有名な高齢者三原則「自己決定」「自己資源の活用」「継続性の維持」は、デンマークで生まれたものですが(1970年代の末の高齢者政策委員会の報告)、この核をなす哲学が「高齢者は介護の対象ではなく、生活・人生の主役である」というものです。
私が敬愛するデンマークの高齢者住宅・福祉研究家は、いつも「それで本当に、高齢者をその住まいの主人だと考えていますか?」という問いかけをします。
しかしながら、
ある特別養護老人ホームでは、そこに住んでおられる高齢者を「ゲスト」と呼んでいます。
「ゲスト(お客様)」として大切にケアしています。ということなのでしょうが、、、
「では、あなた(ケアする人)はホストで、あなたがその家の主人なの?」と、問いたくなります。
それとも、
「スタッフはホテルかなにかの従業員で、お年寄りがお客様」なのでしょうか?
建築家のなかには、「このユニットケアの特別養護老人ホームは、プチ・ホテルというコンセプトで設計しました」と、意気揚々と話される方がいらっしゃいますが、これもとんでもない「勘違い」。
特別養護老人ホームでも、2005年10月から家賃(ホテルコスト)の徴収が始まりました。
これは、そこに住む人は、たとえ13㎡の広さでも、きちんと家賃を払って住んでいる「家の主人」であることを保障し、負担していただきましょう。ということであって、決して「ゲスト」ではありません。
デンマークではこの改革を、1987年に成し遂げました。
ですから、こうしたまちなかのグループホームのお部屋は、お部屋ではなく住戸であって、現在では12万円前後の家賃を払って住んでいます。
働くスタッフこそ「ゲスト」なのであって、お部屋(住戸)にお邪魔させていただくわけです。
お年寄りを「施設のゲスト」と考えるか?「地域のその家のご主人」「根をはって生きている人」と考えるか?で、世界観は逆転します。
特別養護老人ホームだって、個室化されていなくても、そのお部屋は、あるいはそのベッドの置かれた場所は、「地域に住むその方の自宅」です。
決して、「施設のゲスト」ではありません。
昨日、「障害者施設でも、ホテルのようなおもてなし」を標榜するところがある、と言う話を聞いて、ぶったまげて、これを書きました。
写真は、デンマークの、地域環境に自然に溶け込んでいるグループホームです。
私が敬愛するデンマークの高齢者住宅・福祉研究家は、いつも「それで本当に、高齢者をその住まいの主人だと考えていますか?」という問いかけをします。
しかしながら、
ある特別養護老人ホームでは、そこに住んでおられる高齢者を「ゲスト」と呼んでいます。
「ゲスト(お客様)」として大切にケアしています。ということなのでしょうが、、、
「では、あなた(ケアする人)はホストで、あなたがその家の主人なの?」と、問いたくなります。
それとも、
「スタッフはホテルかなにかの従業員で、お年寄りがお客様」なのでしょうか?
建築家のなかには、「このユニットケアの特別養護老人ホームは、プチ・ホテルというコンセプトで設計しました」と、意気揚々と話される方がいらっしゃいますが、これもとんでもない「勘違い」。
特別養護老人ホームでも、2005年10月から家賃(ホテルコスト)の徴収が始まりました。
これは、そこに住む人は、たとえ13㎡の広さでも、きちんと家賃を払って住んでいる「家の主人」であることを保障し、負担していただきましょう。ということであって、決して「ゲスト」ではありません。
デンマークではこの改革を、1987年に成し遂げました。
ですから、こうしたまちなかのグループホームのお部屋は、お部屋ではなく住戸であって、現在では12万円前後の家賃を払って住んでいます。
働くスタッフこそ「ゲスト」なのであって、お部屋(住戸)にお邪魔させていただくわけです。
お年寄りを「施設のゲスト」と考えるか?「地域のその家のご主人」「根をはって生きている人」と考えるか?で、世界観は逆転します。
特別養護老人ホームだって、個室化されていなくても、そのお部屋は、あるいはそのベッドの置かれた場所は、「地域に住むその方の自宅」です。
決して、「施設のゲスト」ではありません。
昨日、「障害者施設でも、ホテルのようなおもてなし」を標榜するところがある、と言う話を聞いて、ぶったまげて、これを書きました。
写真は、デンマークの、地域環境に自然に溶け込んでいるグループホームです。