北欧デンマークおばさんの独りごちブロ

「住み慣れた地域で最期まで」をテーマにデンマーク高齢者福祉を研究し、世界のこと・日本のことを独りごちっています。

ろうそくの使い方

2009-02-10 | デンマークまち住まい
とにかく、デンマークの暮らしは暗い。
といっても、気持ちの問題ではなく、物理的明るさの話です。

基本的に全体照明はありません。
部分照明のみの世界です。
ダウンライトも、あまりないように思います。
(でも、台所などは明るくしています)

食卓テーブルにはペンダントライトがあったり、
床にフロアスタンドを置いたりしていますが、
部屋のそこかしこにロウソクをともして、明かりとする。
これが、基本定石になっているように思います。

普通は、2つのロウソクを対で使っている場合が多いのですが、
こうして大きなろうそくを5本まとめて灯している使い方にも出会いました。

素敵ですね。

自然との体感的融合。

日本に帰って「ろうそくに火を灯す生活をしよう!」と買って帰りますが、
2週間くらいで、普通の生活にもどってしまいます。

この写真の部屋でも、かなり明るいと思います。

こうしたロウソクのゆらめきのそばで、みんなでテーブルを囲んで食事をし話をする全体的雰囲気をヒュゲhyggeと言うようです。

が、この言葉があらわす感覚は、あっしら日本人にはとうてい理解できないと思うので、あまり使わないようにしています。







コペンど真ん中のスケートリンク

2009-01-22 | デンマークまち住まい
毎年、コペンハーゲンのコンゲンス・ニュート(王様広場)前に
登場するスケートリンク。

話には聞いていたけど、自分の目で確かめるのは
はじめて。
たしかに、王立劇場の前の広場にスケート場が
できていました。
そして、子供達がスケートを楽しんでいました。
それほど、込み合うこともなく、、、、、

コペンハーゲンには、レイク(SOe, 人口湖)がありますが、
ここでもスケートができると言います。

誰でもスッと、リンクに入れます。
私も、足を踏み入れて、本当の氷であることを確かめることができました。
もちろん無料です。

都会のど真ん中でスケートが楽しめる。
オー!ワンダフル!コペンハーゲン!

雪の週末

2008-11-22 | デンマークまち住まい
今日は、本当に雪が降りました。
雪の週末です。

4時ちょっとすぎには、
「よい週末を!」と言って私の部屋をのぞいて
どんどん帰っていきます。

なんだか、目いっぱいがんばるのがあほらしいというか、
仕事ばかりしている自分がさびしいような、、、
私も帰ります。
今日は、パソコンから直接印刷できるようにしてもらったので、
かなり便利になりました。

今しがた撮ってきた写真です。
ほんまに、独り居残り状態ですので、帰ります。

いただいたコメントにお返事できませんが、ごめんなさい!

では、みなさまもよい週末を!

共にいる時間を大切にする社会

2008-11-21 | デンマークまち住まい
デンマークのある研究所で
客員研究員として滞在させてもらっていますが、
最初の日には、歓迎の朝食会をしてくださって、
(写真はその終わったあとの様子)
紹介されました。

総勢120名を超える研究所ですが、
私のいる部門は30人ほどの
比較的こじんまりとしたグループです。

いろいろとびっくりすることが多いですが、
みんな個人の部屋をもってとても静かに研究しています。
でも、共にいる時間をとても大切にしていて、
私の歓迎の朝食会をしてくれたり、
毎火曜日には午後にみんなで集まってだべって、
毎金曜日には当番制でパンをもってきて
パンとバターとジャム、コーヒーと紅茶の
朝食会をしています。

お昼は、弁当をもってきている人も食堂に集まって
部門ごとのテーブルでおしゃべりしています。
「とても大事なソーシャル・タイムなのよ」
とのことでした。
たくさんのソーシャル・タイムがあるわけですね。

samvaere (共にいる)という言葉を、
10年前にベント・ロル・アナセン
元社会大臣を日本に招いたときに聞き、
デンマーク人はそれをとても大切にしていることを
知りました。

今回、本当にしみじみと感じます。

自立、共生、、、ということが、細胞レベルで生きている
感じがします。

写真の、いわゆるコモン・スペースを囲むように
個人の研究室があり、集まりやすくなっています。
ちょっとした打ち合わせはここでします。
でも、ここで食事する人はいなくて、
お昼はみんな会場のcantine 食堂にいきます。

でも、なぜかよく工夫されていて、
各人はドアをあけて仕事をしていますが、
トイレに行く様子などはわかりにくく設計されているように
思います。

昨日の夜は雪が降って、歩道には砂がまかれていました。

みんな、4時にはかえっていきます。
ややワーカホリックのデンばあは、5時6時まで
居残っていますが、この態度は変えないといけませんね。

ブログも回数が少なくてすみません。
早く帰るためには、どんどん仕事をこなさなければならず、
フィールドにも出ているので、なかなかかけません。
すみませんです。

デンマークでの様子を、またお知らせします。
日本では、おそろしい事件が起こっているようですが、
冥福をお祈りしたいと思います。




その昔は喫茶といえばパン屋さん

2008-09-26 | デンマークまち住まい
いまでは「baresso」など、喫茶店として利用できる
コーヒー・バー・チェーンがあったりしますが、
その昔(10年前)は、まちなかでちょっと茶を飲むといえば、
パン屋さんくらいしかありませんでした。

こんなおばさんがいるパン屋さんです。

店先の路上にテーブルを置いたり、
店内にテーブルを置いたりして、
そのお店のパンと一緒にコーヒーを飲む。
そんな感じでした。

パン屋さんは朝が早く、6時くらいから開店しています。
日本のようなモーニング・サービスはありませんが、
パンとコーヒーで簡単な朝食がとれたものでした。

パン屋さんもチェーン店ではなく、
パパ・ママストア的な専門店です。

日本のようなセルフ・サービス形式はなくて、
店員さんに頼んでとってもらい、袋に入れてもらいます。

でも、ストロイエ(コペンハーゲンの歩行者天国)などの
首都の中心街では、簡単な食事をしたり、お茶が飲めるお店がありますし、
デパートの中にも、喫茶コーナーがあります。

日本でも、「純喫茶」という看板をかけた店を時々目にしますが、
超なつかしい存在となってしまいました。

また、コーヒーといえば、
デンマークではセブン・イレブンで、
ホット・コーヒーを買うことができます。

お茶のスタイルも、いろいろです。

デンマーク版スタバ「baresso」は燃えるコーヒー豆マーク

2008-09-16 | デンマークまち住まい
北欧版GAP「H&M]に続きまして、
デンマーク版スタバ「baresso バレッソ」のご紹介。

このエビ茶、いちど網膜に焼きついたら、
なかなか消え去ることのない、色だと思われませんか?
デンマーク版スタバ「baresso」のテーマカラーであります。
しかも、トレードマークは「燃えるコーヒー豆」で、
これもかなり網膜に焼きつきます。

「baresso バレッソ」は、デンマークではじめての
スペシャリティ・コーヒー・バーのチェーン。

2000年5月5日に、コペンハーゲンに第1号店をオープンしました。

一目見て
「あ!デンマーク版スタバや!」と、
デンばあをして、容易に認識せしめる風貌であります。

なんでも、インガ&ケネス ルチアーニというイタリア系デンマーク人夫婦が
20年以上にわたる海外生活に基づいて、店づくりを行ったそうです。
ケネスのルーツであるイタリアのスタイルと、北欧デザインの伝統を
ふまえているようです。

顧客、スタッフ、納入業者とのコミュニケーションを大事にして、
つねに改善をしていくためにも、それが必須条件だと考えているのだとか。

1)ゆるぎない品質
2)フレンドリーで、輝く何かをもっているスタッフ
3)人々が毎日通るような場所への出店
4)店内は楽しくてふだん着感覚
5)的を得て、的確な会話
6)品質、サービス、店内の清潔を維持するシステム

などを、社是として掲げています。

店内には、黒の革張りのソファが1つか2つありますので、
これをゲットして、疲れを癒してください。

でも、待っていると余計に疲れてしまいます。

ブレンド・コーヒーで21クローナ(420円)。
カフェ・ラッテで35クローナ(700円)。
クロワッサン付きで、42クローナ(840円)。

ドトールよりかなり高いですが、
デンマークで外でお茶を飲む場合の
相場というところではないではおまへんやろか。

最後の一行は、小池百合子の関西弁への対抗です。

対抗しないで、、、

自転車天国デンマーク(2)

2008-06-18 | デンマークまち住まい
引き続きまして、電車内での自転車の止め方がよくわかる写真を
ご覧くださいませ。

このように、電車壁面についた止め具に、グッと自転車を
差し込むだけで、自転車を止めておくことができます。

座っている女性は、折りたたみ椅子を下ろして座っているわけです。

ちなみに、ガラスドアの向こうは一般車両。
昨日(6月17日)の映像で、
上のほうに見える赤い文字が斜めに並んだ表示は、
電車の駅名です。
その路線の全ての駅名を掲げて、今走っている所を
下部のバーで表示します。

とてもシンプルで、判りやすく、好感がもてる表示ですね、

コペンハーゲンの中央駅から出ている赤い電車は
そのほとんどがこのタイプです。

コペンハーゲンにいらしたら、是非乗ってみてください。
回数切符を買って、黄色いマシンで時間の刻印をすることを
お忘れなく。


自転車天国デンマーク(1)

2008-06-17 | デンマークまち住まい
ガソリンが高騰しても、
デンマークなら、電車通勤から自転車通勤に
ひょういと変更できる。
なんて、書きました(6月16日)、

そこで、本日は、自転車ごと電車に乗り込める。
その電車内の様子をお伝えします。

デンマークの国電はDSBと言いますが、
DSBの電車には、窓に自転車マークが
ついている車両があります。

その車両の中はご覧のとおり。
ガランドーになっておりまして、
自転車用止め具に自転車をグッと入れて、
人間は折りたたみ式の椅子を出して、
座る事ができるのです。

この車両には、赤ちゃんを連れたベビーカーの
お母さんも乗れます。
ベビーは、これからデンマークの高福祉を
下支えしてくれる大事な存在です。
だから、社会もやさしい。

大きなベビーカーごと乗り込んで、
赤ちゃんはすやすや寝ています。

日本では「電車の中では、ベビーカーくらいたため!」
みたいなことを言う方がおられたりしましたね。
赤ちゃんを育てているお母さんに、肩身の狭い思いを
させては、ますます子供が産みにくい世の中になります。

電車に自転車を積んでの移動が当たり前の国ですから、
ベビーカー押しての電車移動も当然。
バスにも、ベビーカーが2台は乗れるようになっていて、
必ず、バスにヒキガエルではなく、引き上げるのに
近くの若者や男性、女性が手伝います。

ということで、このまま電車をおりれば、
仕事場まで自転車でいけるわけです。

そして、コペンハーゲンには、車道と歩道の間に
自転車道が完備。

ガソリン代かからないし、環境にいいし、
健康にもいい。

まさに、自転車天国デンマークであります。


コペンの地下鉄

2008-06-10 | デンマークまち住まい
このブログを読んでくださっているみなさま方
ありがとうございます。

デンマークおばさんは、忙しい時に限って
他のことがしたくなります。

こともあろうに、ブログをいかに充実させるか、、、
このことを、ふと考え始め、
これまで撮ってきたデンマークの写真をネタに、
「デンマーク・ヴィジュアルシリーズ」を
始めよう!と、

誰に頼まれたわけでもないのに、
始めるのであります。

忘れかけた頃にくる、コメント。
それだけが唯一の喜び。

何でこんなに一生懸命やってんだろうと思うとき、
まさに「あやしうこそ、ものぐるほしけれ」
でございます。

前置きが長すぎる!ちゅうの!

ということで、写真もたくさんありますので、
「デンマークおばさんのヴィジュアル・シリーズ」を
始めてみようと思います。

これは、コペンハーゲンの地下鉄ホームの写真。
駅はフレデリクスベア(コペンハーゲンの隣市)ですね。
やはり、きれいですね。

ホームにトビラがついていて、電車に乗る時に
2重トビラで乗る形となります。

この地下鉄、快適性で世界1とか、ヨーロッパ1の栄誉ある
評価をいただいたわけですが、
中央をご覧ください。

黄色にものが見えると思います。
これが切符に時刻を印字するマシーンです。

乗るときに、これにガシャンと入れると、
その時間まで、地下鉄、バス、電車乗り放題です、
という時間を印字してくれます。
(たぶん。乗った時間だったかもしれません)

とにかく、2ゾーン、3ゾーン、オールゾーンなど、
切符の種類によって、乗り放題時間が決まっていて、
その時間内は、地下鉄、バス、電車が乗り放題なのです。

改札はありません。
合理的ですね。

無銭乗車はどうするの?
とのご質問には、「検札官がしょっちゅうやってきて
検査します。忘れた方には、約1万円の罰金」

本当に、合理的にできていると思います。