山本ひろふみの一歩、一歩。

京都市会議員山本ひろふみ(伏見区選出・42歳)の日々の雑感、活動の報告等を綴ったブログです。

代表質問2日目。

2017-09-29 19:20:11 | 議会報告
代表質問2日目。
今日は私も1年ぶりに登壇をいたしました。
反省があるとすれば、3つの質問のうち2つの質問が他の議員と重なってしまったこと。
でも他党の議員が名乗を質問するかは事前には分からないので、、しょうがないですね。
各議員の質問項目は以下の通り。

曽我修議員
1 28年度決算及び,成長戦略,財政構造改革の確実な推進(要望)
2 京都市における自動運転技術の活用と市民にとっての自動運転社会の受け入れ方策について
3 成年後見制度の利用促進基本計画に基づく地域連携ネットワークの構築について
4 子どもたちと向き合えるための教職員の働き方改革について
5 高齢者,低所得者,子育て世帯などの住宅確保要配慮者への新たな住宅セーフティネット制度を活用した支援策について
6 救急車の適正利用につながる救急相談センター事業「#7119」の早期開設について

平山よしかず議員
1 市民とともに取組む「ごみ減量」について
2 利用者視点に立った介護ケアマネジメントの構築について
3 民間活力導入など新たな手法による都市公園の再整備について
4 新生児聴覚検査の受診率向上について

ひおき文章議員
1 「世界文化自由都市宣言」40周年の取組について
2 文化首都京都における地域主権の推進について
・ 地域主権の中心者としての区長権限の強化
・ 次期の区基本計画における区政評価
3 文化首都京都における,市バス・地下鉄事業の取組について
・ 次期経営ビジョンにおける,市バス・地下鉄事業の車両・設備等の更新並びに安全対策の強化
4 環境先進都市京都として,全国をリードする「食品ロス」削減の取組について

安井つとむ議員
1 今後の財政改革の具体策と重点投資の意気込みについて
2 公共交通全般の利便性向上にむけた連節バス導入について
3 廃止された旧東部クリーンセンター跡地活用への具体策について
4 市内における設置義務対象建物の非常用発電機の点検と消防法との整合性について
5 移動図書館の効率的な巡回について(要望)
6 (仮称)水垂運動公園整備の早期着工への条件整備の具体化について(要望)
7 伏見区内におけるJR奈良線踏切の重要性と存続について(要望)

山本ひろふみ議員
1 青少年の健全育成について
・ ひきこもり支援の充実について
・ コンビニ成人用雑誌への対策について(要望)
2 LGBTの理解促進と行政支援について
3 地球環境京都会議を契機とした世界規模での温暖化対策について

宇佐美けんいち議員
1 決算を踏まえた宿泊税導入にあたっての本市の姿勢について
2 説明責任のあり方について
3 幼児教育無償化について
4 空き家問題について
5 左京区役所へのバス路線について(要望)
6 地下鉄国際会館駅前広場の改良について(要望)

森川央議員
1 北朝鮮等の有事に対する危機管理と市民の生活を守る決意について

こうち大輔議員
1 さらなる行財政改革による事業の見直しについて
2 地域自治組織と今後の行政の関わり方について
3 「まごころ収集」の今後について(要望)

大津裕太議員
1 平成28年度決算について
2 本市の防火・防災・危機対応について
・ 非常用発電機の点検について
・ 民泊新法への対応について

森かれん議員
1 周産期医療情報ネットワークシステムの導入について
2 病児保育の充実に向けて
3 第三子保育料完全無償化について

代表質問は議会の花形。
準備から今日までそれなりにエネルギーを使いますが、一段落です。


それではまた。


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まさか。

2017-09-28 21:16:34 | 議会報告
今日は10時から本会議。
今日と、明日は、各会派の代表質問が行われます。
今日は自民党と共産党。
それぞれの質問内容は以下の通り。
明日は私も登壇いたします!
テレビ、インターネット、もちろん本会議場傍聴。皆様、ご覧ください
あすの予定はこちらです。


井上与一郎議員
1 平成28年度決算について
2 レジリエント・シティについて
3 新景観政策について
4 農林業の振興について

繁隆夫議員
1 次期交通局経営ビジョン策定における市長の決意について
2 今後の水道事業,公共下水道事業の経営について
3 分散型観光の推進(深草での疏水通船)について
4 今後の魚アラリサイクルについて
5 部活動指導員の導入による部活動の一層の充実と教職員の負担軽減について
6 住宅用火災警報器の本体交換の促進について

中村三之助議員
1 ハザードマップの見直しと周知について
2 小型無人航空機「ドローン」の有効活用について
3 教員の働き方改革・学校教育環境の改善について
4 「まちねこ活動支援事業」の有効な事業展開について
5 ワールドマスターズゲームズ2021の成功に向けて
6 インド・バラナシ市とのパートナーシティ提携に向けて(要望)

加藤昌洋議員
1 世界文化自由都市宣言と文化庁京都移転について
2 京都議定書誕生20周年記念 地球環境京都会議2017開催について
3 違法民泊対策と住宅宿泊事業法への対応について
4 宿泊税について
5 保育の量と質について
6 私道と地籍調査について(要望)

玉本なるみ議員
1 外交交渉による北朝鮮問題解決への認識について
2 憲法を遵守し9条改憲に反対する市長の立場の表明について
3 介護保険について
・ 介護現場の実態の認識について
・ 総合事業の見直しについて
・ 来年度からの第7期計画の策定にあたって,保険料・利用料・財政的インセンティブについて
4 国民健康保険都道府県単位化に伴う保険料について
5 敬老乗車証制度に関する広報のあり方の問題と,効果の検証について
6 LGBT等への京都市の対応について
7 大宮交通公園再整備と北消防署移転について
8 市バス特37号の延伸と増便について

赤阪仁議員
1 自治体の公的責任の放棄,区役所窓口の民営化について
2 市民の共有財産,学校跡地の活用について
3 京都市美術館の再整備について
・ 屋外モニュメントの切断について
・ ネーミングライツに係る問題について
・ 市民アトリエの保障,休館中の展示場所の保障について
4 神川中学マンモス校の解消について
・ 公共交通機関を利用する公立小・中学生の通学費の援助について
・ 市独自の施策による35人学級の拡大について
5 住民の命と暮らしを守る豪雨災害対策について
・ 速やかな洪水氾濫危険予測による避難勧告について
・ 伏見の疏水放水路への逆流を制止する施設の設置について
・ 水防団員の確保と待遇改善について
6 市バスをはじめ公共交通機関の充実について
・ 市内全域での敬老乗車証の適用について
・ 市バス均一区間の拡大について

平井良人議員
1 観光行政と住環境・地域経済,違法「民泊」対策について
・ 「住んでよし」の観光行政について
・ 観光による地域経済への効果と地域循環型経済について
・ 違法民泊に対応するための体制強化について
・ 違法民泊への京都市独自の規制対策について
2 経済センターについて
・ 中小企業会館の耐震化について
・ 経済センターへの中小企業関係団体の入居問題について
3 商店街振興について
・ 地元商店街応援について
・ 商業振興計画策定と支援策の具体化について
4 大学や専門学校等の奨学金制度について
5 ブラック企業・ブラックバイト対策について
6 原発の再稼働問題と原発防災について
7 市バス京都バス一日乗車券カードの値上げ問題について

一番、おっ!っと思ったのは、伏見の魚アラリサイクルセンターの経に性30年度末の閉鎖の発表かな。

さて、国政が大きく動いています。
民進党の希望の党への合流。。。

確かに、現自民党政権に対峙しうるほぼ唯一の方法。
それをこの数日間でで決断し、動いた前原代表。
その、決断力には凄味を感じます。
政治の世界には3つの「さか」があると言われます。
登りさか、下りさか、まさか。

確かに、このまま総選挙に突入すれば、自民党、公明党が過半数は確実、3分の2の勢力維持するかどうかというところだったでしょう。
野党連携に向けて、一気に動きが加速しました。


私は民進党京都府第三区の幹事長。
泉ケンタ議員の再選には全力を投じたいと思います。


それではまた。


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9月集中審議期間。

2017-09-25 22:19:23 | 議会報告
少し報告が遅れましたが、先週の21日より9月の集中審議期間が始まっています。
期間は10月26日までの36日間の予定です。
今回提案されているのは平成28年度決算に関連する20件、平成29年度補正予算に関する2件、条例の制定・改正に関する6件、契約に関する18件、その他に関する11件です。

22日は早速、平成29年度補正予算に関する質疑。
私が所属する第二分科会では保健福祉局関係で介護基盤整備助成としての800万、子ども若者はぐくみ局関係で安井児童館の移転整備に500万円、教育委員会関係で、新入学学用品費の入学前支給開始にかかる1億円の3点について審議がなされました。

そのことを受けて、今日は朝から議員団会議。
提案されている補正予算全体について議員団としての対応を協議しています。

さて、この週末はいいお天気でしたね。
土曜日は小学校の運動会。日曜日は学区民体育祭。


子どもたちの頑張る姿、笑顔、地域の方々との触れ合いに力をいただいました。


それではまた。


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嵐を呼ぶ男?

2017-09-17 21:09:42 | 日常活動
台風接近中。
伏見区内では6つの学区で学区民体育祭が予定されていましたが、いずれも延期。
不意に出来た時間に、代表質問の原稿を書くか?家族と遊ぶか?
迷った挙句、今日は家族を優先させていただきました。

とはいえ、夕方からは、私の尊敬する先輩、鈴木マサホ議員の在職30年を祝う会に。


市長、知事も激励に。


京都はもちろん、大阪、滋賀からも国会議員が。
地元の前原衆議院議員は、本当に残念ながら欠席!
党の代表として、致し方なしです。


ご本人から30年を回顧するご挨拶。


鏡開き!

鈴木先輩!これからもよろしくお願い致します。

さて、今日、1日にして解散総選挙がほぼ確定的になったと方々から聞かされます。
何やら、臨時国会の冒頭に解散をして、来月には総選挙との事。
衆議院は常在戦場。とはいいながら、これほど一気に潮目が変わるとは。
台風と同時に、解散風も吹き荒れているようです。


それではまた。


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昨日、9月の集中審議期間が告示されました。

2017-09-15 20:51:18 | 議会報告
台風接近中。
明日からの3連休にも大きな影響を与えそうです。
台風は地震とは違い、一定の準備ができる大雨災害です。
くれぐれも無理をせず、万が一に備えてください。

昨日、9月の集中審議期間が告示されました。


21日の本会議から連日審議が行われますが、それに先駆けて、昨日、関連資料が届きました。
昨日から、今日、そして、連休を挟んで、火曜日までは各局との勉強会です。
いよいよって感じです。

今日は夕方から民進党の政調委員会。


政策に関するアレヤコレヤ。
そして、それぞれの地域の発展のためにどあるべきか?を議論しました。


それではまた。


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第11回教育福祉委員会。

2017-09-13 20:43:45 | 議会報告
海外行政調査から3日、時差ボケと、若干の体調不良に悩ませられながら日々を送っております。

今日は私が所属する教育福祉委員会の閉会中審査。

【教育委員会】
〇報告案件
・教職員の懲戒処分について
→8月10日、中学校校長が酒気帯び運転で検挙された件についての報告です。9月1日付けで定職6か月の処分が発せられましたが、既に依願退職されています。
私も含めて当然ながら再発防止に向けた厳しい意見や、子どもたちへの影響を最小限にとどめる今後の対策などについての質疑がありました。

〇一般質問
・ももの木学園について

【子ども若者はぐくみ局】
〇報告案件
・「京都市子ども・子育て支援事業計画」に係る中間年の見直しについて
・幼保連携型以外の認定子ども園に係る認定権限の移譲に伴う本市基準案に対する市民意見募集について

〇一般質問
・ももの木学園について
・貧困家庭への学習支援について

【保健福祉局】
〇一般質問
・国民健康保険の都道府県一元化について
・障害者の就労支援について
・生活保護について
・自殺対策について
・介護保険について

などなど。
委員会終了は16時半。


それではまた。


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海外行政調査。(7日目)

2017-09-09 16:08:40 | 他都市調査
海外行政調査7日目。最終日を迎えました。
午前中、フィンランド教育と日本の教育に精通されており、昨日自宅にもお邪魔させていただきましたメルリン・バレ先生による教育論と意見交換。
バレ氏は京都の御所南小学校の読解教育にも指導いただいたり、フィンランドの学習指導要領にも関わっておられます。


フィンランドの先生は質が高いが、全ての先生がパーフェクトな訳ではなく、課題もある。
1番いい先生は小学校の低学年に配置すべき。
いい先生がいれば、基本的な読み書き、数学の学習ができる。
いい先生とは??
先生になった後も継続的に学び続ける。
日本の学校に行った時、先生が非常に遅くまで学校にいる。17時には家に帰った方がいい。
ニュージーランドで行われた研究では2週間ごとの授業計画を出す事で効率的な授業が行われている。
日本人の教え子に授業がうまくいってないと相談を受けたことがある。特に若い先生にはチューター的な先生の指導者が効果的。


楽しい教室づくり。子供たちが興味を引く教室づくり。
全ての先生にオススメしたいのが教室に地球儀を置く事。


教室の中にはいろんな子がいるが内気な子に声、気をかけてほしい。
子供たちは一人一人が独立している。
子供たちの声を聞いてない先生が多い。


子供の目を見て話しているか?
子供の話を遮っていないか?


授業で先生が70%も話をしているのは多すぎる。
自分の授業を録音して聞いてみると、どれほど大きな声を出しているかが分かる。


いかに子供たちの語彙を増やすか?
いかに教室内での平等性を保つか?積極的な子供たちが選ばれるようではダメ。

先生は指示を的確に与えなければならない。短く。同じ言い方。
「上手に書け」と言うなら何が上手かと言うことをちゃんと示さなければならない。


オープンな質問と、閉鎖的な答えがある。
この絵にいる動物は何ですか?→ウサギ
この絵はいつの季節だと思いますか?→子供達で話し合うことで学びが深まる。


子供たちに考える時間を与えるのと同じくらいに、リラックスする時間を与えるのが必要。


いじめは決して許してはいけない。
でも、わかりにくい場合もある。一般的に女子の方が陰湿。
全ての子供は友達を必要としている。
教室に動物、ぬいぐるみを置いておくと雰囲気は変わる。


失敗することを許す環境づくりが必要。
学習というのは援助を行うことで相乗的に伸びていく。
子どもに課題を与えてできないのであれば、そこに教える余地が生まれる。
子どもたちに先生の真似をさせるのは避けるべき。



かつて保護者がアインシュタインに数学ができるようになるにはどうすればいいか? と訪ねた時に、「おとぎ話を読みなさい」と答えたことがある。本を読み想像力を膨らませることに対する指摘。
複数のグループで学ばせるときは同じような性格、学力の子供を集めた方が学習効果が高い。


子供をやる気にさせる4つの方法。
そして、褒めること。
ただ、褒めるのではなく、具体的に何が良かったのかを褒めると子供は伸びる。
賞を与えたりすることもいい。


退職した時に、生徒にもらわれた手紙。
「先生は私の事は忘れるかも知れるかもしれないが、僕は先生の事は忘れません」
私は幸せな先生でした。ということなどなど。

視察はこれで全て終了。
高い質と自由と信頼に裏付けられた高い学力。
それを支える国、自治体の理解と予算配分。
プレスクールという制度化された就学前教育。
自治体、学校の裁量の大きさ。
もちろん、文化や歴史、国民の認識などに違いはありますが、京都の教育改革にもいかせるものはしっかりと活かせるよう提言してまいります。


セントレアを経由して帰ります。


それではまた。


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海外行政調査。(6日目)

2017-09-08 21:49:24 | 他都市調査
海外行政調査6日目はヘルシンキで迎えました。
午前中はヘルシンキ大学付属の小中高校へ。


ヘルシンキ大学そのものは19世紀からあるそうですが、この建物は2003年に移転されたそうです。視察の目的はフィンランドにおける教員の養成について。


これから先生になる方への教育と、すでに先生になった方への研修が行われています。
すでに先生になった方への研修はもちろん国内の先生も対象ですが、最近は海外から研修を受けに来る先生も多いようです。
フィンランドでは教員の職務の中に自己研鑽というものが組み込まれており、大学や国がその機会を保証しています。


教員を目指す学生は一年のうちおよそ30%は実習に充てられます。
フィンランドでは教員はとても信頼される存在です。


実習は主に2種類。基礎と応用。
学級担任を目指す学生は5年間、科目担任(専科)を目指す学生は1〜1年半の教育を受けます。


フィンランドには図書館がある学校は珍しいそうです。
逆に言えば、地域に図書館が根付いているとも言えます。


6年生の授業の風景。


ランチタイム。


職員室。
以前の学校もそうでしたが、特にクラス担任は自分の教室にデスクがありそこで仕事をします。科目担任も別の部屋が用意されており、ここは職員会議や相談などに使われます。



学校視察後はヘルシンキ市の副市長との懇談。


ヘルシンキ市の概要について説明いただいた後、市として教育どのように考えているか?という内容のプレゼンテーション。


信頼と平等。
人種、性別、家庭の背景に関わらず平等に教育を提供。
保育園も学ぶ場所として捉えている。
6歳になると就学前教育が始まる。(プレスクール)


ヘルシンキ市が一人の子どもに一年間にかける費用。=未来への投資。


地域の裁量の大きさの必要性。
授業時間は非常に短い。
男性と女性を比べると女性の方が若干学力が高い。


PISA2015の結果。
移民対策が必要。今でもそういうところには予算を多めに配分する。


先生の役割も変わってきている。
教えるだけではなく、サポートするコーチのような役割。
ヘルシンキ市の予算が50億円。そのうち教育予算は11億円。
などなどのお話と意見交換をしました。

昼食は市役所の職員食堂でいただき(誰でも利用できます)。


午後からはヘルシンキ市の隣町、エスポー市のティリンマキ保育園へ。
1歳から6歳まで、約100人の子供が利用しています。
職員は20名。そのうち保育士 12名。教員8名。教員のうち一名は特別な支援のできる教員。


5年前に開設された市内では最も新しい保育園。
3歳未満の子供のグループ。
13名のグループ(半分は支援を必要とするグループ)3歳以上5歳まで。
3-5歳までのグループ2つ。
プレスクール2つ。の6つのグループ
職員配置は3歳以上1:7。3歳未満1:4。


体を動かすこと、遊びから学びを得ていく。
遊びながらICTを学べるカリキュラムに決まっている。
森の遠足というプログラムは市によって義務化されている。


プレスクール各クラス15名。2名の先生。1つのクラスは支援が必要な子供がいるのでアシスタントがプラス1名。
学校ではないので教科書とかはないが、遊びながら文字とか数学の要素を学ぶ。

9時から13時。4時間は教育なので無料。
義務教育ではないがほぼ全ての子供が利用。


カリキュラムに則った教育が行われている。
学校への進学をシームレスにするのが最大の効果。
プレスクールの教員は大学卒業以上の資格が必要。などなど。


一人一人に寄り添いながら、教育と保育が共存します。


広々とした園庭です。



夕方からは日本の教育、フィンランドの教育に詳しく、今回の視察の一部もコーディネートいただいたバレ先生のご自宅にお伺いして意見交換。
築100年以上のアパートです。


手作りのベリーパイや、コーヒーなどをいただきました。

いよいよ明日が、最終日、今回の視察の総括をして帰国します。


それではまた。


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海外行政調査。(5日目)

2017-09-07 18:09:30 | 他都市調査
人生で初めて、エストニアでの目覚めです。
バルト3国の1番北の国。九州と同じくらいの広さ。1918 年独立、第二次世界大戦終了後、ロシアの統治下に。1991年に再び独立。人口130万人の国です。


朝はタリン市内のschool no21へ。


歓迎の歌を歌っていただきました。


学校では一年ごとに他国について学ぶ事とされており、2016年は日本だったそうです。


日本の歴史。


食文化や、折り紙、漢字などの文化を学びます。


そんなこともあり、表彰状が送られています。


学校には学校の歴史が展示されています。
学校自体は1903年に設立され、当時は男子だけの学校だったとの事。
今の校舎は1918年の独立以後、初めて作られた学校だそうです。
建物は1924年に建てられたものが引き継がれています。
21世紀の教育。というのが学校のスローガンだそうです。


小、中、高の一貫校。1300人が在籍しています。
音楽、英語、IT、ロボット、プログラミングに力を入れているとのこと。
遊びながらプログラミングをする。高校生は理系、社会系、外国語系に分けられる。
ITと昔ながらの勉強法のバランスが難しい。高校生は他の高校の授業を受ける事が出来るなど、大学で学ぶ要素も取り入れている。 などの特徴を伺いました。


小学校2年生のロボットを使ったプログラミングの授業。


小学校2 年生のグループワーク。


中学1年生の音楽の授業。


小学校3年生のインターネットを使って調べる授業。


小学校4年生の音楽の授業。


図書室。


図書室にはパソコンもあります。
授業で使う教科書は図書室から借りる形で利用されます。


小学校4年生のプログラミングの授業。


6年生になるとこれくらいのチップのプログラミングを学ぶそうです。

昼食はレストランでいただき、午後からはタリン市の教育委員会での制度の研修と、意見交換。


子どもに投資するという事は、未来に投資するという事。
海外から評価された秘訣は、連続で頑張って、諦めないこと。
伝統を大切にしながら、新しいものを取り入れている。
校長の裁量が大きい。


エストニアの子供の8割から9割は幼稚園を利用する。
小学校から中学校は義務教育。
高校には8割から9割が卒業する。
専門学校もあり、高校卒業後、大学卒業後も入学できる。
高校卒業後は海外の大学に進学する子どもも多い。
親は学校を選べるので、学校どうしがいい学校づくりに取り組む。


戦略の一つは生涯教育。
学校で先生はただ答えを教えるのではなく、サポートする立場。
ITは先生も試行錯誤。
エストニアではよくコンテストや試験をして、競う事で、子どものやる気がおきる。


校長は教育委員会に評価をされ、その評価は給与にも反映される。
校長は現場の経験も資格も必要ない。マネージャーであり、戦略的なリーダー。でも、現実的には現場経験者がほとんど。
教科書は先生が選んでいるため、タリン市内でも違うこともある。
Eスクールという制度があり、親、生徒、先生がインターネット上で情報を共有する事が出来る。

などなどでした。

フィンランドと共通して言えるのは地域の裁量、校長の裁量が大きい事。
そして、子どもを大切にしているのはもちろんですが、その背景にある危機感を感じます。
ICTの革命が起これば多くの仕事がなくなる。
戦争が始まれば、戦争に負ければ、、、どんな状況になろうと生き抜く力をつけるのは子どもの責任ではなく、親や、大人や、国家の責任であるという責任感を強く感じました。

夕方、16:30初の船に乗り込み再びフィンランド、ヘルシンキへ。エストニアの滞在は19時間でした。

明日はヘルシンキにて、就学前教育や、フィンランド教育の第一人者でもある
バレ氏との懇談などの予定です。


それではまた。


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海外行政調査。(4日目)

2017-09-06 16:10:54 | 他都市調査
視察4日目の朝はフィンランド第三の都市タンペレで迎えました。

午前中はタンペレ市のヴオレス(VUORES)学校へ。
まず、びっくりなのは建物。外観。施設。ハード。


2013年に完成した立派な校舎。(一部はまだ工事中)
現在は268名の児童が利用していますが、今後は近所の住宅開発に伴い、1000人規模の小中学校になるそうです。教員はまだ19名です。


ロッカーは冬の雪も考慮して作られています。
子供たちはスリッパや、靴下で過ごします。


教育としてはもちろん、国のカリキュラムに添いながら、特に複数の教員で授業をする事に力を入れているとの事です。
子供たちに多くの成功体験をさせる事の大切さをおっしゃっていました。
複数で授業をすることは子供達だけではなく、先生にとっても学ぶことができるし、責任の分担にもつながっているとの事です。さらに、先生が協力する姿を見せることは生徒にとっても協力するということを学ぶことができる。


フィンランド教育の1番重要なのは信頼。
教育委員会と、校長の信頼。校長と教員の信頼。先生が生徒を信頼する。
もう一つは教員の技能、職業を国民が信頼している。
生徒との信頼関係で担任を決める。6年間、同じ担任の時もあるし、そうでない時もある。
もちろん、教員の産休育休等で先生が変わることもあります。


今年は「フィンランド100」をテーマに特別な授業が行われているとの事。
今日はちょうど週に1回行われる合同授業を見学させていただきました。
3年生から6年生が一斉にワークショップを行います。
今日のテーマは伝統料理と映画とスポーツ、歴史だそうです。
児童は自分の興味のあるテーマのところに学年を超えて参加し、学びます。


特別な支援が必要な児童には特別な先生がサポートします。
1クラス17人から30人の少人数学級。

今後は2019年に向けて、図書館や保健所、保育所なども併設し、地域の公共サービスの中核施設になるとの事です。


ご説明頂いたレーナ校長先生はタンペレ市の副市長や、市議も勤めたことがあるそうです。


ガラス張りの教室。


廊下というか、、ホール。



校長先生に学校の紹介をいただいた後はタンペレ市の行政関係の方から全体的な説明。
「work and skills of the future」40年後の社会を常に想像し、どんな未来が待っていようと生き抜く力を身につけるという基本姿勢。
義務教育はビジネスではないので顧客という考え方は相応わしくないかもしれないが、敢えて、そういう意識、カスタマーサービスを意識している。早期のサポート、教員ではないアシスタント職員の重要性などなど。


校長の役割。校長には人事を含めて大きな裁量と予算が与えられています。
高学力の秘訣は競争や監視ではなく信頼、質の高さ、切れ目のない支援。


フィンランドの家庭に学習机がある家庭は少ない。
児童は家のキッチン、リビングで宿題をする。


集団が強くなるためには、一匹の強い狼が必要。一匹の強い狼が存在するためには信頼される集団が必要。ここでも強調されていたのは「信頼」の大切さです。



次に訪れたのはアンナラ小学校。
校舎が3つに分かれていますが、在校生は640人。
私たちが訪問した学校には約300名が在籍しています。


ここで特徴的なのは重度の障害を持った児童と一緒になったインクルーシブ教育が行われています。それと、モンテッソーリ教育。校舎は15年前に建設されました。
モンテッソーリ教育は新しいフィンランドの教育カリキュラムと親和性がある。


このホールは給食を食べたり、図書室の機能も兼ねています。


授業の風景も見せていただきました。
これでも授業中です。授業の初めに先生に課題を与えられた生徒は思い思いの場所で、思い思いの人と協力して課題をこなします。


地域にも開放されている体育館。


生きるために必要な技術を身につけます。


今日の昼食は給食。
フィンランドのお粥。伝統料理のプーロという料理。
4種類の麦を牛乳で炊いて混ぜたものだそうです。
独立100周年のイベントとして、今日はフィンランド中でこのプーロを食べるという事で、小学校給食も参加してるそうです。



午後からはタンペレ市内にあるMetso図書館へ。
タンペレには14の図書館があり、この図書館がその中枢を担っています。
2台の図書館バス。約100人の職員が働いている。
それ以外にモバイル図書館というのが人気だそうです。


この建物1986年に有名な建築家にフィンランドの自然をイメージして建てられました。Metsoとは雷鳥という意味だそうです。


1日3000人の利用があり、市民のリビングルームのような機能を果たしているとの事です。
一年に200万冊を貸し出しがあります。月曜日から土曜日。10:00から20:00まで。来年からは日曜日も開館予定とのこと。


子供を図書館に呼び込むために、学校、保育園との連携が積極的に行われています。
写真はその一貫のゲーム機の設置です。
学校が教育の中で、図書館の役割や大切さを教えているようです。
学習支援も行われています。


日差しの中でゆったり本を読む市民。


地域の情報共有の場にもなっています。


2階には売店もありました。


オーケストラやバンドなどとも連携して、コンサートも開かれています。


楽器の貸し出しも行われています。


1階は、以前はムーミン谷というムーミンの博物館的な役割を果たしていました。
現在ムーミン博物館は別の場所に移動しています。
カルチャースクールも行われています。
展示会などの市民の広場としての機能もあります。


今後はこの場所にステージも作られる予定だそうです。

モバイル図書館というのはオンラインで云々ではなく、2名の担当者、カゴに図書を入れて要請に応じて、運ぶようなサービスだそうです。


こちらの図書館はやはりただの図書館ではありません。
地域の福祉サービスの中心と言ってもいいかもしれません。
学校、保育園、図書館、地域の公民館、行政の福祉サービスが一体となり高い福祉サービスが提供されています。
大変勉強になります。

タンペレでの視察終了後はヘルシンキに戻り、これから船に乗って、隣国エストニアのタリン市へ向かいます。
明日はタリン市での学校の視察や、教育委員会との意見交換会を予定しています。


それではまた。


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