オペラは「声の快楽」とか「声の悦楽」とか言われる。「声」が主役ということなんだと思う。
ストーリーがどんなにお粗末でも、リアリティがなくても、えーっ?な内容でも(爆)、
とにかくその歌を表現できる「声」がありさえすれば、どんなに有り得ないストーリーだって真実となり、
その作品が成り立ってしまうのだ。
まさに声の魔法
晃教くんのCD「ポップシック」はライブ録音だけれど、スタジオ録音といってもいいくらいのクオリティを持っている。
白寿ホール自体が大きなスタジオで、いわゆる「一発録り」状態。
ライブでこの精密な録音というのはほんとに凄いと思うし、さすがにクラシック専門の録音に慣れてる業者さんなんだな、と実感します。
スタジオ録音で「一発録り」というと、大概何回か「一発録り」して、いい録音を取る、ということでしょうけど
ポップシックは正真正銘の1回の録音。(多少修正はあるかもしれないが)
あっきーの歌、大坪さんのピアノ、さかきーのギター、西方さんのチェロ、どの「音」もクリアで緊張感が伝わってくる。
オペラのように、「声」に「音」にただただ浸っていたい…
そんな感じがします。
ただ、敢えて言わせてもらうならば…
「ビリー・ジー」はもう少し長く聞きたかったなあ、とか
選曲についても、オリジナル曲とカバー曲が混在しているので、コンセプトとしてちょっと中途半端かな~とか
どちらかに特化したほうが、一般の方にアピールするんじゃないかと。
で、ここから妄想の世界ですが…
もし、「ポップシックⅡ」とかあるんだったら…
ワーグナーの「夕星の歌」とか「ジークフリート牧歌」なんかどうでしょう。
単に私の好みを押し付けるようですみませんが(爆)
神秘的なメロディをあっきーの歌声で聞いてみたい。
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