⑸ 弥生時代(~3世紀) の「鉄」の伝来・製造について
ジャレド・ダイアモンド氏による「銃・病原菌・鉄 ~1万3000年にわたる人類史の謎~」という世界的に有名な本があり、《鋼鉄の「文明の利器」をもったヨーロッパの帝国が、農耕と牧畜と石材のアンデスの国や民を一網打尽にすることは容易なことだった。》と書いてあるそうだ。
このように、政治・軍事的に鉄は重要な役割を果たしているが、この鉄の伝来と製造について帝国書院本で気になる記述を見つけたので調べてみた。
① 古代日本における鉄器の輸入と製鉄の開始について
<ウィキペデア:鉄 2016.12.6>より
「鉄器は紀元前3世紀頃 青銅とほぼ同時期に日本へ伝来した。当初は製鉄技術はなく輸入されていた。
青銅は紀元前1世紀頃から日本で作られるようになり、製鉄は弥生時代後期後半(1 - 3世紀)頃から北部九州のカラカミ遺跡(壱岐市)や備後の小丸遺跡(三原市)で開始され、それから時代が下り出雲地方や吉備でも製鉄が行われるようになった。
総社市の千引かなくろ谷遺跡は6世紀後半の製鉄炉跡4基、製鉄窯跡3基が見つかっている。鞴(ふいご)を使い、原料は鉄鉱石である。
製鉄炉の作り方は、これまで朝鮮半島からの導入と推定されていたが、近年の研究により、中国北東部から伝わったとされている。」
② 各社の記述
帝国書院だけが、格別に「鉄文化」について詳しく書いているので、まず帝国書院を紹介する。
※1 朝鮮半島との関係の描き方に注目を。→別項目をたてて調べる必要がありそう…
※2 帝国書院だけが《古墳時代(3-6世紀)」の鉄》について詳述、他社は弥生時代で簡単に記述。
【帝国書院】 弥生-古墳時代
~ウィキペデア「鉄」とは、ずいぶん違いますね。他社は次回で~
<全リンク⇒1へ> <鉄の伝来・製造 20・21・22(この項完)>