北欧デンマークおばさんの独りごちブロ

「住み慣れた地域で最期まで」をテーマにデンマーク高齢者福祉を研究し、世界のこと・日本のことを独りごちっています。

今日からオランダ・デンマーク研修ツアー

2008-10-13 | 国際オランダ
写真は2006年に撮ったアムステルダム中央駅です。
東京駅はこの駅をお手本に造られましたが、
東京駅同様、何年もかけて駅前を整備しており、
2004年からずっと工事中です。

さて、私、デンばあは本日より成田に行き、
明日より、研修団とともに、
オランダ・デンマークの2ケ国研修ツアーにでかけます。

そのテーマは、「ageing in place (地域居住)」「住まいとケアの分離」
の視点から、オランダ・デンマークを見る、というものです。
多くの新しい発見があり、現場に持ち帰ることができるように
力を注ぎたいと思っています。

また、財団法人高齢者財団の「いい住まい、いいシニア・ライフ」にも、
今年5月(85号)よりオランダについて、まじめに書いていますので、
興味のある方は取り寄せて、ご覧くださいませ。

http://www.koujuuzai.or.jp/

できるだけ、ブログは書こうと思いますが、
サーカディアンリズムが狂いますので、
覗いてください。

では、行ってまいります。

それにしても、アーネ・ヤコブセンのキューブ・ハウスの
発想はおもしろい!
ちなみに、ロッテルダムにはキュービック・ハウスと言って、
立法体をその点で支えたような近代建築があります。

オランダ・デンマーク研修ツアーに出発

2008-10-13 | 国際オランダ
写真は2006年に撮ったアムステルダム中央駅です。
東京駅はこの駅をお手本に造られましたが、
東京駅同様、何年もかけて駅前を整備しており、
2004年からずっと工事中です。

さて、私、デンばあは本日より成田に行き、
明日より、研修団とともに、
オランダ・デンマークの2ケ国研修ツアーにでかけます。

できるだけ、ブログは書こうと思いますが、
サーカディアンリズムが狂いますので、
覗いてください。

では、行ってまいります。

それにしても、アーネ・ヤコブセンのキューブ・ハウスの
発想はおもしろい!
ちなみに、ロッテルダムにはキュービック・ハウスと言って、
立法体をその点で支えたような近代建築があります。


アーネ・ヤコブセンのサマーハウス

2008-10-12 | デンマーク建築・まち
昨日のキュービックハウスは、
アーネヤコブセンのサマーハウスでした。

写真は居間内部で、エッグ・チェア、スワン・チェアが
あるね、あるね、ヤコブセン!

セブン・チェア(黒)もミケルセン!

タラップホルト(コリング市)のミニパンフが出てきて、
わかったのですが、
「アーネ・ヤコブセンのサマーハウス キューブ・フレックス」
というのだそうです。
このキューブを自由に組み合わせれば、
いろいろな住宅ができるという趣向です。
写真では、ひとつのキューブがリビングで、
手前のキューブがダイニングであることがわかりますね。
さらに手前にキッチンのキューブがあって、
LDKは3つでできていたと記憶しています。

玄関・バスが1キューブ、寝室が2キューブで、
合計6キューブ。

しかし、その1辺の長さは?
写真は、リビング一角にあるキッチンから撮ったものですが、
本当にこじんまりとしていることを感じていただけると
思います。

人間の身長と天井の高さから推察するに、2.5mか?
3mはなさそうです。
となると、40㎡足らずのサマーハウスということになります。

デンマークでは、サマーハウスが21.7万戸あります。
総世帯数が200世帯ほどですから、
10%以上がサマーハウスを持っていることになります。

1週間、2週間と借りることができるものもあり、
早くから予約して、利用する人も多いようです。
高齢者では、引退したあとはサマーハウスに住む人が
増えているという情報もあります。

アルネ・ヤコブセンのこのサマーハウスは、
その家族がシェラン島で数年使っていたものを、
トラップホルトに2005年に移築したとのこと。

道理で、よく使い込まれている風情でした。

引退後の住まいとしても、いいでアルネ・ヤコブセン。



アーネ・ヤコブセンのフィヨルド海岸の家

2008-10-11 | デンマーク建築・まち
本日の「土曜日の建築」は、
満を持して放つ「アーネ・ヤコブセンの住宅」シリーズ。

勝手に始めるな!
今日からです!

アーネ・ヤコブセンの海岸の家、というべきか、
アーネ・ヤコブセンのキュービック・ハウス、というべきか、
アーネ・ヤコブセンのサマー・ハウス、というべきか、、、、、

その住宅は、
ユトランド半島のコリング・フィヨルド Kolding Fjord を臨む
崖の上に建っているのであります。
手前が、フィヨルドの海です。

コリングは、ユトランド半島の町で、
ヒュン島から最も近いところにあります。

そして、
この住宅は、、、、、

コリング・フィヨルドの入り江の北岸にあり、

そして、
「トラップホルト」という近代美術館のお庭に建っています。

2.5-3.0m四方の立法体を組み合わせてつくられた住宅で、
(そのサイズはさだかではありません)
なかのインテリアは、照明から、ドアノブ、水道栓、壁紙に
至るまで、アーネ・ヤコブセンのデザインのものが使われています。

立法体を組み合わせて住宅をつくる、という発想・コンセプトも
彼のものでしょうが、リビングにはスワン・チェア、エッグ・チェアも
おかれており、
フィヨルドを臨む大自然のなかで、
アーネ・ヤコブセン・ワールドを堪能することができます。

コペンハーゲンのラディソンSASホテルは、1950年代に、
建築設計から、ナイフ・フォークの小物に至るまで、
アルネ・ヤコブセンの設計でつくられたことはよく知られています。

このキュービック住宅も、そのようです。

しかしですねええ。
1辺3メーターとして、9ヘーベ。
6個のキュービックで54へーべ。
LDKは3個でできていたと記憶しています。
ということは、、、27ヘーベで、約10畳。
こじんまりとしています。そう!そういう実感がありました。

トラップホルト美術館は、1988年のオープンで、
アルネ・ヤコブセンは、1902年生まれ、1971年になくなっていますから、
この美術館のために、この作品をつくったというわけではなさそうです。
 
この住宅にちなんで、トラップホルト美術館をつくったのかもしれません。
事実関係は定かではありませんので、ご存知の方がおられれば教えてください。

全体のイメージとして、
こじんまりと質素に、シンプルに暮らすことの「利口さ」を感じました。

サイズといい、シンプルさといい、
高齢期の住まいにぴったりではあらしゃいませんか?

なんで公家言葉やねん。
別にいいじゃん。アンタ、今日ですぎよ!

コリングまで行かれることは少ないと思いますが、
その機会があれば、是非足を伸ばしてみてください。
コリングの中央駅から、4番バスです(20分ごと)。


写真のできは良くありませんが、内部も少し撮っているので、
おいおいご紹介していきます。

ネタの温存・蓄積をはかっているな?!
あたりーーーーー(でも、たいへんなんだよ)

ご期待くださいね。
いつも読んでくださって、ありがとうございます。
よい週末をお過ごしくださいね。

今日からチボリはハロウィーン・オープン

2008-10-10 | デンマーク最新
「これは一過性のもの」

昨日の益川先生語録より、、、
現在教鞭をとっておられる京都産業大学の授業に
いつになく多くの学生が詰めかけ(と言っても30名)た
ことに対するコメント。

「まあ続いて1週間。一過性のもの」と言ってのけられた。
素直に喜べばいいのに、、、、
でも、この方、すじ金入りのへそ曲がり。
気に入った!

さて、コペンハーゲン・チボリでは、
本日より10月19日まで
ハロウィーン・ウィークでオープンします。

チボリは、ねんがらねんじゅう開いているわけではなく、
 夏季は、4月半ば~9月半ば
 10月のハロウィーン・ウィーク
 冬季は、11月半ば~12月30日 
オープンいたします。

クリスマスには、ノスタルジーあふれるクリスマス物語の小屋が
つくられて、さむ~いおとぎの国に招じ入れられたような気分を
味わうことができます。

エイブル・スキーバという、大型甘いたこ焼きのお菓子や
赤ワインにアーモンドとレーズンを入れて、グルッグという
薬草エキスを入れた飲み物で身体を温めれば、
もう、冬のコペンハーゲンハーゲンっ子の出来上がり。

ちょうど、デンばあの研修ツアーと重なるもので、
昨年参りましたが、
「かぼちゃころがってる、、、」って感じで、
それなりに、楽しいものでした。
今年研修ツアーでは、ハロウィーン最後の日に、オランダから
コペンハーゲンに入りますので、行ってこようと思います。

ところで、写真はチボリ横のおすすめ地ビールの店。
こんなグラスに1リットルのビールが注がれてでてきます。
地ビールが喉を一過性的に、滑り落ちると、たまりましぇえええん!!

最初に靴を半分とられて預けます。わらじを貸してくれまして、
御代を払うと返してくれます。

地ビールとデンマークが誇る豚ちゃんのスペアリブのお店
でもあります。
量が多いので、2-3人でひとつで十分です。

とりあえずは、今日の益川語録に注目しよう!!!










ラスムセン首相の演説は安全と安心の社会

2008-10-09 | デンマーク最新
一昨日のノーベル物理賞に引き続き、
昨日はノーベル化学賞の受賞、おめでとうございます!


益川先生って、おもしろいね!
「もう30年も前の研究で、ノーベル賞は世俗のこと」
と言って、ちっとも「うれしい」とおっしゃらない。

NHKアナウンサーはなんとか「喜びの声」を引き出したくて、
角度を変えて質問するのだけど、
なかなか「うれしい」とおっしゃらない。

が、一夜明けて、、、、、

その益川先生、奥さんから「素直に、うれしいと言えばいいじゃない」
と「こごと」を言われたそうですね。
へそまがりだけど、素直な方なのでしょうね。
楽しい話題を提供していただきたいものです。

本日は、デンマーク国会でのアナス・フォー・ラスムセン首相の演説
について(写真は国会裏手の通常議員たちが出入りする入り口です)。

デンマークも、折からの金融の危機でダメージを受けていることに違いは
ないようなのですが、首相はまずは近年の経済の成功を讃えることから話を
始めたようです。

つぎに、
近年の労働力不足に対して、
まず、病気休暇を減らし、失業保険をカットすることによって、
労働力を市場に呼び戻すことを緊急課題としてあげました。

なかでも、保健分野(医療・介護)での労働力不足は危機的で、
国際的なリクルートに踏みだすことを約束。
デンマークでも、介護の現場で働くことに対して人気が低下し、
好景気の中でその傾向が高まり、施設長さんたちは、
第一の問題としてあげておりました。

ついで、ここ数カ月、問題になっている路上強盗gangについて、
見張りと警官配置を増やすことを約束しました。

これらをまとめて「安全と安心の社会を約束」というわけですが、
日本とは意味が異なりますねえええ。

首相の演説には、今、デンマークが抱えている問題のありかを
理解するのに、便利です。
質問ばかりされても、わからんもんねえーーーー

 



アイルランド群れ咲はサントリー苗か?

2008-10-07 | 国際アイルランド
アイルランドついでに、気になっていたこの花の群れ咲の苗が
サントリーの「サフィニア」であるかどうか、、、、という
問題について考えて、というより、
確かめてみたあああい。

サントリーが、群れ咲の「サフィニア」を開発したのは1989年の
ことだそうである。

もう、20年にもなるんだあああ。すごいなあ。


簡単にそだてることができて、キレイなので、
私めも、10年くらい前から、夏の花として愛用している。

気になったので、
サントリーのお客さま相談室に聞いてみましたのよん。

あんたもヒマねえ。
ホットケー。たゆまぬ探究心と呼んでほしい。

「海外にも輸出しているので、アイルランドで見られたものが
 わが社のものである可能性は否定できません。
 しかし、基本的にサフィニアは、ペチュニアを改良した
 もので、ペチュニアはヨーロッ原産ですから、
 同種のものがあることは十分に考えられます」とのこと。

イギリスでも、サフィニアもどきが町のそこかしこに、
ハンギングー!されていたので、
「サントリーもたいしたものだー!」と、感動ー、カンドゥー!

でも、この電話相談によって、サントリーの苗ではない
可能性もあることが判明した。

残念だなー。
でも、仕方ないなー。

さまざまな色の群れ咲が、ギネスを思わせる「黒」の色に
よく似合って、さすがにアイルランドー!!!




ビートルズもアイルランド系

2008-10-06 | 国際アイルランド
写真はアイルランドは、レフィ川にかかる歩行者専用の橋を
テンプルバー側から見たところです。

先日、NHK世界遺産の番組で「リバプール」を取り上げていました。
ビートルズは、リバプールで生まれましたが、
ジョン・レモンも、ポール・マッカートニーもアイルランド系
であることを知りました。

また、その系譜は、
19世紀なかば飢饉に苦しんで100万人ものアイルランド人が
リバプールにやってきた、その時代に遡るようです。

数百年をかけてイギリスから独立を勝ち取ったアイルランド人。
その血には、アイルランド的反骨精神が流れており、
いまも、リバプールに住むアイルランド系住民は、
こよなくビートルズを愛し
そのことを誇りに思っているそうです。

思わぬアイルランドの魅力発見に、
心踊らせた週末でした。

今週もよい1週間でありますように。




デンマークCBSダルガスハーヴェ校舎外観

2008-10-05 | デンマーク建築・まち
こちらは、引き続きまして
フレデリクスベアにあるCBS(コペンハーゲン・
ビジネス・スクール)ダルガス・ハーヴェ校舎の外観です。

何の変哲もない外観です。

が、よく見ると全体に湾曲しています。
弧を描いているといいますか、、、、
キャンティーンの形状も弧を描いたように
なっていました。

外観にあまり特徴はありませんが、
この形状の工夫や
中の意匠に建築家の愛と才能を感じます。

以上、「土曜日の建築」ではなく
「日曜日の建築」になってしまいました。

おめでとう!有隣荘in 宝塚

2008-10-02 | 地域
先週の金曜日に、宝塚市のI先生から、メールが届きました。

かねてから考えていた
「在宅療養支援ハウス 中州・有隣荘」ができました。
是非、いらしてください。 というもの。

「住み慣れたこの町で、ずっと住み続けたい」という気持に
こたえたい!と、宝塚市で在宅医療に力を注いでおられる先生です。

以前から、セミナーで参加者としてよく、偶然にお会いする
先生でした。
うんうん、とても不思議な仲。

ご自身の構想を、このように現実のものとして、
誕生させるのは、並々ならぬ努力や周囲の理解・支援が必要です。

やった!と、わがことのように、うれしくて、
早速出かけていきました。

逆瀬川から少し入った住宅街に、「有隣荘」はありました。

台所がアイランド式になっていて
  ---参加しやすそうだ!
みんなで大きなテーブルが囲めるようになって
  ---ひとりひとり、きっとお気に入り席ができるだろう!
1階には、この他に和室があり
  ---昼寝したら、気持よさそう!
2階には3部屋があり1部屋を事務室として使っておられました
  ---ショートにもってこい!

論語に「徳不孤、必有隣」という言葉があるそうです。

「独居であっても年を重ねても、病気や障害を患っていても、
あなたは孤独ではない」という、私たちの気持を込めた、とのこと。

通所介護事業所としてスタートしますが、要介護認定を受けていなくても、
気軽に立ち寄れる地域の「溜まり場」にしていきたいという
良心的戦略があります。

手前味噌で申し訳ありませんが、
デンばあの「デンマークの高齢者福祉と地域居住」という本を読んで
「中洲にデンマーク・モデルを!」というのが、きっかけになっているようで、
うれしいような、恥ずかしいような。

I先生は、地域ではよく知られたお医者さんです。

老いていく過程で、骨折や脳卒中のために入院することがあっても、
きちんと自宅に帰ってこれるような支援のネットワークづくりは、
先生が言われるように、本人、家族、かかりつけ医、ケアマネ、
PT・OT、訪問看護師、ヘルパーなどが、できるだけ
顔を合わせて会うことが重要だと思います。
「有隣荘」は、地域のみんなの財産!のような形で発展してほしい!!

I先生のいまい内科クリニックHPには、「できごと徒然」というのあって、
先生が参加されたセミナーのことなどが書かれており、「この本おもしろい」
も面白いです。是非、訪問なさってください!

http://www.kunpfukai.com/imai_naika/

「有隣荘」のブログもあります。
http://yuurin-kunpfukai.blogspot.com/

お近くの方は是非、訪問してくださいね。

ビールがスーパーの安売り目玉商品?

2008-10-01 | デンマーク最新
デンマークでは、11月なかばになるとクリスマス・ビールが
出回ります。
こうなると、イルミネーションが飾られたりして、
まちはクリスマス一色に染まり始まります。

本日は、クリスマス・ビールではなく、
昨日に続いて、スーパーでのビールの安売りについて。

昨年、スーパーマーケットが客引きのために、
カールベア、ツボー(ツボルグ)、ファクセなどのナショナル・ブランド
ビールを安売りしたため、
ビール好きなデンマーク人の喉をうるおしたものの、
全体としては販売が落ち込んでしまったというお話です。

その値段はというと、30本が75クローナ(1500円)という
とんでもないバーゲン価格!(1本50円)

クリスマス・ビールは、6本で35.7クローナと書かれているように、
約700円。普通のビールより少し高めですから、
普段のビールは1本が約100円といったところ。

これが、半値で売られたというのですから、
強烈なバーゲンです。

日本で言えば、卵を98円で客引きの目玉商品として
売り出すような感じでしょうね。
これをビールでやるのですから、
いかにデンマーク人がビール好きかということが
わかりますね。

しかし、結果として、これらのビールの消費が12%も落ち込んだため、
スーパー・チェーンでは今年、安売り戦略をやめることにしたそうです。

一方で堅調なのは、名もなきブランドのビール。
スーパー・チェーンでは、ビール全体の販売量は減ったものの、
利益ベースでは上昇が見られたようです。

一見、安いナショナルブランドより、ちょっとお高めでも
魅力あるスペシャリティビールを選んだかに見えるデンマーク人。

しかし、ビール業界では、
世界的な金融恐慌を見据えて「消費者はもっと慎重になるだろう」
と見ているようです。

日本では、カールスベアはサントリーが輸入していて、
そのさわやかな飲み口は、とってもスペシャル。
でも、デンマークでは、国民的ブランドなのであります。

この冬、デンマーク人はどんなビールを飲んで
クリスマスを祝うのでしょうか?