落ち穂拾い<キリスト教の説教と講釈>

刈り入れをする人たちの後について麦束の間で落ち穂を拾い集めさせてください。(ルツ記2章7節)

顕現後第4主日説教 新しい教え

2006-01-26 08:34:44 | 説教
2006年 顕現後第4主日 (2006.1.29) 新しい教え   マルコ1:21-28 1. 権威ある者 本日の福音書では、主イエスは「権威ある者」として描かれている。いったい「権威ある者」とはどういう人のことであろうか。一般に権威者というと、いろいろなことをよく知っており、わたしたちが不安な状況に置かれたときに「頼りになる人」という意味であろう。しかし、ここで描かれている主イエスの . . . 本文を読む

(講釈>新しい教え

2006-01-26 08:32:25 | 講釈
いろいろ考えた末、説教とは別に<講釈>をアップすることにいたしました。これは、聖書のテキストと説教者自身との格闘の記録です。<講釈>という言葉は恩師松村が好んで用いました。むしろ「聖書研究」に近い意味です。 <講釈>新しい教え   マルコ1:21-28 1 権威ある者 イエスは「弟子たちと共に」カファルナウムの会堂で活動を始められた。初めの頃の主イエスの活動の場所は主イエスの故郷カ . . . 本文を読む

顕現後第3主日説教 弟子たち

2006-01-20 18:12:47 | 説教
2006年 顕現後第3主日 (2006.1.22) 弟子   マルコ1:14-20 1. イエスの最初の活動 マルコは主イエスが「行ったこと」「言ったこと」を語るに際し、4人の弟子たちが弟子になったいきさつを語ることから始める。ここでの主イエスの言葉は単刀直入である。ガリラヤ湖畔を散歩をしているときに、たまたまそこで仕事をしていた2人の漁師に、いきなり「わたしについて来なさい」と呼びか . . . 本文を読む

顕現後第2主日説教 新しいイスラエル

2006-01-11 19:59:00 | 説教
2006年 顕現後第2主日 (2006.1.15) 新しいイスラエル   ヨハネ1:43-51 1. 弟子の選択 ルカによる福音書を除いて、三つの福音書は主イエスの最初の活動として、弟子たちを選んだ記事を述べている。このことは非常に注目すべきことである。主イエスの生涯において、最も重要なことは「説教」でもなく、「癒し」でもなく、弟子集団の形成であった、ということであろう。この弟子集団が . . . 本文を読む

顕現後第1主日説教 鳩のように

2006-01-05 10:10:02 | 説教
2006年 顕現後第1主日・主イエス洗礼の日 (2006.1.8) 鳩のように   マルコ1:7-11 1. 主イエスの受洗について 三つの共観福音書はすべて主イエスが洗礼者ヨハネから受洗したことついて述べているが、その述べ方についてはそれぞれニュアンスが異なる。マタイは、主イエスは洗礼を受ける必要がなかった、と考えているようである。しかし、「事実」だからそれを否定するわけにはいかず、 . . . 本文を読む