山本ひろふみの一歩、一歩。

京都市会議員山本ひろふみ(伏見区選出・42歳)の日々の雑感、活動の報告等を綴ったブログです。

海外行政調査。(4日目)

2017-09-06 16:10:54 | 他都市調査
視察4日目の朝はフィンランド第三の都市タンペレで迎えました。

午前中はタンペレ市のヴオレス(VUORES)学校へ。
まず、びっくりなのは建物。外観。施設。ハード。


2013年に完成した立派な校舎。(一部はまだ工事中)
現在は268名の児童が利用していますが、今後は近所の住宅開発に伴い、1000人規模の小中学校になるそうです。教員はまだ19名です。


ロッカーは冬の雪も考慮して作られています。
子供たちはスリッパや、靴下で過ごします。


教育としてはもちろん、国のカリキュラムに添いながら、特に複数の教員で授業をする事に力を入れているとの事です。
子供たちに多くの成功体験をさせる事の大切さをおっしゃっていました。
複数で授業をすることは子供達だけではなく、先生にとっても学ぶことができるし、責任の分担にもつながっているとの事です。さらに、先生が協力する姿を見せることは生徒にとっても協力するということを学ぶことができる。


フィンランド教育の1番重要なのは信頼。
教育委員会と、校長の信頼。校長と教員の信頼。先生が生徒を信頼する。
もう一つは教員の技能、職業を国民が信頼している。
生徒との信頼関係で担任を決める。6年間、同じ担任の時もあるし、そうでない時もある。
もちろん、教員の産休育休等で先生が変わることもあります。


今年は「フィンランド100」をテーマに特別な授業が行われているとの事。
今日はちょうど週に1回行われる合同授業を見学させていただきました。
3年生から6年生が一斉にワークショップを行います。
今日のテーマは伝統料理と映画とスポーツ、歴史だそうです。
児童は自分の興味のあるテーマのところに学年を超えて参加し、学びます。


特別な支援が必要な児童には特別な先生がサポートします。
1クラス17人から30人の少人数学級。

今後は2019年に向けて、図書館や保健所、保育所なども併設し、地域の公共サービスの中核施設になるとの事です。


ご説明頂いたレーナ校長先生はタンペレ市の副市長や、市議も勤めたことがあるそうです。


ガラス張りの教室。


廊下というか、、ホール。



校長先生に学校の紹介をいただいた後はタンペレ市の行政関係の方から全体的な説明。
「work and skills of the future」40年後の社会を常に想像し、どんな未来が待っていようと生き抜く力を身につけるという基本姿勢。
義務教育はビジネスではないので顧客という考え方は相応わしくないかもしれないが、敢えて、そういう意識、カスタマーサービスを意識している。早期のサポート、教員ではないアシスタント職員の重要性などなど。


校長の役割。校長には人事を含めて大きな裁量と予算が与えられています。
高学力の秘訣は競争や監視ではなく信頼、質の高さ、切れ目のない支援。


フィンランドの家庭に学習机がある家庭は少ない。
児童は家のキッチン、リビングで宿題をする。


集団が強くなるためには、一匹の強い狼が必要。一匹の強い狼が存在するためには信頼される集団が必要。ここでも強調されていたのは「信頼」の大切さです。



次に訪れたのはアンナラ小学校。
校舎が3つに分かれていますが、在校生は640人。
私たちが訪問した学校には約300名が在籍しています。


ここで特徴的なのは重度の障害を持った児童と一緒になったインクルーシブ教育が行われています。それと、モンテッソーリ教育。校舎は15年前に建設されました。
モンテッソーリ教育は新しいフィンランドの教育カリキュラムと親和性がある。


このホールは給食を食べたり、図書室の機能も兼ねています。


授業の風景も見せていただきました。
これでも授業中です。授業の初めに先生に課題を与えられた生徒は思い思いの場所で、思い思いの人と協力して課題をこなします。


地域にも開放されている体育館。


生きるために必要な技術を身につけます。


今日の昼食は給食。
フィンランドのお粥。伝統料理のプーロという料理。
4種類の麦を牛乳で炊いて混ぜたものだそうです。
独立100周年のイベントとして、今日はフィンランド中でこのプーロを食べるという事で、小学校給食も参加してるそうです。



午後からはタンペレ市内にあるMetso図書館へ。
タンペレには14の図書館があり、この図書館がその中枢を担っています。
2台の図書館バス。約100人の職員が働いている。
それ以外にモバイル図書館というのが人気だそうです。


この建物1986年に有名な建築家にフィンランドの自然をイメージして建てられました。Metsoとは雷鳥という意味だそうです。


1日3000人の利用があり、市民のリビングルームのような機能を果たしているとの事です。
一年に200万冊を貸し出しがあります。月曜日から土曜日。10:00から20:00まで。来年からは日曜日も開館予定とのこと。


子供を図書館に呼び込むために、学校、保育園との連携が積極的に行われています。
写真はその一貫のゲーム機の設置です。
学校が教育の中で、図書館の役割や大切さを教えているようです。
学習支援も行われています。


日差しの中でゆったり本を読む市民。


地域の情報共有の場にもなっています。


2階には売店もありました。


オーケストラやバンドなどとも連携して、コンサートも開かれています。


楽器の貸し出しも行われています。


1階は、以前はムーミン谷というムーミンの博物館的な役割を果たしていました。
現在ムーミン博物館は別の場所に移動しています。
カルチャースクールも行われています。
展示会などの市民の広場としての機能もあります。


今後はこの場所にステージも作られる予定だそうです。

モバイル図書館というのはオンラインで云々ではなく、2名の担当者、カゴに図書を入れて要請に応じて、運ぶようなサービスだそうです。


こちらの図書館はやはりただの図書館ではありません。
地域の福祉サービスの中心と言ってもいいかもしれません。
学校、保育園、図書館、地域の公民館、行政の福祉サービスが一体となり高い福祉サービスが提供されています。
大変勉強になります。

タンペレでの視察終了後はヘルシンキに戻り、これから船に乗って、隣国エストニアのタリン市へ向かいます。
明日はタリン市での学校の視察や、教育委員会との意見交換会を予定しています。


それではまた。


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