八尾北医療センター労働組合

藤木 好枝 執行委員長

8・8地域医療交流会の報告(その4)八尾北労組からのパネラー発言

2021年10月03日 | 新型コロナ感染拡大に立ち向かい、医療崩壊とたたかおう!
パネルディスカッション コロナ禍に立ち向かい戦争の動きを止めるために 

 八尾北医療センター労働組合 灰垣美佐子さん






1、先に末光院長の方から「コロナ禍に立ち向かう地域医療の現場から」の報告がありましたが、それに続いて労働組合の方からも発言します。コロナ禍に真正面から立ち向かう必死の取り組みの中でつかみ取ったこと、労働者はここ一番というときには立ち上がる存在であるということです。最初にこのことを話します。

 オリンピックを強行して感染爆発を生み出し、挙げ句の果ては「自宅で死んでくれ」という菅や、小池など国は国民の命は決して守りません。コロナパンデミックは新自由主義40年の崩壊した社会のあり方を丸ごと暴き出しました。八尾北労組は武漢・クルーズ船以来、必死で現実をつかみ、話し合い、格闘して地域医療を実践してきました。
 昨年の2月、末光院長、藤木労組委員長(看護師長)、書記長の私(介護責任者)で「感染対策委員会」を立ち上げました。八尾北にあるすべての英知と力を集めて、コロナに関する研修、提案、議論をしていきました。4月には発熱外来のテント設置に踏み出します。この提案に対して、労働者はひるむことなく賛同してくれました。防護具が全く不足している中創意工夫して作っていきました。発熱外来テントの設置で、コロナ疑いの患者さんの診察が可能になり、結果、1人の患者さんも診察できずに帰すということなく、診察をやってこれたことは大きな誇りです。

10月にはコロナの検査を決定しました。看護師が先頭に立ちました。強制ではなく、自分たちで話し合って、決めて実践する。それを支える感染対策の研修があり、感染対策委員会(労働組合)との信頼関係の強まりがあると感じます。都合の悪いことを隠したりせず、労働者を信頼して、真正面から議論していくことが労働者の主体的決起と力を引き出します。これがコロナ禍に立ち向かう地域医療の源泉的な力になっています。



2、次に、民営化絶対反対でぶれずに闘うことが命運をわけたという点について話します。

 民営化との闘いは90年代から始まります。切迫する民営化攻撃に2000年労働組合を結成します。2009年、闘いの路線をめぐって労組内で激しい対立が生まれました。「絶対反対では取れる物も取れない、八尾市と話し合うべき。」という解放運動内の利権派が、地域の血縁や人的つながりで組織して執行部を乗っ取ろうと画策しました。数的には劣勢な私たちでしたが、新自由主義の民営化、労組破壊攻撃の激しさは中途半端では闘えないことを、具体的な八尾市の言動を暴露して「民営化絶対反対決議」を勝ちとりました。この試練なしに八尾市の「病院明け渡し」裁判を受けて立つことはできなかったと思います。
民営化をめぐる様々な利権派勢力との攻防に勝ち抜けたのは、労働組合の団結が崩されなかったからだと思います。80年代から続く国鉄分割民営化にストライキで闘い団結を守りぬく動労千葉の存在と闘いを道しるべとして進んできました。

 こうした経験は、自主管理下での赤字倒産攻撃との関係でも、「儲けを出して病院を守る」のではなく、地域の団結と全国の仲間の団結を信じて地域医療をやりぬく決断につながりました。本当に多くのご支援をいただいて八尾北は生き抜いています。



3、解放運動との関係についても一言。

アメリカBLM運動がまさにそうですが、あらゆる差別は労働者階級を分断する国と資本家による攻撃であり、労働者は差別に怒り立ち上がる存在です。

昨年、秋冬のインフルエンザとコロナの同時流行に備えて八尾市にコロナ検査のためのプレハブ設置を申請しましたが、維新八尾市長は「この場所には必要ない」と不許可にしました。差別むきだしにした命の切り捨て、八尾北と解放運動破壊に対して、闘う全国水平同盟西郡支部と共に9月八尾市申し入れ行動を準備して闘いを継続しています。



4、菅政権の戦争の決断と労組の闘いについて。

 オリンピックの強行と戦争が重なって見えます。ワクチンで919人(7月30日現在)の死者が出ても、集団免疫を獲得して経済を回す。この考え方はすでに破綻しています。戦争反対に労働組合が先頭に立ちましょう。戦争だけは絶対に許さない。命を選別し、切り捨て、人の尊厳を奪う新自由主義も菅政権ももう限界にきています。みなさん、特に医療・介護労働者のみなさん。労働者には力があります。自分と仲間を信じておかしいことはおかしいと声を上げ、行動しましょう。八尾北労組と地域医療交流会はみなさんと共に進んでいきたいと思います。



今年4月21日初めて地域医療交流会として対大阪府へ申し入れ行動に起つ



オリンピックの強行に今すぐ中止!を掲げ会場前で闘いぬく。世界に報道される。(改憲・戦争阻止!大行進)

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