反大学論と大学史研究―中野実の足跡東信堂このアイテムの詳細を見る |
『九州工業大学百年史』の校訂作業のために三日間九工大に缶詰状態で作業していた。おそらくは日本の近代工業教育史において前代未聞の金字塔となる大学史となるだろう。とQ大のA馬教授は草稿を見て叫んだ。
それはひとえに専任でこの仕事に当たってきたわが研究室出身の左左(mixiname)さんの仕事のおかげだ。実にいい仕事をする。彼女がこの仕事についてまもなく前述のA馬教授は「いい仕事をする人だ。自分で仕事を作ることのできる人だ。それがこういう仕事の場合、たいせつなのだ」と評していた。
実際、その仕事ぶりを見ていて指導教員としては世界中に自慢したいほど嬉しかった。実にいい仕事をする。いい仕事とは信頼される仕事をすることだ。その信頼感が彼女にはある。
朝食の時に九工大のM教授は「左左さんの史料管理はすごい専門的な技術なのですね」と僕に言う。史料整理の苦手な僕としては穴があったら、いや穴がなければ掘っても入りたいくらい恥ずかしかったが、それは彼女の自己研鑽以外の何ものでもない。だから誰もが彼女を信頼する。そうしていい仕事が世に送り出されるのだ。
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