そろそろ引越しシーズン到来であるが、今シーズンはすでに動き始めているようだ。以前書いたように「不動産屋のシステムがよく分からない」との声をまだよく聞くので、たまには不動産業者のブログらしく数回に分けて書いてみた。
まずは入口として不動産業者さんの区分として大きく分けて主に2つある。
1つは主に自社管理物件を募集・管理している当社のような業者さん(以下元付さん)と、もう1つは元付さんの物件を紹介してくれる業者さん(以下客付さん)である。前者は物件募集を始め、入居中のトラブル対応や集金等の管理までを任されており、地元に根付いている昔ながらの不動産「屋」さんが多く、後者は駅前にある大手チェーン店さんやネットでの集客に長けている業者さんである。もちろん元付さんでも他社さんの物件も紹介してくれるし、両方に強い業者さんもいる。
元付さんは「隣室にどんな入居者が入っているのか?」「過去にあったトラブル」「オーナーさんの情報」等の物件自体の情報にはとても強く、契約条件の交渉は直接オーナーさんへ出来るので強いとも言える。また客付さんは物件情報が豊富なのでたくさん内覧させてくれる為、あれこれと比較検討がし易い。
このような仕組みになっているので、よく当社で探されていた方が客付業者さん経由でまた戻って来るケースがある。募集図面も各社でアレンジするので、図面を見ただけでは同じ物件と気がつかず、また他の業者さんにも同じ物件情報が回っていると知らないからだろう。もちろんその逆もある。また同じ物件を複数の業者さんに募集依頼している場合もあるのでややっこしい。
では同業種の元付さんと客付さんはライバルなのか?と言うと、そんなことはなく物件情報交換も頻繁を行っているし、連絡をよく取り合ったりして、比較的友好な関係であると思う。ライバルというよりもパートナー的な関係で、とても横のつながりが強いのが不動産業界の特徴でもある。これは他業種からするととても不思議な光景かも知れない。もちろん全社がそうとも限らない。
あくまでも私が勝手に感じてる特徴なので、参考程度ってことで