落ち穂拾い<キリスト教の説教と講釈>

刈り入れをする人たちの後について麦束の間で落ち穂を拾い集めさせてください。(ルツ記2章7節)

聖霊降臨後第14主日(特定17)高慢

2007-08-29 20:10:45 | 説教
2007年 聖霊降臨後第14主日(特定17) 2007.9.2 宮崎聖三一教会高慢   シラ書10:12-18 1. シラ書について シラ書のもともとの名称は「シラの子イエススの知恵」である。この書に付けられている序文の中で、「シラの子(ベン・シラ)」がへブル語で書いた「知恵の書」をその孫がギリシャ語に翻訳したものである、と語る。この序文そのものも非常に興味深い。たとえば、序言の15-26節などは . . . 本文を読む

<講釈>高慢

2007-08-28 11:00:48 | 講釈
2007年 聖霊降臨後第14主日(特定17) 2007.9.2 <講釈>高慢   シラ書10:12-18 1. シラ書について シラ書のもともとの名称は「シラの子イエススの知恵」である。この書に付けられている序文の中で、「シラの子(ベン・シラ)」がへブル語で書いた「知恵の書」をその孫がギリシャ語に翻訳したものである、と語る。この序文そのものも非常に興味深い。たとえば、序言の15-26節 . . . 本文を読む

聖霊降臨後第13主日(特定16)慌てない

2007-08-23 13:31:39 | 説教
2007年 聖霊降臨後第13主日(特定16) 2007.8.26   戸畑聖アンデレ教会 信じる者は慌てない   イザヤ書28:14-22 1. 預言の背景 ここには「嘲(あざけ)る者」と呼ばれている人々が登場している。「嘲る」という行為は相手の言葉や行動を悪く言うことによって優越感を感じるものである。従って、嘲られている者なしには成立しない。ところがここでは、どうも嘲られている者がは . . . 本文を読む

<講釈>慌てない

2007-08-20 19:56:24 | 講釈
2007年 聖霊降臨後第13主日(特定16) 2007.8.26 <講釈>慌てない   イザヤ書28:14-22 1. 預言の背景 ここには「嘲る者」と呼ばれている人々が登場している。「嘲る(あざける)」という行為は相手の言動を悪く言うことによって優越感を感じるものである。従って、必ず嘲られている者がいるはずであり、相手なしには成立しない。ところがここでは、どうも嘲られている者がはっき . . . 本文を読む

聖霊降臨後第12主日(特定15)遠くの神、近くの神

2007-08-17 05:53:06 | 説教
2007年 聖霊降臨後第12主日(特定15) 2007.8.19 小倉インマヌエル教会 遠くの神、近くの神   エレミヤ書23:23-29 1. 遠くの神 本日のテキストには興味深い言葉がある。一応、主なる神が語っていることになっているが、おそらく捕囚期あるいは捕囚後の預言者が記憶していた預言者エレミヤの言葉であろう。エレミヤは偽預言者たちに向かって、「わたしはただ近くにいる神なのか。 . . . 本文を読む

<講釈>遠くの神、近くの神

2007-08-14 10:28:54 | 講釈
2007年 聖霊降臨後第12主日(特定15) 2007.8.19 <講釈>遠くの神、近くの神   エレミヤ書23:23-29 1. 遠くの神 本日のテキストには興味深い言葉がある。一応、主なる神が語っていることになっているが、おそらく捕囚期あるいは捕囚後の預言者が記憶していた預言者エレミヤの言葉であろう。「わたしはただ近くにいる神なのか、と主は言われる。わたしは遠くからの神ではないのか . . . 本文を読む

<講釈>義と認める

2007-08-06 16:10:37 | 講釈
2007年 聖霊降臨後第11主日(特定14) 2007.8.12 <講釈>義と認める   創世記15:1-6 1. 義と認める 神とアブラハムとの関係を考えることは、神と信仰者との関係を考えることである。その際、アブラハムの人生において最も重要な出来事が本日のテキストである。「アブラムは主を信じた。主はそれを彼の義と認められた」(創世記15:6)。使徒パウロもこの言葉をロマ書に引用し、 . . . 本文を読む

聖霊降臨後第10主日説教(特定10)

2007-08-02 10:56:49 | 説教
2007年 聖霊降臨後第10主日(特定13) 2007.8.5  延岡聖ステパノ教会 空しさを知る   コヘレトの言葉1:12-14、2:18-23 1. 「コヘレトの言葉」の読み方 3年間の主日の聖餐式日課において、「コヘレトの言葉」が読まれるのはこの主日だけである。それで、本日はこの書について少し説明をしたと思うが、考えてみると、この書に関してはそのような説明は不要であると思う。む . . . 本文を読む