先日NHKで「徳島阿波踊り」の特集が放映されていた。以前阿波踊りに参加した事がある知人から「あの祭りはやばい・・・はまってしまう」と聞いてから非常に興味があったものの、実際には「踊る阿呆に見る阿呆」の有名なフレーズしか知らなかったので非常に興味深く観た。
阿波踊りは約400年の歴史があり、徳島県(旧・阿波国)内各地の市町村で開催される盆踊りである。あれが盆踊りなのか~日本版リオのカーニバルのようにド派手な盆踊りだ。阿波踊りでは一つの踊りのグループの事を「連」と呼び、中には有名連・人気連が多数あり、軽快で陽気さを特徴とする独自の二拍子「ぞめき(騒がしいなどの意味)」に合わせて各連が様々なパフォーマンスを繰り広げる。これがとにかく格好いい。肌が立ってしまう。この日の為にどれだけ練習したのか?老若男女問わず地元の人たちとの引き継がれる伝統・・・そんな背景と共に終始根源的なエネルギーを感じる笑顔で踊る颯爽とした集団を見ていると何故だがついウルウルしてしまうほど、感銘を受けた。いつも言っているようにやはり「祭り」は生きて行く上で大事なのである。
また徳島は四国八十八か所の地でもあり、お遍路さんに対して接待所を設けている。それは祭りでも一緒で街全体が「接待気質」がある土壌でその土地柄にもとても惹かれた。
踊り方を見ていて、手の動きは沖縄のカチャーシーの流れを汲んでいて、グループ対抗は福岡の祇園山笠の流れを汲んでいるのかな?と少ない知識の中で思ったりした。やはり文化は西からなのだろう。
「これは是非共行かなきゃならん」「徳島が俺を呼んでいるぜ」とひとり興奮を抑え切れない私は、隣で全く興味を示さない妻に対してとりあえず「行く?」と尋ねるが、答えは想定内だった・・・また日本三大阿波踊りとして徳島の他に高円寺、南越谷の各阿波踊りがあり、「だったらまず越谷から始めれば」と提案する妻に「いや本場に行かなきゃ意味が無い」と答えると、「そう言うと思った」と彼女にとっても想定内の答えだったようだ。
ただこの話の面倒な所は「見物にしに行くだけ」の話では無く、実際に「踊りに参加する」前提での話なので質が悪い。だって同じ阿呆なら踊らな損じゃない。
さあ「徳島ひとり旅」の準備を始めよう
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