The Who のアルバム 「四重人格」が原作の映画「さらば青春の光」が、40年ぶりにデジタルリマスターされて公開されたので、見に行ってきました。
The Whoのアルバムが映画化になったのでは、TOMMYがあります。
ブロードウェイでミュージカル化されて、日本でも上演されました。
忘れもしない、アッキーがトミー役でした・・・(遠い目)
「さらば青春の光」はトミーと違って、ミュージカル映画ではなく、普通の映画として作られています。
もちろん、アルバムからの曲が散りばめられていて、曲の内容に沿ったストーリーになっている。
それにしても40年か〜
見る方は年取ったけど、映画の中の人たちはそのままだ(笑)
はっきり言って、40年前見た時より感動してしまった。
何故だろう
考えてみると(いや、考えなくても)40年前.私は若かった(爆)
主人公のジミーと同年代とは言わないが、近い世代だった。
だから、ジミーの生き方が情けなさすぎてというか、短絡的すぎると思って。
ちょっと拒否反応みたいになってしまったと思う。
私だったらそんなことはしない、みたいな・・・
ちょっと上から目線があったかもしれないです。
今回40年の時を経て再会したジミーに私は共感を覚えました。
情けなくても、短絡的でも、ジミー頑張ってと思う気持ちになりました。
親心?
私が成長したとは思わない。
自分の感性が変化したのかもしれません。
人間として他人の生き方を許容できる気持ちが当時の私には欠けていたのかもしれない。
当時、私は生きていくのに精一杯でした。
詳しくは言えないけれど。
でも、自分で選んだ道をなんとか歩いて、切羽詰まった中にも、これは自分で選んだ道なんだという実感と私なりの希望があったと思う。
しかし、ジミーに希望はない。
それが切ない。
そして、それが不器用でどこか現実と向き合えないジミーの青春なのですね。
でも、最後の最後でスクーターを捨てたことで新たな人生をつかもうとしたんだと思います。
きっとそう。
よく言われているが、オープニング場面がエンディング場面と繋がっている、ということを改めて感じました。
ひさびさに「四重人格」を聴きたくなりました。
あと、パーティーでかかっていた曲が懐かしかった。ロネッツとか。
ジーンズを濡れたままはいて体に馴染ませるのも。いろいろ昔を思い出すことがあって楽しかった。
あと、気づいたこと(どうでもいいことですが、ちょっと気になる)
・ジミーの上司役の人はBBCの「高慢と偏見」(コリン・ファースがパーシー役で凄く素敵だった)のミスターベネットかな。
・モッズ仲間のモンキー役のトーヤ・ウィルコックスさんはキングクリムゾンのロバート・フィリップ氏の奥様?
10年ひと昔というけれど、その4倍もの時が経ってなお色褪せてない映画でした。