今の歌声は

ohtaと申します。M!初演の中川晃教さんに感動してこのブログをはじめました。ゆるゆると更新中。よろしくお願いします。

音楽を追いかけて

2018-09-26 14:04:20 | 中川晃教
ミュージカル ジャージーボーイズ

このミュージカルの面白さは曲の良さももちろんですが、4人の人生が4つの季節に準えて音楽と一緒に進んでいくところ。曲の中に演技がはめ込まれて曲を聴きながらストーリーが進んで行く感じです。

春はトミー
グループ結成時、初期のころのリーダー的存在です。
イタリア移民の貧しい環境の中で盗みや不法侵入や悪いことばかりして刑務所を出たり入ったり。まるで回転ドアみたいだと言う。
そしてこの環境から抜け出すには3つの方法がある、と言いいます。

1.軍隊に入る。
2.マフィアに入る。
3.スターになる。

なんか行き場のない感じがよく出ていますよね。
そんな中、夜の街灯の下で彼らは歌い始めるんです。
それがフォーシーズンズの始まり…全てはそこから始まった。フォーシーズンズの全ては自分から始まったんだとトミーには自負があるんですね。
トミー、トミーの兄のニック、ニック・マーシの3人が歌っているところにフランキーの声が初めて合わさってくる…「Silhouettes」
街灯に照らされた3人と客席から登場するフランキー…余韻のある場面です。


夏はボブ
ボブ・ゴーディオは一番最後に参加したメンバー。そう最後のピースです。
そして彼の作る曲で彼らは有名になっていきます。
グループに参加した時、10代で彼はすでにヒットメーカーでした。一発屋ではあったけれど。
そのヒット曲「ショート・ショーツ Short shorts」は かなりおき楽な感じの曲。以前あったテレビ番組タモリ倶楽部のオープニング曲ですよね。お尻がいっぱい出てくるやつです(笑)
誰にでも判りやすいキャッチーな曲を書ける人なんですね。

「sherry」「Big Girls Don't Cry」「Walk Like A Man」あたりから「Dawn」まで、いろいろな場面を挟みながらヒット曲が連続していくところはもうほんとに楽しい。堪りません。まさに勢いのある夏の季節。

ボブは言います。
僕らの音楽は髪に花を飾ったヒッピーのような社会的ムーブメントにはならなかった。僕らの音楽を聴いていたのは、軍隊で戦地に派遣される若者、工場労働者、そして目の下に隈を作りながらバーガーを焼いている若者達だった、と。
この台詞の時、舞台両脇にあるモニターにはそういった若者達の映像が映っているんです。
観ている私たちもその姿に少なからず共感を覚えると思うんです。
主義主張することなく、必死に生きている若者達。そんな層の人たちに彼らの歌は支えられたんですね。じ~ん。

ボブとフランキーがデモテープを売り込みにいくところも印象的。みんな断られ「黒人になってまた来い」なんて言われてしまう。
黒人グループが人気あった時期なんですよね。確かに。私もフォートップスとか大好きだったから。

「December'63 ( oh what a night あの素晴らしき夜)」の青春真っ只中みたいな感じも楽しいです。




秋と冬はまた後ほど。

音楽ドラマ ロックレジェンド光臨 ~プリンス パープルレイン~

2018-09-26 10:03:36 | 中川晃教
nhkラジオ 音楽ドラマ ロックレジェンド光臨 プリンス パープルレイン
を聴きました。
今年5月4日に生放送スペシャルで放送されたもののフルバージョンです。


いろいろ突っ込みどころが…

マイケル・ジャクソンは正統派でプリンスは不良的だったとか。
え~っそうだんたんだ?
不良的って初めて聞いた気がする。
プリンスは不良というより変態と見られてたよね。あのジャケットですから。
あとは「戦慄の貴公子」ですよ。
イロモノとして見られてたけど音楽的にはかなり気になる存在、それが初期のプリンスだったと思う。
簡単にマイケル正統派、プリンス不良的なんて比較するのはちょっとなあ、と。

アルバム「パープルレイン」で一般的に知られるようになっても、その後も実験的な音楽も作ってたし、そのあたりのパイオニア精神というかジャンルを超えて独自の音楽世界を構築したこと、しかもポップで判りやすさもあったこととか、そのあたりは全然触れられてなかった。

まあ、音楽ドラマですから。ドラマに重きをおいた作りだったと思います。
父親とのことはかなり中心的に語られてました。
ドラマにするにはいい題材ですものね。ドラマに作りやすいんでしょう。

と、ちょっと斜めな感じですみません。

アッキーの語りはプリンスとしての部分はとても良かったと思います。
ただ、その他の部分はちょっと余韻に欠ける気がしました。

この放送をどれだけのプリンスファンが聴いているか判らないけれど、ファン的にはプリンスが亡くなってから少なからず傷心状態が続いていると思うんですね。そんな雰囲気にはちょっとそぐわない感じがあったかな。ちょっと残念。

歌はさすがに上手かったです。
どんな曲でも自分流にしてしまうところは凄いなと思います。

今回は番組として「パープルレイン」が取り上げられているので「パープルレイン」一択だったけれど、番組内でも少しかかっていたけれど、「Nothing Conpares to
you」あたりを聴いてみたい気もしました。









ミュージカル ジャージーボーイズ( チーム Blue )

2018-09-22 17:36:24 | 中川晃教


ミュージカル ジャージーボーイズ
チームブルー、観てきました。

9月17日 マチネ
9月22日 マチネ
出演 中川晃教、矢崎ひろし、伊礼彼方、Spi
太田基裕、阿部裕、畠中洋、綿引さやか、小此木まり、まりゑ、遠藤瑠美子、
大音智海、白石拓也、山野靖博、石川新太

トミー役の伊礼さん、ニック役のSpiさんが、今回の再演から参加の青チームを見てきました。
良かった〜

伊礼さん、かっこいいトミーでした。トミーはチンピラというか、盗みとか、不法侵入とか、文書偽造とか、
かなり立派な犯罪者であるにもかかわらず、憎めない人懐っこさ、面倒見の良さが魅力。
仕切りたがりの親分肌、そんな感じが良く出てたと思います。

ニック役のSpiさん、初めて拝見。
背が高くて体格が立派。ニックはおとなしめの役だけど、トミーとのホテル同室のエピソードをぶちまけるところはそれまでの抑えた気持ちが爆発する。Spi さんのニックはとても素直な感じがします。
だから、トミーと同じく刑務所に入ったりするけど、ワルには見えない。
演技が自然です。
ただ、低音担当の役だけどそこがちょっと弱くハーモニーの幅がどうしても白に比べてしまうと残念な気がします。


ボブ役は矢崎さん。
いや〜歌が凄く上手くなられてびっくり。
安心して聴けます。
ボブは他の3人とは違い前科がなく、親がビジネススクールに行かせたがっている裕福な家庭育ちという雰囲気がぴったり。
作曲の才能もあり、他の3人が厳しい環境から這い上がってきたのとは違う。
そんなエリート感というかお坊ちゃん感が良く出ていたと思います。

アッキーは新メンバーを迎えて引っ張っている感じがあったと思います。
ちょっと思い詰めた感もあり、演技に深みが増したと思いました。
特に2幕はほとんど出ずっぱりで、台詞と歌の連続です。

年齢を重ねてグループの成功の裏で家族の不幸に見舞われた後に歌う「 Fallen Angel 」には泣かされました。
というか、その後のロックの殿堂入りでの「 Rag Doll 」から最後の 「 Who Loves You 」までの流れはもう胸がいっぱいになります。

白チームに比べてハーモニーの弱さは確かにあるけれど、その点はしっかりコーラスが支えています。
出演者皆さん歌の上手い方たちで安心して聴けるし、演技の面では17日に観た時より22日に観た時の方が確実に
深みを増してるし、熱が入っている。
凄く良くなってると思いました。

千秋楽までどこまで進化するんでしょうか。
凄く楽しみです。


















ミュージカル ジャージーボーイズ(チームwhite)

2018-09-14 22:19:11 | 中川晃教




2年ぶりの再演、待ちに待った ミュージカル ジャージーボーイズ(チームwhit) を観てきました!

2018年9月10日 ソワレ

出演:中川晃教 中河内雅貴 海宝直人 福井昌一 太田基弘 阿部裕 畠中洋
   綿引さやか 小此木まり まりゑ 遠藤瑠美子 大音智海 山野靖博
   石川新太
演出:藤田俊太郎
音楽監督:島健


楽しかった!
そしてお帰りなさい。
待ってたよ~

フランキー・ヴァリ役のアッキーは歌声が力強くなってました。
あと演技も細かくなってたと思います。

トミー役の中河内さんも初演の時とちょっと印象が違う、キャラが濃くなってたというか。

ボブ役の海宝くん、素晴らしい歌声でした。
「クライ フォー ミー」「1963年12月(あのすばらしき夜)」2曲ともとてもよかったです。聴きほれました。

ニック役の福井さんもメリハリの利いた演技と歌でした。

全体的には初演の時よりそれぞれの役の作りこみが深くなって濃くなってた気がします。


そして今更言うまでもなく、とにかく曲がとてもいいので、すごい耳福。幸せです。
確実に寿命が延びますね(爆)

アップテンポな曲もいいけれど、「瞳の面影」や「天使の面影」のようなバラードも凄く良かった。トワングのような歌い方もインパクトあるけれど、アッキーにはバラード系の曲もよく合うなあ、と改めて思いました。

素敵な曲とテンポのいい演出と出演者、スタッフの熱意の感じられる素晴らしい舞台です。

実はこの日、私は当日券で入りました。といっても当日券は1枚しか出なくて、私は2番目に並んでいたのでキャンセル待ちになったんですね。開演10分前切ってからようやくキャンセルチケットが2枚出て、ぎりぎり入れました。ふ~ぅ、大変な思いをしました。
でも、素晴らしい舞台を観て報われた~(涙)

今回白チームのチケットがなかなか思ったようにとれず、当日券にチャレンジしましたが、思っていた以上に凄い激戦でした。

そして、スタッフ関係者の熱い思いと同じように客席の熱気も凄いですね。

これからの長い公演期間、出演者の皆様、体調には気をつけて走り抜けてください。
アッキーも声を大事にね。
私たちも客席で大いに楽しんで盛り上げていきたいです。