シリーズ <1・2・3・>
・前回まで (1)「地球生態系のなかのヒトの位置と役割・・・ヒトはついに食物連鎖の頂点に達し、巨大な力を得たが、いまだ利己的で未熟!
←類似の図の中で最適なのでお借りしています。著作者をご存知の方教えてください。
■ヒトも、生きつづけるために「生活集団」を作った。
動物の世界では、生活集団として「雄雌のつがい」「子育て家族:つがいと子、母と子、父と子などの形態で(※子が自立するまで)」「群れ(※なんらかの社会的構造や統治構造をもつ)」などがみられます。これらは、動物が個体として、また、集団:種として生き続けるための《必須の集団》のようです。そうしなければおそらくその種は死に絶えるはずです。
一方、ヒトがまだ動物であった(=食物連鎖の頂点に立つ前の)時代では、ヒトもまた必須の生活集団として「つがい・子育て家族」や「群れ」で生活していたと言われています。
ですから、《群れで生きる》という意味での「社会的動物」であるヒトは、今でもいずれかの「生活集団(=生き続けるための集団)」に所属して生活しています。
■現代の生活集団(=生き続けるための集団)は、主に2種類
1 特定の場所でいっしょに暮らす生活集団(=同一空間で生計を共にする集団。以後「共生集団」と呼ぶ。)
暮らす空間の名をせまい範囲から並べると…「家」「集団生活施設(※老人ホームなど)」「地方自治体」「国家」「地球」など。
※「地球」…経済交流がこれだけ盛んになると、もう《人類全体が生計を相互依存している》という状況ではないでしょうか。
※「家」…アパートなどは単に「家の集合体」。
集団名では…「家族」「共同生活者たち」「村民・町民・市民」「国民」「人類」
2 カネを稼ぐ集団(=カネを稼ぐことを目的とした組織。以後、「営利組織」と呼ぶ。)
※1 「カネ稼ぎ組織」…なんとも品格のない名づけですが、どうしても《現金・預金や、株券などの各種有価証券類、およびそれらに交換可能な不動産など》を総称するための適当な上位語が「カネ」以外には思い浮かびません。
※2 「カネ」…貨幣経済の蔓延以降は、おおかたのヒトの活動の主目的が、それまでの《食糧・衣料・住居・繁殖相手としての異性を得ること》に代わって、《カネ・繁殖あるいは性行為の相手を得ること》になっているようです。
(もちろん、それ以外の「名誉や社会的承認・尊敬を得ること」「社会や人類や世界への貢献」「知ること、真理の探究」…などを人生の主目的としている方々もいらっしゃるようです。内心ははかりしれないので、どなたがそうかは分かりませんが、推測することはできます。)
生活のためだけなら、カネだけで充分の時代になっています。
では、現代の必須の生活集団は、カネ稼ぎ集団だけだということになるのでしょうか?
~つづく~
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