18時の終業時間と同時に新小岩駅までダッシュし、18時2分の電車に乗り込む。お茶の水駅で丸ノ内線に乗り換え、池袋で西武池袋線に乗り換え、練馬駅から徒歩一分で練馬文化センターに到着。新小岩から約1時間、席に着くなり19時の開演となった。この日は柳家花緑・喬太郎・三三が出演する「柳の家の三人会」である。
落語会はこれまで寄席以外でも見た事があるが、今回の会場は一番広く、演者が果てしなく遠くに見える。ただ自分の好きな演者ばかりが出る落語会もそうそうないので、汗が引かない状態のまま、ワクワクしながら幕が上がるのを待った。
二つ目の柳家花いちが「猫と金魚」を元気いっぱいに口火を切る。
続いて喬太郎お得意の地域ネタの長い枕を経て「路地裏の伝説」、15分の休憩を挟み、三三が「真田小僧」をしっかりと丁寧に、そしてトリを務める花緑の「愛宕山」まで合計四席。時間にして約2時間20分。休憩時間を差し引くと往復の移動時間とほぼ同じ上演時間だった。ちょっと短いな~と感じたのはきっと面白かったからだろうと思いつつ、初めて生で観た喬太郎と三三の感動を抱えたまま、初めて降り立った練馬駅周辺を散策することもなく、電車に乗り込んだ。
芝居でもスポーツでも何でもやはり生はいいもんだって一席でした。