落ち穂拾い<キリスト教の説教と講釈>

刈り入れをする人たちの後について麦束の間で落ち穂を拾い集めさせてください。(ルツ記2章7節)

聖霊降臨後第17主日説教 最も大切なもの

2006-09-30 19:56:41 | 説教
2006年 聖霊降臨後第17主日(特定21) (2006.10.1) 最も大切なもの   マルコ9:38-48 1. やめさせようとしました。 「先生、お名前を使って悪霊を追い出している者を見ましたが、わたしたちに従わないので、やめさせようとしました」(9:38)というヨハネの言葉と、「 わたしたちに逆らわない者は、わたしたちの味方なのである」(9:40)というイエスの言葉とが鋭く比較 . . . 本文を読む

<講釈>最も大切なもの

2006-09-29 21:19:18 | 講釈
2006年 聖霊降臨後第17主日(特定21) (2006.10.1) <講釈>最も大切なもの   マルコ9:38-48 1. やめさせようとしました。 「先生、お名前を使って悪霊を追い出している者を見ましたが、わたしたちに従わないので、やめさせようとしました」(9:38)というヨハネの言葉と、「 わたしたちに逆らわない者は、わたしたちの味方なのである」(9:40)というイエスの言葉と . . . 本文を読む

聖霊降臨後16主日(特定20)説教 沈黙

2006-09-23 19:32:13 | 説教
2006年 聖霊降臨後第16主日(特定20) (2006.9.24) 沈黙   マルコ9:30-37 1. 「イエスは人に気づかれるのを好まれなかった」 今回の旅はいつもの軽やかで楽しい旅と少し違う。出発点はフィリポ・カイザリア近くの北部山岳地帯(8:27)、目的地はエルサレムである。イエスはエルサレムで「人々の手に引き渡され、殺される。殺されて三日の後に復活する」(31節)という。弟 . . . 本文を読む

<講釈>沈黙

2006-09-22 09:44:22 | 講釈
2006年 聖霊降臨後第16主日(特定20) (2006.9.24) <講釈>沈黙   マルコ9:30-37 1. 「イエスは人に気づかれるのを好まれなかった」 今回の旅はいつもの軽やかで楽しい旅と少し違う。出発点はフィリポ・カイザリア近くの北部山岳地帯(8:27)、目的地はエルサレムである。イエスはエルサレムで「人々の手に引き渡され、殺される。殺されて三日の後に復活する」(31節)と . . . 本文を読む

聖霊降臨後15主日(特定19)説教 秘密

2006-09-16 09:03:49 | 説教
2006年 聖霊降臨後第15主日(特定19) (2006.9.17) 秘密   マルコ8:27-38 1. ペトロの信仰告白と「メシアの秘密」 マタイによる福音書によると、この同じ場面で、イエスはペトロに対してこれ以上賞賛できないような言葉で誉めている。「シモン・バルヨナ、あなたは幸いだ。あなたにこのことを現したのは、人間ではなく、わたしの天の父なのだ。わたしも言っておく。あなたはペト . . . 本文を読む

<講釈>秘密

2006-09-14 19:45:37 | 講釈
2006年 聖霊降臨後第15主日(特定19) (2006.9.17) <講釈>秘密   マルコ8:27-38 1. ペトロの信仰告白と「メシアの秘密」 マタイによる福音書によると、この同じ場面で、イエスはペトロに対してこれ以上賞賛できないような言葉で誉めている。「シモン・バルヨナ、あなたは幸いだ。あなたにこのことを現したのは、人間ではなく、わたしの天の父なのだ。わたしも言っておく。あな . . . 本文を読む

聖霊降臨後14主日(特定18)説教 エッファタ

2006-09-08 21:07:24 | 説教
2006年 聖霊降臨後第14主日(特定18) (2006.9.10) エッファタ   マルコ7:31-37 1. ホームタウン イエスはガリラヤ湖畔から遠く離れた諸地方を巡回し、久しぶりに「ガリラヤ湖」に帰ってきた。イエス自身も、また同行した弟子たちも久しぶりに懐かしい「ホームタウン」に帰ってきてホットしたことだろう。ここにはそういう雰囲気がただよっている。 久しぶりにイエ . . . 本文を読む

<講釈>エッファタ

2006-09-07 20:36:13 | 講釈
2006年 聖霊降臨後第14主日(特定18) (2006.9.10) <講釈>エッファタ   マルコ7:31-37 1. 旅程の問題 福音書の研究者の間では先ず、31節の「ティルスの地方を去り、シドンを経てデカポリス地方を通り抜け、ガリラヤ湖へ」という旅程が問題になる。つまり、実際にここに記されている地名をたどるのは非常に不自然だというのである。確かにその通りだろう。その点については . . . 本文を読む

聖霊降臨後13主日(特定17)説教 穢れ

2006-09-02 19:50:29 | 説教
2006年 聖霊降臨後第13主日(特定17) (2006.9.3) 汚れ   マルコ7:1-23 1. 「汚い」と感じるもの 人間には「汚い」と思う感覚がある。この感覚は人種、性別、年齢、宗教、文化の違いを超えてすべての人間が持っている基本的感覚である。ところが、何を「汚い」と感じるのかということになると、もう収拾がつかなくなるほど多様である。一口に言って、この感覚は個人差、民族差、文 . . . 本文を読む

<講釈>穢れ

2006-09-01 21:25:34 | 講釈
2006年 聖霊降臨後第13主日(特定17) (2006.9.3) <講釈> 汚れ   マルコ7:1-23 1. 「汚い」と感じるもの 人間には「汚い」と思う感覚がある。人間以外の動物にそういう感覚があるのかどうかということについては、わからない。この感覚は人種、性別、年齢、宗教、文化の違いを超えてすべての人間が持っている基本的感覚である。ところが、何を「汚い」と感じるのかということに . . . 本文を読む