劇団夢桟敷 ☆2018.6〜山南ノート5

熊本アングラ万華鏡〜演劇とプライベートの徒然

週刊月曜日 第65号

2023-11-30 08:59:23 | 2023年
劇団夢桟敷「週刊月曜日」
〈第65号 2023.11.30発行〉
https://yumesajiki.jimdofree.com/

MINAMATA PROJECT
夢現一人芝居+1
「苦海からの呼び声〜不知火幻視行」
①報告と②今後

週刊月曜日は不定期発行となっております。尚、これまでの第65号までの記事を「紙」発行へ編集改訂中です。

【①報告…夢現(坂本真里)】

 「苦海からの呼び声〜不知火幻視行〜」公演から早や2週間が経とうとしています。ご来場頂いたお客様、また制作にあたりご協力頂いた全ての皆様に改めて感謝申し上げます。

 今回、重い歴史を持つ水俣病事件を舞台化することについては大きな決断が必要でしたが、それを強く後押ししてくれた(と私は勝手に思っていますが)のは、石牟礼道子著「苦海浄土三部作」に登場する水俣病患者やその家族の溢れ出る情念でした。この念を自分の肉体で表現せずにはいられなかったというのが正直な気持ちです。石牟礼道子氏の揺るぎない「視点」が、私に水俣病の原点を見せてくれたように思います。
 
 次の「MINAMATA 」を生まないために自分にできることは何なのか?——模索する日々がこれからも続きますが、何度でも原点に立ち戻りつつ、今後も「MINAMATA PROJECT」を遂行して行きたいと思っています。
 今回の一人芝居については私のライフワークとして継続して参りますので、お声をかけて頂ければ幸いです。どんな所にでも出前芝居的に馳せ参じますので宜しくお願い致します。心よりお待ち申し上げております。

【②今後…山南純平】

劇団夢桟敷は1979年6月に東京早稲田で産声を上げ、来年2024年で45年を迎えることになる。あと5年で半世紀(50周年!)。
劇団の旗揚げはブラックホール(黒い社交場BLACK HALL)と名乗り、東京時代の1979-1984年はポストアングラ劇の怪しさ(笑)で始まった。
1984年7月に拠点を夢現の古里=熊本に移し、パフォーマンス&美術家とのコラボ劇→オリジナル構成劇→障害者芸術(演劇)サポート→学校演劇サポート→公民館講座など活動を広げ変幻自在神出鬼没な劇団となった。
「劇的なるものを巡って」のポストアングラ劇の模倣も演劇の経済とデジタル化の流れと混ざり合い、この45年間で演劇界は何かが失われて何か新しい芽が吹いてきたのを実感するようになった。

そこで今日、劇団夢桟敷の在り方、方向性を絞る時期にあると決めた。
昨今の15年、3つのプロジェクト
(1)ブラジル移民劇と日系交流
(2)市街劇!未完のテラヤマプロジェクト
(3)水俣病歴史と今をテーマとする夢現一人芝居は遅れて始まったばかり。
この3つの活動を今後の活動として関係作る。
当面は水俣交流計画、夢現がライフワークと定めた活動を+1として集団化、新しい世代へのバトン渡しがテーマ。
そのためのワークショップ(演劇公演を含む、映像制作)を来年より始動する。


役者・スタッフ(映像含む)募集中!自家発電する劇団より。