劇団夢桟敷 ☆2018.6〜山南ノート5

熊本アングラ万華鏡〜演劇とプライベートの徒然

東京日記(10)

2019-06-27 14:54:54 | 40周年2019 制作日記

極私的演劇ルーツの旅へ
6/21〜6/24 〈熊本→東京〉
足跡拾い夢桟敷40周年「明日に向かう旅」

流山児★事務所 新宿オペラ「由比正雪」
スペース早稲田〜6/30まで。

初日6/22(金)昼・夜の2ステージを観劇して感激する。
特記すべきは戯曲の唐十郎「特権的肉体論」+演出の流山児さんの凄まじさよ!
その凄まじさは役者体として見る者たちを魅了する。役者たちが自立している。
肉体(からだ)のエロス。
媚びるのではなく挑発する革命時代劇、あるいは叛乱。

夜鷹は今のギャル・ホストバーの反対の反対の反対だった。
「首はいらんかぇー。」
幕府の首か?テロリストの晒し首か?…
島原の乱が幕府の弾圧に抗しての乱であるならば、正雪の乱は内ゲバではなかったか。
内ゲバは親の子殺し、子の親殺しに見えるマボロシ。
何人もの由比正雪が現る。半面男の正体とは?…謎が謎を呼ぶ現代に通じる性と革命。
劇である。

金井半兵衛(イワヲさん)に「ますます流山児さんに似てきましたね。」と言うと「むっ」とされた。
柳生十兵衛(甲津拓平さん)に「夜鷹の太鼓持ちに転向、カッコイイ!」と言うと「むむっ」と鼻から息が漏れた。
「むっ、むむっ」の反応がたまらなく色っぽい。
男たちに色っぽさを感じるくるくるジジイだった。
女優陣、伊藤弘子さんは歳を重ねる毎に妖艶さを増している。
初めて出会ったのは熊本演劇フェスティバル1985年「ザ孫悟空」第三次演劇団ではなかっただろうか?
彼女は高校生であったと記憶している。
男たちの暴力を際立たせたのは、夜鷹たちのエロスか。
捨て子を拾って育てる母のエロス。
捨て子は正雪たちへと成長する。
首を川に捨てる音が子守唄のように響いた。…ぽちゃん!
優しさと不条理。
夢の暴力に芝居の永久革命を見た。…ぽちゃん!

流山児★事務所は旅する劇場シリーズとして
タイ→インドネシアへ!

私は今、夢桟敷40周年の資料を編集している。
唐十郎 状況劇場と流山児★事務所はルーツの一つと認識する。
アングラ劇の火が消えかかっている時代、そこから劇世界に飛び込んだのが新宿早稲田だった。
当時の方々にもお逢いできてらんらんらんの乱。
元気で次に向かいます。


同時に梅雨と台風

2019-06-27 01:39:16 | 山南ノート5

熊本は東に遅れてやっと梅雨前線が!と思っていたら台風も接近している。
雨雨降れ降れ母さんが♪歌っている場合ではない。
風と水の乱か?自然界の同時テロか?
去るまで家宝は寝て待つ。
自分なりに避難する。
明日は引きこもりで次回公演の台本「おてもやん」に取りかかろう。
ネガが反転する。