北欧デンマークおばさんの独りごちブロ

「住み慣れた地域で最期まで」をテーマにデンマーク高齢者福祉を研究し、世界のこと・日本のことを独りごちっています。

雪の週末

2008-11-22 | デンマークまち住まい
今日は、本当に雪が降りました。
雪の週末です。

4時ちょっとすぎには、
「よい週末を!」と言って私の部屋をのぞいて
どんどん帰っていきます。

なんだか、目いっぱいがんばるのがあほらしいというか、
仕事ばかりしている自分がさびしいような、、、
私も帰ります。
今日は、パソコンから直接印刷できるようにしてもらったので、
かなり便利になりました。

今しがた撮ってきた写真です。
ほんまに、独り居残り状態ですので、帰ります。

いただいたコメントにお返事できませんが、ごめんなさい!

では、みなさまもよい週末を!

共にいる時間を大切にする社会

2008-11-21 | デンマークまち住まい
デンマークのある研究所で
客員研究員として滞在させてもらっていますが、
最初の日には、歓迎の朝食会をしてくださって、
(写真はその終わったあとの様子)
紹介されました。

総勢120名を超える研究所ですが、
私のいる部門は30人ほどの
比較的こじんまりとしたグループです。

いろいろとびっくりすることが多いですが、
みんな個人の部屋をもってとても静かに研究しています。
でも、共にいる時間をとても大切にしていて、
私の歓迎の朝食会をしてくれたり、
毎火曜日には午後にみんなで集まってだべって、
毎金曜日には当番制でパンをもってきて
パンとバターとジャム、コーヒーと紅茶の
朝食会をしています。

お昼は、弁当をもってきている人も食堂に集まって
部門ごとのテーブルでおしゃべりしています。
「とても大事なソーシャル・タイムなのよ」
とのことでした。
たくさんのソーシャル・タイムがあるわけですね。

samvaere (共にいる)という言葉を、
10年前にベント・ロル・アナセン
元社会大臣を日本に招いたときに聞き、
デンマーク人はそれをとても大切にしていることを
知りました。

今回、本当にしみじみと感じます。

自立、共生、、、ということが、細胞レベルで生きている
感じがします。

写真の、いわゆるコモン・スペースを囲むように
個人の研究室があり、集まりやすくなっています。
ちょっとした打ち合わせはここでします。
でも、ここで食事する人はいなくて、
お昼はみんな会場のcantine 食堂にいきます。

でも、なぜかよく工夫されていて、
各人はドアをあけて仕事をしていますが、
トイレに行く様子などはわかりにくく設計されているように
思います。

昨日の夜は雪が降って、歩道には砂がまかれていました。

みんな、4時にはかえっていきます。
ややワーカホリックのデンばあは、5時6時まで
居残っていますが、この態度は変えないといけませんね。

ブログも回数が少なくてすみません。
早く帰るためには、どんどん仕事をこなさなければならず、
フィールドにも出ているので、なかなかかけません。
すみませんです。

デンマークでの様子を、またお知らせします。
日本では、おそろしい事件が起こっているようですが、
冥福をお祈りしたいと思います。




デンマークの元首相アンカー・ヨアンセンがプライエムに

2008-11-14 | デンマーク最新
デンマークで、元首相がプライエムに入ったという
ニュースが流れました。

記憶が定かでないのですが、
彼は、ベント・ロル・アナセンを社会大臣に据えて、
1970年代のデンマークの福祉改革を成し遂げた首相だったと
記憶しています。

その彼が、コペンハーゲンのプライエムに入ったというのです。
自分自身の伝記を書こうとしているようです。

日本流に言えば、宮沢きいちが特別養護老人ホームに入るような
もの。
私の住む県では、県知事でさえ、入居に○千万円もする
有料老人ホームに入っているのです。

新潟県長岡市のこぶし園の小山さんが、
「日本の政治家が、今の特養に入るでしょうか?
僕らは、僕らが弱ったときに、入れるようなものを
作っていきたい」と、よくおっしゃっていましたが、
私も、この意見に同感で、
「私が、本当に住みたいのはどんな所?」というのを
研究の基準にしています。

このニュースを聞いて、デンマークでは本当に首相も
プライエムに入るのだということを知ることができ、
安心しました。

ちなみに、「デンマークでは施設はもうない」とされています。
実際に、1988年の「高齢者・障害者住宅法」に則った住宅、
1997年以降は「公営住宅法」に則った住宅にサービスエリアを
つける形でプライエボーリ(介護型住宅)が作られています。

2005年までにプライエムは廃止するという方針が出されましたが、
残念ながら1万5千戸が残っています。
これは、ひとえにコムーネ(基礎自治体)の怠慢によるものと
されています。

写真は、元首相が入ったプライエムではなく、イメージ映像です。
コペンハーゲンのプライエム、プライエボーリは、
集合住宅タイプのものが多いです。

山形にも高齢者専用分譲マンションができたのだ

2008-11-13 | 高齢者住宅
山形に高齢者専用分譲マンションができました。

「ソーレ・ヒルズ花楯」というのですが、
最上階からの眺めで、天気のいい日には月山も見える
そうです。

介護保険と同時に介護保険事業に参入されたのですが、
特定施設や、高専賃に訪問介護事業を組み合わせた
住まいを5け所に提供されていますが、
非常に勉強熱心で、介護保険事業を始める前には、
社長自らが、岡山まで行って介護の現場研修をされるなど、
徹底した学びの姿には頭が下がる思いがいたします。

いよいよ、自立型の住宅(素ッピン住宅)を!
ということで、終身利用権の有料老人ホームではなく、
分譲マンションとして高齢者専用ものを作られました。

自立型の高齢者住宅はその多くが有料老人ホーム(住宅型)
であるなかで、時代の空気を敏感に感じ取った上での
山形での展開に、デンばあは喜び勇んで、エールを送るような
気分で講演をさせていただきに参りました。

先の高知もそうですが、リスクを背負って「よい住まい」を
提供しようとしている方は、気迫が違います。
こうした取り組みがじわああああっと広がっていくために、
そして、本当に役に立つような研究というものをしていかないと
申し訳ない思いに駆られました。

日本のいろいろな現場でがんばっておられる方々のために
私もがんばっていきたいと思います。


高知の路面電車はまさに市民の足なのだあ

2008-11-09 | 地域
高知には路面電車が残っております。
しかも、ふるいいいい車体が渋い!
しかも、かなり幅が狭く、狭軌といわれる電車の横幅より
さらに狭いのではないでしょうか。

膝を寄せ合わせて座っているような感じが、まったり気分。
学生さんが、通学に使い、
お母さんが、買物に使い、
よさこいでも、予算のない連の人たちは
この路面電車にのって審査会場を移動します。

ちょいのり市内移動なら170円。
「ごめん」という西の町まで伸びているので、
その場合は、高いようです。

この夏、車で高知市内に入り、路面電車のある街で
運転したことのない私は、戸惑ってしまいました。
右折時、通常どおり路線内に侵入してしまったのですが、
対向車が来て、曲がりきれませんでした。

あとで聞きましたが、
電車がいない場合は、路線内に入ってもいいが、
停車しないでそのまま通過できることを確認してからでないと
路線内侵入はしてはいけないようです。

高知では、本当に、身近な市民の足として、
老いた車体は走り続けています。

高知駅のくじらドーム

2008-11-08 | 地域
高知へ、講演に行ってきました。
高知市で、男女共同参画に関連して、
「高齢期を自律して生きる」というテーマで
お話させていただきました。

高齢者向け優良賃貸住宅を運営しておられる
伊藤雅子さんが理事長を勤めるNPO法人ステラ
の主催だったのですが、
まあ、食い入るように熱心に聴いていただきました。

帰りに、高知駅のドームを見てビックリ&感動!
高知駅は駅の改修に伴って、
プラットフォームに木製大屋根ドームをつけたのです。

ヨーロッパの中央駅の駅舎はどれも大きなドームに
包まれていますが、
高知駅も木製のドームに包まれて、
訪れる人々を感動させておりました。

でも、予算不足のためか、なぜか短い、、、
それがまた、印象的でありました。

ニューハウンから水上バスでオペラハウスへ

2008-11-03 | デンマーク建築・まち
続きまして、
水上バスにてニューハウンからオペラハウスに行く行程
について。

ニューハウンをどんどん歩いて行きますと、
水上バスの乗り場があります。
ここから「Operaren 新オペラハウス」に行ける水上バス(写真)が
出ています。

また、アマリエンボーからも海岸沿いに歩いて、
アドミラルホテルの裏手を通る形で、
この水上バス乗り場にいけます。

水上バスにのって、対岸の「新オペラハウス」に
渡るわけです。

この水上バスは、一般公共交通機関ですから、
電車、バス、地下鉄で使える「クリップカート」を
利用することができます。

繰り返しますが、
「Operaren 新オペラハウス」は、
アマリエンボー、ニューハウンの対岸にあります。
コペンハーゲンに行かれた時には、是非行ってみてください。

オペラは8時からで、入って左のチケット売り場で、
当日券(空きがあれば)を売ってくれます。



コペン新オペラハウスの全貌

2008-11-02 | デンマーク建築・まち
ただいま!
オランダ・デンマークの研修から帰ってまいりました。
ながらく、お休みしてスミマセンでした。

今回の研修は9名のこじんまりとしたグループで、
視察先でも熱い質問が多くだされ、
有意義な研修となりました。
ご参加、ご協力くださった方々に、
心より御礼申し上げます。

そこで、2004年にコペンハーゲンにできた
新オペラハウス「Operaren」ですが、
外からの全貌を、デンばあ個人としてカメラで
捉えることに成功いたしましたので、ご覧くださいませ。

総工費550億円。
APムーラー財団によって寄付され、
運営については王様広場(コンゲンスニュートー)にある
「王立劇場」が行っている、ヨーロッパ一のオペラハウスです。

方向音痴の私は、今回はじめて、その位置関係をはあくする
ことができたのですが、
観光名所として有名な「ニューハウン」、
から歩いていける距離なのです。

「ニューハウン」から王宮である「アマリエンボー」までは
歩いていけ、
海をはさんで「アマリエンボー」の真正面に
「Operaren」はその存在感をアピールしているのです。

コペンハーゲンっ子は、この建物に「野球帽」というニックネームを
つけたようです。

ここは、明るい時にも、夜の時間帯にも訪れてください。
きっと、別の感動に揺さぶられると思います。