やおよろずの神々の棲む国でⅡ

〝世界に貢献する誇りある日本″の実現を願いつつ、生きること、ことば、子育て、政治・経済などについて考えつづけます。

拝金23 最終討論~「幸福の欲求」は日本に満ちるか?3  判定~

2010年12月06日 | ~h27 生き方/文明
■前提:「愛他的な幸福の欲求」=1.自分が幸福になるために、所属する集団の成員すべてを幸福にしたいという欲求。 2.自分も含めて所属する集団の成員すべてを幸福にしたいという欲求。 3.自分はどうなってもいいから、すべての他者を幸福にしたいという欲求

■模擬討論テーマ  日本では、「愛他的な幸福の欲求」をもつ人が過半数になれるか? その3
■判定(筆者)

正直言ってわからない。
 自分だけではなく、日本人全部も幸せになることをめざして生きていますか?」 という、全国アンケート調査を毎年続けるしかないだろう。

・集団を小さくすると、「生活共同体(=家族や一族、共同生活集団など)」や、「社会的組織(=会社、組合、結社、宗教団体、NPO、クラブ、…/各種立法・行政・司法機関、…)」のなかには、その構成員の過半数が愛他的になっている集団があるだろう。
 ※子供たちに、いまだに危険な多機能携帯電話を売り続けて恥じない(=「わが社の利益、その他の目的?」のためには日本の子どもはどうなってもいいと決断している確信犯:NTTドコモ・ソフトバンク・AUなどの携帯電話会社、などは絶対にちがうが。自分が住む地区の公立中学校の生徒指導担当者からちゃんと話を聞けば絶対に売らないはず!!

・また、「地域共同体(集落、地方自治体、国家など)」のうち、「集落」についてはあるかもしれない。

 体験的に言えば、同じ佐賀県でも、同じ市内や町内でも、地域によってずいぶん雰囲気がちがう。
 私は34年間にわたって、佐賀県の、佐賀市(旧大和町)・小城市(旧小城町)・唐津市(旧唐津市、旧肥前町、旧相知町、旧鎮西町)で11の小学校に勤務した。異なる自治体はもちろんのこと、同じ町内でも校区によって雰囲気がかなり違う。
 例えばA町では、《男尊女卑観が強く、決定は男が下す傾向が強い地区(小学校区)》、《逆に、女が強い地区》、《男女のバランスがとれている地区》がすぐお隣どうしにあった。
 また、B町では、《PTA主催の酒席で、青年たちまでがはるか年上の教頭に「俺の酒が飲めないのか」という雰囲気でコップ酒を強要する地区》と 《決して酒を強要することなく、いつも温厚で優しい人々が多い地区》 が隣り合っていた。
 さらに言えば、同じ校区でも集落によってちがいが際立つこともけっこうあった。

 《愛他的傾向》・・・経済的に豊かではない、都会から遠い、自然に恵まれている、伝統的宗教が生きている、などの条件下にある集落のほうが、愛他的傾向が強かった。これは、日本人の伝統的心がまだ色濃く残っているから、と言えるような気がする。

 なお、西欧文明の名誉?のために申し添えれば、10数年まえに、江戸時代の隠れキリシタン(日本的カソリック教徒)の里がそのまま残り続けている集落の人々の 《他者を想いやり、たすける心》 の広さにも深く感動していた。

・まだ訪れたことがないのでよくわからないが 地球全体を見渡すと、もしかしたら北欧あたりの国々はそのようになりつつあるのかもしれない? ※知っている方、教えてください。

 
~一応このシリーズは終わり~

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 近所の路上に落ちていた柿の葉 この色が素敵だなと感じる人は… 2010.10.24撮影