パンダとそらまめ

ヴァイオリン弾きのパンダと環境系法律屋さんのそらまめによる不思議なコラボブログです。
(「初めに」をご一読ください)

メトロポリタンミュージアムでの

2005-11-20 23:08:44 | 音楽
演奏会。その響きだけでも素敵でしょう昨夜パンダの師匠のT先生からこのコンサートのお誘いがあったわけですオールモーツァルトのカルテットプログラム。モーツァルトの軽くした美しいメロディーが天井が高いガラス張りの会場、「Temple of Dendur(注1)」とマッチして素晴らしい響きを奏でていました。T先生の美しい、でもメリハリ(強弱)のあるVnにうっとりパンダはラッキーなことに日本にいるときも、もちろん今も人間的にも尊敬できる素晴らしい先生たちから学ぶことができています。日本にいる時、そらまめさんがいつもI先生の演奏を聴いて「鼻歌を歌っているように楽に、簡単そうに弾いているね」って言ってたんです。今日も本当にその言葉を思い出し、なんだか楽器が体の一部、自然な状態になっている先生の姿を見つめながら、少しでも先生のようなのびのある魅力的な音色が出したいと改めて思うパンダでありました特にパンダも弾いた事のあった曲を聴くことができたからとにかく「ブラボー」。とても素敵な経験ができました

 (注1)紀元前15年頃にローマ皇帝アウグストゥスがヌビアの都市に建設し、女神イシスとヌビア族の頭の息子たちを崇めていた神殿。アメリカはアスワン・ハイ・ダム建設により水没する運命にあったヌビア遺跡を守るため、多大な援助を行いました。そのお礼にエジプトからこのデンドゥール神殿を寄付されたようです。一度エジプトで解体された宮殿はNYに運ばれました。メトロポリタンはこの神殿を復元・設置するためにガラス張りの吹き抜け大展示ホール(サクラー・ウィング)を作りました。(地球の歩き方より)

実は

2005-11-19 23:57:32 | 音楽
パンダはこの1週間ヴァイオリンにしていました。というのも今日は○○○大学のオーディションだったのです。緊張の目覚めです9時集合、11時~オーディションというものでした。しか~しこの大学のスケジュールはかなりでした。というのも2006年Fall Semester の生徒たちのためのオープンハウス(学校&学部説明会みたいなもの)が同時に行われ、(ちなみにパンダが受けたオーディションは2006年Spring Semesterのもの)、サインアップした後レセプションが行われたわけです。「演奏前だし、すぐに終わるんだろうな~」と思っていたら、なんと想像以上に続く続く・・・ウォーミングアップの時間がなくなるのではと焦ったパンダは、思い切って途中で抜け練習室に行きました。そしたら、やはりすでに多くの人がウォーミングアップをはじめていてまっ、いろいろあったもののなんとか無事終了。まだまだ練習が足らず少しミスもあり、自分のものになっていないということを実感しつつも思いっきりベストを尽くしました。先生方からはVnの質問ではなく英語の心配ばかりをされてしまって何はともあれ1つ終わりました。ホッ。
 
 夜はオーディションがこの日になることを知る前から申し込んでいたレクチャー付きオペラ鑑賞のツアーに参加しました。レクチャーをしてくださった人はニューヨークシティーオペラで初で唯一の日本人指揮者山田 敦さんでした。とてもユーモアがあり、本音トークを思いっきりしてくださり聞き応えありました。もちろん今晩見る演目「トゥーランドット」の解説もしてくださりました舞台にのる人数が多い「トゥーランドット」を見ることができてとても充実した素敵な夜をおくることができました。しかし、さすがに疲れていたパンダは、普段に輪をかけドジになっており、行き慣れた場所のはずなのに、違う駅で降りてしまってツアーの集合時間に間に合わなくなりそうになって走ったり、違う道をさまよい歩いたり・・・いやはや自分でもあきれてしまいます
 さてさてそんな夜をパンダが過ごしている間、そらまめさんは会だったようです。どうでした
実はNY南北日本人ロースクール生(+α)交流会なるものが催されていたんだよ いざあつまるとスゴイ人数で、幹事の方に感謝することしきりです。私は結果的に、ひじょーに日本人が少ない科目しかとっていないので、こういう場は本当に助かります。おかげで少し飲みすぎちゃったかも パンダさんごめんなさいでした 

愛しのツールたち~Law Dictionary

2005-11-18 23:08:45 | ロースクール
勝手にIndoorさん(Outdoor Indoor、同期のOutdoorさんの奥さんです)のマネをして、愛用の道具を紹介します。
 日本語と同様、法律英語は通常の英語と違う意味を持ちがちで、Law Dictionaryは、本来はそういう専門的な意味の英語を普通の英語で解説してくれる辞書です。なぜ「本来は」というかというと、「英語」はたぶんそんなに苦労しないのです。概念自体を知っておけば、例えば"Strict, Joint and Several Liability"とあっても文脈で「ああ、無過失連帯責任みたいなものね」と分かってしまいます。本当に困るのは「ラテン語」の山です
 普通の英和辞典で充分解説されているもの(inter aliaとかvice versaとか)ならまだしも、何の前触れもなくaction in remとかde novoとかpro bonoとかde minimisとかper curiamとかbona fideとかquid pro quoとか・・・・・もうやめてぇ~ というわけでラテン語退治のためについ一ヶ月ほど前に飼いました。リーディング時のオロオロ感が薄らいだ気がします。ああ、もっと早く買えばよかった。
 先日NYCマラソンでいらしたRさんに聞いたのですが、こちらのエリートは高校のときにラテン語を習うそうですね。やたら難しい言葉を使って素人を煙に巻く、ってのは嫌われる専門職の特徴ですが、やがて母国語の仕事に戻っても煙に巻かれる悲しい思いは忘れないでおこうと思うのでした

"Lawyer"のイメージ

2005-11-17 23:58:18 | ロースクール
少し前ですが、ある授業でペーパーを提出した際先生にいただいたコメントで興味深いものがありました。
"Unlike the United States, there seems to be no idea that lawyers just try it to make money.~"

「あれ、弁護士(lawyer)って金儲けの亡者みたいに思われているの」と強い違和感を覚えて、あちこちでアメリカンに聞いてみたところ話す人みんなが、"That's a very popular image"だの"He is right."だの、言うではありませんか(*_*) 日本では、弁護士はどちらかというと正義の味方で、社会的評価も高い職業だと思うのですが、当地では一般にはネガティブなイメージが支配的なようです。よく考えると我々のプログラムのPublic Service Lawyerという言葉は、こういうネガティブなLawyerのイメージに対するアンチテーゼだったのねぇ~、と妙に納得したのでした。

 ついでといってはなんですが、「政府職員」という職業の社会的評判も聞いてみました。これも誰に聞いても答えは同じ、やっぱり評判は高くないですね^_^; 儲からないことに加えて、伝統的な 政府=悪;政府の不介入=自由=正義 みたいな図式が強い影響を持っているのではないか、という解説を聞きましたがさてはて? さらについでですが、何が一番尊敬される職業か?と聞いてみると、医者や起業家(entrepreneur)という意見に出くわしました。まあ厳密な当否はともかく、すぐに起業家があがるあたりアメリカらしいですね

そろそろ

2005-11-16 23:38:29 | 生活
街にクリスマスの風を感じる今日この頃。パンダたちの住んでいる駅にもイルミネーションが灯り夜電車を降りてそれを見るとなんだかホッとします。そう、こちらではクリスマスは大イベントのようです。マンハッタンなどの街がどのように変わっていくのか今から楽しみなパンダでありました。でもそれと同時に寒い冬がやってくるんだよな~この前、新聞に今年の雪は去年より多くなる見込み・・・ってな記事が載っていたけど、どうなるかなあっ、でもバーゲンの時期にも突入するかなということで、寒い冬を楽しまなきゃと自分を励ますパンダでありました。しか~し、今日は夕方からなんだかこれを期に気温が下がりそうな予感実際新聞の天気予報は明日、いきなり今日より10℃は低くなる予想をしています。最低気温が1℃くらい。どうなることやら・・・・・

中断

2005-11-15 23:28:54 | ロースクール
昨日かなり衝撃のニュースが↓
NYU School of Law - Global Public Service Law Program, LL.M. in Public Service Law
>We are not accepting applications for the LL.M. in Public Service Law for the 2006-2007 academic year.
>Unfortunately funding for this program is not currently available.

私(とクラスメート達)が非常にエンジョイしているLLM in Public Service Lawプログラムが来年は生徒を募集しなくなってしまったのです(>_<) 指導教授2人から説明がありましたが、資金提供先のポリシー変更とやらで。。。以前も書きましたが、Dinner with Prof.このプログラムは特に途上国からの生徒を多く受け容れるようにデザインされていて、それには資金援助が欠かせないわけで。大学の経営面で見ると金食い虫なのは間違いないんでしょうね
 もっとも、同時にプロジェクトの存続も決定したようで、教授達始め関係者は資金集めに駆け回っているようです。類例がない(あるいは極めて稀な)プロジェクトでもあり、今後も門戸が開かれてほしいものです。

チリアン・ホットドッグ

2005-11-14 23:07:59 | グルメ
昨日のランチは、パンダにとって初めてのアメリカ人体験こちらではハンバーガーは当たり前ですが、ホットドッグもすごく人気があるんです。道端の露店でも$1くらいで食べれちゃいますし、大リーグ観戦にはとピーナッツと並んでかかせない食べ物のようです。こちらに来て、パンダはまだいわゆるアメリカンフード(ハンバーガー、ステーキなど)というものを食べていなかったというわけなのです。そんなパンダがこのホットドッグを食べに行きたいと思ったのは、こちらで出版されている「ジャピオン」という無料新聞。NY情報が日本語で書かれているです。その新聞にフードジャーナリストが気に入ったお店を紹介する欄があるわけです。食べ歩き大好きなパンダはいつもその記事をチェックそして今週の「ジャピオン」にはパンダたちのお家の近くのホットドッグや屋さんが紹介されていたのです写真もジャーナリストさんのコメントもパンダの食欲を誘い、だったし、お散歩がてらにそらまめさんと一緒に行ったわけです。味はというと・・・自家製のサクサク焼きたてパンにジューシーなソーセージ(これも自家製らしい)。そしてここのホットドッグは紹介されるだけあって、今まで見たことのないものそれはパンにはさまったソーセージに重なるのがアボガドソースとざく切りフレッシュトマト。いやはやこれはワンダフルの一言でございます。こんなにおいしいホットドッグならまた食べに行きたいなと思うパンダでありました。そらまめさんもとても喜んでおりました。そう、そらまめさんは美味しいものを食べている時は、おしゃべりをするのも忘れて、モクモクと食べているのです。だからがそらまめさん好みかどうかは、一目瞭然というわけなのですあっ、でもホットドッグについてだけでこんなに語れてしまうパンダもかなりの食べ物好きってか

SANUKI番外編

2005-11-13 17:16:11 | SANUKI
今日は特に肩のあたりが微妙な筋肉痛に。?と思ったら、そう、昨日マエストロO.M.さんにうどん打ちを教えていただいたのでした。大まかに言って、
1.小麦粉を塩水で混ぜてこねる
2.お団子状態になったら2重の袋に入れて足で踏む
3.成型してねかせる
4.めん棒で伸ばす
5.切る→茹でる
ってことなんですが(本来は寝かせたりこねたり繰り返すようです)、生地作りも粉の特質、水の特質、その日の天候(湿度や気温)などで混ぜ方に微調整が必要ですし、こね方、踏み方一つ一つのテクニックも大変 生地と会話するような感じで、熟練するには何年もの時間が必要でしょう。こんな大変な作業を毎日毎日早朝からなさっているうどん屋さんって本当に大変なんですね。100円玉一つ二つの一杯一杯に思いがつまっていたんだなぁ~と高松を離れて10年以上経って思うのでした

SANUKI at 白梅 &JAM

2005-11-12 23:59:47 | SANUKI
二人合わせて一昨日、昨日、今日とSANUKIプロジェクトでずっと出すっぱりでした。高級懐石料理店キタノホテル白梅でさぬきうどんをお出ししたのと、Japan Art祭りの会場の一角に讃岐うどん出店屋さんを出店したのです(*_*)
 お出でいただいたのは、さぬきうどんの日の出製麺所のOMさん。日の出製麺所は農林水産大臣賞5回(アーネスト・ホースト以上ですね)も受賞した凄腕製麺所で、O.M.さんで3代目です。このイベントのために香川から駆けつけて頂いたのです。
 10日はグランドセントラル駅近くのキタノホテルニューヨーク内の白梅→Finest Asian, Japanese and European cuisine at The Kitano New York Hotelにて。懐石さぬき膳の中に、打ちたてのおうどんを組み込んでお出しするというもので、パンダさんがお手伝いに行きました。

SANUKIメンバーとしてのデビュー日。はっぴを着て&ワクワク。手打ちの讃岐うどんが食べられる!ということもあってかおかげさまで「さぬき膳」は予約でいっぱいになっておりましたまたお土産うどんもいい感じで売れて、とりあえず初日はホッです。パンダもお土産うどんを販売するため、何種類かあったそれぞれのうどんの特徴を覚えましたよそれに真横で職人0さんが打っている姿を見れてラッキーでした。いくら讃岐人とはいえ、なかなか職人さんのそのような姿を目の前で見るという機会はなかなかないですから・・・そう、この日はレストランでの販売だったため、おうどんは「白梅」の料理長さんが茹でたりしていたため、メンバー達はとにかくSANUKIうどんの宣伝を頑張っていたわけですでも明日からはメンバー達で茹でなくてはいけないのよねどうなるかな

 11・12日はブルックリンで行われたJapan Art Matsuri(JAM)の会場の片隅にブースを作って出店。ジャパンアート祭りはよさこいやら獅子舞やら和太鼓やらのパフォーマンスがあり、その他バレエなんかもあったりして、外国人がふらりと気軽に日本文化に触れるにはいい機会かもしれません(^O^)
 肝心のSANUKIブースですが、O.M.さんの手打ちをその場で茹でてかけor生醤油(鎌田のだし醤油(讃岐の醤油会社の名産品。長嶋茂雄氏がわざわざ取り寄せているらそう))でサーブする、というものです。料亭と違って設備が整いようがない状況で、なんとか美味しいうどんを食べて頂きたい!という思いだけで頑張りましたが、特に火力不足は深刻で、茹で上がるまで相当お待ちいただくこともしばしば。隣のカフェテリアの厨房を使える間はまだいいのですが、ある時間で閉まってしまってしまい、電磁調理器がダウンしたり、反対に焦がしてしまったり(>_<) 茹でていた私は、ごめんなさい、みなさんという感じでしたが、休む間もなく働いていると、あれ、売切れてしまっているではないですか(*_*) 決して広い会場ではないにも関わらず、気に入って頂いたのか何杯も食べた方が少なくなかったようです。小麦粉25kgが3日間できれいになくなってしまいました
 それにしてもO.M.さんは文字通り本当に一秒の休みもなく12日の便で帰国されるそうです。本当にスゴイことです。みなさん、ひとまずお疲れ様でした。食した皆さんがこのままSANUKIうどんにはまっていく&輪が広がっていくことを期待したいですね 

 ホント、いろんなハプニングを乗り越えつつも楽しめたJAMでした。しかし讃岐人であるがゆえに安く、すぐ食べられるおうどんがここまで大変たったとはどの分野でも職人さんはすごいとは思っていましたが、改めてそう思います。火力と鍋、うどんを最適な状態に茹でられるようなバランス、そして肝心のうどんの生地。おうどんに一番いい小麦はどれなのか?とにかく小麦がおうどんでは命ですから。卓越した技術だけではなく、みんなに少しでもおいしいおうどんを食べてもらうため、日々の研究。やはり2日間で、マスターできるなんてものではないですが、メンバーが少しずつでもそのような職人さんの苦労やおうどんのことを知り、それをいろんな世界の人たちに伝えていけると素敵ですよねそれにこのような文化祭的なイベントは、たくさんの出会いも経験できます。そしてきっとメンバーの結束力も深めてくれます。失敗はあって、お客さんを待たせたりしたかもしれないけど、失敗を恐れず積極的にこのようなイベントに顔を出していくことはとっても大切なことだな~と思うパンダでありましたもちろん上手くいかなかった所は少しずつ改善していかないといけないですがねとにかくOさんをはじめ、メンバーのみんなお疲れ様でした

環境法ジャーナル

2005-11-10 23:35:03 | ロースクール
こちらのロースクールでは大抵Law Reviewと呼ばれる雑誌が刊行されるほか、加えてより専門的な(人権、刑事、労働、環境・・・)"ジャーナル"が刊行されます。これらは全て学生(!)によって運営され(費用は学校負担です)、特にJD(法律の最初の学位、修士の前)の学生達の研究(あるいは目標)に欠かせない場になっています。
私は環境法ジャーナルのエディターの一人になっているのですが、今日はスタッフ全員のミーティングがありました。いやぁスタッフって揃うとこんなにいっぱいいたのね(*_*) (40人弱いました) 運営チームの苦労はいかばかりかと推察されます(一応単位はもらうみたいですけど、割に合わないことは間違いない)。とにかくこちらの学生はよく努力・勉強します(お互い競争し合っている) 彼らのような頑張りが、何もかもいい加減なこの国に規律と力を与えているのかもしれません。