新谷研究室

新谷研究室の教育・研究・社会活動及びそれにかかわる新谷個人の問題を考える。

宗像地区「同和」教育研究集会

2006年09月05日 10時06分00秒 | 人権問題
 一昨日は第15回宗像地区「」教育研究集会であった。何とか定着してきたと思う。全体講演の光井敬夫さんの話もよかったし、午後の分科会も充実していた。『学校は軍隊に似ている』は8冊売れた。なかなか本を買うという習慣は教員にはないらしい。
 本を買うということは贅沢をするということではない。学生時代に本を買う金がないなあ、とぼやいていたとき勉強家のY君のカノジョが「彼はご飯食べる金があったら本を買うみたい」とのろけた。その瞬間ひびいたね。当時学食で昼食をとると100円くらいしたかな。その金で岩波文庫が買えた。「そうだ、そうなんだ」と思った。メシを食わなくても生きていける。知がなければ生きていけない、と思ったね。
 で、その通り実行したかというとそれはウソだ。真っ赤なウソであった。意地汚い僕は飲み食いをやめたわけではなかった。しかし、優先順位は変わった。まず本代から遣う。そういうことにした。『定本 柳田国男全集』は当時大学の近くの古書店に少し安めに出ていたのをポケットに千円札があるたびにコツコツと一冊、二冊を買い増していく形で全部揃えた。
 本をさらによく買うようになったのは東大の百年史編集室で仕事をしたときだ。生協の集配の方が注文書を回収し、本を配達してくれるシステムだった。支払いは月ごとにまとめての後払いだったと思う。そうすると他の室員(東大、慶応なんかの院生がほとんど)が何を買うかを横目で見ているから、本を買う競争になる。おもしろい本を人より早く見つけてこれみよがしに注文する。人のを見てそっと自分も注文を入れる、というように。



学校は軍隊に似ている―学校文化史のささやき

福岡県人権研究所

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総会

2006年06月26日 01時31分40秒 | 人権問題
 今日は日曜。それでもお出かけ。なぜならば今日は某人権研究所の理事会と総会。その後韓国から金仲燮さん(慶尚大学)の衡平社の講演を聴いた。
 理事会も総会も説明役なので心底神経が疲れた。講演はよかった。んで、その後の懇親会もいろいろ盛り上がった。今日で僕はここの所長職を離れる。これはよかったのだが、気分は決してすっきりはしない。中途半端な組織であるので、その中途半端さから早く抜け出さなくてはいけないだろうからだ。
 今日はいろいろあった。突然話しかけていた女性がいたのでよく見るとしばらく音信のなかったNさんだった。生死まで案じていたのだが、無事を見て妙にホッとした。懇親会の時に北九州の企業関係者の方と今日の総会できつい質問をした関西のプロデューサーとを引き合わせたら同じ大学の出身であった。そこまではよくある話だが、しばらく経って振り返ると何と高校、中学も同じだったという。
 そうそう、今日僕の本が出た。『学校は軍隊に似ている―学校文化史のささやき』という。厚さの割に値段は高いけど、えらいおもろい本やねん。買いいいな。

衡平運動―朝鮮の被差別民・白丁その歴史とたたかい

解放人権研究所

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おかしなこと

2006年06月23日 21時05分47秒 | 人権問題
 僕が住んでるM地区で、人権と共生の会というNPOをやっている。この会では毎年教育セミナーというのをやっていて、年に5,6回の研究者の話を市民に提供している。大学の講義を市民に!って感じ。講師の方にはまさに薄謝(1万円)でやってきた。昨年は福岡教育大学の学長と日本赤十字九州国際看護大学の学長に話をしていただいたが、お二人はこういうのはボランティアですからと受け取りは固辞された。
 今年の講師探しをしたのだが、M地区内にある病院に思春期内科があるので、思春期の子どもと向き合っている学校の先生たちは関心が高い。どうしてもお話を聞きたいというので、交渉してみることにした。担当のNセンセイが交渉したところ、「金曜の夜は疲れててねぇ」「講師料はいくら?」というような対応であったという。で、「講師料は2~3万円で」(今年は市からこの事業に対して13万円ほどの補助が出ているので、2万円出せる。Nセンセイは少しでも色をつけて3万円まで提示してみたようだ)と言うと「それじゃあねぇ、10万円くらいでないと。」などとのたもうたそうな。ほかにもなんぞ贅沢なことを言ったんだとか。
 そういうことならやめとこうぜ、ということになった。市はそのくらいで知的財産をカウントしている。それが高いか安いかではなく、みんなそれでも事業の意義にかんじて協力してくれている。金がほしくてやっているわけではない。みんな1万円でもいったんは断られたり、「申し訳ない」と言って受け取られたりというふうに言われる。謝金と言うより必要経費でしかないのだし、そのことはわかって大切な週末を市民のために使ってくれる。ところがこのMセンセイは金でしか動かないあさましさが見え見えというか、そういうふうにしか世の中を見られない人のようだ。市の補助金のあり方を見てもわかるように市民感覚からも遠いところにある。むしろ50万円くらい提示してくれたほうが価値は高くなったと思う。なぜなら講演でメシを食っている大物はその程度からだろうからだ。10万円という中途半端に生活感のある金額にこの人の意地の汚さを感じてしまった。我々が1万円もらって居酒屋で使い切る感覚で、中洲のクラブにタクシー代付きで行けるな、と思ったんだろう。
 ほんとうはどこか秘密の頁にでも書くべきだったんだろうけど、これから出世(?)でもしていい思いをする人もこの読者にいるかもしれないから敢えてこっちに書いたのさ。


思春期内科

日本放送出版協会

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宮崎

2006年05月30日 13時00分30秒 | 人権問題
 宮崎に行ってました。全九州解放研究集会というのに共同研究者で参加していました。今回の分科会は企業啓発の現状と課題でした。なかなかおもしろかった。企業が人権を大切にすると儲かるようになるというのが実にいい。
 とはいえ気がつくと次の週末は放送大学の講義だし、その準備はまだだし、今月末までの原稿の締め切りが来ているしぃ、というわけで本日は振り替え休日であるにもかかわらず室内灯を消して密かに仕事をしています。でも、昼も過ぎたし、帰ろう。

人権啓発の道しるべ―CSRに基づく人権啓発推進の実践事例

明石書店

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人権研究所

2006年03月19日 00時20分11秒 | 人権問題
 18日は某人権研究所の理事会であった。何とか順調に進行したのだが、機関誌の新誌名を巡って堂々巡りの議論となった。これですっかり疲れた。T事務長が「ギネスでも飲みますか?」と言うのを断れなかった。酒というのは疲れを癒してくれるものである。

松本治一郎

西日本新聞社

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男女共同参画審議会答申

2006年02月27日 17時58分05秒 | 人権問題
 本日は福岡市男女共同参画審議会の答申を市長に渡す儀式であった。よくテレビなどでそういう儀式をやるのを見てはいたが、けっこう緊張する。そして、渡した後、わざとらしい歓談をするのだ。僕は副会長なので、まあ楽ではあった。
 マスコミはテレビがテレQ、新聞は西日本が来てたね。あまりたいしたニュースでもないのかな。
 会長のKさんと携帯やらメールアドレスの交換をしたら仕事を頼まれた。
 で、帰りがけにジュンク堂で本を物色。島本理生の『ナラタージュ』、東野圭吾の『容疑者Xの献身』を買い、あといくつか買って、12,000円ばかりのお買い物をした。コーヒー券ももらった。

ナラタージュ

角川書店

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ヒューマンライツふくおか

2006年02月10日 23時27分06秒 | 人権問題
 9日はヒューマンライツふくおかの第3回セミナーで、佐藤カヨ子さんのお話だった。佐藤さんはQ大の社会人一期生だし、わが研究室によく出入りしていたのだ。久し振りに会ったが前より若返った感じだった。
 お話は佐藤さんの生い立ちから始まって障害者自立支援法のまやかしを告発するところまで充実したお話だった。
で、その後佐藤さんを囲んで事務局の呑み会。へべれけに呑んで結局タクシーで蛙。高くついてしまった。
 で、10日は少しきつかったが、修士の入試の口述試験だった。外国人特別選抜と一般入試と連チャンでやった。ああ、うまくいっていれば彼女も受けていたのに。とは言え、今回は教育社会史の受験者もいた。査定会議はいろいろあったが、そこそこで、ナニだった。合格発表は22日。一日面接をしていたので、かなり疲労感はある。月曜日は修士論文の口述試験だ。今回は数が多いので、もっとしんどいだろう。明日は恒例の紀元節の祝日化に反対するパーティだ。カミさんははや4品ほど完成させていた。僕も下拵えのお手伝いをした。よしよしの料理は年に一度しか作らないのに上手になっている。楽しみにしててね。


あなたは母校がありますか―いま、青春学校から

明石書店

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もつ鍋愛好会

2006年01月20日 01時09分46秒 | 人権問題
 今日の予定は午前中は歌稿に専念して…、と昨日のブログに書いたのだが、家に帰るとカミさんが、「あら残念ね、明日はあたしは一日中原稿書きだから。いやならどっか行きぃよ」と言う。むむ、やむなく手持ちのモバイルで歌稿を整えるが、なかなか今月は作品が少ないし、駄作ばかりだ。年末年始に歌心が欠けていたのかもしれない。短歌といふのは暇だからできるといふものではない。忙しいときにこそ歌心は天から降りてくるものだ。
 本日は月例のもつ鍋愛好会である。もちろん会場はふか川である。K米センセが段取りをつけてくれたので、8人だった。NN村センセ、事務室のT山さん、助手のO竹、N尾、そしてE頭の3氏。それに僕とK米センセだ。といってもE頭助手は非常勤に言っててかろうじて鍋一枚とチャンポン玉に間に合った。本日は全部で鍋12枚。ワンテーブル6枚という事だ。チャンポン玉5個、ビールそこそこ、であった。今日の鍋はまた旨かった。ダシを多めに残しつつ、最後はすべてをチャンポン玉に吸わせるという達人技できめた。すべての旨味を吸い込んだチャンポン玉の旨いこと美味いこと、一枚、二枚を舐めた程度でチャンポン玉を入れてもこういう味は出ない。ここで美味いもつ鍋を堪能するには大食漢でなくてはならない。それとニンニクと唐辛子にびびってはいけない。本日はニンニクはおかわりをした。帰ってみればさほど臭わないようだ。おそらくよく煮出したためだろう。T山さん、気に入りましたか?またいこね。
 
ホルモン奉行

解放出版社

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忘年会

2005年12月23日 11時10分06秒 | 人権問題
 22日は今年最後の出勤日です。午後に教育学部かつ体操部OGのTさん(師匠と同姓)が訪ねてきました。そうそうQBSに合格したんだと。おめでとう。
 少し話していたら、次に約束が入っていた福岡市の人権企画課が打ち合わせに来訪。Tさんとは残念ながらここまで。でもよかった。で、夜は某人権研究所の忘年会で、会場は久々に!ふか川でもつ鍋。旨かった。K米さんの言うように二つの鍋の食べ方がちがうと味が全然ちがってくる。モツは長めに煮て、ダシは多めに残していくといい。ダシにうまみがどんどん加算されて最後のチャンポンの旨いこと美味いこと。大満足であった。
 仕上げに博多駅、某人権研究所の筋向かいのローソン隣のギネス屋さんでビールを飲む。ふと時計を見ると11時34分。福間在住のYさんと走り、38分発のきらめきに駆け込む。息が上がらないのは、日頃の精進。
 さて、休暇に入ります。インドには行けなかったが、雪の中で年末年始を迎えます。

ホルモン奉行

解放出版社

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