いつも行く喫茶店で、隣の若い男女があれこれと話していた。大学の同級生らしく、共通の友人の名前が次々に出て来る。その中である名前が出た瞬間、それまでの爽やかな口調が変わり、「あいつは・・・」といきなりトーンが低くなった。
その時点で受け入れられていない友人と言うのがすぐに分かる。ではその友人はどんな人物なのか?「約束を守れない」「だらしがない」「不潔」「嘘つき」・・・と頼まれてもいないのに勝手に予想する。するとその友人は「無類の女好き」だった。
まあ男は誰もが女好きだろう。でもそれだけの理由ではなかなか嫌悪感を感じないものだ。その友人はとにかく見境なく片っぱしから手を出すらしい。そりゃ～駄目だよねとつい椅子を持ったままそのテーブルに近づきたくなる衝動を必死に抑える。ごくごく稀にそんな「残念な人」を見掛ける。表の顔と裏の顔が見事に違うから驚き、そして背筋が寒くなる。つい先日も他から残念な人の行動を聞かされたばかりだったので尚更だった。
そしてこの手の話では大抵「あいつは病気だから・・・」との結論に至るのだが、自覚症状がない病気だから本人はいつまで経っても完治しないのだろう。
くれぐれもお大事に・・・
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