北欧デンマークおばさんの独りごちブロ

「住み慣れた地域で最期まで」をテーマにデンマーク高齢者福祉を研究し、世界のこと・日本のことを独りごちっています。

シーンと静かな通勤列車

2009-01-26 | デンマーク社会・生活
さて月曜日。新しい週が始まりました。
これは、朝6時半ころのコペンハーゲンに向かう列車通勤の様子です。

静かに、みなさん「metro」などのフリーペーパーや本を読んでいます。
私は、バス通勤でしたので、電車の様子を見ることはできなかったのですが、
オランダ調査旅行のために、コペンハーゲンの北の町から
kystban という電車に朝早く乗り、空港に向かった時の風景です。

本当に静かでした。

日本のすし詰め、オイルサーディン顔負けの殺人的な通勤ラッシュとは
天国と地獄の違い。

その理由としては、
 人口が少ない割りには公共交通機関が整っている。
 電車だけでなく、バスなども利用している。
 マイカー通勤もかなりいる。
 おどろくなかれ! 自転車通勤もかなりいる。
 フレックス・タイムで働く人が多い。
などが考えられます。
驚くべきは、妻は車で、夫は自転車通勤。
しかも、1時間も自転車に乗って通勤してる。
寒い、12月の空の下を!という、ツワモノがかなりいるのです。

1時間かけて自転車通勤と行っても、
ある時は自転車ごとS-tog に乗ることもできます。
もちろん、かなり快調で、朝の空気を全身に吸い込みたい!
と、思えば、少し早めにでて、1時間のサイクリングを楽しむのです。
これも、土地が平らであるからこそ、なせる業でしょうか。

そういえば、この写真、かなり年配の方々で賑わっているような、
いないような、、、、、

デンマーク人は自分の生活を大事にする、自分を大事にする、
自分の健康を大事にする。
だから、もし、日本のような通勤ラッシュが起こったなら、
「こんなことやってられない!」と、電車をひっくり返すか(!)、仕事場所を変わるか、組合で何か始めるか、改善に向けて、何かを始めるでしょう。

ちなみに、電車には、
 S-tog(いわゆるフィンガープランで作られた町々をつなぐ赤い電車)
 kystban (エルシノア---コペンハーゲン間や
      スウェーデンのマルメ、空港につながる中距離の電車、白)
 intercity (デンマークの各都市を結ぶ電車、白)

などがあります。
S-togでだって、立って通勤している人はあまり見かけません。

さいわい、私は若いころ、そう、就職をした頃には電車通勤していましたが、
その後は、車、徒歩、自転車などを利用した通勤となりましたので、
通勤地獄の経験はあまり多くなく、記憶のかなたに消えてしまっています。

読者の中には、電車で通勤なさている方々も多いと思います。
部分的にでもよいので、健康・環境のために、
自転車通勤などを検討してみては、いかがでしょうか。