落ち穂拾い<キリスト教の説教と講釈>

刈り入れをする人たちの後について麦束の間で落ち穂を拾い集めさせてください。(ルツ記2章7節)

聖霊降臨後第2主日(特定4)説教 頭と身体

2005-05-27 20:23:38 | 説教
2005年 聖霊降臨後第2主日(特定4) (2005.5.29) 頭と身体   申命記11:18-21,26-28 1. マニュアル人間 マニュアルがマニュアルのままでは役に立たない。マニュアルは身に付けなければならない。身に付けることによって、マニュアルから自由になり、その行為が自然になる。ところが、マニュアル人間はマニュアルさえあれば、あるいはマニュアルを「理解」すればそれで済むと . . . 本文を読む

暗誦するのにふさわしい聖書の言葉 ヨブ記39:14-16

2005-05-21 13:58:45 | パン屑
駝鳥は、その卵を土の中に棄ておき、これを砂の中にて暖らしめ、足にてその潰さるべきと、野の獣のこれを踏むべきとを思わず。これはその子に情けなくして、あたかも己の子ならざるが如くし、その苦労の空しくなるも気づかうところなし。(ヨブ記39:14-16) 駝鳥の生態がここで表現されているのかどうか知らない。もし違っていたら駝鳥に謝らなければならないだろう。しかし、人間の中にはこのような親もいる。卵を産みっ . . . 本文を読む

三位一体主日説教 天地創造

2005-05-20 09:11:44 | 説教
2005年 三位一体主日 (2005.5.22) 天地創造   創世記1:1-2:3 1.  天地創造 「初めに、神は天地を創造された」。なんと壮大な言葉であろう。すべてはここから始まる。これから後に起こる全てのこと、わたしたちを取り巻く日常的な出来事、誰がああした、こう言った、という全てのこと、日本の歴史の全て、日本だけではない、世界中で起こっている全てのこと、地球上で起こっている大 . . . 本文を読む

暗誦するのにふさわしい聖書の言葉 マタイ伝6:26

2005-05-14 15:06:51 | パン屑
空の鳥を見よ、播かず、刈らず、倉に納めず、然るに汝らの天の父は、これを養い給う。(マタイ伝6:26) 拾って食う時代から収穫して食う時代まで、人間は実に長い時間を経た。さらに、倉に納めて、将来に備えること、つまり貨幣経済が成立したのはごく最近のことである。人間はこれを文明の発達という。しかし、文明が発達すればするほど、そのことによって失われたものが沢山あることも知らねばならない。 . . . 本文を読む

聖霊降臨日説教 心

2005-05-12 20:51:41 | 説教
2005年 聖霊降臨日 (2005.5.15) 心   エゼキエル書11:17-20 1. 「五旬祭の日の経験」 五旬祭の日、彼らは異常な経験をした。五旬祭という祭は、「7週の祭」とも呼ばれ、過越しの祭から50日目ということで、いわば「祭の結びの日」である。恐らく、昇天日から祈り始めた弟子たちの集団にも「この日」こそは、という期待もあったかもしれない。ともかく、この日に経験したことは今 . . . 本文を読む

暗誦するのにふさわしい聖書の言葉 申命記22:6

2005-05-07 15:57:41 | パン屑
汝鳥の巣の路の頭または樹の上または土の上にあるを見んに、雛または卵その中にありて母鳥その雛または卵の上に伏しおらば、その母鳥を雛とともに取るべからず。かならず、その母鳥はさらしめ、唯その雛のみを取るべし。然せば汝福祉を獲かつ汝の日を永うすることを得ん。(申命記22:6) 法律とは実にいやなものだ。微に入り細に入り条件を述べて、OKを出す。それは本当にOKなのか、NOなのか判断に苦しむ。母鳥と雛とを . . . 本文を読む

復活節第7主日の説教 顔を隠す

2005-05-05 21:03:49 | 説教
顔を隠す   エゼキエル書39:21-29 1. 復活節第7主日 復活節第7主日はまた「昇天後主日」でもある。復活なさった主が40日間弟子たちと共に居られて、弟子たちの見ている目の前で劇的に「昇天」なさった。「昇天」という出来事は言いかえると「見えなくなる」という経験である。主はもはや彼らの側に居られない。それはまさに主が「顔を隠す」という出来事でもある。 しかし、復活の主 . . . 本文を読む