劇団夢桟敷 ☆2018.6〜山南ノート5

熊本アングラ万華鏡〜演劇とプライベートの徒然

稽古一景(15)

2023-11-11 23:20:48 | 2023年
11月11日(土)13:00-21:30
稽古一景15(カウントダウン6)

8時間半の集中力は保てるか?
不知火少女たちは演出の意図がわからないと思っていたが、拳を上げて!には共鳴してくれた。
倒れる、起き上がる、すり足、泣く、無表情、楽しい、怒る。
基本トレーニングは実践的。

稽古中、時間が経つにつれて脳が痺れる。酒を飲まなくても酔った感覚。安上がり!
禁酒中でも呑んだつもり。

予想通り1時間の芝居になる。

◾️

夢現ひとり芝居+1
「苦海からの呼び声〜不知火幻視行」
11月17日(金)19:00/18日(土)13:00
熊本市国際交流会館5F大広間A
木戸銭2000円
電話予約受付
090-4581-5190又は080-1710-4454

週刊月曜日 第64号

2023-11-11 22:53:44 | 2023年
劇団夢桟敷「週刊月曜日」
〈第64号 2023.11.11発行〉
https://yumesajiki.jimdofree.com/

9月10日〜12月10日の熊本県芸術文化祭の熊本演劇フェスティバル(熊本演劇人協議会)。
夢桟敷も1984年より何度も参加させていただいている。
次回公演の夢現ひとり芝居+1「苦海からの呼び声」も「祭」参加となる。

石牟礼道子原作「苦海浄土」「みなまた 海のこえ」を構成脚本(坂本真里)、水俣病をテーマにした芝居を物語の虚構として受け止められると困るのは、これまでに闘ってこられた水俣病被害者さんや支援されてきた多くの方々だ。
水俣病それ自体は歴史的社会的、過去-現代-未来に繋がる世界の問題でもある。
水俣病の原因がチッソの水銀だと公式に発表されて67年も経ち、水俣病認定を巡り全面的な解決とはなっていない。
現実の長い厳しさの中で演劇でどう関わっていけるのか?その入り口に立っている。

「祭」は「政(まつりごと)」でもあり、不満爆発のはけ口としてもあった。
「親方日の丸」の芸術文化活動に乗っ架かっているのか?の批判は待ってても来ない。日の丸も傾いているからか?
アングラ劇を自称する山南と夢現だが、ひとり芝居のプラス1として参加する小学1年生と3年生に理解されることは難しい。いずれ水俣市に行って子どもたちにわかりやすく教えていただくことになるだろう。
美しい海や山、美味しい魚や柑橘類。鬼の形相、怨の黒旗をなびかせた人々には苦しみを突き抜けた明るさと笑顔を見ることがある。弱さも強さも感じる。

水俣病を「物語」として語ることの是か否か?演劇は「文学」か?「作品」か?「芸術」か?「文化」か?
石牟礼道子さんは水俣と寄り添って生きてきたのだ。
私たち演劇のハテナが渦巻く中、夢現は長いセリフと腰を摩りながら身体を張る。

戦争の悲惨さ、これも水俣病と繋がって見える。銃や爆弾で殺される子どもたちのニュースが飛び込むと、毒で死んでいった(殺された)子どもたちの姿がどうしようもなく重なってくる。
芝居では夢現と不知火少女が拳を上げる。理不尽の現実デモ!
デモは民主主義の行動。演劇も行動の一つ。

(注)次回の「週刊月曜日」は公演終了の11月18日以降になります。

◎直前です!
夢現ひとり芝居+1
「苦海からの呼び声〜不知火幻視行」
11月17日(金)19:00/18日(土)13:00
熊本市国際交流会館5F大広間A
木戸銭2000円
電話予約受付
090-4581-5190又は080-1710-4454