北欧デンマークおばさんの独りごちブロ

「住み慣れた地域で最期まで」をテーマにデンマーク高齢者福祉を研究し、世界のこと・日本のことを独りごちっています。

美しい環境としあわせを取り持つ時計

2009-01-16 | デンマーク建築・まち
すみません。
機能のデンマーク地下鉄(METRO)の写真も、
本文と、微妙に、かなり食い違っておりました。

メトロの時計の写真は、これを使おうと思っており、
昨日、間違ったものを使用してしまいました。

地下鉄駅舎の総合監修をしたのは、
ヘニン・ラーセンです。
CBS(コペンハーゲン・ビジネス・スクール)、
最近では、「Operaren (新オペラハウス)」などを
手がけた、83歳現役のおじいちゃんです。

よって、ですね、
時計まで監修したんだなあと、いうことなのです。

この時計、すべての地下鉄の駅舎に使われていますが、
いかにもデンマークらしいシンプルさ美しさに
あふれているではありませんか。

中心の少し上に文字がみえますが、
「あれ?ヘニン・ラーセンがサインを残したのかな?」と
近寄ってみてみましたら
「metro」と書いてありました。

彼のデザインした空間には、この時計が
似合うのでしょう。

そして、、、、、

こうした、美しい空間に身をおき、
きれいと感じる、心地よいと感じる。
その時間を「しあわせ」だとして、大切にする国民性。

culture とnature が共存し、持続していく世界を
作り出しているのだと思います。

昨日、天童荒太の「悼む人」が直木賞を受賞しました。
日経書評で紹介されていたので、買って、読み始めたところ
だったのでびっくりしました。

が、、、、

天童荒太の
「どうしようもない状況に対処していく時に、
作家としての視点・立場は、そんな状況におかれた人を
外側からみるのではなく、内側から見てみたかった。
この時、作家は嘘はつけない。読者はすぐに見破る」
というようなコメントをしていました。

そう、、、

「しあわせ」を軽くあつかってはいけない。

どうしようもない状況に陥った時、
この「しあわせ」に執心して作り上げた環境や時間・空間は
どんな風な意味をもつのかな?
という、ことでした。

もうどうしようもない状況に心が陥った時、
陥り続けている時、
この美しい環境は、人間を力づけてくれたり、
癒してくれたり、、、、そんなことをしてくれるのでは
ないのかなあああ。

とも、思いました。

なんで、「時計」からこんな話になるねん?

ごめん、昨日、直木賞を受賞した天童荒太のコメントを
聞いて、ちょっと、感じたものでっさかいに、、、、