落ち穂拾い<キリスト教の説教と講釈>

刈り入れをする人たちの後について麦束の間で落ち穂を拾い集めさせてください。(ルツ記2章7節)

深い淵から(詩130)説教

2006-10-27 19:15:18 | 説教
2005年 逝去者記念聖餐式 (2005.10.30) 深い淵から   詩編130:1-8 1. 葬送式と逝去者記念で用いられる詩編 祈祷書には葬送式や逝去者記念礼拝、あるいはそれに関連する諸式において用いられるにふさわしいものとして11編の詩編が選ばれている。ちなみに、番号だけ紹介すると、23編、27編、42編、46編、90編、106編、116編、118編、121編、130編、139 . . . 本文を読む

<講釈>深い淵から(逝去者記念礼拝)

2006-10-27 13:29:29 | 講釈
2006年 逝去者記念聖餐式 (2006.10.29) <講釈>深い淵から   詩編130:1-8 1. 葬送式と逝去者記念で用いられる詩編 祈祷書には葬送式や逝去者記念礼拝、あるいはそれに関連する諸式において用いられるにふさわしいものとして11編の詩編が選ばれている。ちなみに、番号だけ紹介すると、23編、27編、42編、46編、90編、106編、116編、118編、121編、130編 . . . 本文を読む

聖霊降臨後20主日(特定24)説教 仕える

2006-10-21 10:56:05 | 説教
2006年 聖霊降臨後第20主日(特定24) (2006.10.22) 仕える   マルコ10:35-45 1. 栄光をお受けになるとき エルサレムを前にして、何か非常に緊迫した雰囲気がイエスの周りにただよい始めた。弟子たちはそれを身をもって感じていた。いよいよ、「その時」が来たのか。弟子たちの間でかなりの動揺が見られる。その中で、「ゼベダイの子ヤコブとヨハネ」は他の弟子たちを出し抜い . . . 本文を読む

<講釈>仕える

2006-10-19 21:18:59 | 講釈
2006年 聖霊降臨後第20主日(特定24) (2006.10.22) <講釈>仕える   マルコ10:35-45 1. 先頭に立って この個所をより深く理解するためには、まずこの場面をしっかりと押さえておかねばならないだろう。本日のテキストの一寸前にこういう言葉が記されている。「一行がエルサレムへ上って行く途中、イエスは先頭に立って進んで行かれた。それを見て、弟子たちは驚き、従う者 . . . 本文を読む

聖霊降臨後19主日(特定23)説教 金持ちの男

2006-10-14 09:50:30 | 説教
2006年 聖霊降臨後第19主日(特定23) (2006.10.15) 金持ちの男   マルコ10:17-27 1. 金持ちの男の物語 イエスと弟子たちが、旅に出ようとあわただしく準備を整えている時、一人の金持ちの男がイエスを訪れた。弟子たちは「門前払い」をしたかったに違いない。しかし、その人物の深刻な表情を見て、弟子たちは彼をイエスのもとに連れてきた。彼は、「走り寄って、ひざまずいて . . . 本文を読む

<講釈>金持ちの男

2006-10-12 19:33:11 | 講釈
2006年 聖霊降臨後第19主日(特定23) (2006.10.15) 金持ちの男   マルコ10:17-27 1. 資料構成 23節から27節までの部分に関しては、マルコ以前の伝承資料とマルコによる編集句とが入り交じっており、正確に分析することは非常に難しい。聖書解釈者によっていろいろ意見は分かれるが、この点については最も信頼のおける田川建三の「原始キリスト教の一断片」(211-2 . . . 本文を読む

聖霊降臨後18主日(特定22)説教 許しと赦し

2006-10-07 10:38:43 | 説教
2006年 聖霊降臨後第18主日(特定22) (2006.10.8) 許しと赦し   マルコ10:2-9 1. 結婚と離婚 ここでは結婚と離婚という問題に対してイエスがどう考えているのかということが問題とされている。「夫が妻を離縁することは、律法に適っているでしょうか」と尋ねた。この問題に対する答えによって、律法というものに対するイエスのスタンスが明らかになる。従って、この問いはイエ . . . 本文を読む

<講釈>許しと赦し

2006-10-05 21:18:51 | 講釈
2006年 聖霊降臨後第18主日(特定22) (2006.10.8) <講釈>許しと赦し   マルコ10:2-9 1. ファリサイ派について 本論に入る前に、まずファリサイ派についてまとめておく。ファリサイ派について、成立の歴史や名称等について、全体的に論じることは簡単ではない。「イエスとパリサイ派」(教文館)の著者ボウカーは、「現在のところほとんど不可能である」という。その理由とし . . . 本文を読む