etceterakoの勝手にエトセトラ

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「秋のおどり MOVE ON!!」松竹座

2006年09月18日 | OSK日本歌劇団

 昨日、17日にNewOSKの「秋のおどり」見てきました。
 OSKレビューを見るのがもちろん一番の目的ですけども、じつは「松竹座っていうトコロに入ってみた~い!」って気持ちも1割ばかりあったんですよねえー・・・。松竹座、なんか名前がカッコイイじゃないですか。いかにも伝統ありげじゃないですか。中もカッコイイのかなーと思って~(←イメージでモノ言ってます!)
 先月、アピオへ出かけた折に、ついでに松竹座に寄って予約してあったチケットを窓口引取してきたんですけども・・・文明の利器インターネットで難波にあることを確認し、出口番号だけ頭に入れて出かけてみたらびっくりー!松竹座って・・・道頓堀のアレですか!むかーしむかし、観光で道頓堀あたりをぷらぷらしたときに、「こんなとこに劇場があるんだねー」とか思いつつ、向かいでエッグタルトを食べた・・・あそこか!(知らなかった・・・)

 三連休中の道頓堀はすごい人でした。はぁー!阪神が優勝すると、こんな人だらけの場所で堀に飛び込むのかぁ~。(←話、それてます)
 えーと、そんで今回は、ヅカ友の友人Rも同行だ!ふたりで「へえー」「ほうー」「これが松竹座ー」「すごーい!」「わーい!」と言いながら、松竹座と道頓堀を真っ先に携帯のカメラで撮影する、シロウト丸出しのふたり・・・。

 中に入ってもまたすべてが珍しくって、きょろきょろしながらエスカレーターで上へ。松竹座って、タテに高い建物なのね。一階席が3階からなんだね。客席に入って、花道、赤提灯で飾られた壁面、天井の格子を見た瞬間、「あれぇー!コレは都をどりやってる、祇園の歌舞練場にそっくりだー!」と思いました。まぁ、花街は歌舞伎と縁が深いみたいだから、歌舞練場が「松竹の劇場」を意識してデザインしたのかもしれませんね。(あくまで想像)

 とにかく、難波にあるってのは、近いッ!
 わたし、関西行きは(安いから)近鉄アーバンライナーなんですよ。アーバンライナーは名古屋⇔難波でしょ。近鉄降りたら、乗り換えナシでスグ松竹座だもん。近いよねえ。昼のチケットだけ用意して出かけたのですが、当日券で夜も見て、19時すぎに終演し、19時20分ぐらいにはもう、近鉄窓口にいましたからねえ。乗換えがないって、イイもんだなー。

 はい、前置きが長すぎですね。(何書かせても長いわたし・・・)
 じゃー、見てきた感想いってみましょー。

※桜花さんの話ばっかりになるのを先に宣言しときます・・・。
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 わたしはレッキとした宝塚FANですけども、OSKを見に行くのが楽しいんです。OSKレビュー、面白いの。宝塚もたいがい、人を選ぶ趣味だなと思いますが(ハマる人はハマるけど、ダメな人はダメだよね)、その宝塚FANのなかでも、OSKを見て面白いかどうかは、人によるんじゃないでしょうか。ここがヅカブログなので、これ読んでいただいて「ひさしぶりにOSK見ようかな」「はじめてOSK見ようかな」と思いつかれる方が、ひょっとしたらいらっしゃるかもしれないので、敢えて明記しますけれど、OSKレビューは宝塚と同じ感覚で見ると「???」になるんじゃないかな、とわたしは思ってるんです。まぁ、あくまでわたしはという話なんですが、宝塚見るのとは、違う感情回路でOSKは楽しんでますってコトをね、書いておこうと思って。なんつーか、鑑賞のツボが違うのね。

 OSKのねー、何が好きかっていうとねー。
・宝塚と違うトコロが好き!
・宝塚との共通点でも、やっぱりテイストが違うトコロが好き!
 まぁー、わたしにOSKの何たるかがわかっているとは到底思えませんが、わたしなりに「OSKらしさ」を見つけて楽しんでいるワケなんですよ。

 さて、秋のおどりです。
 日舞と洋舞のレビュー二本立て!ショー、レビュー好きにはたまりませんっ。宝塚では、和風演目は「日本モノ」っていいますけど、OSKの和レビューはずばり「日舞」だ!そしてホントに「日舞」だ・・・。いやまぁ、OSKのダンス全般にいえることだけど、タップはタップだし、ジャズダンスはジャズダンスだし、日舞は日舞だし、踊りがすげー「ちゃんと基礎できてます!(そして何でも踊れます!)」な感じなんだよ・・・。OSK流じゃなくって、ちゃんとダンスがダンスだ!(ってなんかヘンな表現だね・・・)

 今回は日舞は天神祭だの住吉祭だの、大阪の伝統的な祭りダンスでした。大阪ではきっと有名な祭りなんだろうけど、関西文化にも祭り文化にもとんと縁がないわたしには元ネタはさっぱりわからず・・・。大貴さんが布袋様?(七福神の誰かだと思うんだけど)の面をつけて「よっとっと」な縁起のよさそうーな踊りを踊ったり、盆踊りみたいなのがあったり(ものすごく上手い盆踊りだ・・・)、なんてゆーか、民俗色というかね、非常に庶民的な踊りをやってて、またこういうテイストがわたしはとっても好きなんだわねえ。(雑草だもんで、庶民文化のテイスト好きなのよ)
 途中、お手を拝借!って、客席も大貴さんの音頭で手を叩いたり、それが終わるとパンパーンと花火が上がって、また日本の祭り!な大人数の踊りになったりっていう演出も面白かったね。

 後半はズバリ道頓堀のセットが出てきて、その前で「買い物ブギ」「大阪ブギ」「大阪ラプソディ」「大阪で生まれた女」「雨の御堂筋」がメドレーで歌われるんですねー。買い物ブギとか大阪ブギとか、「あー!本物っ!」って思った・・・。いや、何をもって本物というのかってカンジなんだけどさ~!やはし笠置シヅ子さんといえばOSKだからさ~。で、ココで買い物ブギをコミカルに歌う桐生さんが最高!!なんですね。あの彫りの深ーい濃ーいお顔(失礼)で、ハンカチ片手に「わしゃホンマによう言わんわ♪」って歌うあそこ、最高ですよ!誰が考えたんですか、あの配役!ナイス配曲っっ!(あそこだけ巻き戻しで10回ぐらい見たい!)
 そんで、「雨の御堂筋」では、歌う娘役、北原さんの相手役(とゆーか、ちょっとした振りの相手役)で桜花さん!!桜花さん王子だ・・・!!くぎ付け)

 いわゆるトップコンビデュエットみたいなシーンは、「道行き」です。おおぅ、心中モノ!でねー、ここでねー桜花さんがバックで歌うワケですよ。わたしは桜花さんのダンスに惚れてファンになったんだけど、歌もフツーに上手いのだった!(惚れ惚れ)で、わたしは桜花さんばっかり見ていたという・・・。(歌ってるだけだとゆーのに・・・)ここ、前振りで子役男女コンビが出てくるんだけど、子役さん可愛かったなー。ほんとに子供に見えた。無邪気な動作が。

 日本の祭りの曲で群舞が踊られるトコロは盛り上がりますねー。OSKの群舞って、すごくチカラがあるんだよー。問答無用の盛り上がり感がありますね。

 さて、日舞も楽しいですけど、なんといっても洋舞洋舞v 桜花さんのバリバリダンスー!(←桜花さんしか見えとらんのかっ!)

 幕開きに少女の役の人が紙ヒコーキ折ってて、それを「ブーン!」って飛ばす格好で走り去るところで、照明を使って「飛行機でいざ!世界の祭りへ!」っていう演出、おもしろいね。

 OSKレビューは、トップトップトップ・・・じゃなくって、スター級がまんべんなく芯を取ります。で、1景がけっこう長い。幕があくと、ノーテンキな音楽で南国っぽいダンスがおもむろにスタート。最初っからもう、娘役さんのスカートがビラビラに舞って、脚線美全開!(OSKのスカート翻しまくり、イイよねー!すごい好きなのー!)や、みんなスタイルいいねえ・・・。

 このあと、ニューオリンズカーニバルっつって、アメリカ~ンで西海岸~なダンスを高世さん(と、後半大貴さんも出てくる)が中心にステップ踏むんですが・・・ココの洒脱なカンジがねー!!イイのよねー!!最初に高世さんが男役3人連れてステップ踏みはじめるトコロ、すごくかっこいいんです。そのあと、娘役さんたちが大量に、つばの広い帽子に手をやりながら軽い足取りで出てくるダンスも印象的。

 海辺のカリビアンカーニバルは桜花さんが芯だ!わーいわーいわーい!!桜花さーーーーん!!(感想、それだけ?・・・すいません、桜花さんばっかり見てました・・・)

 ポスターにもなっていた、ヴェネツィアの場面は、芝居になっとりましたね。大貴さんと若木さんが恋人で、死神が桜花さん!この桜花さんがまた、長髪の黒い王子で、キャーーーー!なワケですよ!(力説)春のおどりで、大貴さんの義経の芝居のセリフがとても印象に残っていたので、レビューとはいえセリフ聞けてうれしかったなー。大貴さん、声がキレイよね!この場面、死神の手先とゆーか仲間とゆーか、黒い王子サイドの数名が、恋人を取り巻いてちょっとした振りで踊るんだけど、ちょっとした振りなのに上手い・・・。バックダンスなのに視線をとられるの・・・!ここ、ピエロさん可愛かったですねー。身が軽い軽い!

 そんで、ラインダンスでフィナーレね。
 フィナーレでピンクの衣装を着ていらした桜花さんがまたまたキャー!ええっとー、フィナーレは8割桜花さん見てました・・・。だってどうしても目が目がっ!!

 今回、全編を通していちばん好きだったのは、自分でも意外だったんですけども、フィナーレの黒燕尾の群舞でした。わたしは宝塚ではコムちゃんのファンで、コムちゃんは思いっきり宝塚花組燕尾なダンスなので、燕尾はキザキザ慣れしてるハズなんですけど・・・燕尾のダンスというより、ダンスが燕尾を着ているようなOSK燕尾に、ものすごい色気を感じちゃったんですよ。OSK燕尾の、背中が好き!なの。(また細かい・・・)
 とにかくねー、基本的に踊るスキルが高い方たちが踊っているから、OSKの洋舞は、びっくりするぐらい必死感がないんですよね。いや、ウラでは必死なのかもしんないけど、それを表に出さないクールさがありますよねえ。リフトや難易度の高いステップも、「どうだっ!」って感じがぜんぜんなくて、さらっとクールな表情で進めていくんですね。これ、宝塚と対称的。宝塚は、「どうだっ!」「わー!パチパチ」と、必死なとこは必死感をちゃんと客が受け止めて、盛り上げて楽しむトコありますからね。
 個人的なコトになりますが、わたしは自分が基本的に何やらせても能力低ーい人間なもので、スキルが高いとか能力が高いモノの前では、無条件にひれ伏しちゃうトコロがあるんですよー。だもんで、OSKの燕尾の背中に、スキルがある人間の余裕、スキルの高さを誇らないストイックなクールさを感じて、じーんとしびれてしまったのでありました。

 ロビーに飾られていたカレンダーの見本も、しみじみ見ちゃったね。デザイン、構図、男役のありかたが、モダンで都会的。少女歌劇、レビュー劇団と共通項はあっても、やっぱり文化がぜんぜん違うんですね。

 話がそれたね。
 えーと。水無月さんのきれいなエトワールで階段おりがあって、大貴さんの挨拶が終わると、はい、お待ちかね「桜咲く国」で傘回し。・・・どうも友人Rは、OSKの傘回しとゆーものを知らなかったらしく、えらいウケて(びっくりして)ましたよ。やー、傘回し&桜咲く国、いいよねー。これ見ると、「OSKを見にきた」って感じがするー!

 わたし的秋のおどりベスト3
・大貴さんのめでたい踊り
・桐生さんの買い物ブギ
・ニューオリンズのダンス

 わたし的桜花さんベスト3
・傘を回す桜花さん(←なぜに?)
・娘役さんに額をくっつけるっぽい振りの桜花さん
・ピンクの衣装の桜花さん

 桜花さんの何がイイって、甘い雰囲気も、バリバリダンスも好きなんだけど、一番好きなのは立ち姿!!頭のてっぺんからつまさきまでビシッと筋肉が伸ばされたちょー美しい立ち姿!!また足が長い!!その長い足がびしっと伸びて、それでダンスを踊られた日には、ノックアウトカーン!ですよ。(←意味わからない文章)

 帰り際の会話。

 友人R:「うん!結論、桜花さんだね!」
 わたし:「そうなの!結論、桜花さんなの!」

 なんだよ結論って・・・。意味わかんねーよ!

 はい、とにかく楽しかったです。幕があいた瞬間、舞台の雰囲気に「あーーー、オーエスケーだーーーっ!」って思った。先月アピオで見たばっかりだからってコトはありますけど、わたしなりにだんだん、OSKを見る感覚が体に入ってきたかな??