北欧デンマークおばさんの独りごちブロ

「住み慣れた地域で最期まで」をテーマにデンマーク高齢者福祉を研究し、世界のこと・日本のことを独りごちっています。

皇太子40才の誕生日

2008-05-30 | デンマーク最新
デンマークのフレデリック皇太子が、
5月26日に40才のお誕生日を迎えられました。
おとうちゃんの結婚式の二日後です。

アマリエンボーはコペンハーゲンの王室の居城で、
平素はにマルガレーテ女王はお住まいですで、
観光名所にもなっています。

そして、お誕生日など、
アマリエンボーのバルコニーに立って国民の祝賀を
受けられるのが普通です。

ガラスなどはありません。
トビラを開けて、ぞろぞろとバルコニーに出て、
国民と同じ空気を吸いながら、
国民の「フラー、フラー」というお祝いの言葉を受けられました。

5月26日はあいにくの雨。
アマリエンボー!アンマリエンボー!!アンマリダロー!!!

フレデリック皇太子はイザベラちゃん(0歳)を抱き、
皇太子妃メアリーMary はクリスチャンを抱き、
両側にマルガレーテⅡ女王とヘンリック殿下。
ほんの数分ですが、バルコニーに立たれました。
(ちなみに、デンマークでは、王はフレデリックとクリスチャンを交互に
 襲名することになっています。女王は、すべてマルガレーテです)

洋服もワンピースにカーディガン、といった「ちょっとよそいき」
スタイルで、「お」帽子などはつけておられません。

普段着感覚の王室。
おめでた続きの、デンマーク王室のニュースでした。

日本パン店コペン上陸

2008-05-29 | デンマーク最新
先日、名古屋に行った時に、JR名古屋駅構内に
「Cafe DANMARK」があるのを見つけた。

並べているパンの様子から、
「アンデルセン」や「リトル・マーメイド」を展開する
広島のタカキ・ベーカリーのお店であることは、
すぐに判った。

空港などでは、「アンデルセン」っていう名前で
お店をだしていますよね。

白を基調に、黒と赤、白木をアクセントに用いて、
ハッと目を引く素敵な内装。

名前も、「Cafe DANMARK」と
「Denmark」としていないところに
こだわりの一端が感じられる。
デンマーク語では「DANMARK」なのだ。

この「アンデルセン」、つまりタカキ・ベーカリー。
この5月にデンマークに、お店を出した。
と、3月末に報じられた。
のを、思い出した。

もうその店は、コペンハーゲンの中心街からすこしハズレの
ウスターブロゲーゼという通りに店を出しているだろう。
見にいきたいなあ。日本との違いや、コペンハーゲンっ子の
反応をこの目で確かめたいなあ。
と、思っているデンばあ。

何でも、創業者の高木俊介氏は、1959年に初めて
コペンハーゲンに行ったそうな。
目的は、パン製造のオートメーション化についての
視察。

しかし!

ホテルで朝食に食べたパンがあまりにおいしかったため、
日本でこんなデンマーク・スタイルのパン屋を始めることを
思いついた。

そのパンとは、デンマークでは「wienerbroed(ヴィーナ・ブロ)」
と呼ばれるもので、日本でいう「デニッシュ」だったのである。
ちなみに、「wienerbrod(ヴィーナ・ブロ)」とは
「ウィーンのパン」の意味。

「アンデルセン」「リトルマーメイド」と言えば、
いまやおいしいパンの代名詞。

それらを展開す、広島のタカキ・ベーカリーが
50年たった今、デンマークにお里帰りをするのである。

コペンハーゲンっ子は、どんな反応をするだろう。

私は、かなりイケル!と思っている。
日本独特の繊細な、柔らかな生地が層をサクサクとさせ
カスタードも上品な甘さで、いうことなし。

チェーン展開はあまりうれしくないが、
日本のパン屋さんが、コペンハーゲンで
繊細な味のセンセーションを巻き起こしてくれることを
期待したいなあ。

皇太子のくつ下に穴

2008-05-28 | デンマーク最新
毎度、デンマーク王室ネタで申し訳ありません。

しかし!
これだけは話さずにはいられない。

数年前、デンマークのフレデリック皇太子、
つまり5月24日に結婚されたヨアキムのおにいちゃんですね。
この方が日本に来られた時、京都のお寺かどこかで正座を
された。

その時!

なんと!

くつ下に穴が、、、、、
そして、それをおもしろおかしくかどうかは不明ですが、
新聞報道しちゃうんです。

あのねええ、、、、、
一国の皇太子ともなると、侍従が数人ついていて、
皇太子殿下が着られるものを1週間くらい前からチェック
しているんじゃないですかあああああ。

ヨアキムは、結婚式の時、
バージンロードを歩く花嫁を迎える際に涙を流しました。
その時に涙をぬぐった白い大きな布。
これは、デンばあには、食事ナプキンにしか見えなかった。
なんで、あんな大きな布でぬぐうの?
衆目の前で!
しかも、テレビ中継している時に!

ヨアキムの手にナプキン。
皇太子のくつ下に穴。

デンマークはこういう国である。

だから、好きなんです。
ごめんなさい。
今日も晴れだ、元気にまいりましょう!



ヨアキムの目に涙

2008-05-27 | デンマーク最新
名古屋では、結局味噌カツを
食する事ができなかった。
次の機会に期待しよう。

そこで!

デンマーク王国の第二王子であるヨアキムの
結婚式についてである。
5月24日土曜日、無事終了。

通常、花婿はバージンロードを歩いてくる花嫁を
祭壇の横で待つが、
ヨアキムはその時に「涙をぬぐった」のである。
白いナプキンのようなもので。
横には、二人の息子ニコライ(5歳)とフリックス(3歳)
がいた。

さぞかし、いろいろとご苦労をされたのであろう。
マルガレーテⅡ女王も、非常に喜んでおられる様子。

第二王子とはいえ、王位継承権を持つ人である。
式は、ユトランド半島(ドイツに続く半島)の
こじんまりとした教会で質素に行われた。

その様子は、非常に好感がもてるものであった。
おにいちゃんより先に結婚し、二人の王子をもうけて、
2005年春に離婚したヨアキムさん。
そして、2008年5月、フランス人女性との再婚。
(そういえば、女王の旦那さまヘンリック殿下もフランス人)
こうしたことが認められる王室であり、国民なのである。

王家の人も、個人の幸福を追求する権利はある。

フリックス君(3歳)は退屈したのか、
式のあいだ寝ていたようである。
かわいい。

二人の公式の住まいは、ユトランド半島のシャケンボー城になるという。
そして、マリーMarie が、ニコライとフリックスの新しいお母さんだ。

これからの幸せを祈りたい。


名古屋で味噌カツ

2008-05-26 | 生活
名古屋に来ています。
居住福祉学会に参加して、発表するためです。

昨日無事に終わったのですが、
名古屋にきていながら、まだ味噌カツを食べていません。

今日は高浜市に行きますが、
絶対味噌カツを食べるぞ!

デン第二王子の再婚

2008-05-24 | デンマーク最新
今日は、デンマークの第二王子であるヨアキムの結婚式。
ドイツに続くユトランド半島の南にある
800年の歴史を誇るモルトナー教会で、行われるようである。

5月24日という日は、おじいちゃん・おばあちゃんにあたる
フレデリックとイングリッドが73年前に結婚式をあげた
同じ日にあたるそうな。

さて、この王子はアレックスという通称で親しまれた
香港生まれのアレクサンダーさんと離婚して、
ニコライとフリックスというお二人の子供がおられる。
この王子たちは、お母さんであるアレックスと一緒に
暮らしておられる。

そんなヨアキム王子が再婚されるというわけ。
お相手はマリー・キャバリエ Marie Cavallierというフランス人。
かなり前から結婚されるだろうとの噂はあり、
「おにいちゃんの彼女とえらく良く似た方を選ばれたんだなあ」
と、思っていた。
しかも、名前まで似ている。Mary と Marie。
そして、顔まで似てる。

DR新聞では、その様子を伝えて写真を載せているので、
確認してみてください。

http://www.dr.dk/?top=true

フロントページの少し下に、
「ヨアキムとマリーおめでとう」と二人のキスシーン。

もう少し下には、
元妻のアレックスと、新しい奥様のマリー、そして、
おにいちゃんの奥様である皇太子妃メアリーの写真があります。
私は、正直言って、マリーとメアリーの区別がつきません。

ということで、みなさま、デンマークにおけるこの
おめでたき出来事を、その写真とともにご確認くださいませ。

そして、写真の前で
「テュルケ!(おめでとう!)」とささやいてあげてください。

ヨアキム王子、おめでとうございます!

そして、ややしこしい話は、またのちほど。


ストの影響で、祖父母忙し

2008-05-23 | デンマーク高齢者
デンマークの看護師、介護士、保育士のストライキに
ついてである。

また、利用者の立場である高齢の女性(高齢者住宅在住)に
聞いてみた。

「私も、あまり影響ないわ。
 でも、孫のおもりにずいぶん忙しそうねえ」とのお返事。

保育士がストライキをしているので、子供を預かってもらえない。
子供のおとうさん、おかあさんが、
おじいちゃん、おばあちゃん家に預けにくるというわけだ。

デンマークでは核家族が基本で、
三世代の同居は4%である。
介護の問題にしても、完全というほどに社会化されている。
(じつは、これは見直そうという傾向にあるのだが、、、)

これを聞いた方は、「ずいぶんと冷たい社会だ」と
おっしゃることもある。
しかし、子供は基本的には18歳で家を出て独立する。
この延長線上に、高齢者は二人暮し、あるいは一人暮らし、
という結果があるのだ。

デンばあだって、大学の時に
兵庫県の田舎から神戸に出てきて一人暮らしを始めた。

親と別居した子供たちの態度で日本と異なるのは、
非常によく電話している、ということ。
近くに住んでいれば、
週末には訪問してお昼を食べて行く、という風である。

そこで、子供世代としても、自分の子供
(お年よりからすれば、孫)の世話を親に頼むことになる。

私の感触として、
「孫はかわいい。でも、一緒に住むのはねええ。
 保育士のストライキで困っているなら、
 喜んで預かりましょう」というところだろう。

孫というのは、
「来てうれしい、帰ってうれしい」という存在。
一緒にいれるのはうれしいけれど、
あまり長く守(もり)をすると疲れる、というもの。

デンマークのおじいちゃん、おばあちゃんも、
そろそろ疲れておいでなのではないでしょうか。

ストの影響を聞いてみる

2008-05-22 | デンマーク最新
ストの状況について、
利用者はどんな感想をもっているのか聞いてみた。
もちろん、メールで。

尋ねた相手は、
コペンハーゲンから北へ電車で40分ほど行った市の
高齢者住宅に住む女性。
週に2回のホームヘルプサービス(掃除と買物)を
受けている人である。

「あら、ここではほとんど影響がないわよ。
デンマークぜ~んぶでストをやっているわけではないのよ。
それに急を要する部門では、問題ないよ。
それにしても中国の地震はたいへんだね。
一人でも多くの方が早く救出されるといいね」
と教えてくれた。
たぶん、看護師でもいろいろな組合に属していて、
彼女が受けているサービスを担当する介護スタッフが属する
組合では、たまたまストライキをしていない、あるいは
もうストライキを解除したのだろう。

また、急を要する部門とは、
市内にある救急部門のことだろう。
デンマークでは家庭医制をとっており、全国民が
家庭に登録している。

この家庭医は、予約が必要であり、午後4時ころには
クリニックを閉める。
クリニックが開いている場合は緊急の場合は診てくれるが、
閉院後は基本的に診てくれない。

そのような時のために、市内にいつでも行ける救急部門が
あるのである。
また、急を要する手術なども救急部門に入るだろう。

それにしても、彼女から
「命を守る仕事をしているのに、ストライキをするなんて」
という言葉はひと言もなかった。

利用者も肝がすわっている、というかなんというか。

日本では、看護師のストライキはあり得ない。
また、介護士のストライキもあり得ない。

利用者約一人の意見でしたが、現場の様子が少し
伝わったでしょうか?

看護師のスト、まだ続く

2008-05-21 | デンマーク最新
4月16日から始まった看護師、介護士、保育士の
ストライキがまだ続いていると、先週の水曜日に発表された。

要は給料のベースアップであり、向こう4年間に15%の
アップを要求している。もともとはその要求は25%アップであった。

看護師の給与は、私の現地調査によれば、施設の長で看護師の
場合60万円はもらっている。
これを、75万円へのアップを要求し、それを69万円まで妥協
しての戦いである。

「へええ、60万円ももらっているの、多いねえ」と驚くなかれ。
年収にすれば700万円を超え、
デンマークではかなりな高額所得者である。
手元に残るのは、28万円くらいだろう。

「それを32万円にしてちょうだい」という話だから、
彼女らの仕事の内容を考えれば、それほどムチャな話ではない。

でも、年間5週の有給休暇があるのだから、
「少しは妥協してもいいんじゃない?」とも思う。

いずれにしろ、利用者にかなりな不便がでてきているのも
事実だろう。
私の友人も、「白内障の手術が6月まで延びたわ」と
言って来た。

ストは4週間を超え、利用者に不便が及ぶにも関わらず
ストを続けるその気迫。
これは、きちんと働き、義務を果たしているのに、
この給料は許せない!という、強い気持の表れなのだろう。

政府も介入を考えているようだけれど、
この先どうなるのか。

デンマーク人には、頑固ではないが頑強なる精神力が宿っている。
それのひとつの表れなんだろうか。

認知症の出歩き

2008-05-20 | 地域
日曜日の10:05から「ご近所の底力」をやっておりますが、
先日の番組で、「認知症とつきあえる町N市」として
わが町が紹介されました。

さらに!

そこに登場していたのが、つどい場さくらちゃんであり、
わが愛するMちゃんが主催するつどい場なのでありました。

認知症の方が徘徊をしてご家族が困り果てておられる
という話は、地域包括支援センターに多く寄せられています。
しかし、今、この問題は決定的な解決の方法がなく、
適切な助言ができない状態でもあるのです。

しかし!

さくらちゃんでは、「どんどん一緒に出歩いてみよう!」と
介護経験のある家族たちが、みんなで考えて
そのようなアイデアをひねり出し、
頭を抱え込むのではなく、
「出歩きたいのには理由がある」
だから、それにじっくりと寄り添うじゃないか。
と、発想するのです。

困った時のさくらちゃん頼みで、
いろいろな相談が寄せられ、それを
「困ったことですね。でも、解決策がありません」
ではなく、介護で苦労されたご家族たちがアイデアを
搾り出して、いろいろな支援策を講じていきます。

「見守りタイ」というグループは、
一時も目をはなすことができない家族にかわって、
一日の数時間、認知症のお年寄りを見守るために、出動します。
そのあいだ、家族は外出でき、介護のストレスから
開放されることができるのです。

いろいろな相談が寄せられ、
相談に来た方は、聞いてもらえただけで救われ、
元気になってかえっていって、
いろいろな方法で、新しい気持で、再スタートを
切ります。

地域包括支援センターは「できません」と言えても、
家族は介護を放棄することはできない。

家族のお世話を「他人ごと」として、やっているのではなく、
逃れられない「当事者ごと」として、、、やっておられるのです。

「他人ごと」と「当事者ごと」の違いは、
「すみません」で逃れられるかどうかの違い。
でも、「逃げられる」時間を日をつくらないと
やっていけないのも事実です。

「当事者ごと」として、行動ができるさくらちゃんのような
活動が、もっともっと広がればいいのに、、、、
デンばあも、もっともっとコミットしていかなくちゃ、
と思っています。

デンマーク人の「連帯」意識も、
こんな「当事者ごと」意識が根底にあるんでしょうね。

ちなみに、デンマークでは、
グループホームに暮らしているお年よりのために、
「私は○○に住んでいます。迷っていたら、電話してください」
と、ホームの電話番号を書いたバッジが用意されています。
出歩き(徘徊)が大好きなおばあちゃんは、帽子の横に
かっこよくこのバッジをつけていたりします。

パンを水平に切る

2008-05-19 | デンマーク最新
デンマーク人の習性でおもしろいのが、
パンを横に切る、というのがある。

スカンジナヴィア航空に乗られたら、
周りに人たちのパンの食べ方を観察してみてほしい。
必ず、パンを横に切っているから。

日本人は、フランスパンなどはまず縦に切る。
また、テーブルロールなどを食べる時には、
右端から、左ききの方は左からちぎって食べる。
これは、食事のマナーを教えられた時から、こうである。

そして、コッペパンは必ず上からグサッと縦に!
切れ目を入れて、ソーセージをはさむ。

しかし!

デンマーク人は、パンを横に切るのである。
そして、ふたつにして、切れ目にバターを塗って
ほおばる。

あるいは、横に切れ目を入れて、ハムやチーズを
はさんで食べる。
この時、チーズは地平線に対して水平関係におねんね
しているし、ハムも水平におねんねした状態で
パンにはさまれている。

これが、デンマークの正統流パンの切り方&食べ方
なのでアール。

どうしてか?
これも、私のデンマークに関する疑問として、
頭の奥深くしまい込まれていた。

そして、リンボウ先生の同じく「イギリスはおいしい」に、
この謎を解決する記述があった。

それは!

イギリス人は、スコーンを食べる時に、
バターやジャムを塗るために「横に切る」というのである。

なるほど!

スコーンは、地平に対して水平に層ができている。
だから、水平に切ったほうが切りやすい。

そこで、デンばあの第六勘が働いた。
その昔、デンマークのバイキングは、イギリスや北フランス、
地中海など南に進出したという。

だから、このスコーンの水平きり方が、バイキングによって
デンマークにもたられたのかもしれない。
逆に、デンマークの切り方がバイキングを通じて
イギリスに伝わったのかもしれない。

しろうとの推論で申し訳ないけれど、イギリスとデンマークの
文化の類似には、謎めいた親近感を覚える。

寒さ、緯度の似通い、バイキング伝播説。
結論はでないし、実証もできないけれど、
だれか、興味のある方は調べてくださいませんか?


ランドタワーからの自殺

2008-05-17 | デンマーク最新
コペンハーゲンには「ランドタワー」という観光名所があります。
歩行者天国であるストロイエと直角に交わるクマゲーゼという通りです。

水曜日にこの塔の先っぽに昇り、36メートルの高さから
クマゲーゼめがけて、38歳の女性が身投げ自殺した模様。
さいわい下を通る歩行者が巻き込まれることはありませんでしたが、
小学生が来ており、この自己を目撃してしまったようです。

付近にはテープが張られて、「ランドタワー」も封鎖されました。

そして、小学生のためには、
赤十字から心理士と牧師が派遣されたようです。
トラウマが残らないようにとの配慮でしょうが、
対応が早いですね。

あまり、いいニュースではありませんが、
「ランドタワー」はあまりに有名な観光名所ですので、
お知らせいたします。

外国人の介護労働(1)

2008-05-16 | デンマーク最新
インドネシアからの介護士・看護師の日本での就労について、
ニュースなどで大きく取り上げられるようになりました。

これについて、日本とデンマークでの外国人労働の様子などと
比較しながら、独りごちってみたいと思います。

1960年代は、世界的な好景気のなかで、労働力が足りなくなり
デンマークでもトルコからの移民を国の政策として
多く受け入れました。

トルコから、中東から、東欧から、、、その後多くの移民を
デンマークはうけいれました。
現在では二世も育ち、三世も生まれて、移民の人口は
デンマークの人口の約5%を占めるまでに至っています。

そして、民族融和省がつくられるほどに、民族の融和は
大きな問題でもあるのです。

人口の5%といいますと、
日本に置き換えると、625万人が外国人だということです。
デンばあが住む兵庫県550万人を、大きく上回る数です。

デンマークでは
移民を受け入れるにあたって、どのような方策をとったのでしょうか。

国を支えてくれる人として、受け入れたわけですから、
無料でデンマーク語の習得を支援しました。

実は、私もデンマークに住んだ時(1997年)には、
このプログラムにのって、
デンマーク語を勉強させてもらいましたが、
先生も優秀で、すばらしい授業でした。もちろん無料です。

医療についても、デンマーク国民と同じく無料で受けられるようにし、
デンマーク語ができないことを理由に仕事につけない間は、
生活支援金も支給しました。

その後「デンマークは移民においしい国」として、
移民が膨れ上がり、2001年の政権交代へと発展したわけです。

2001年に社会民主党等から政権を奪った
自由党を中心とする中道保守連立政権は、
「移民規制」と「税率凍結」を約束して、それを実践しています。
2005年の総選挙でも勝利を納め、いまも政権を担当しています。
つまり、現在民族融和策は、国をあげての大きな問題であるわけです。

しかしながら、移民を受け入れるにあたっては、
デンマークという国を支えてくれる「大切な労働者」として受け入れ、
きちんとした教育、医療、生活保障をしてきたことを忘れては
ならないと思います。

このような考えに基づき、まっとうな生活保障をした上で、
移民労働者を受け入れる体制が、日本に用意できるか?
ということです。

デンマークでは、
「安い労働力を便利に使う」という発想はありません。

われわれ日本人は、300年の鎖国をしてきた島国の国民です。
いくら、飛行機で海外旅行が簡単にできるようになっても、
他民族を受け入れることに「慣れていない国民」です。
この点をきちんとわきまえた上で、
日本人あげての意識改革というか、発想の転換をする
必要があります。

いまだ経済効率を優先し、建設国家の発想から抜け出せないでいるわれわれに、
おおきな試練が課せられていることを、自覚しなければいけないと思います。

人件費が安いということで、日本企業の多くが
中国へ、東南アジアへと生産の拠点を移していきました。
「安い介護労働力を便利に使う」。この発想は、とってはならないと考えます。

日本の介護の現場の人材不足には、想像を絶するものがあります。
この現状を知れば知るほど、昨日樋口惠子さんが言っていたように
「今の日本が、介護する人を本当に幸せにできる現場でしょうか?」
という、どうしようもない現実をきびしく見る必要があると思います。

(1)今の介護現場が、本当に豊かか?
(2)「安い労働力を便利につかう」という発想を棄てられるか?
(3)日本人と同様の、生活保障を用意する。できるか?
(4)現場の声(事業者、介護スタッフ、利用者)の声を重要視する。できるか?
(5)ともに、「介護の質を向上させる」という発想に立つ。できるか?
(6)他の労働力の活用を考える必要なないか?

などなど。いろいろと、思うのであります。

開放に反対するものではありませんが、
というより、優秀な方にはどんどん入ってもらうべきだと思います。

しかし!
日本の介護の現場を知れば知るほど、慎重にこの問題を進めなければ、
やってくる人たちに、申し訳ないことになるのではないか?

来てもらう以上は、よい環境を用意することが重要ではないか?
そんな、ことを独りごちぶる、デンばあなのでありました。

この問題は、継続して書いていきたいと思います。


孫へ、子宮頚ガンワクチン

2008-05-15 | デンマーク最新
デンマークでは、
「子宮頸ガン・ワクチン」や「凍結幹細胞の保存書」が
おじいちゃん・おばあちゃんから孫へのプレゼントとして、
人気を高めているそうです。

というのは、年間400人の女性が子宮頚ガンと診断され、
175名がなくなっているから。
(日本の人口規模に置き換えると、約23倍しまして、、、
約9200人が子宮頚ガンと診断されることになりまする)

そこで、今年に入ってから、21000人の少女がこの病気に
対するワクチンを接種したらしい。

子宮ガンには2種類あって、子宮の入り口あたりに悪性腫瘍が
できるのが子宮頚ガン、子宮内部ならば子宮体ガン。
この頚ガンはヴィールス感染するので、ワクチン接種による
予防が有効なのだそうです。
(このあたりの医学知識は、まちがっていたら、
 教えてくださいね)

日本でも、若い女性に子宮頚ガンが増えていると聞きます。

「16-17歳の少女なら、かっこいいプラズマ・テレビ
をほしがるでしょう。でも、将来のことを考えれば、
彼女らはワクチンや凍結幹細胞を喜ぶはず」と、
婦人科ドクターは言っているようです。

余談ですが、凍結幹細胞は、生まれたてのあかちゃんのへその緒から
つくるそうな。
その回収法に興味が湧きますが、それはさて置いて、、、


こうしたプレゼントは、
「命を大切にするんだよ、予防は大切だよ」という
インパクトあるメッセージになりまする。

それにしても、「子宮頚ガンワクチン」を孫にプレゼントする
デンマークのおじいちゃん、おばあちゃん。
現実的で、実質的です。


バター、再び消える

2008-05-14 | 生活
ふたたび、バターの話でごめんなさい。
やはり、バターが店頭から消えました。

5日まえに、コープこうべの地域の小型店で、
食塩不使用のバターが312円で売られているのを発見!
喜び勇んで、1つ買いました。

しかし、昨日、他のスーパーでは、
「品薄のために、入荷できません」との札が貼られて
バターがひとつも並んでいませんでした。


飼料穀物の値上がりによる
バター不足 と 値上がり。
これは、ケーキやクッキーの値上がりを招きます。

ガソリンは怖くて、5月1日以降、まだ入れていませんが、
価格高騰は、ガソリンだけではありません。

小麦粉、大豆などの値上がりが、
諸物価の高騰を招きます。

どえらい時代の到来です。
節約に貧しさや窮屈さを感じるのではなく、
節約に喜びを感じるような、
そんな暮らしの知恵を磨きましょう。