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続・弓道の極意

私が一生をかけて極めようとしている弓道について、日々の気づきを積み重ねていくブログ

背中で離れを出す稽古

2010年03月18日 | 積み重ね
私は仕事柄、出張に出ることが多く、長いときには一週間くらい弓がもてないことがある。そんな時、必ず行う稽古がある。それはベルトを使った離れの稽古である。

やり方は簡単である。自分の会の尺(しゃく)より多少短めにベルトを両手で持ち(※)、打起し、引分け、会へと徒手練習の要領で行射するだけだ。

当然、ベルトを持っているので、会に完全に入る直前にベルトが伸びきり、力が拮抗する。そこで、しっかりと物見を入れ、顎を引き、縦線を安定させて、肩の力を抜いていってみよう。

前回、書いたように、大三において十分に背中への連動が出来ていれば、会で肩の力を抜くほどに、背中に力の拮抗を感じられるようになるはずだ。

そして、そのまま、腕の重さを背中に掛けるような気持ちで圧を高めていくと、するっとベルトが馬手から抜けて残身となる。

この稽古によって背中で離れを出す感覚をつかむと、実際の弓で引いたときの離れが格段に違ってくるので、ぜひチャレンジして欲しい。


※ベルトのバックル側を弓手で持つこと。