劇団夢桟敷 ☆2018.6〜山南ノート5

熊本アングラ万華鏡〜演劇とプライベートの徒然

フォトブック(9) 貧困と戦乱の世に

2019-12-08 02:28:44 | 40周年2019 制作日記

フォトブック(9)
おても大明神〜貧困と戦乱の世に

「娘さん、いい所に連れて行こう」
「何をなさるのです、お父さん」
遊郭に売られる時代だった。料亭では下働きとして養女となり、おてもやんは幼い頃から働く。芸者や遊女で華やぐ熊本二本木。ここから「おてもやん」の歌が全国に広まる。

エピソード
「おてもやん」の歌を流行らせた赤坂小梅役の遥ちゃんは静岡市からの出演だった。
公演前日は個別に詰めの稽古に費やした。
狐の嫁入りの「嫁」として登場し、おてもやんと入れ替わり、歌を作った永田イネの弟子になるという事実とは違った設定を設ける。
大スターの小梅さんは遊郭か大明神のいる黄泉の世界か、〈虚構〉に連れ去られる。
歴史家からみれば、とんでもない演劇だったと言えよう。
時代背景を読み取り、想像力で翼を広げる。…一期一会の演劇は見た人の記憶の中で新たな「おてもやん」像として時間とともにひとり歩きするだろう。


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