新谷研究室

新谷研究室の教育・研究・社会活動及びそれにかかわる新谷個人の問題を考える。

全学教務委員会の平成18年度全学教育カリキュラム改革専門部会

2005年09月27日 13時27分42秒 | 管理・運営
 タイトルのような長い会議に出てきた。会議をしていろいろ決めると言うより、それぞれについて納得していく会議でもある。全学教育を改革するというのであるからたいへんな課題がそこにはある。ひとつは「全学出動態勢」というのが共通の柱に立っていること。全学教育は全員でやろうということなのだ。専門の学部では「なるべくしたくないしぃ」と言いたいところだけれど、そうはいかない。なぜなら全学教育も含めて全体が学生の教育なのだから。構図としては基礎教育と専攻教育という段階的教育(基礎学力の上に専門性をつけていく)と平行して教養教育(総合性・学際性)をおくという感じだ。まだまだ、不整合もある。文系コア科目(教養教育)として「教育学」「心理学」が設置されているのに、文系基礎科目として「教育学概説」「教育心理学概説」がある。また、「大学とは何か」「九州大学の歴史」といった「総合科目」は申し出のあったボランティアに依存していたが、今年は「現代社会と人権」を休んだように減るのを留めることはできない。そういう提案をしたら企画調整の組織の立ち上げを検討するということにはなった。
 先に挙げた「教育学概説」や「教育心理学概説」も他学部の学生にも聴かせるため学生のモラールがあがらず、苦しい思いをしている旨発言するとその思いはみな共通のようであることはわかった。ただ、これらの科目はこれまではコア代替科目だったが、文系基礎科目に位置づけられて文系の学府(大学院だよ)での教育・研究を知っておいてもらおうという趣旨になったのだそうだ。
 そんなこんな議論だったが、多くは役員会で変更も含めて決められてくる。議論するということの意味が減ってきていることも確かである。嗚呼、法人化…残念!


立教大学「全カリ」のすべて―リベラル・アーツの再構築

東信堂

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