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ショット

見えないものを見る 感じたことを写真と文章でつづる暮らしと自然のフォト日記

映画 カミハテ商店

2013-01-05 21:18:29 | 鑑賞



観たいと思っていた「カミハテ商店」 自殺がテーマの作品
きのうのレ・ミゼラブルと違って セリフが少ない映画だった

正月にふさわしいテーマではないがサールナート大ホールほぼ満席
静岡市出身の山本起也監督と同年の司法書士のトークショーもあった

京都造形芸術大学の授業の一環として作ったという話し
その大学の学科長が主演の高橋恵子の旦那高橋伴明氏

山本監督もその大学の副学長の一人 それで主役かと合点した
造形大学学生俳優や主役の高橋恵子も舞台に登場した

役柄でストレスがたまったとか監督の譲らない性格がよかった
老け役なのでメイクを取ると若がえるのが嬉しかったと話した

上終は造形大学のある地名で撮影場所は島根県壱岐郡海士町
自殺の名所になってしまった断崖絶壁の上終(カミハテ)という設定

そこにある一軒の店に住む一人の初老が高橋恵子の役 
笑わず愛想もない 客は死ぬ前に店に寄りパンと牛乳を買う 

その店に寄るということは救いを求めていることだろう
それでも 死にたい人は死ねばよいとただ見送るだけ

自閉症の青年やバスの運転手の存在がなぜか印象に残る
死にゆく母親が子どもと通帳を人に託す場面で暗証番号が4649だった 

それを監督に「あれはお遊びでしたか」と伺うと
「お遊びです 見えましたか」といわれた しっかり見えた

ロビーで高橋恵子には「関根さん写真を撮らせてください」と
名前を間違えた「高橋さんでした」と言い直して撮った

夜の部は音楽担当のミニライブがあり明日は運転手役の
あがた森魚のミニコンサートもある 高橋恵子も舞台に立つ