今の歌声は

ohtaと申します。M!初演の中川晃教さんに感動してこのブログをはじめました。ゆるゆると更新中。よろしくお願いします。

ジャージーボーイズ をめぐる人々

2018-11-28 08:29:43 | 中川晃教
ミュージカル ジャージーボーイズ
もう終わってしまいましたが、まだ頭の中ではぐるぐると回っています。

実在のグループの物語だけに、彼らを取り巻く人達も当たり前ながら実在する人たち。
気になる人達をちょっとピックアップしてみます。

まず、ボブ・クルー
ボブ・ゴーディオとともに曲作り、プロデュースを担当する、言ってみれば、第5のメンバー的存在。
この作品では作詞者としてクレジットされています。
ヒット曲がたくさんあります。凄いヒットメーカー、メロディーメーカーですね。
台詞の中にも、いつまでもレコーディングしてくれない彼に業をにやしたメンバーがもう4曲渡してあるのに、と詰め寄ると、「ただの曲を4曲ね。ヒット曲じゃない」と言う。
更に、君たちに必要なのは自分らしさだ、とも。
何がヒット曲なのか、彼には先見の明があるというか、ヒットするためにはどうしなければならないのか、ということをわかっている人なんだと思います。

調べてみて改めてわかったのですが、「サイレンス イズ ゴールデン」とか「太陽はもう輝かない」とかも彼の作品なんですね。
「サイレンス イズ ゴールデン」懐かしい。トレメローズですよ。
「太陽はもう輝かない」 は スコット・ウォーカーで聴いてました。好きだったなあ。とても素敵な声だった。
というか、フランキー・ヴァリが最初に歌ってたって全然知らなかったです。そうだったんだ。

そんなボブ・クルー、かなりのイケメンだったとか。
演じたのは、太田基裕さん。端正な感じの方ですね。声も良くとおる声で素敵です。
スカーレットピンパーネルのピンパーネル団にもいらっしゃいました。
「ビンゴ!」「スコーピオン!」「体のパーツぜ〜んぶ凄いんだから!」
きっと華やかな人だったんだろうな、って、太田さんのボブ・クルーを見ながら思いました。

次は俳優の ジョー・ペシ
有名な個性派俳優ですね。
1990年 映画「グッドフェローズ」でアカデミー賞 助演男優賞を受けています。
トミーにフォーシーズンズ最後のピース、ボブ・ゴーディオを引き合わせる人です。

演じたのは 石川新太さん。チーム最年少です。初演の時は高校生だったんですよね。
トミーにボブ・ゴーディオのことを言いに来るところが好きでした。
トミーが上手手前にいるところに、下手奥からトミーの名前を連呼しながら駆け込んで来るところ。
最初小さな声からだんだん大きくしたりして、若いのに演技が細かい。
神奈川の大千穐楽の時のトミーとのカードのやりとりで、トミーがカードをちょっとミスった後のアドリブ、最高でした!
対応能力、素晴らしい!


そして、この作品で初めてきちんと知ったといえる人、オーティス・ブラックウェル
変な言い方ですみません。何となくどこかで聞いた名前、くらいの感覚だったので。
ヴァリがゴーディオにクルーを紹介する時に、「第2のオーティス・ブラックウェルだ」と紹介する人ですね。

オーティス・ブラックウェル
実際には登場せず、ヴァリの台詞の中だけに登場します。
でも凄い人なんです。
改めて彼の曲を見てみると、誰でもが一度は耳にしたことがあるのではないかと思います。
プレスリーの「冷たくしないで」とか、ジェリー・リー・ルイスの「火の玉ロック」とか、いろいろな人にカバーされている「フィーヴァー」とか、もうオールディーズのヒット曲が目白押し。

ザ・フーもブラックウェルの曲をカバーしてました。
だいたい、曲を聴いても誰がその曲を作ったのか、よく見ないこともありますよね。だからソングライターって、後からああそうだったのか、とわかることも多いと思います。

ブラックウェルが活躍したのは1950〜60年代あたり。ジャージーボーイズたちより少し前です。
で、ロックの殿堂入りをしたのが2010年です。
つい最近ですよね。

ミュージカル ジャージーボーイズがきっかけで、ブラックウェルのことをきちんと知って、よかったと思います。素敵な曲を知ることができたから。

もともとジャージーボーイズの曲自体、何曲か聴いたことがあるくらいで、詳しくは知らなかった。
このミュージカル でたくさんの素敵な曲に出会えたことが、なんだか宝物に出会えたような気がします。











ミュージカル ジャージーボーイズ 大千穐楽

2018-11-26 00:37:51 | 中川晃教
もう2週間が経ちました。
ミュージカル ジャージーボーイズ の凱旋公演、そして再演の大千穐楽から。
9月7日に始まったこの再演、約1カ月のシアタークリエ公演、その後の地方公演と約2カ月に渡る公演でした。

場所は神奈川県民ホールです。
私は地方公演は行かなかったので、シアタークリエでしかこの作品を観たことがなく、こんな大きなホールで観る ジャージーボーイズはどうなのだろうと思っていましたが、出演者の皆さん、きちんと大ホールの隅々まで届くような演技をされていてクリエでも感じたような一体感もあって、素晴らしかったと思います。
なんだかクリエの時よりファミリー感が強くなった気がしました。

神奈川県民ホールは宝塚の地方公演でも何度か来ているのですが、宝塚の地方公演は演奏は録音なので、生の音で舞台を観るのは初めてでした。
10日の白チームの時はちょっと音が硬く感じましたが、11日の時は改善されていて良くなっていたと思います。

アッキーは10日はちょっと声が出しづらそうな感じもあったけど、11日はクリアで力強い歌声でした。
アッキーヴァリの歌声も、もう今日で聴き納めかと思うと感無量でした。

アッキー、この歌声を維持するのはとても大変だっただろうと思います。体力、気力共に。
いや、舞台に立つ方達みんなそうだと思いますが。
でも、今回のフランキー・ヴァリ役は実在するヴァリ本人のチェックをクリアしての配役で、プレッシャーもあったでしょうし、シングルキャストで座長としての責任もあり、精神的にも大変だったと思います。

無事、全公演全うできたこと、ほんとにめでたい🎉
素晴らしいことだと思います。

出演者の皆さんも本当に素晴らしかった。
4人のボーイズにはそれぞれ歌声サポートというか、歌声の厚みを出すための担当が決まっているんです。
アッキーでいえば、小此木まりさん、大音智海さんがそうでした。
コーラスの時も舞台上にいる人が一緒に歌っていました。それぞれの役をこなしながら。

全員野球ならぬ全員ミュージカル
15人という人数で練り上げた珠玉の舞台だったと思います。

11日のカーテンコールで演出の藤田さんが、今この舞台にいる15人を守っていきたい、みたいなことをおっしゃっていました。藤田さんの海より深い愛情を感じた瞬間でした。

そして、最後の最後にアッキーからCD発売の重大発表がありました。
やったあ!
ほとんど不可能かと思っていましたが、あるんですね、こういうことが。
ブロードウェイミュージカル の舞台映像やライブCDって発売されることはないというのが、定番だと思っていました。映画化やCDならスタジオ録音とかはあるけれど。
早く詳細を発表して欲しいです。首を長くして待ってます。

最後になりますが、アッキー、そして出演者の皆さん、バンドの皆さん、スタッフの皆さん、ほんとにお疲れ様でした。
熱い思いのこもった素晴らしい舞台をありがとう。
また、いつの日か会えますように。