今の歌声は

ohtaと申します。M!初演の中川晃教さんに感動してこのブログをはじめました。ゆるゆると更新中。よろしくお願いします。

曲ありき

2007-04-22 01:39:51 | THE WHO
この前、TOMMY大阪公演初日の前に記事を書いていて
ふと、気がついた。
今更なんですけど(笑)





















私はTOMMYという作品、ストーリーを重視してないんです
いつも、WHOの曲、という認識しかしていない。
まず、曲ありき、なんです。
TOMMYの映画を見るまでは‘音’と‘曲’しかなかったわけだから。
映画も見た時は何が何だかよく判らず(苦笑)
あのパワー、どぎつさ、混沌とした感じに圧倒されて、いい、と感じる余地はなかった。
曲も映像化されてると、それまで自分が持っている曲のイメージとは違う気がしたし。
ただただ動いてるWHOのメンバーが見られた!(爆)ということが救いでして…
だって、その頃は今みたいに映像で見られる、ということがあまりなかったですから。


ピートのインタビューとか読むと
ミュージカル化にあたって、物語の結論をはっきり出さなきゃいけない、ということが問題だった、みたいなこと書いてあったりして…
かなり大雑把なんだなあ…と(笑)
クラシックのオペラでも、破綻してるストーリーなんて、ザラにあるわけです。
こんなこと、あるわけないじゃん!的なことが普通に起こる世界
そんなの絶対ありえない、ということが物語りになってる
はっきり言うとストーリーは何でもいいわけです(笑)
何を重要視するかと言えば、‘歌’と‘声’
TOMMYもロックオペラとなってるから、私は曲重視でいい、と思ってます
まあ、私の勝手な思い込みですけど


あまり深くストーリーを追いすぎると
いじめのこととか、虐待のこととか、いろいろ気になり過ぎちゃうんじゃないかなあ
アンデルセンとかグリムとかだって、よーく考えると残酷なことしてますよね
でも、童話として子供達に語られていくわけです
教訓も含めて。


聞き手が物語りの中心にいられるようにするのが、よいロックオペラを作るコツ、ともピートは言っている。
全てが彼ら(聞き手)の判断にゆだれられなくてはならない、とも。(Player 2月号)
なんだか、ほんとに大雑把ですよね
聞いて勝手に判断してくれ、って言ってるんですよね(笑)


映画も、最後は山に登る、という抽象的な締め方だった。
関係ないけど、ピートたちは映画は最初、監督をスタンリー・キューブリックに頼みたかったらしい。
断られて、ケン・ラッセルになったとか。
うーん
キューブリックだったら、どんなエンディングにしたのだろう…


というか、TOMMYを聞いた人、それぞれのエンディングがあっていいのかもしれない。




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2 コメント

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ohtaさん、こんにちは。 (かのん)
2007-04-24 12:16:41
ohtaさん、こんにちは。
思わず、うんうん頷きながら読ませて頂いてます。
いつもそうなんですよ。この次の記事もそうです。
同感。ただ、私の場合はただ漠然と思っているだけで、
ohtaさんのように説得力を持って書けないから、
読んでて嬉しくなっちゃいました。

私もTOMMYはストーリーよりも歌だと思います。
ストーリーも何も考えないわけではないけど、
それは後から思うことで、観ている時はともかく歌。
TOMMY大阪の皆さまは中日でちょっとお疲れですけど、
でも、大楽に向けて気合を入れてきてくれると思います。
大阪でお待ちております。^^
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かのんさん (ohta)
2007-04-24 20:41:17
かのんさん
大阪、楽しみです!
気合入れて行きます!
楽しみましょうね!
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