映画「八日目の蝉(2011年公開)」を観た。
【解説】直木賞作家・角田光代の原作小説を、井上真央、永作博美の主演で映画化したヒューマンサスペンス。監督は「孤高のメス」の成島出。1985年、自らが母親になれない絶望から、希和子(永作博美)は不倫相手の子を誘拐してわが子として育てる。4歳になり初めて実の両親の元に戻った恵理菜(井上真央)は、育ての母が誘拐犯であったと知り、心を閉ざしたまま成長する。やがて21歳になった恵理菜は妊娠するが、その相手もまた家庭を持つ男だった……。
不倫相手の子供を誘拐して、自分の子のように育てた四年間・・・最近の映画「悪人」のように、どのような理由があったにせよ加害者側の視線に立った自分勝手な作品には非常に違和感を感じてしまうと同時にその瞬間から「映画」として客観的に観てしまう。
爽快感がある訳でも無く、感動する訳でも無い映画なのだが、序盤に井上真央が坂道を自転車で足を広げて下るシーンと、幼少時代に永作博美と一緒に乗った自転車で同様のシーンがある。これが何だかいい感じで、さらに小池栄子がとてもいい感じのお芝居だった。カンブリア宮殿の司会といい、最近の彼女はいい感じだ。
七日目で死んでしまう蝉が八日目まで生きたとしたら、幸せなのか?不幸なのか?う~ん・・・