的な思いをした経験を聞かされていた。
ずいぶんと家族の心情を踏みにじるようなことをするものだなあと、思ったものだ。

長尾先生は、
「死亡が確実な場合には、救急車を呼んではいけない。
 救急車は、患者さんが死亡している場合には病院に連絡をとることは
 できない。警察にしか連絡とれないから、、、」とのアドバイスをされた。

気管切開や胃ろう造設を、延命の概念でとらえていない医師がいるのだから、
24時間ルールを正しく理解できていないのは、当然と言えば当然か。

それだけに、市民に一人ひとりが学びを重ね、
納得がいかないことには質問をして、
イエス・ノーをはっきりと宣言していかなければならない。

土曜日、畑で野菜の苗を植える。
親戚のおにいさんは、なす、とうがらしを、
デンばあは、里芋とズッキーニ(黄)を植えた。
大きく育つのが楽しみだ。


医師にノーと言う

2008-04-26 | 医療
例の五十肩の話でございます。

「1ヶ月経ったので、先生の診察うけてくださいね」
ということで、先生の診察を受けた。

「はい、手を上げて」
手を上げる私。上らない。
「何?ぜんぜん良くなってない!」
「はい、ほとんど毎日のようにきて、リハビリしてるんですけど」
と会話が続く。

「では、注射をするか、薬を飲むかして、痛みを感じないようにして
 強く腕を上げるようにしていきましょう」
と、おそろしいことをおっしゃる。

「え?普段は痛くないんです。なのに、注射するんですか?」と私。
先生は、あんた何言ってるんだ!という顔をして、
「あなた、腕を上げたら痛いんでしょ?だから、注射をするんです」

私はそんな自然の摂理にそむくような荒治療は、断固としてしたくない!
 理由1: 五十肩なんて、210日経てば直ると一般的に言われており、
      実際に直った人を3人知っている。
 理由2: 私の「勘(この字で良かったかな?」が、「クサイ!」と判断。
      筋肉に不必要なダメージを与えるだろう。
 理由3: 先生の態度が高圧的、かつ脅迫的。

「普段は痛くないのに、痛みを感じないようにしてする治療は(イヤです)、、
 より強い力をかけていくことの必要はわかります。
 なので、痛いの我慢します。PTの先生には、ググッとやってもらって大丈夫です!」
と、ひるまず、応酬。
な~んて、カッコよく書いているけれど、内心はドキドキ。

でも、日常生活に困っているわけではないので、注射は必要ないだろう。
あまりにも、不自然だ! との直感を信じて、注射を断った。
注射なんていつでもできる。

そうしたら、いつものPTさんが診察室に呼ばれて、
「もっと、強く可動域広げていってね」と、伝言された。
本人、医師、PTによる治療方針の共有化、というヤツだ。
なかなか、きちんとしてる。

でも、「注射ノーサンキュー」と言うには、かなり勇気が必要だった。

だからこそ、
「この先生の言うことなら、安心して受け入れよう。
 不必要なことはすすめない先生だもんな」と、
全幅の信頼ができる医師に巡り会いたいのだ。

注射1本で、こんなに心臓ドキドキ。
昨日聞いた、長尾先生のセミナーで、
聴衆の方に、気管切開、胃そう造設を拒否された方がいた。
どれほどの、勇気が必要であっただろうか。

まっとうな医療を提供できる医師がいれば、
患者は勇気を振り絞る必要もないのになあ。
「患者はそんなに甘くねえぞお」
私は医師を育てたことになるのかな?

家に帰って、デンばあが限りなく信頼するほっけーどーのPT先生に
電話で事情を話した。
「あ、それね。注射で点数稼いでるね」

「患者様」という表現に心づかいしてはいるが、
もっと先にするべきことがあるだろう。
市民は、勇気を振り絞ってノーと言い、
医療者を育てていこうではありませぬか。


医療の質を高めるのは市民

2008-04-25 | 医療
つどい場さくらちゃんのリレー・セミナーで、
町医者として活躍しておられる長尾宏先生の話を聞きに行く。
以下、長尾先生のお話。

在宅医療は、これからもっともっと広まっていく方向にある。
最期は家に帰りたい、というのは、
人間として、当たり前の感情だ。

「畳の上で死にたいけれど、先生来てくれますか?」と
病院から帰る車の中から急に連絡があって、
言われた時に、すぐに行って間に合わない時もある。
ずいぶんとお叱りを受けたこともある。

主治医とは、できるだけ早くめぐり合って、
お互いに話して、お互いにどんな人なのか?
どんな人生を送ってきた人なのかを、理解しあいたい。

早ければ早いほどいい。

また、みなさんは、しっかり主治医を選んでください。
互いの相性もあるし、資質もあるし、、、、
しっかり信頼できる町医者を選んでください。
との、強いメッセージを発信された。

聴衆(ケアマネ)からの意見。
「娘のお姑さんが、倒れて病院に担がれた。
 病院では、痰吸引のための気管切開、
 食べられないから胃ろう増設のすすめがあり、
 これをしないと、殺人になりますよとの、説明を受けた。
 お母(お姑さん)さんは、延命治療を拒否されていたことは、
 息子さんもその娘さんも知っておられた。
 その旨を医師に告げると、その医師は、
 気管切開や胃ろう増設は延命治療に当たらない。と、説明した(!)

 困り果てて、かかりつけ医に、相談して、
 どちら(延命治療)もしないで家に帰りたいが
 どう思うか?と相談すると、かかりつけ医の先生は、
 できること(気管切開、胃ろう増設)しないと、新聞沙汰になりますよ、
 と説明した」

そのケアマネの方は、娘さんからの説明(医療現場の認識の間違い)に、
驚き、驚きをとおして笑いが出てしまったとのことであった。

これを聞いて、聴衆の中にいた、阪神淡路大震災で人生を捧げて
看護にあたられた黒田裕子さんが、強い口調で、
「医師や、看護師を育てるのは、市民です!
 みなさん、しっかり言葉にして疑問をなげかけ、
 おかしいことはおかしいと言い、
 どんどん学んで、医療や看護のおかしな点を正していきましょう」
と、メッセージを発された。

長尾先生の言葉。
「残念なことですが、今話された事が医療者の現実です。
 だから、僕はこうして講演などで、話しているんです。
 諦めや泣き寝入りをしないで、しっかりと発言し、
 医師を選んでいきましょう」

聴衆からの質問も多く、具体的で有意義なセミナーであった。
これまでブラックボックスだった医療が、徐々に利用者主体のものに
変わりつつある。
そのためには、利用者の学びや勇気が必要だ。

先生の講演と聴衆のやり取りを見ていて、
こうしたセミナーが、
市民がパワーをつけていく第一歩になるように思った。

介護も看護も、医療も、主権は利用者にある。
市民の厳しい目が、よい医療を育てる。
でも、これって、政治全般にも当てはまるよね。


スパ・木の芽ーゼ

2008-04-24 | デンマーク最新
木の芽を大量に売っていたので、買ってきて木の芽和えをつくる。

我輩は、くさいもの、いやいや、香りの強いもの大好き。
バジルや、香菜、オレガノ、大好き。


木の芽和えペーストのつくりすぎ分は、冷凍に。
佃煮も作る。木の芽をいれたまま煮詰めると
真っ黒になるので、中味を取り出して汁を煮詰めよ、とある。
インターネットは便利だな。

まだ、余る。飾りようにとっておく。
外に出していたので、これは黒くなってしまった。

春の到来を、香りと味で味わうのに、
木の芽和えは最高ですね。
昔、ばあちゃんが茹でイカを入れて作ってくれたなあ。

木の芽和えペーストの余分は冷凍にしたけど、
まだまだ生のままの木の芽和えペーストがある。
そうだ!ジェノベーゼよろしく、スパゲティに和えてみよう?!

うん!いける!
茹でたてのスパゲティに、オリーブ油をぶっかける勇気はなかったけど、
竹の子を似た汁をほんのすこしばかり、とろ~り。
よく混ざる、よく混ざる。
名づけて、スパゲティ・木の芽ーゼ。

さて、ジェノベーゼ・ペースト、木の芽和えペーストにあたる素材。
デンマークでは、何だろう?
思いつかない。

バジルの葉っぱは、スーパーでも土付きで売っていたなあ。
バジルのような香りの強い香草。何だろう?

ルバーブという、赤い汁のでる「ふき」に似た植物があった。
あれは、ほのかな香りがあったなあ。
たしか、春のころ、お砂糖と一緒に煮て、
ジュースにして飲んでいたなあ。
でも、木の芽ほど、その香りにインパクトはない。

概ね、香りのきついもの、刺激の強いものは南の国に多い。
暑さに耐える抵抗力につながるのだろうか、香りもの、刺激ものは。

その点、北の国では味は淡白で、脂分が多くなるのだろうか。
寒さに耐える体をつくるために、、、

木の芽も初夏の暑気払いのようなもの。
じめじめとした夏を前にしているからこそ、
このさわやかな刺激がありがたいのだろうか。

日本のみなさま、
スパゲティ・木の芽ーゼ、お試しください。


ハーゲンダッツの謎

2008-04-23 | デンマーク最新
アイスクリームのハーゲンダッツの
「ハーゲン」は「コペンハーゲン」が由来であることを
ご存知でしたか?

うちのチビちゃんから聞いた情報なので真偽のほどは定かでないが、
チビ曰く
「アイスクリームは乳製品からできている。
 乳製品といえば北欧。
 北欧的な名前がつけたいということで、コペンハーゲンの
 ハーゲンをとって、ダッツは単に語呂の良さで決めたよう」

アメリカの会社ではあるが、何となくドイツ語的な語感
だなあとは、思っていた。

でも、でも、コペンハーゲン由来だなんて!
デンマークおばさんとしては、超ド級にうれしい!
しかも、ハーゲン・ダッツは大好きである。
高いからあまり買わないけど、、、、、

でも、梅田で食事をした後には
ハーゲンダッツでお口直しをしたくなる。

これからも、もっともっと、ハーゲンダッツを食べるようにしよう。
超ド級に単純なデンばあなのである。

ちなみに、コペンハーゲン København の Køben は商売、
havn は 港。コペンハーゲンは商業の港、という意味でございます。
英語標記では、Copenhagen となり、この hagen の語感が
アイスクリーム屋さんの琴線にふれたのでありましょう。

不確かな情報で申し訳ございません。
真偽のほどをご存知の方は、教えてくださいね。

新年度のはじまり

2008-04-22 | デンマーク最新
援助技術実習の授業が、先週から各領域別のクラスに別れて始ばった。

なんで高齢者福祉を勉強しようと思うようになったのか、、、
その陰には、かならずと言っていいほど、おじいちゃん、おばちゃんとの
忘れがたい思い出がある。

そんな話を聞きながら、
「高齢者と向かい合うとは?」という問いについて、
自分なりの言葉で語れるようにお手伝いしていきたいと思っている。

実習で高齢者領域を選択する学生が減り、
大学で福祉関係の学部に進学して、一般就職の学生が増えている。

こんな時代の現実を見ながら、いろいろと話し合っていきたい。
新年度のはじまりだ。

ツアー仲間

2008-04-21 | デンマーク最新
デンばあは、年に2回(または、1回)デンマークへの福祉・医療・住まい視察ツアーを実施している。

参加者のみなさんと同窓会をするのだが、
その会場は、決まって参加者の取り組みの現場である。

久しぶりに、参加者の一人であるKM子さんに電話をかけた。

「え?来てくれるの?うれしいい!!
 あのねえ、いよいよ立ち上げるよ!訪問介護」

この方は、拙著を読んで感じるところあり、デンマークの在宅24時間ケアの様子をこの目で確かめたい!と、ツアーに参加された。
そして、実際に在宅24時間ケアに同行してその様子を観察研修され、
「おらがまちにも、このシステムを!
 在宅のお年よりの生活を支えたい!それにはこのシステムだ!」との思いを強くされた、というより、確信を抱かれた。
そして、着々と実践に移されたのだ。

医療の知識も必要だからと、その資格取得の勉強も始められた。
 
「本当に、見てよくわかったわ。本当に良かった!」
と言ってくださるKM子さん。

こんな声を聞くと、わがツアーは実質的お役に立てているのかなあ、、、と、うれしくなる。

その人と話していると元気が出てくる人っているでしょ。
KM子さんは、そんな人。
そして、「おらがまちのお年寄りの生活を在宅で支えたい!」と、何かに
とり憑かれたように走り続けている人である。

走り出したら止まらない人。
私も元気をもらう。
ありがとう、KM子さん!


女王陛下のロールス・ロイス

2008-04-20 | デンマーク最新
イギリスの話ではありません。
もち!デンマークの愛すべき女王、マルガレーテⅡ世のお話。

マルガレーテ女王は、1958年製の
「Store Krone (偉大なる栄冠)」という名前をもつロールス・ロイスを
お持ちでございます。
「Store Krone」というだけあって、その色はずばり!クロ色(黒色)。

車種は「シルバー・レース」。
と言われてもわからんのですが、
デンばあとツー・カーな間柄にあるカー通によれば、

ロールス・ロイスの中でも「King of the Road」と言われる高級車種だそうな。


先週、この「Store Krone」が50歳のお誕生日を迎えました。

マルガレーテ女王の父君フレデリックIX世の時代に購入されたものですが、
今では、女王が個人的に乗ったり、公的な行事で高位な方を乗せるのに使われたり
しているようです。

50年も経ってるのに、走行距離はわずか14万キロ。
そして、その状態は新品同様なのだそうです。

デンマーク王室は、このロールス・ロイスの現在の価格、
50年前の購入価格は明らかにしていないようですが、例のカー通によれば、
現在「シルバー・レース」1000万円ほどの値がついているようであります。

しかし、この車。
ハンドルの重さなど、運転するには想像を絶する体力が必要でしょうねえ。
女王さま、お疲れがでませんように。

本日は、女王陛下のロールス・ロイスのお話でした。


コローニ・ヘーウ

2008-04-19 | デンマーク最新
本日、午前中に市民農園に行ってきた。
雑草とりが、主な目的。

我が家と親戚とで1区画を借りており、親戚のおにいさまが
植える野菜を決めて、指導をしてくださっておる。

自然に抱かれながら、身体を動かし、汗を流すのは
(暑くなかったでの、汗は出なかったが、、、、)
本当に気持がいいもの。

あと2週間でたまねぎの収穫。
じゃがいもがかわいらしい芽をのぞかせていた。
ひと畝がお休み状態で、デンばあは本日、その畝の草ひきと
畝づくりに集中的に取り組んだ。
畝づくり、得意なんだよね。


帰る時に、土手をみると、つくし、つくし、つくし、、、、
つくしがたくさん背伸び状態で群生している場所を見つけた。
土手でつくしを見るなんて、何年ぶりだろう。

農家のおばさんが、たけのこを茹でたのを売っていたので、
2つ購入。
しいたけも3袋購入。
赤米も売っていた。これ、白米と一緒に炊くと、色がついて
たのしい。

ちなみに、デンマークには「コローニ・ヘーウ」というものがある。
小さな家庭菜園が付いた住宅や、田園都市的な住宅を指している。
現在では、市民農園に小さな小屋を
つけたものも「コローニ・ヘーウ」と呼んでいるようでもある。

コペンハーゲンから南へ向かう電車からは、
かわいらしい小屋つきの農園が見える一角がある。
その様子は、日本の市民農園とよく似ているので、一見してすぐわかる。

都会生活からひととき離れ、土を耕して、野菜の成長を楽しむ。
いい、時間ですなあ。

不招請勧誘禁止法

2008-04-18 | デンマーク最新
突然自宅にやってくる訪問販売・宗教勧誘や、電話による不動産投資の勧誘。
誰も経験があると思う。

一日に数回電話がかかってきたり、
日曜日や夕食時にかかってくると
「もう、いいかげんして!」と言いたくなる。
電話帳片手に、地域を分割し、分担を決めて片っ端から電話をかけるやり方もあるようだ。


こちらから願ってもいないのに、
自宅を訪ねたり、電話をかけて勧誘することを「不招請勧誘」と言うそうだが、
それを禁止する条例についての議論が
秋田県議会で始まっているようである(朝日新聞朝刊4月15日)。

危険な金融商品を買わされたりする危険から、
高齢者などを守ることを目的としているようである。
関係業界からの反対が強いだろうと、その記事は結んでいたが、
こういう法律は是非必要だと思う。

自宅は究極のプライベートな空間であり、
赤の他人が、モノ・サービスの販売だけを目的に
他人の家を訪ねて来たり、電話をかけてくるのは異様な事象だ。

デンマークではどうなのだろう?

デンマークでは訪問販売は一切禁止されており、
電話勧誘も基本的に法律で禁止されている。

法律できびしくプロテクトされているからこそ、
個人情報の開示にはおおらかな印象を受ける。
電話番号帳が、
まっとうな目的で使う人のために便利な存在であり続けている感じ。

正当に情報発信して、消費者を引き寄せ来るプル(引く)戦略と言えるかな?
だからかどうかわらなけれど、
商品PRは、印刷媒体のポスト投げ込みに依存する確率が高いように思う。

スーパーの安売りチラシなどは、
週末に留守にしようものなら、郵便受けからすぐにあふれ出してしまうほどの量である。

ちょっと、困るよね、この量。
というわけで、こうしたポスト投げ込みチラシについて、
デンマークには、おもしろいシステムがある。
希望者には、個人のポストに「商業チラシお断り」というステッカーを、
郵便局が貼ってくれるのである。

なぜ、郵便局が?と思うが、
あふれかえるチラシのために郵便物が入りにくく
なることを防ぐためのサービスなのだろう。

相手の都合を考えずに、かけてくる勧誘電話。
宗教の訪問勧誘。
あまりの多さに、デンマークの大人社会を思い出した。

秋田県議会、しっかり議論してね

バターが消える日

2008-04-16 | デンマーク最新
スーパーの店頭からバターが消えつつあります。
デンばあがいつも利用しているKSスーパーからは、ほとんど姿を消しました。

何故これほどまでに早く?と、思われるでしょうが、ケーキ屋さんが一般消費者用バターを買いに走っているようです。
業務用バターが高騰して品薄になっているのです。

デンばあ家(ち)では、バターは贅沢品なのであまり使いませんが、
夜中に急に「あしたは、フレンチ・トーストが食べたい!」と無性に思ってしまう不思議な夜があるのです。
こういう夜には、卵と牛乳を混ぜて、これに食パンをつけ、朝にそなえるわけですが、フレンチ・トーストを焼くには、バターに限ります。それも、たっぷり、、、

こういう朝にバターがないと、どえらいことなので常にストックはあるのです。
早速、プチ買占めをしようと思いましたが、夜の買物時間には跡形もないのは当然。
そこで発想をかえ、「大豆も不足するらしい」と、バターの代わりに思わずしょうゆを買ってしまいました
ガソリンといい、バターといい、小麦といい、納豆といい、大変な時代がやってきそうです。

ところでデンマークはバターが比較的安くて、200gサイズが8クローナほど(約160円)で買えます。
日本のように銀紙+紙のパッケージ入り、と言うご丁寧な包装はしてありません。
銀紙のみです。日本はほんまに過剰包装ですな。

さて、有名なスミュー・ブロ。デンマークの黒パンのオープンサンドですが、
「スミョー」は「バター」の意味。「ブロ」はパン「ブレッド」です。
つまり、このスミュー・ブロは、黒パンにまずバターを塗ってから、ゆで卵や小えびやアスパラをのせてつくります。バターのことはあまり紹介されていません。

また、デンマークは国土が平らで、「平等」であることを重視する社会であることから
「パンケーキの国」なんて言われますが、パンケーキを焼くにもフライパンにたっぷりのバターをひきます。

バターの話から強引にデンマークに結び付けましたが、お宅のバター・ストックは大丈夫?

紅枝垂れ桜

2008-04-15 | デンマーク最新
日曜日は、デンマーク関連のつどいで京都に花見に参りました。

「とうりん」という豆腐専門店で豆腐料理をいただき、
平安神宮の桜を見て歩きました。

知らなかったのですが、平安神宮は「紅枝垂れ桜(べにしだれざくら)」という桜で有名なのだそうです。しかも「八重」のものが多く、非常に珍しい品種だとか。

「紅」というだけあって、ピンクの色が濃いのが特徴で、咲き始めにはもっと来いピンク色で、すでに色がさめておりました。
しだれ桜というと円山公園のそれが有名ですが、平安神宮には150本の「紅枝垂れ桜」があり、庭園内を歩いて鑑賞することができます。

デンマークには桜並木はなかったと思います。
が、コペンハーゲンから北に30キロほどいったベドベックという海沿いの町に、東海大学が「東海大学センター」というものを持っており、その庭に1本の桜がありました。日本人会のお花見会でその桜を鑑賞いたしましたが、寒かったのを覚えております。

ちなみにその家からは海に下りることができます。
コペンハーゲンから、北のヘルシンガーまでの海岸線沿いの一体はデンマークでも有数の高級住宅街となっています。