2006年 大斎節第5主日 (2006.4.2)
決断の時 ヨハネ12:20-33
1. エルサレムにて
共観福音書はエルサレム入城以後のイエスの活動について時間を追ってていねいに語っている。宮きよめ事件、呪われたいちじく事件、権威問答、皇帝への税金問答、復活問答、やもめの献金等々数えだしたら止まらない。ともかく、イエスはエルサレムの城内に入ってからはかなり多忙な数日を過ごしている . . . 本文を読む
2006年 大斎節第5主日 (2006.4.2)
<講釈>決断の時 ヨハネ12:20-33
1. エルサレムにて
各福音書ともエルサレム入城以後のことについては時間を追ってていねいに語っている。マルコ福音書も例外ではない。ただ、マルコ福音書の場合は、いわゆる「受難物語問題」があり、14章以降は本来のマルコ福音書には含まれていなかったという議論があり、注意すべき点がある。しかし、13 . . . 本文を読む
2006年 大斎節第4主日 (2006.3.26)
弟子の役目 ヨハネ6:4-15
1. 5っのパンと2匹の魚の物語
5っのパンと匹の魚で5000人を満腹させたという物語は、4っの福音書全部が述べている物語である。共観福音書もヨハネ福音書も基本的なポイントでは一致しており、同じ資料に基づくものと思われる。
ヨハネ福音書では、「イエスは山に登り、弟子たちと一緒にそこにお座 . . . 本文を読む
2006年 大斎節第4主日 (2006.3.26)
<講釈>弟子の役目 ヨハネ6:4-15
1. 5っのパンと2匹の魚の物語
5っのパンと匹の魚で5000人を満腹させたという物語は、4っの福音書全部が述べている物語である。共観福音書もヨハネ福音書も基本的なポイントでは一致しており、同じ資料に基づくものと思われる。ということは、基本的にはマルコによる福音書に基づき、細部においてそれぞ . . . 本文を読む
2006年 大斎節第3主日 (2006.3.19)
宮きよめ事件 ヨハネ2:13-22
1. イエスらしくない
本日登場するイエスはイエスらしくない。群集の面前で暴れまわるイエスを弟子たちは押さえることもできず呆然と見ていた。イエスはたちまち群集に取り押さえられ、激しく糾弾された。これが「宮きよめ」と呼ばれる事件である。この事件については4つの福音書がすべて取り上げている(マタイ2 . . . 本文を読む
2006年 大斎節第3主日 (2006.3.19)
<講釈>宮きよめ事件 ヨハネ2:13-22
1. 宮きよめ事件
本日登場するイエスはイエスらしくない。群集の面前で暴れまわるイエスを弟子たちは押さえることもできず呆然と見ていた。イエスはたちまち群集に取り押さえられ、激しく糾弾された。イエスは叫ぶ。「わたしの父の家を商売の家としてはならない」。マルコによる福音書ではもっと激しい。「 . . . 本文を読む
2006年 大斎節第2主日 (2006.3.12)
自分の十字架 マルコ8:31-38
1. 十字架の告知
この出来事の直前、イエスは弟子たちに向かって「あなたがたはわたしを何者だと言うのか」と質問し、それに対して弟子たちを代表してペトロが「あなたは、メシヤです」と答えた、という出来事があった(マルコ8:27-30)。
イエスはペトロの答えを受けて、「(わたし)は必ず多 . . . 本文を読む
2006年 大斎節第2主日 (2006.3.12)
<講釈>自分の十字架 マルコ8:31-38
1. 十字架の告知
この出来事の直前、イエスは弟子たちに向かって「あなたがたはわたしを何者だと言うのか」と質問し、それに対して弟子たちを代表してペトロが「あなたは、メシヤです」と答えた、という出来事があった(マルコ8:27-30)。この場面で、マタイ福音書では、非常に喜び、「シモン・バル . . . 本文を読む