今の歌声は

ohtaと申します。M!初演の中川晃教さんに感動してこのブログをはじめました。ゆるゆると更新中。よろしくお願いします。

伝説ふたたび~M!東京公演 中川晃教ヴォルフ~ その2

2005-07-11 23:39:55 | akinori nakagawa
なんだか、階段降りる時、太ももが痛い。
全然運動なんかしていないし、思い当たることは何も…
なくない(笑)…ありました!
昨日の中川晃教君のライブの時、しゃがんで聴いていたのだった。。。
そんなに長い時間じゃなかったのに…
なんだか、久々に体を張って(爆)行動した、と言う感じです。

モーツァルト!東京公演 中川晃教ヴォルフガング
9日にmy初日を迎えました。
大阪でも、2回ほど観ているし、心の準備はそれなりにしていた
つもりですが、やはり帝劇での待ちに待った再演ということで
感無量でした。

何と言っても、私にとっては「モーツァルト!」という作品は
「中川晃教」というまさに天才を初めて知った、そして虜に
なった作品です。
私の今後の人生をある意味変えたといっても過言ではない。
それほどの影響を私は当時19歳の、まるで高校生のようだった
一人の少年から受けたのです。

衝撃、驚くべき才能……彼に与えられる形容詞には凄いものが
あったと思います。
それを、軽々と飛び越え、こちらが拍子抜けするくらいの
あっけらかんとした天真爛漫さ、そこに秘めたプロ根性で
3ヶ月間の公演をこなし、私の度胆を抜いてくれました。
訳もなく、私はこの舞台は伝説になる…と思いました。

当時市村正親さんが「彼と同世代でなくて良かった」と
言っていましたが、これは最高の褒め言葉でしょう。
市村さんといえば、押しもおされぬ日本を代表する舞台俳優です。
その人をして、このような発言をさせた「中川晃教」という存在!

そして、「キャンディード」「SHIROH」という2つの大きな
主役を経て、「モーツァルト!」ヴォルフガングの再演となりました。

初演の時のあの、魂がむき出しになって客席を打ちのめしてしまう
かのような、ガツンとぶつかってくるような、魂が弾けたような
感じは、確かに少なくなったようでした。

その代わり、そこにあったのは成長し、自分の運命に翻弄され
ながらも自分の魂と向き合う、青年ヴォルフの姿でした。
それは時に痛々しく、切なく、観ている者の胸に迫ります。
深くなった…という感じでしょうか。

舞台というものは、なま物というかまさにライブですよね。
はっきり言えば、再演と言えども2度と同じ舞台はないといってもいい。
初演の舞台が良かった、といってもそれはそれで、既に終わった
舞台であり、私の中では完全に完結しています。

だから、今回の再演も私は新しい舞台、新しいヴォルフガングを観る!
という気持ちでした。

初演と比べてどうの、こうのとは言いたくない。
まるで新しいものを、新しい気持ち、素直な気持ちで観られたら…
再演を観るにあたっての、私の大袈裟かもしれないけど課題と
思っています。

きっとアッキーも、再演ということにある意味悩んでいると
思われる…

魂を放つ…
アッキーの深くなった演技と、観ている者の心に突き刺さるような歌声…
きっと、新たな感動を、そして新たな伝説をまた作りあげることでしょう!