おヒゲの殿下

　子どものころから「おヒゲの殿下」とお聞きしていた、三笠宮若宮、寛仁親王殿下。
　一昨日から体調悪化の報をうけていたので心配したものの、まだ彬子女王殿下がご帰国の途につかれていないから大丈夫なのかと思ったが、夕べは本当に心配で何か寝付けなかった。身体のあちこちから生きる為の力が流れ出ていくようで、そうやって身体のパーツが一つ一つ役目を終えていく様を聞くのは、なんともいえない時の間。父のことを思い出して、いたたまれなかった。
　三笠宮両殿下もおいたわしく、今日はなんとも沈痛な始まりだった。
　せめて彬子女王殿下が枕元に間に合われたことに安堵した。

　お昼のニュースでも速報は出なかったから少し安心していたのに、４時半に気づいたご薨去の報。

　家に帰ってから思いっきり泣いた。ただ一つの慰めは、20年に及ぶガンや病魔との戦いから解放されたこと。。
　心からお悔やみ申し上げます。
　そして特にお二方の女王殿下のこれからを深く思います。