etceterakoの勝手にエトセトラ

「生意気娘Kの勝手にエトセトラ」は改題いたしました。カテゴリ「ブログ改題について」をご覧ください。

2月26日の中日新聞

2007年02月28日 | 宝塚歌劇
 2/26(月)に朝刊を漫然と読んでいたら、目の端に水夏希サマっぽい何かが引っかかってきました。とっさに視線を戻したらなんと、ちかちゃんの似顔絵イラストだったぞ。

 黒川光弘とゆー人が書く、地元(要は中日新聞お膝元の愛知らへん)の芸能情報や寸評のコラム「げいのう遊歩道」というコーナーでした。

 その真ん中に、「ゆきよし」さんという方が、コラムで取り上げた役者の似顔絵挿絵をつけてるんですね。そこに、われらが宝塚の水夏希サマが!!

 コラムの寸評を見ると、
・例年のことだが2月の中日劇場は宝塚ファンで満員になる。
・筆者は汀夏子さんの初演を知ってるようで、「あれから30年と実感」。
・星影の沖田役は、いまの宝塚では水夏希がもっとも合う気がする。
・演出に尾上さんが入ったのは正解。ラストの振り付けが生きた
 という内容でした。

 それにしても、このコラムの存在ぐらいは知ってるけど、毎回ちゃんと読んでるワケじゃないし・・・。新聞めくってるだけでよく、ちかちゃんのイラストに気づいたなあー、と自分に呆れました。宝塚関連は数行でも見逃さないんですねえ。宝塚FANの視線ってすごいわ。

水夏希サマお茶会にいってきちゃった!

2007年02月27日 | 宝塚歌劇

※すいません、今頃・・・。もうとっくに終わった公演だとゆーのに・・・。書くのが遅い、書くのが!

 星影、終わっちゃいましたね。あー。あの公演、ホント好きだったなー。柴田先生のキレイなせりふ、大好きですよ。「今夜の私は強いですよ!」は、これから何くれとなく使おう!(どこで?)

 一回ね、平日だったんですけど、わたしの観劇人生史上ぶっちぎり最良の席で見る機会をいただいて!(Aサマ、ホントありがとうございました~っ!)
 「ああ、こういうのを良席っていうんだ・・・。すげー!」ってカンジでした。大好きな雪組だもん、しかも!!大興奮ですよ。大熱狂ですよ。そのときのわたしの脳内を敢えて文字で表現すると「うおおおおおおお!」「ぐおおおおおおお!」「わわわわわわわわ!」ってカンジですかね?雪組の和気あいあいエネルギーを直射されて、「生きててよかった・・・」と思いました。(大げさ)
 前の席って、疲れますね。エネルギーをダイレクトに受け取るから。見てるときはアドレナリン出てるから何も感じなかったけど、終わってから超グッタリでした。早寝しました・・・。幸せな疲労でしたよおおお!

  ***

 話かわって。
 asamiさんにお計らいいただき、ちかちゃんのお茶会にいってきちゃったv
 んもう、すっごい楽しかったーーーー!!

 てゆーか、中日公演てのはスゴイですね。
 名古屋でこんな楽しいものが開催されているなんてっっ。地元でお茶会っていうシチュエーションだけで、かなり舞い上がりまくりました。

 会場のホテル、わたくし(自慢じゃないけど)生まれてはじめて入りましたですよ。地元でホテルなんか行く用ないですからね・・・。まあ、地元じゃなくても、あんな高級ホテル、踏み入る機会ないだろーけどね(しみじみ)

 あそこにそーいえばホテルあるなあ、とは思ってましたけど、まさかあんなゴ~ジャスで高級そう~なホテルだったとわ!(びっくり)
 映画に出てきそうなホテルだなあ。壁(?)が、水流れるオブジェになってましたよ??その脇に、「ラウンジ」っていうの?飲食店みたいなのが吹き抜けにつくってあって、すげー!と思った・・・。トイレも豪華だった・・・。

 で、感想。(レポに非ず)
 ちかちゃん、なんて聡明っっ!!頭の回転速そう~な、流暢な話ぶりなんだけど、驕りと気取りがなくって、それどころか気遣いさえ垣間見えるんですねえ。いろんなモノに気をつかって話しているのがわかる・・・。繊細な話ぶりでした。立ち居振る舞い、話し方。質問に立て板に水のごとく回答する様子、何より雰囲気。ちかちゃんの背景に「清く正しく美しく」っていう看板(by逸翁書←脳内イメージ映像)の幻が見えたよ!すばらしい。フツーに女性として尊敬しました。

 わたしね、今後は「尊敬する人物は!?」って質問には「水夏希!!」って答えようと決めました。マジで。

 いやー、しかしね。ちかちゃんに関しては、トップ就任にひときわ感慨深いのよ。なぜなら、わたしが一番最初に覚えたタカラジェンヌが「水夏希」だったからっ。2001年の中日劇場、望郷は海を越えてですよ。わたしの宝塚初観劇ですよ。(※その程度の新参FANがやっております、このブログ。その程度の新参FANが、こんなにえらそーに作品を評しております・・・)
 そこで「みんな顔同じー」とか思いながらも、パンフレットを懸命に見て、(トップ以外で)唯一識別できたのが、水夏希サマですよ。顔立ちに特徴ありますからね。でもって、名前も(当時のわたしには)インパクトありました。一発で覚えました。

 その後もちかちゃんとの縁は続き・・・。
 てゆーか、昔は大劇場公演全部見てたワケじゃないからさ~。でもって「贔屓」なぞという単語も知らんからさ~。トーゼン演目で選ぶワケですよ。年間スケジュール見て、「これは面白そう」「これは行きたい」って、決めるワケですよ。そうやって年に2、3公演しか見ていなかったのに、なぜか見に行くと「水夏希サマが絶対いる!」みたいな。(花組特出、中日ロマパリetc 宙組を見てないのに、水サマには会う!みたいな)
 花組の「エスペランサ」見に行った時なんて、たまたま友の会で来た席がA席の最前列(21列だっけ?)だったんだけど、そうしたらショーで客席降りがあり、目の前を通過したのは水夏希サマ!!
 中日ロマパリで、コム様に会うために3日連続出待ち見学をしたんですが、コム様にはなかなか会えず、水夏希サマはいつも目の前で拝見し・・・。

 そうこうしているうちに、わたしはコムちゃんで身を持ち崩し、雪組偏愛症状がどんどん悪化し・・・そうしたら水夏希サマはいつの間にか雪組にいて、雪組のトップさんに!!

 なんかわたしの観劇人生は、いつも水夏希サマとともにあった!みたいなね。
 まあ、それは言い方が大げさかもしれないけど、とにかくわたしの宝塚FAN人生の節目節目に、水夏希サマの存在が強くあるのよ。

 その水夏希サマが、水サマに初めて会った中日劇場でトップお披露目を迎え、ありがたい縁でお茶会まで参加させていただきました。わたしの中では、「水夏希」は、思い入れひとしおのタカラジェンヌさんなんです。

 いや、でも。あんな素敵なお姉さまだとは、想像しなかったよ!
 もっと「24時間水夏希!」みたいな、オフでもキザで男らしい方を想像してましたよ!ますます惚れました!うっとりでした!舞台は色男なのに、舞台を降りるとなんて素敵なお姉様っっ。お茶会、参加できてよかったぁぁーーー!(asamiさんありがとうございますー!)

 水夏希サマ、トップお披露目ほんとうにおめでとうございますv  


コマちゃんのススメ

2007年02月23日 | 宝塚歌劇

※また組FANバカ記事です・・・。

 ノンノンシュガーが始まりますね。わたしは来週いきます。(今週は黒蜥蜴なのよ)

 遠麻くんの休演はめちゃめちゃ残念なんだけども・・・。
 
 まあ、わたしごときが、おこがましいんだけどサ。
 ここで雪組偏愛、組FANのわたくしが、「遠麻くんが休演・・・。ワタシは(主役のほか)誰を楽しみにいけば・・・」とお悩みの方に宣伝広報してみよーかと思って。(←いらん!誰も頼んでない!)

 だいじょーぶだいじょーぶ。(何が?)
 遠麻くんのほかに、超目玉ヤングスターがおりますことよっ!!

 ずばり沙央くらまん、コマちゃんっ。パチパチパチ(拍手)

 いやー。じつは最近、コマちゃんがマイブーム(?)でねえ。
 コマちゃんてねえ、独特の魅力があるんですよ。パッと見てわかりやすい個性じゃなくって、かめばかむほど味の出る、スルメみたいな魅力があるのよ。これに気づいちゃうと、舞台ではコマちゃんを追わずにいられなくなります、ホントに。

 わたしがコマちゃんの底知れぬ魅力に気づいたのは・・・あれ、いつ?いつだろ?

 とにかく全ツワンダーランドでちょっぴり頼りなさげなのが印象に残り、その後全ツベルばらのジェローデルで「意外とできるじゃんか!」と感心し(そりゃ上級生と比べちゃったらアレだけど、あの学年にしては大健闘だったと思ってます。)、堕天使ではすっかりコマちゃんの芝居のトリコになりました。

 コマちゃんの芝居と、コマちゃんの男役はね「鑑賞する」んじゃないんです。「味わう」んです(本気)
 ふと目をとめて、セリフ、風情を脳髄の奥に通してみてくださいよ。(←なんちゅー表現・・・)

 コマちゃんの佇まいの奥底に流れる、フラットな感性がね、魅力的じゃないですか~??

 コマちゃんの男役はね、構えないんですよね。でも、ナチュラルでもない。
 底流には(遠麻くんとも同種の)、雪組男役らしい「受け止めてあげるよ」っていう優しさがあります。まだ下級生だから、わかりにくいんだけど、包容力の芽が垣間見えます。

 で、ここからがコマちゃんのオリジナリティなんだけど、くわえて健康的なあかるさ、屈託のなさがある!(沖田みたいだね・・・)これがたまらなく魅力的なのっ!

 コマちゃん、インタビューとかでモットーを「いつもあかるくニコニコ」って言ってるじゃないですか。まるで小学校の「週の目標」みたいなモットーですけど、それを敢えてタカラヅカでモットーとして掲げるコマちゃんが、わたしはとっても好きなのよ。ああ、これがコマちゃんにとっての「清く正しく美しく」の意訳なんだなぁーと思うの。タカラジェンヌって、男役がカッコイイとか、娘役がキレイとかだけじゃなくて、やっぱ「清く正しく美しく(感じがいい)」っていうのが、ひとつの幻想というか、夢でしょ。そこをズバリついた、イイ言葉だと思うのよねえ、「いつもあかるくニコニコ」って。

 出待ちでコマちゃんの姿を見たとき、そのフラットで身構えない、健康的な雰囲気にびっくりしましたねえ。健康的。これ、コマちゃんを見るキイワードにしてます、わたしは。心が健康ですね。 「いつもあかるくニコニコ」、すばらしいじゃないですか。

 コマちゃんの芝居は、とっても素直で、人間(キャラクター)のイヤな部分を上手にカットしてくれるんですよね。深い芝居ができないってことじゃなくて、アプローチの仕方が、へんにひねくれてないのよ。性善説で役を捉えてると思います。それが癒しなのよねえ。夢を売る宝塚にぴったりだと思います。こういうタイプの役の作り方、(宝塚に)ありそうで無いと思うのよ。

 明るい、ニコニコ、健康的、素直、誠実etc、小学校とかで教えられる「かくあるべし」の正の要素が、もりもり詰まってるのよね。にごった部分がないとゆーか。良い子感が可愛いです。母性本能くすぐられます。
 にごりのない山奥の湧き水みたいな、透き通った(←容姿じゃなくて芸風の話ね)男役さんだと思ってます。

 まだまだ発展途上ではありますが、コマちゃんのスターとしての芽を、わたしは楽しみに味わっているんです。ノンノンシュガーでどんなお芝居を見せてくれるのか楽しみ!


星影の人、ジョイフルⅡを雑談する

2007年02月23日 | 宝塚歌劇
 いやー。まずね。組FANバカを承知で言わせてください。
 雪組の日本モノはすばらしいーーーーーー!!
 すいません、なんて組FANバカ・・・。贔屓の引き倒し・・・。(←反省はしているけど、直らないんだよぉぉ・・・)

 幕開きから、「ああ、ニッポンだわ・・・。これが日本の美だわ・・・」とウットリです。着物でスススッと歩く腰!腰入った移動!うっとり。オーバーアクションじゃない手首の動き!楚々とした雰囲気!うっとり。
 雪組FANになると、西洋コスチュームより日本モノの着物でアドレナリンが出るようになるってのは、ホント不思議ですな。宝塚七不思議ですよ。

 日本モノの魅力もさることながら、「芝居の雪組」も堪能いたしました。

 や、うまかったねえ。隊士諸君(?)の集団芝居。
 土方がエラそーに訓示するのを聞く隊士とその動揺ぶりとか、山南切腹に聞き耳たてるときの切迫ぶりとか、沖田を寺につけたあとの、からかいかたとか。そーいえばベルばらの衛兵隊士芝居も、こんなかんじでしたね。日本モノになったことで、いちだんと魅力アーップ!おもしろかったぁ!
 特に屯所の芝居は、マジ感動しました。土方がドーンとなんかしゃべって、隊士が水を打ったようにシーンとなる・・・。ま、まさに水を打ったようっ!舞台上の「場」に流れる空気が!芝居の空気が最高だった!

 じゃ、ここからは個別に・・・。

 ちかちゃん。
 びっくりしました、わたしは。あまりのサワヤカぶりに。そしてすばらしい役づくりだと思った!まあ、ホントの沖田がどんな性格だったかは知らんけどサ。とりあえず司馬遼太郎の小説に出てくる沖田のニュアンスそのものだったぞ!(わたしには)
 あかるくて屈託がなくって、子供っぽさもあるのに天才肌で。
 ちかちゃんがもともと持ってる生真面目さや誠実さが、うまいこと沖田のピュアさに映えてましたねえー。演出もいいのかな。絶妙だと思ったもん。
 ちかちゃんの新境地だと思いました。ビシビシと攻めていく・・・押していく役じゃなくて、受け身のキャラクターでしょ。これが意外と似合う!ということがよくわかった!柴田先生、ちかちゃんに沖田を当ててくれてありがとうっ!!ちかちゃんの真面目な沖田、すんごく好きだ。屈託がなくって、恋に対して、消極的でもないけど積極的でもないっていう、びみょーな天然感が、たいへん魅力的でした。
 ショーではいつものちかちゃんだし。芝居、ショーで違うキャラが見られて、お得な二本立てだ!しみじみとナイス公演だった!トップ就任おめでとうございます!

 となみちゃん。
 おかえりなさ~い!新コンビお披露目まってましたっ!
 似合うなあ・・・何着ても。特に京舞を披露するときの、派手な着物がちょー素敵!芸者の役の艶、すごくよく出てますよね。
 となみちゃん、星組時代を経て、ほんとに貫禄がつきましたね~。華もますます磨かれて。
 となみちゃんは、男役(相手役)との芝居がほんとうにイイですよね。となみちゃん自身も、相手役との芝居は、特別好きなんじゃないかなあー。もう、相手役への想ひがほとばしりまくってるもん。愛のベクトルが目に見えるようっっ。芝居も歌も、舞台上の立ち姿も、なんか全体にスケールアップしたよねっ。
 ちかちゃんも華やかだから、ホント華やかコンビだー!よくぞ帰ってきてくれましたっ。
 傘貸した沖田を見送って「新選組は怖いと思ってたから、これまでお座敷断ってたのよね」みたいなことをつぶやくセリフに、相手への(恋愛的)興味がミシミシにじんでいて、ロマン~スを予感させてくれる雰囲気がすごくありましたねー。あそこは印象に残ったなー。

 ゆみこちゃん。
 よくぞよくぞ、ホントによく帰ってきてくれたねっ。劇団、ナイス人事っっ!!
  ここだけの話、わたくし、「ゆみこちゃん、雪組に帰ってきてくれんかなー」と何度も妄想したことがある・・・。だって芸風がちょっぴり雪組・・・。
 もともとゆみこちゃんの芸風、好きだったんだけども、あらためて惚れなおしましたね。てゆーか、すげー上手いじゃんっっ!!歌、芝居、ダンスどれもイケるじゃんっ。バランス良く高得点。こーゆー実力派スターさん好きだあ!
 いやね。タカラヅカでは・・・まあ、タカラヅカに限らずどんな世界でも、「実力は大切」と言われながら、実力だけで評価が決まる世界ってないでしょ。だからこそあえて、大げさなぐらい、声を大にしてホメたいですね、実力派スターさんは。ゆみこちゃん、上手いっ!!
 全部ホメたいんだけど、何からホメよう??まず芝居??
 土方役、すんごい貫禄でしたねえ。セリフの声がね、いいですよね。そして日本モノの醍醐味の、これでもか!と重~~~い芝居っ。ブラボー。こーゆーのが見たかったのよっ。セリフのひとつひとつがね、なんてゆーか・・・どうも言葉にしにくいんだけど、平均よりわずかに語尾長く発音してくれるでしょ。たとえば「申し伝える~」だったら、「申し伝える~」みたいな。この一音がポイントよね。心地いいのよね。近藤勇が専科さんでしたが、その近藤を相手にしゃべって不足のない芝居でした。個人的に、ヒザ枕される土方がたいへんツボでした。あそこも芝居うまいよね。大人の男のいやらしい色気が出まくってました。
 歌もね、ホントいいですね。影ソロすごかったですね。影どころか、歌も主役では・・・みたいな。ショーのクレッシェンド・オン・ピアノの「ピアノ弾くのは楽し~い♪」って歌うトコがめちゃくちゃ好きでした。あそこのドピンクの衣装も好き。花組仕込みのキザがちらちらのぞくのも、たまんなかった!
 ちかちゃんとの並び、とってもいいよね。ふたりで踊るトコロ、きゃーきゃーだったもん。本当に帰ってきてくれてありがとう。溌剌と張り切っているゆみこちゃんを、これからも見せてください。

 ハマコさん。
 激ウマ。上手すぎる・・・!
 近頃ずいぶん抑えのきいた芝居ができるようになって(?)、上手さが引き立つわ引き立つわ・・・。てゆーか、日本モノ上手すぎ!民放時代劇にフツーに出てきそうだもん、あーゆー男っ。男にしか見えませんでした・・・。特に着物まくってスタタターッと走っていくサマが!!じ、時代劇!!刀の扱いもさすがでしたねえ。プロローグのダンスで、視界のはしに「異様に刀遣いのウマい人が!」と思ったらハマコさんだったもん。歌のパワーも健在で。一階で見させていただいたときに、隣を通っていったハマコさん、地声の大きさが(ほかの通行者にくらべて)倍以上だった(笑)

 ひろみちゃん。
 若いのに、山南役はタイヘンだったねえ(しみじみ)
 や、でもがんばってましたよ。ひろみちゃんの涼やかな風情で、山南のインテリっぽさはよく出ておりました。切腹を申し付けられた山南のもとに、恋人の明里が、取り乱して駆け寄ってくるんだけど、それを泰然とやり過ごすお芝居、切腹を前にした静かな決意がにじんでましたねえ。ひろみちゃん、お芝居まだ上手くなると思う。今後に期待期待。

 かなめちゃん。
 わたしは公演ごとに、脳内で勝手に「敢闘賞」みたいなのを決めておりまして。まあ、賞ってホドのもんじゃないんだけど、伸びが著しいヤングスターさんなんかに感心すると、「敢闘賞だ敢闘賞だキャー!」と騒ぐという程度のもんですが・・・。今回のワタシ的敢闘賞は、かなめちゃんだねえ。見違えました。
 容姿がうつくしすぎることもあって、どうも芸もクールに見えていたんだけど、今回えらいアツい芝居で!(かなめちゃん比ね。ハマコさんとかと比べちゃだめですよ・・・)新人公演を卒業して、中堅になるんだ!っていう自覚がミシミシとにじみ出てましたねえ。桂小五郎役、めちゃ似合ってましたねえ。とくに逃げるところが最高だった!いづるんに着替え持ってきてもらって逃げるところ。あそこは上手かったなあ。見違える芝居でした。通りすがる玉勇に「思わず」声をかける間も良かったし。緊迫感が出てましたし。てぬぐいをかぶっても美しいのがポイントですね(笑)ショーも落ち着いた舞台姿でした。ホント、立派になったなあ~!じーん・・・。すっかり「(戦力としての)雪組スター」って佇まいで(じーん)銀の狼のころとか、もうすこしハラハラしながら見た記憶があるんだけど。

 いづるん。
 いづるんも達者だよね。芝居うまいしね。地に足がついた舞台芸だよねえ。
 かなめちゃんに「わたしはあなたの女房のつもりですっ」って言っちゃう、しっかりした恋人(芸妓)でしたが、いづるんが演じると、ホント頼りになりそうっ。 芸妓としてしっかり稼いで、桂としっかり恋愛もして、あぶない仕事をする桂を、バッチリサポートしてんだとうなぁーと想像できますもん。かなめちゃんの桂に対するバランスもよかったね。姉さん女房(だけど、芸妓らしくしっとりとキレイ)の風情で。桂って、危なっかしい仕事をしながら、裏ではホントにあーゆーしっかり姉さん女房に甘えて(支えられて)そうだもんなー。
 ショーの最初、パンツスーツで踊るいづるんがめちゃカッコイイ!男っぽいカッコよさじゃなくて、女役(女性)としてのカッコよさ!キャリア風女役!みたいな?独特だよねえ。これからもいづるんの独特の女役像を生かした役がバシバシ来るといいねえ。

 シナちゃん。
 可愛すぎます。洗濯女ってゆーか、八木家のお手伝いさん(?)なんだけど、着物をタスキでからげた、お手伝いさんの格好、決してキレイな・・・令嬢みたいな派手な格好ではないのに、愛らしさがほっこり漂って。こんな格好してもかわいいんだーーーー!と思った!「洗濯しながら今日も泣きました」って歌うところ、ケナゲで可愛いーっ。少女性の表現ではピカ一だよねっ。

 ラギちゃん。
 演出家先生ありがとうっ!ラギちゃんにたくさんセリフをくださってありがとうっ!歌い継ぎにまで入れてくださってありがとうっ!(最初信じられなくて、オペラグラスのぞきながら「ラギちゃん?まさかね・・・。ラギちゃんが歌い継ぎなんて・・・まさか・・・)ってドキドキしてたら終わってしまったよ(大後悔)2回目観劇からは、ガン見しましたけどねっ。
 いやあ。なんかもう、すっかり立派におなりあそばして。(なぜか敬語)
 歌もしっかりしてましたねえ。何より芝居でけっこう男くさくなってきたのにびっくりしました。井上はイイ役だったね。「稽古だ稽古だ、メシ抜きだー」って攻めの芝居もいいけど、個人的には山南切腹の現場に気をとられながら、みずせくんの報告を聞く芝居が好きです。ラギちゃんて受身の芝居にイイ味が出てると思うのよ。大劇場公演でも探しまくりますのでっ。

 そらちゃん。
 かぁっこいいよねえ、そらちゃん。横顔が特にかっこいい!(マニアック)
 踊る時のフォルムのキレイさに、いつもうっとりしてます。そらちゃん、もっとセリフつくといいなーっていつも願ってるんです。お芝居もイケるし。今回はイケメン隊士筆頭(勝手に命名)でしたね。率いていた隊士が土方に服装の乱れを指摘され、アタマを下げるところ、良かったですねっ。

 みずせくん。
 いい味出てたなあ(笑)
 新米隊士ですね。セリフいっぱいありましたね!
 みずせくんの「力の抜けた」個性が、新米らしさによく似合いましたねえー。ラギちゃんに「出動を」って報告にくるみずせくんの、新米っぽい精一杯感がかわいかったなー。みずせくん、味がある(笑)毎度、なにげに様子を見るのが楽しみなのよ。
 
 かおりちゃん。
 かおりちゃん、今回は立派な役ついてよかったねえっ!(堕天使でセリフすくなかったので、びみょーに心配してたのよ・・・)
 しかし、その堕天使で「ご婦人」の役だったのがどうも良かったのか、すごく大人っぽくなった!ステキになった!
 今回は長崎で医学を学んで帰ってきた医者の娘ですね。才媛っぽい役柄でしたね。華があります。医者(ナガさん)にくっついて最初に出てきた瞬間から、なんとも言えない目を引く華やかさがあるよねえ。才媛らしい押しの強いセリフ、キリッとかっこよかったねえ。かおりちゃんの娘役、好き好き~!沖田が医者んちに押しかけて、「自分の寿命をハッキリ教えてくださいっ!」って言って、医者が困っているところにガラリとふすまをあけて入ってくるカオリちゃん、かっこよかったねえ。その場面は振袖なのよね。そこでじつは沖田を慕ってるっていう話が出てくるんですね。沖田に向かって「私は琴をたしなみます、たまには寄ってください・・・」って打ち明けるところ、情感があってよかったなー。かおりちゃんの芝居を受けるちかちゃんも良かったですね、あそこは。かおりちゃんの気持ちを知りながら、あくまでサワヤカに去るのがねえ。まあ、要は振ってるワケですが、冷たさがなくって、屈託なく早苗の気持ちを受け止める感じがー。
 そういえば今回、ショーにかなめちゃん&かおりちゃんが並んで歌うトコあって、この並び大好きなので、大喜びでした。大ハッスルでした!きゃーきゃーだった!
 
 リサちゃん。
 熱演でした、ホントに。切腹前に穏やかな心中の山南さんに泣きすがるところ、熱かったねえー。

 白帆くん。
 ヤメちゃうのね(泣)
 白帆くんのセリフまわし、なにげに印象に残って好きだったのにー。ご卒業おめでとうです。

 大凪くん。
 今回なにげにショーでも前にいたりと、目立つところにいて嬉しかったー!どんどん場数踏んで、すばらしい戦力になってくださいっ。大凪くんのダンス好きだー!

 ううう。もう字数制限直前っ。専科さんとか語っている字数が足らんぞ。(書きすぎ)
 汝鳥さん、さすがでございました。
 鈴鹿さん、「おじゃま!」が可笑しかったねえ(笑)

 あ、せーこちゃんに冒頭からソロがあってびっくりだった!これからどんな娘役さんになっていくか、赤丸要チェックですねっ。

雪組「星影の人ー沖田総司・まぼろしの青春ー/Joyful!!」中日劇場

2007年02月21日 | 宝塚歌劇

ネタバレ全開ですのでよろしくおねがいしますー。
2本にしました。今日は作品の話だけです。キャスト雑感は別記事で。

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【星影の人】
●さすが柴田ブランド
 うーむ。巧のワザでしたね。
 緊張感を切らさないセリフやエピソードの運び方、歌の挿入、見せ場の作り方、あざやかな四季風景。
 さすが安心印の柴田ブランド

 何よりも感心したのは、最後、沖田の死ではなく、敢えて玉勇の死を見せ場に持ってくるという話運びですね。
 だってさー。沖田といえば、短命。短命の美といえば沖田でしょ。
 まあ、たいしてヒネらなくても、沖田が薄命だという事実だけで、観客の涙は絞れるワケですよ。沖田が息絶える瞬間をラストにもってくれば、ふつーに涙誘われちゃうと思いますよ。そこを敢えてひとヒネリして、死ぬのは玉勇!ってしたところに、わたしは柴田作品の真髄を見ましたねえ。やっぱ凡作にならないねえ。柴田ストーリーは。新選組モノ、沖田モノって、この世にわんさかありますが、ちゃんと柴田オリジナルの、柴田先生が書くことに意義のある宝塚作品として立ってますよね。

男と女の物語
 新選組モノってゆーと、時代劇じゃないですか。時代劇っていえば、チャンバラじゃないですか??(NHKの大河ドラマはちと違うかもだけど・・・。) 「今宵のコテツは血に飢えている!」みたいな。

 「星影の人」はチャンバラじゃないんですねえ。殺陣もあるけど、戦闘が見せ場じゃないのよね。それが証拠に、新選組モノ最大のハイライト、池田屋事件を音声だけでささーっと済ませてしまうんですねえ。わたしはこれに、ひっくり返るほど驚いたぞ!

 水夏希サマのお茶会でね、「男性の演出家先生は、殺陣がお好きなんですよね~。だから殺陣はミッチリ稽古つけられました」みたいな話があったんですよね。まあ、男性だから女性だからは抜きにするとしても、戦闘シーン、戦争シーン、つまりアクションシーンというのは、問答無用で盛り上がる!ワケです。みんな大好きなワケです。殺陣はチャンバラ劇の見せ場になります。それ(が見せ場になりうる池田屋事件)をあえて封じる、という柴田作品の方法に、わたしはあらためてビックリしたんですねえ。

 柴田先生が、話の筋を最低限にして、サービスシーンに時間を割く作風なのは、なんとなく知ってましたけど、まさかここまでとは!池田屋事件だよ、池田屋事件~!新選組モノやるなら、これでもかと書きこみたくなる、超有名盛り上がり場面だよー!?それをアッサリと捨てる柴田先生の決断、すごいです。これはすごいです。なかなかできないと思いますよ。

 殺陣もあるけど、それはメインじゃない。チャンバラ劇じゃない。池田屋事件もあるけど、それもメインじゃない。じゃあ、この物語は何なの?たぶん男女の物語なんですよね。ロマンスです。舞台が新選組だとゆーのは、ロマンスの背景に過ぎないんですよね。徹底的にロマンスメイン。すごいわ。徹底してるもん。

●おんなたちの物語がちゃんとある!
 わたしが一番印象に残った場面はね、玉勇が屯所を訪れて、おみよと出くわすトコロなんです。そこで互いに、沖田を慕う人間がほかにいる!という現実に気づいて・・・ライバルの存在を確かめ合って、そのおんなたちが同じ場所で沖田の回復を祈っている・・・。あの場面には、オトコ(男性キャラクター)の視線がないのよね。物語は、沖田という男性恋をする、沖田というオトコの物語なんだけれども、沖田が知らないところでは、ああやって女同士の連帯や敵視や・・・裏にはおんなの物語(人生、思惑)がある、ということがキチンと描かれている!わたしの評価はウナギのぼりです。

 「維新回天・竜馬伝」にも、「おんな同士」の場面はあります。おりょうが、おかみさんと恋について語るところ、それから佐那子と港で出会うところですね。竜馬はオトコの気ままさで、女たちを置いて(かっこよく)出て行ってしまう。でも「かっこいい」竜馬の行動の裏には、置いていかれた女たちの物語が、たしかにあるんですよね。それをちゃんと描くのがエライ。石田センセのオヤジギャグは確信犯で、石田先生こそ誰よりも男女に関してあたらしい(批評的な)態度を持っているんだ、とわたしが判断するゆえんです。

 ここで唐突に植田しんじ先生のパリ空を振り返ってみますと(笑)
 ヒロインは、男性キャラクターの視線の中にしかいないでしょ(笑)ヒロインは男性キャラクターが見える範囲内でしか行動しない(笑) 植田しんじみたいなニッポンの男性はね、オンナにはオンナの人生があるんだということを知らん(場合が多い)のですよ(笑)自分(オトコ)が見ていないところで、オンナが何を感じて何を考えているか、想像したことがない(笑)
 話がそれますけどね。わたくしが特に植田しんじ先生に対して、くどくどねちねちと語るのは、植田しんじとゆーお人は、ニッポンの男性のひとつの典型で、上司Sをはじめとして、わたしの周囲にいる男性の特徴を、わかりやすいカタチで持っているな~と思っているからなんです。ハッキリ申し上げますとね、my彼氏もですよね(笑) my彼氏も、思想はラジカルですけど、根っこは植田しんじと同じ、ニッポンのオトコですからねえ(笑)ちょーどこないだ、喧嘩したとこなのよね。(←こらこら、結婚前なのに・・・) 口も筆も立つ(←自分で言うな!)わたしですが、どんだけ何を訴えても、彼氏の詭弁に邪魔されて、核心をわかってもらえない。そんでこないだ、ちょっときっかけがあったので、つきあい史上最大と思われる喧嘩をしまして、わたしはイロイロ訴えたワケです、また。それで「わたしに興味ないでしょ。今となりにいる(物理的な)わたしには興味があっても、わたしが何を好きかとか、休日何をしてるかとか、ぜんぜん興味ないでしょ!想像したことないでしょ!」という言いかたをしたところ、彼氏の顔色が変わった(笑)あれは見ものだったねえ。ほんとに、一瞬にして顔色変わりましたからね。ああ、やっとわたしの言葉が届いたんだな、と思いましたね。つーか、つきあってた数年間、ずーーーーーーーーーっと、表現は違えどおんなじこと言ってきたのですがねえ。「そんなこたぁない。オレはモノわかりもいいし、女の気持ちのわかるオトコだ」みたいな態度でしたからね。いや、なんで彼氏の例を出してきたかというと、彼氏はわたしのツッコミに、おおいに思い当たるところがありまくりだった!ということでね。けっこうこれは、世の男性に多い症状なんじゃないですか、ということが言いたかったのよ。(男性全員がそうだとは言ってないよ)

 
my彼氏は、まあ可愛げのないワタシと付き合うぐらいだから、理屈も立つし、そうマッチョなヒトでもないです。どちらかといえば、世間からは「人当たりがいい」「女性の話をよく聞く」「やさしい」と言われているヒトです。(まあ、わたしはそうは思わないけどね。性根の曲がった、底意地の悪いヒトだなぁ、というのがわたしの初見以来の変わらない評価です。そう思ってるのはわたしだけらしいんですが・・・。おかしいなぁ)「女性にやさしい」と社会で思われてる(らしい)my彼氏にして、この症状ですからね。世間にはごろごろいるよーな気がするぞ。

 このあいだもねー。既婚者(新婚さん)の後輩と愚痴りあってたんだけど。男性は女性の話をね、あんま聞かないんですよね。自分の話はするけど、オンナの話は聞ーてないっ。つきあいが長くなるほど、そうなりませんか~?それも結局ねえ、オンナに興味がないんだと思うのよ。それと、オンナが自分の視線のなかにいないとき(つまり隣にいないとき)、何してるか想像したことがない、ということなんじゃないのかねえ。で、なんでオンナに興味がないかというとね・・・・・・・・・・と、こっから先は、またの機会に。

 えーと。話がそれすぎですね。(なんか個人的な愚痴になってきたな・・・)

 とにかくだね。柴田先生はオトコの人生の裏にある、おんな同士というものが見えているんですよ。非常に作家的な、繊細な感性だと思いますね。男女に限らず、いろんな立場の人間の気持ちがわかる、つまり他人について描ける!というのは、すごく良いことだとわたしは思ってるんです。あくまでワタシ的評価ポイントですけどね。そういうのを「人間が描けている」っていうんだと、わたしは思っているのよ。

●星影の人、名作です。
 マジ名作ですね、これ。大劇場でやってもいいんじゃないの? ちっとも古臭くないし。わたしは相当、気に入ってしまいました。まだ今年は始まったばかりだとゆーのに、「これは今年一番の名作でわ!」などと言い出す始末です・・・。

 山南がハラキリと相成り、沖田が介錯に立って、障子ごしに隊士たちが聞き耳を立てている・・・。そこへ部下がやってきて、出動を促すんだけど、隊士たちは山南の気配に気をとられて、その場を動けずにいる・・・・・・あそこ、すげー名場面じゃないですか?聞き耳たてる隊士の姿が、新選組のかたい同士意識をハッキリ表現しています。これまた池田屋同様、ハラキリを具体的に見せるんじゃなくて、周囲の人々を使って見せるやり方が、非常にスマートですねえ。清く正しく美しく・・・のタカラヅカだから、血なまぐさい場面を避ける効果があるし。

 柴田ブランドのクオリティを、これでもか!と思い知らされました。
 すごいわ、柴田先生。手練れの脚本、演出ですね。

【joyful!!】
●あかるく楽しく。
 うーむ。藤井センセのショーは、あかるくて良いなあっ。お披露目に超ぴったんこですね。

 くわえてこのショー、おそろしく雪組に向いている!と思った・・・。初演も雪組だしねえ。
 何が向いてるって、「みんなで、せーのっ!」の場面が多いトコが!みんなで息を合わせてせーのっ!的なことをやらせると、雪組はときどき、おそろしいほどの魔的なパワーがほとばしると思いませんか~?

 最後の白い衣装の全員ラインダンス。みんなすっげー楽しそう。超笑顔。和気あいあいパワー炸裂!で、アットホーム雪組の面目躍如ですよ。その瞬間、客席にいる組FANバカ約一名(生意気娘K)の脳内で、雪組大好きアドレナリンが大量に分泌されるのであった(笑)

 雪組の和気あいあいシーンって、ときどき「な、なんだこれは!」みたいな、化学変化が起こって、なんだか理屈では説明しがたい、ものすごい浮遊感があると思うんですが・・・。その瞬間、タカラヅカだとか舞台だとか、贔屓スターだとか、そーゆー枠や型は軽く吹っ飛ぶ、よくわかんない幸福な恍惚があるんですよぅ。(なんだかアブナいモノ言いだなあ・・・。宗教?)
 和気あいあいが、「おとなしい」っていうカタチで出てくることもあったりするんだけどね。ときどき何か降りてくるのよ・・・。このショーは、もともと和気あいあいシーンが多いから、それを誘発しやすいと思うのね。藤井センセが意識してつくったかどーかは知りませんが・・・。

 なんか組FANのタワゴトみたくなってきましたが、要はね、雪組のイイ部分がよく引き出されるショーだ!ばんざい!と、組FAN的に大ヨロコビしているという話なんですよ、はい。

 ●クレッシェンド・オン・ピアノ
 小原先生のショー「クレッシェンド!」の場面再演がありましたが・・・。
 きっと名場面なんだろうねえ(冷静)

 これ、たぶん名場面なんだと思うわ。藤井センセがセレクトするなら、間違いはないでしょ。
 わたしはクレッシェンド!はおろか、小原作品は一本も見たコトない新参FANなので、しょーじき今回の再演場面のみでは「ピンとこなかった」かなあ。いや、フツーには面白いんだけれど、「うわ!すごい!名場面!」ってヒザ打つところまでいけなかったというか。

 また水茶の話になっちゃうんだけど、ちかちゃんがお茶会で言うには、この場面では「何人かのスターのダンスを、ぜんぶ(ちかちゃん)ひとりでやらせてもらってて・・・」って話なんですよ。ひょっとすると、大劇場でスターをふんだんにつぎ込んでやると、もっと見え方が違うのかもしれませんね。

 あー。もっと回数見られれば違ったのかも。
 せっかくの再演だったんだし、もっとこの場面の面白さをわかりたかったな~!ちょっと悔いが残ります。

●冒険してないところがいいね。
 このショー、そんな凝ったことはしてないんですよね。
 難しいこと考えなくていいし、レビューを「味わう」っていうのでもないし。

 頭からっぽにして、つぎつぎ繰り出される
スター☆の魅力
(タカラヅカ的)序列の魅力
男役の魅力
女役の魅力
を、ぼーーーーっと楽しめばいいんですよね。

 トップコンビが中心の構成で、周囲に序列順に若手が配されて、スターが歌い継いで・・・。ああ、これぞタカラヅカ文化の魅力。

 なんかひさびさに、「あーーーー。正しい(?)タカラヅカの愉しみだわー」って感じでございました。タカラヅカ的ヒトの使い方とゆーか、序列に応じてきちっとスターを使っているので、見ていてストレスがないんですね。タカラヅカ的序列から、一歩もはみださないカンジだもん。まあ、「えっ。このスターをこういうとこで使うの!?わっ!新鮮!」っていうのも、それはそれで楽しいんだけどね。藤井センセは「(スターの配し方で)冒険しない」とも言えるとは思うんだけど・・・。でも、安心してスターを楽しめる作品であることって、かなり価値のあることだと思うよ。

 面白かったです。何度でも見たいです。 


「菊田一夫は、サトウハチローがエノケンに紹介したらしい」 65へえ!

2007年02月19日 | レヴューのトリビア

「菊田一夫は、サトウハチローがエノケンに紹介したらしい」
 65へえ!

「エノケンと呼ばれた男」(井崎博之/講談社)より
 ヤフーブックス→ココ


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 現在上演中の「パリの空よりも高く」の原案(ダル・レークの恋もそうだっけ?)、菊田一夫です。

 エノケンとサトウハチローは、エノケン18歳、サトウ19歳のときからの友人らしい。で、エノケン27歳、サトウ28歳のときに、ふたりで軽演劇をはじめたんですって。エノケンが座長、サトウハチローが文芸部長ね。

 昭和5年の夏のことです。
 新カジノ・フォーリー公演中、公演していた観音劇場の楽屋に、菊田一夫が現れたそうな。菊田は一冊の脚本と、サトウハチローの添え書きを持って、エノケンに会いにきました。添え書きを見ると・・・

「この脚本が売れないと、この子は飯が食えなくなる」

 なぞと書いてあったのですねえ。
 エノケンは、黙って三十五円を菊田に渡したと。
 そんで「ウチの文芸部でハタラきますかね。」と言って、菊田は新カジノフォーリーで働くことになりましたとさ。しかーし、新カジノフォーリーは3ヶ月しか続かなかったんですってよ。

 人気がなかったからではなく、エノケンを引き抜きたかった某興行主(レヴュー劇場を新築中だったらしい)が、穏便に引き抜くために手をまわして、新カジノの興行主と手を切らせるよう仕向けたからなんだそーな。

 エノケンはのちに一座を率いて東宝の所属になるから、そんで菊田一夫も阪急東宝グループのヒトになった→タカラヅカにも作品を書いた ということなのかな。

  ちなみにエノケンが菊田に渡した三十五円は、ポケットマネーだった由。
 この時代の役者は特に、お金が入ればパーッと使う暮らしぶりだったんで、エノケンも例外じゃなかったとゆー話らしいです。

 菊田はこの三十五円が相当うれしかったらしく、のちに自著でこのエピソードを書いたりしたんだけど、当のエノケンは「脚本代の前払いのつもりで気軽く渡したらしいので覚えていない」と言っていたそうです。

★へえボタン★

貴城けい ザ・ラストデイ 中継名古屋

2007年02月16日 | 宝塚歌劇

 見てきました、中継。
 名古屋は芝居の前半、何度か映像が途切れ・・・しまいにゃ「じゅしんできません」なんてゆーリアルな文字までスクリーンに映し出されて、その瞬間ちょっと笑いがおきたりしたっていうエピソードもありつつ・・・。

 まあ、しょうがないんだけどサ。
 わたしが楽しみにしていた石田ギャグを、何箇所か見られなかったのが超残念っ。

 でも、ひさびさに見る「維新回天・竜馬伝」は面白かったです。
 ホント面白い芝居だなあ、あれ。主題歌ちょーカッコイイね!(←大の石田贔屓)

 佐那子&おりょうが港で顔を合わせて、おりょうが「桔梗の紋の・・・」って言ったら、佐那子が桔梗紋の袖を懐から出そうとして、何枚も「竜馬命」ハンカチが出てきたり(笑)

 グラバー邸で、かしちゃんのウチワが出てきたり。

 ショーでは「I love かしさん」「I Love るいさん」とか、替え歌炸裂!だったり、アドリブ満載のあたたかい千秋楽でした。

 和やかであたたかかったよねえ。

 わたし個人の観劇感想はというと、ひたすら戸惑いました。
 かしちゃんのラストデイだってことはわかってる。
 明日からかしちゃんが男役じゃなくなっちゃうのも、わかる。
 でも、どうもまだ実感が持てなくて・・・。

 大好きな石田芝居をフツーに楽しく鑑賞。とむくんの上手さに感心したり、みっちゃんのギャグシーンに笑い崩れたり、かしちゃんの芝居をあらためて好きだと思ったり、日本モノはいいなーと思ったり、ほんとフツーに鑑賞しちゃった。

 困ってるんです、わたしは。
 どういう感情を持てばいいのか、自分でわからなくなってしまいました。大劇場千秋楽のころからずーーーっと困ってて、ついに結論が出なかったんです。

・かしちゃんがトップになってくれて嬉しい!
・るいちゃんと組んでくれて超嬉しい!
・竜馬の演目は大好きだ!
・一作なのは切ない!
・でもかしちゃんが決めたことなら・・・
・かしちゃんが決めたんじゃなかったら?
・でもそんなの、わかんないし・・・
・でも誰が悪いワケでもないのかもしれないし・・・
・でも何かを罵る気にはなれないし、でも一作は悲しいし
・でもかしちゃんがトップの姿を見られたことは幸福だった!
・るいちゃんとのコンビ、忘れないよ!
・いまの宙組、とっても好きだ!

 「でも」ばっかりになっちゃうんですよ・・・。
 もう、どうしたらいいのかわかりません・・・。

 だからわたしは「かしちゃんが宙組トップの姿を見ることができて、るいちゃんとのコンビを見ることができて本当によかった」と、とりあえずそこのところだけ、自分的結論(の一部)とすることにしました。

 本当にいい千秋楽でした。
 かしちゃんは愛するのが上手いなあ。かしちゃんがまっすぐに大きな瞳で、やさしい愛を語るから、周囲もかしちゃんに自然に愛を返すんだと思うわ。愛の循環(?)ですね。

 いまやすっかり宙組生のかしちゃん。
 カーテンコールで「大和、陽月の宙組もよろしく」って言ってくれて・・・それがわたしには何より嬉しかった!宙組のことをたくさん話してくれたのが、何より嬉しかったです。

 わたし、組(という単位)がとっても大好きなんです。

 トップさんが、組のことを思ってくれて、退団で次期のことを頼んでくれる姿が、とってもとっても好き。
 かしちゃん、宙組でたくさん愛してもらって、ほんとうに良かったねえ。
 宙組のかしちゃんを見られて幸せでした。

 かしちゃん、タニちゃん、とむくん、ともちん、みっちゃん、えりこちゃん・・・etc
 今の並び、あらためて豪華だと思いました。
 芝居巧者のスターが多くて、芝居がほんとうに面白い。

 いい千秋楽で、ほんとうによかった!
 かしちゃんの優しいお芝居、忘れません。
 かしちゃんありがとう!るいちゃんありがとう!宙組ありがとう!

 いまひとつ実感はわかないけど、ちょっと切ないけど、かしちゃんには心からの「ご卒業おめでとう」を言おうと思います。かしるいコンビばんざいっ!

 かしちゃん、たくさんのやさしさと愛をありがとう!


最良の日

2007年02月14日 | 宝塚歌劇

 昨日の夕方、わたくしは2007年始まって以来の、もっとも不幸な瞬間を迎えておりました。
 コム様が中日劇場でおそらくは「ジョイフル」を鑑賞しているそのころ。
 わたくしはぬぁんと、フラワーアレンジメント!なんぞやっておりましたのじゃ・・・。

 ふ、ふらわーあれんじめんと・・・。
「フラワーアレンジメント、いいねえ!(いいじゃん!)」
 とパソコン画面の前で思った方がいらしたら、替わってさしあげたかったです・・・。
 柄じゃないとゆーか、向いてないとゆーか(遠い目)

 一日限りの単発講習(?)みたいなのだったんだけどサ。
 人数足りないっていうから、「わ、わたしヘタそう・・・」と心底おののきつつ、おっかなびっくりで行ってきたんですよ。

 いやー。わたしね。自慢じゃないけど、図工1 家庭科2(小学校在籍時の通知表)だったからね。(ちなみに体育も1という華麗なる成績でございました)
 手先使うこと、まるっきりダメなのよ。なにか「造る」とか「作る」とか「創る」とか、そーゆーの超苦手ですからね・・・。
 いくら人数が足りないとはいえ、人選ミスですよねえ(真顔)

 それでもまあ、フラワーアレンジメントの何たるかぐらいわかると面白いかもーぐらいの気持ちはあったんですけども、考えが甘かったです・・・。わたしってば、理屈っぽいから、トーゼン最初の数十分は「講義」であろうと思ったんですね。フラワーアレンジメントの歴史!みたいな。ところが行ってみたら、そーゆーのぜんぜんないの。おもむろに花と鉢を渡されて、注意事項(同じ穴に挿しなおすな、とか)だけ聞いたら、「あと自由にどうぞ!」なんだよおおおお!うおおおおお!自由って!自由ってどういうこと!どうすればいいんですか、これっ。先生っっ!!見本プリ~ズ(泣)

先生:「あえて見本はありません。好きなように挿せばよいんです。同じ花を使っても、個性が出るのがよいんです」

 わたし、ずーーーっと顔にタテ線入ってましたよ。
 どーすりゃいいんですか、これは。
 なんか・・・色の組み合わせとか挿し方とか、理論みたいのはないんですか・・・。自由といわれましても、何から挿していいのかもわかりませんがな。

 まわりのヒトたちもサ、わたしと同じように初めてのハズなのに、なんかサクサクっと挿していくのよねえ。しかもみなさん、挿している時点で脳内に完成図(構想)があるっぽい・・・。むむむむ無理。わわわわわかりません。

参加者A:「先生、どうでしょう」
先生:「そうやって同種の花をかためるのは、ヨーロッパのスタイルですね。すばらしいです」

 気の向くまま挿して「なんとかスタイル」になるって、どういうハイレベルなセンスしてんですかね。すごいですね。

生意気娘K:「先生、どうでしょう」
先生:「・・・・・・・」

 すこし間があったので、わたしはイヤな予感がしました。

先生:「これは個性的ですね」
生意気娘K:「・・・・・・・・」
先生:「生け花ですよね、これは。フラワーアレンジメントは、西洋のテーブルに置くのが前提なので、どの角度からでも見られるように丸く作るんですが。床の間に置くならコレでもいいですけど」
生意気娘K:「はあ」

 床の間・・・生け花・・・。 (注:生け花もやったことないです、わたくし)
 てゆーか、そんなリクツがあるなら、最初に講義しといてくれえええ!!(泣)

 ・・・もう何もかもイヤになりました。どおおおおおせ何やらせても規格外ですよおおおだ!個性っていうと言葉はいいけど、規格外(論外)ってことだもんね。もういやだーーー。だから苦手だって言ったのにいいいーーーっ(泣きながらダッシュ)

 携帯には中日劇場にいるasamiさんからのメールが届いています。コム様が!!コム様が中日劇場にいらっしゃるといふ!
 会場から中日劇場は、目と鼻の先。
 何が悲しくて、コム様のいる劇場に背を向け、へたっぴーな手つきで花をパチンパチン切って、へたくそな花盛りを作っているのでしょう。嗚呼、今この時間、わたしは限りなく不幸です・・・。

 うううう。コム様ーーーーっ!!(何に対して叫んでいるのか謎)

 顔にタテ線入ったまま講習は終わり、ヘタクソな花カゴを抱えて寒い街に放り出されます。時計を見たわたしは、とっさに中日劇場の公演終了時間から、逆算。

 ・・・まだ、間に合うかもしれんっ。

 中日劇場、スグそこだし!
 で、ダメもとの心持ちで中日劇場に行ってみると・・・ま、まだ人垣が!
 それから30秒もたたないうちに、エレベーターホールで悲鳴があがった!うわ!コム様がいるんだわ、きっと!コム様ーーーっ!きゃーーーーーっ!!

 しょーじき、わたくしのいた場所からは、コム様のお姿は「見えた」とは言いがたく・・・悲鳴の向こうにスッと消えたあの人影が、たぶんコム様だったんだろうなあーという程度。

 それでも、見られて(その場にいられて)ラッキー☆

 わーいわーい。
 2007年始まって以来の不幸な一日が、一瞬にして最良の日に変わったのでした。 
 


ラギちゃんの枕詞

2007年02月11日 | 宝塚歌劇
 星影、すんごく良かったあああ!さすが名作。さすが柴田ブランド。
 感想文はおいおい細かく書くとして・・・。ちょっとびっくりしたことを。

 あのねあのね。わたし、ラギちゃんには(勝手に)枕詞をつけてましてねえ。
 「わたしの可愛い」・・・そうです。

 わたしの可愛いラギちゃん!

 というのなんです。(※「わたしの」なんて私有化表現すいません・・・。単なる言葉のイメージなんで・・・)
 全ツベルばらで、ラギちゃんの芝居の間と、控えめな微笑にすっかりやられてしまい、以来、「わたしの可愛いラギちゃん」とこっそり呼んで、オペラグラスでその微笑を鑑賞していたのよ。

 ラギちゃん、ごめん。新公とっくに卒業してんのに、いつまでも可愛い扱いしてすいませんでした。星影の井上役見て、わたしは認識を改めました。すいません。

 今日から枕詞変更っっ。

 わたしのカッコイイらぎちゃん!

 もーーーー、かっこよくてかっこよくて。
 セリフいっぱいあって、すんごい嬉しかったよおお!
 ショーでは歌い継ぎにも入れてもらって、びっくり仰天。オペラグラスを取り落としそうになりました。しかもフツーにカッコイイ。わたしの可愛いラギちゃんは・・・立派な立派な男役ぶりでございました。

 この調子で素敵な上級生男役になってくださいっ。 

2月8日の中日新聞

2007年02月11日 | 宝塚歌劇
 8日の中日新聞に、一面使って「星影の人」の写真がたくさん載りましたね。
 毎年恒例の公演紹介(宣伝)ですね。
 今年は逸翁デーイベントのことをからめて、「一三がつくった歌劇団が」うんぬん、劇団紹介っぽい記事になってましたね。
 去年の「あかねさす」では、尾上先生のインタビューっていうカタチでしたけど。

 今日、ようやく星影初見ですよー。待ってましたぁっっ!!
 ぬおおおお。楽しみすぎます。ワクワクします。

 今からいってきまーーーす!(近いってすばらしい・・・)

雪組「ハロー!ダンシング」

2007年02月08日 | 宝塚歌劇

 んもう、雪ん子みんな可愛いーーーーーーーーーーーーっ!!!
 ウチの子(←?)の活躍ぶりにデレデレして、大拍手を送って帰ってきました。あー、楽しかったあ!

●内容をさらっと。
 前半はクラシカルなダンス中心、自己紹介をはさんで後半はデュエット、芝居っぽい場面など入ってガッと盛り上がります。

 幕開きが、ナツメさんのニューヨーク公演の再演ですね。
 黒い衣装の男役たちが、舞台を少数のかたまり横切っていくんですよ。ウッドベースの音がひびくジャズに乗せて。さすが名場面。さすがナツメ様。THE男役!THE宝塚!でした。これ踊るの、みんなうれしかっただろうなあ。

 そんで、一場面終わるごとに、幕前にハローボーイハローガール(ってプログラムに書いてある・・・)・・・2人だったり6人だったり、場によっていろいろなんだけど・・・が、出てきて、コミカルに次の場面を説明してくれるんですよ。これが、ベタな演出なんだけど、出演者が初々しいのと、会場が小さめで一体感があるからなのか(?)、思いのほか面白いんです。素直に楽しめました。

 自己紹介は、ぬぁんとピーナッツベンダーだったんだよおお!おおお!日劇ダンシングチームで有名な、かのピーナッツベンダーですかっ。祭りの女王、ゆめみさんが、歌いながら促すと、うしろでハシャいでいた男(役)女(役)がカップルで進み出てきて、芸名と一言コメントを叫びます。自己紹介が終わると客席におりてきます。

 自己紹介が終わると、つぎはタンゴ。羽山先生のアレ。中国公演サザクロの場面だって。タンゴが終わると、せしるくんが、腕を通さずにコートを背にかけ、ひとりで長いソロを歌います。やや不安げな表情のせしるくんでありました(笑)

 つぎはお楽しみのデュエットダ~ンス!コーイヌールという奴です。ぐっちょん&あゆなちゃん、スゴすぎ・・・。

 デュエダンで気分が盛り上がりまくってるところに、ココが雪組オリジナル場面らしーんだけど・・・芝居っぽい場面。軍隊のパイロットたちが、女を口説いている。せしるくんとぐっちょんが、女を取り合ってケンカ。(せしるくんが口説いてた女に、プレイボーイ風のぐっちょんがちょっかいを出す設定)ぐっちょんが負けるんですが、なぜか(唐突に)友情が芽生えて(?)、ふたりは握手で仲直り。めでたしめでたし。・・・握手が突然すぎてたいへん笑える!(爆笑)
 そこへサイレンが鳴り、男たちは戦場に借り出される・・・最後はしんみり終わります。これ、単純だし、握手とか唐突でツッコミどころはあるんだけど、さらっと見られるし、なにげに心にも残るし、さすがベテラン草野先生だなと思いましたよ。

 お次が民族ダンスみたいなので、これもなかなかイイんですねえ。人の出入りが激しいし、意外に飽きないんですよ。カッコイイし。

 フィナーレは、ゆめみさんオンステージから始まります。ゆめみさんディナーショーみたいだった!ゆめみさん素敵!てゆーか、ゆめみさんみたいな娘役さんが、ステージで一曲まるまる歌ってくれるっていう、こーゆー姿を見られたことがほんとうに幸せ。
 そんでフィナーレですね。白い衣装でわっ!と踊って終わり。

ヤンブラとハロダン
 わたし、ヤンブラ(雪組)も見ましたけども。
 ヤンブラは演出家も若手だし、若手(生徒)+若手(演出家)=勢いでGO!フルパワー!ってカンジで、とにかく勢いが楽しかったんですけどね。ハロダンは過去の大劇場の名シーンが中心で、演出も草野先生。たいへんオーソドックスなレビューでした。ショーっぽいけど、基本がレビューなんだよね。
 ヤンブラにくらべて、企画が進化したのかな、とわたしは思いました。
 ま、好みかもしんないけど、ハロダンはヤンブラよりさらに、生徒さんの「勉強」には効果的なんじゃないかなーと思いましたよ。有名な場面が多いから、生徒さんの脳内にもお手本のイメージがあるだろうし、「あの往年のスターさんの場面!」とか思うと、うれしいだろうしー。観客的にも、やっぱ選りすぐり名場面だから、見ごたえありますね。ようできた場面じゃ、なるほどたしかに名場面!とうなりましたよ。ヤンブラはハジケる勢いがひたすら心地よかったんですが、ハロダンは古きよき「宝塚」の魅力の型に一生懸命ハマろうとする下級生の背伸び感がまぶしくて、またちがう愉しみがありましたねえ。

●雑感
 せしるくん(大湖せしる)。
 せしるくん、やっぱ華やか。スター☆だったよおー!
 大劇場本公演で役もついているし、舞台上での見せ方や振る舞いが堂にいってます。そこがまたスター☆
  ヤンブラでは、まだまだ「えっ。自分が舞台の真ん中寄り!?スポット浴びてお芝居!?うれしいですがんばりますー!」みたいな、フレッシュな必死感があったんですけど、今回はすっかり大役にも慣れ、堂々たるヤングスターぶりでしたわー。ショーはね、得意だよね、せっしー。客席に向かって投げる強い視線と不敵な笑顔、めちゃカッコイイよーーー!
 芝居のところで、パイロットと女たちが群れているところに、パイロットの軍服(制服?)着たせしるくんが最後に出てくる(スターっぽい出方)んだけど、そこがもうもう、すんごいカッコイイ!これが華というものなのね・・・。せしるくんが出てきたら(いや、演出効果もそりゃあるんだけども・・・)、さっと視線をとられて、自然にそこが芝居の中心になりますね。うーーん。ヤングなスターだ、せっしー!
 例の長ーーーーいソロ。わたし、あそこが異様に好きでした。ツボでした。
 決して上手くはないんだけどさ~。せしるくんの芸風(ウリ?)の不敵さと陽性の華が一瞬控えめになって、必死で大人のオトコとして歌ってくれるのが、胸キュン!いいじゃん、いいじゃん。その調子その調子っ。そうやって芸風を広げて、どんどん素敵なスターになってね☆☆

 ぐっちょん(祐輝千寿くん)。
 ぐっちょんの株がぐいーーんと上がりまくりました。
 もともとけっこう好きだったのよ。ヤンブラの情けない背中のよれよれしたお芝居、セリフは少なかったんだけど、いいなと思ってて、大劇場でもオペラグラスに入ると「おっ。ぐっちょんだ」って、うれしく見てたりしてたんですけども。こんなにデキる男役だったとわ。あーーーー。もっと活躍の場が増えますように(切望) お芝居もけっこうデキるんじゃないかと思ってるので、全ツやバウでセリフも聞きたいな。
 「舞台人だ。芸だわ、芸」ってかんじ。今回、たくさん出番あって、真中付近で踊る機会もたくさんあって、ぐっちょんの実力がいかんなく発揮されとりましたねえ。うまかったねえ。安定感があるよね。地に足がついてるっていうか・・・ひと振りひと振り、手足のちょっとした動きにも、迷いがないね。安心して見られる舞台姿。
 そんで、コレが重要なんだけども、男役としてフツーにカッコイイ!隣で踊ってるせしるくんみたいな、「問答無用の華!!」とはちょっとちがうタイプの、堅実な輝きがすっごく魅力的。すこしクールですね。クールでストイックな色気があります。男役としての方向がハッキリしてます。かっこよかったよぉ。せしるくんとの並びもよかったなー。タイプが違うのがね。
 ぐっちょんね、自己紹介とかもハッキリした口調で、聞き取りやすいし、とにかく落ち着いてる。舞台度胸があるのかな。そーゆーとこも含めて、実力派だなぁと思った!
 コーイヌールの件は、あとでまとめて。

 きんぐ(蓮城まことくん)。
 きんぐねえ、すっごく緊張してましたか?(笑)
 なにせメンバーが若いから、きんぐも重要ポジションのひとりなんだけど、ライトの下でスターとして扱われて踊ることに、まだ「おっかなびっくり」のようにお見受けしましたよ。それが可愛ーーーい!!
 なんかねえ、わたしは二年前のコマちゃんを思い出したのよ(しみじみ)
 コマちゃん、最近じゃすっかり立派になったけど、そういえば銀の狼のころは、まだまだ必死感つよくて、なんか見守りの気持ちで見てたもんなー。
 今回のきんぐは、ちと大人しい印象でしたが、ノンノンシュガーも出演になったし、大きめの役を経験して、来年は見違えるような若手スターになってるような気がします。応援してるぞーーーー!

 がおり(香綾しずるくん)。
 がおりくん、すっごくいいじゃない!
 愛輝くんと、梓くんと、3人で歌うところがあるんだけど、がおりくん歌イイ!ハッとするぐらいイイ歌声だった!声がすごく良いよーな気がする。お芝居も見たいです。歌ももっと聞いてみたいっ。かっこよかったなあ。これからがめちゃ楽しみです。

 あずりん(梓晴輝くん)。
 ロビーのスカステで、ちょーど雪ハロダンの事前インタビューやってて、そこでのあずりんの明るいハジケっぷりに、目がくぎ付けになりました。うわー!あずりん、おもしろーーーい!その個性、ぜったい大事にしてね!
 で、舞台姿も明るさとおおらかさがあって、のびのびやってるのがわかる!表情がはつらつとしてて、横顔に惚れたっ!あずりんは、どんな男役になるんだろうー?って想像したらワクワクしました。未知数の可能性の輝きだね。注目注目。

 あゆなちゃん(沙月愛奈ちゃん)。
 すげーです。ほんとにすごいー!自己紹介で「アイ・ラブ・ダンシーング!」って叫んでたときの笑顔、わたし忘れないよっ。あゆなちゃんのダンスは、ほんとうに魅力的だなあっ。
 で、コーイヌールです。これ、マジすごいです・・・。ぐっちょんとあゆなちゃんが踊りはじめた瞬間、わたし、とつぜん大劇場に空間移動したかと思った!いろんな意味で魅力的なデュエダンでした。
 もちろんもともとの場面、振りつけがスバラシイんだけども、それをのびやかにダンス上手なふたりが踊ってて、しかも若手で、しかも「ぐっちょん&あゆなちゃん」って、こんな学年でド真ん中でデュエダン踊るようなことは、ハロダンがなければないよね!っていう。それがまたものすごく魅力的だった!これ、もともとはトップコンビのデュエットダンスだもん。トップコンビのデュエットって、ダンスどうこうより「トップコンビにわー!きゃー!」って気持ちがわたしは強いんです。ぐっちょん、あゆなちゃんが踊ったのは、ただの「デュエットダンス」。(ハロダンにはトップはないからね)それがなんか、いつもトップコンビデュエットを見るのとはぜんぜん違う感覚で、新鮮で面白かったーー!デュエットダンスほんらいの面白さが引き立つっていうの?素材の味が生きてます!みたいな。ふたりとも上手いからね・・・。
 コーイヌールって、ずいぶん官能的なダンスなんですねえ。ぐっちょん、あゆなちゃん、ハロダン学年とは思えないダンスぶりだったねえ・・・。指先まで、コーイヌールのテーマを表現しようという意志で満ち溢れてたね。すばらしい!大絶賛!このコーイヌールのためだけに、わたしは4500円払えます!(いや、全場面あってのハロダンなんだけども・・・。それだけお金払い甲斐がありまくる場面だったって言いたいのよ)これは見たほうがいいです。おすすめ。魅力的でした、コーイヌール!
 コーイヌールさあ、ゆめみさんが歌ってるんですよね。ゆめみさんも大好きだから、すごく見たかったんだけど、ついに一秒もゆめみさんを見られませんでした・・・。二回見て、二回ともです。一秒でもぐっちょん、あゆなちゃんのダンスから目を離すのが惜しかった!ものすごいインパクトでしたねえ。

 ちっち(花城舞ちゃん)。
 笑顔が超ーーーーーーーかわいいの!ハローガールで幕前に出てきて、ニコッって笑った笑顔に、一発でノックアウトされました。かわいいーーー!シナちゃんみたいな、癒し系娘役になってくれると信じてます。そのピュアな笑顔、ずっとなくさないでねっ。

 ゆめみさんは、引率のおねーさんみたいだった(笑)
 ちゃきちゃきと自己紹介を仕切って、妹弟を助けながら見守ってくれる・・・みたいな。舞台姿は上級生らしい安定感抜群。笑顔も落ち着いてます。フィナーレのソロは、ホント素敵だったなー。小さいバウホールで聞くと、まさに「会場中に満ちる歌声」ってカンジなのー。よくのびるけど、おしつけがましくない、やさしい歌声だよねー。
 そういえば、ゆめみさんとせしるくんが組んで踊るところは、まさに姉弟に見えたなー(笑)年上の彼女をいっしょうけんめい引っ張るせしるくん、みたいな(笑)ぐっちょんは芸風がオトナだから、ゆめみさんと並んでもわりとつりあって見えたけど(笑)

●そのほか
 具体的に書けるのはこのぐらいかな。
 書かなかった方たちも、みんな背伸びしてがんばってました。まぶしかったです。
 ものっすごーーーく平均学年が若いから、舞台としてはどうなのかなー、男役娘役かっこいい(かわいい)かなーって心配してたんだけど、いや、ぜんぜんそんなことないです。男役さんはかっこいいし、娘役さんはかわゆいっ。てゆーかね、友人Rと帰りにしみじみ話し合ったんだけども、みんなね、さすがタカラヅカですよ。すごい倍率をくぐりぬけて入ったヒトたちですね。みんな容姿キレイだし、歌ったり踊ったり笑ったり、カッコつけたりに、ちゃんと長けてますねえー。しかしまあ、ハロダンの下級生の誰みてもすっごく容姿よくてカッコよくて・・・なのに、トップスターっていうのは、こういうなかから、さらに何十分の一の確率で選抜されるんでしょ?すごいよね(しみじみ)ヘンな話ですが、ハロダンを見てさらに、トップスターっていう存在の重さに感じ入りましたよ。

 雪組のハロダンは、たいへん雪組らしいホンワカのびのびした雰囲気で・・・ええ、ええ。わかってますとも。もっとビシビシキザったほうがいいのかもしれないし、もっと押しが強いほうがいいのかもしれません。でもわたしは、雪組のこのオクテな感じが大大好きなのよーーーーー!癒されるのよーーーー!みんなかわいいーーーーー!それをほっこりほっこり甘やかすみたいに、盛大に送る拍手も楽しかったです。楽しいねえ、バウワークショップ!みんなノビノビ大きくなーれ♪

 ハプニングとしては、フィナーレで約一名、帽子かぶり忘れのヒトがいた(笑)
 タップの場面で、足元でキラッと光るものが転がっていった・・・。あれは誰かのタップシューズの部品じゃないでしょーか。  

 バウワークショップは、くせになりますねー。ほんと面白いねー。
 なんかこう、若いスターさんたち、可能性でキラキラしてるのがたまりませんね。足りないところを補ってあまりある、可能性のパワーね。舞台に立ってるニュージェネレーションでヤングなみんなが、未来を信じてまっすぐに踊っているのが、まぶしいね。下級生ばかりの公演ができて、出番が多くてうれしい!っていう雰囲気が、客席までわーーーーっと伝わってきましたねえー。

 見てる最中、デレデレでした。失敗もかわいい!つたなさもかわいい!うおおおーーーっ!いとおしいぞヤング雪ん子っっ!

 なんだかまとまりがなくなってきましたので、最後にオススメ場面ベスト3を。
1 コーイヌール
2 ピーナッツベンダー(自己紹介)
3 愛のグラン・スカイ(芝居)

 それから、ハローガールが歌う「たからづかが好き♪雪組ーが好き♪」っていうベタベタな歌が最高!でした。翌日、ずーーっと頭をまわっとりました・・・。若い娘役さんが初々しく控えめな笑顔で歌う姿がまた最高だった!


上司Sとの会話

2007年02月07日 | 宝塚歌劇

※ハロダンの話があると思ってみてくださった方、あいすいません。もう半分書けてるんだけど、あと半分を書き上げるヒマがないもんで。作品感想文は書くのに時間かかるんですよねえ。

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 このあいだ、上司S(価値観、植田しんじ似)の口から「タカラヅカ」って単語が出てきて、大変びっくりしたよ!

 上司S:「ほい」(←和菓子をくれた)
 わたし:「ありがとうございます。・・・買ってらしたんですか?」
 上司S:「昨日、ウチの母ちゃんが中日劇場でタカラヅカを見てきてナ」(※注:母ちゃん=奥さんのコト)
 わたし:「ははぁ・・・」

 上司Sは昔の男なので(?)イチから十までは話しません。一言ふたことで、その先をお察し申し上げねばならんのじゃ!(わかってあげないと、キレます。困ったものです。今回は文章になってるからまだカンタンだけど、単語だけだったり、目線で訴えてくることもあるのじゃ。まあ、上司の話し相手も仕事のうちだと思ってるからイイんだけどさぁ。)
 この場合、尋ね返さなくても、「奥さんが中日劇場にいって、観劇のみやげに中日ビルで買ってきたのだ」と推察して会話を進めます。

 わたし:「あっ。そうなんですか。中日劇場で。タカラヅカですか」
 上司S:「おう。いま、中日劇場でやってるだろ?」(←もっと突っ込んで聞いて欲しそう)
 わたし:「ああー。そうですね。どうでした?」(←ちゃんと聞いてあげる)
 上司S:「キラキラしててキレイだけど、母ちゃんは興味ないから。寝てしまったらしいワ」
 わたし:「へえーーーっ。そうなんですか」(←ここは笑顔で大げさめに反応しませう)
 
 そこでいったん会話が切れたんですが。上司Sはごそごそと引出しをあさったと思ったら、一枚の紙をわたしに見せて。

 上司S:「これだよ、これ!ミズナツキっていって、この人がトップで来てたんだよ。披露らしい」
 わたし:「・・・へえええー。そうでしたか」
 上司S:「こういうのは追っかけとか、いるらしいぞ
 わたし:「へええーーー」(←あくまでシラを切る)

 はっはっはっ。わたしも世に言う「ヅカファン」で、その追っかけの一味なのですがねっ。まあ、敢えて宣言するよーなことでもないし、上司Sは、自分が知ってる以上のことを目下の人間が知ってると、気ぃ悪くする性格だし、「水夏希、愛称はチカです。中日劇場にはかなり縁があるスターさんなんですよ☆わたしも今週末見に行って、出待ちもモチロンしちゃいます!」なんてぇことは言えませーーん!

 で、ここまでで終わればフツーの上司なんでありますが、上司Sは、ひと味ちがうぞ。ここからが上司Sが上司Sたるゆえんで、何でも(若人および目下への)訓話にしてしまうのだ(爆笑) 植田しんじせんせーが、「昭和のコトを若い人に語り継がねば」とか、しかつめらしく発言するのを読むたびに、上司Sのあんな訓話やこんな説諭が頭をよぎってしまうのですわね(笑) 

 上司S:「母ちゃんがなぁ。中日劇場に行くのに、場所がわからないからお父さん(←上司Sのコト)教えてくれと言うんだよ。ワシは言ってやった。前にいっしょに中日劇場行ったことがあるはずだ。そのときのことを、どうして覚えておかないのだ!一回経験したら、のちのちのためにキチンと覚えておくことが大事だ。そうやって成長していくんだ!そういうことを、ワシはあんたら(←わたし含め、若い世代へとゆーニュアンス)に教えてやろうと思う。こんなことを言ってくれる上司、ほかにいないぞ。(俺はいい上司だぞ)ほら、ワシと話すと勉強になるだろう。ワシは人生経験が長いから、蓄積がたくさんある。中日劇場に行くだけでも、ちゃーーーーーんと一回で道順を覚えて、蓄積にしてるんだよ。きみは知らないだろうが・・・

 まあ、いいんだけどさあ。たしかにね。年の功という言葉もあるし、上司Sが言いたいこともわかるはわかるんだけど・・・。それにしても、わたしはその日は忙しかったのですわねえ。なんでか、長い話が始まるときに限って忙しい・・・。ヒマなときゃヒマなのですがねえ。ヒマなときは、けっこう熱心に聞きますからね。

 そこにタイミング良く電話が!(※実話)

 わたし:「お電話ありがとうございます。○○ですが・・・。あっ。本社の××さんですか。え?先月末の某書類(←上司S作成)に間違いですか?
 上司S:「ワシは間違えとらん!何を言うんだ!電話を替われっ!!(激怒)」(←ほんとに怒り出すんですよ、こーゆーとき)

 電話ごしに上司Sはしばらく喚いておりましたが、間違っているモノは間違っているといわれ、しぶしぶ電話を切る。ゴソゴソと写しを確認。ほんとに間違えてたらしい。(電話かかってきたんだから、そりゃ間違ってたのじゃろうて)

 てゆーかね。わたしは存じております。その書類、毎月間違えてますよねえ?毎月、「間違ってますよ」電話を、わたくしが受けておりますのでねえ。まあ、間違いを責めるつもりはないけど、てゆーか、それはべつにいいけど、それにしてもいつもの訓話と話がちがうじゃん(笑) 折りよく(折り悪しく?)、つい3分前まで「一回の経験で学んでいくことが大事!」みたいなことを、力説してたトコロじゃん(笑)面白いよねえ(笑)

 それでね。「しまった。さっき言ってたことと違うぞ。恥ずかしい」という表情が見られれば、「そんなこともありますわね」と思うんだけど、上司Sは、どうも訓話と行動がつながってないってゆーか・・・矛盾してることに、まったく思いをいたしたことが無いっぽいんだよね。わたしは自分がリクツっぽい人間なので、ふだん力説してる理念と自分の行動に食い違いが出ると、自分で「あーあ(自嘲)」って思うんですよ。だから、さいしょは上司Sの性格、びっくりしましたけどね。

 とにかくキャラ立ってるんですよ、上司S。思わず人にしゃべりたくなる、面白エピソードが山ほどあるのよ。コメディに出てくる(デフォルメされた)キャラクターみたいですから。こーゆーキャラって、コメディ漫画やコメディ映画にしかいないと思ってたなあー、みたいな。

 タカラヅカの話から訓話に発展して、鳴った電話でオチまでついたんですよ??面白すぎます(爆笑)わたしは内心大ウケしてしまいましたですよ!事実は小説より奇なり、なんてコトワザがありますが、笑いもまた、作り物よりはるかによくできたコメディが、案外日常に転がってるものですな。
 


ハロダンの帰りにパリ空も見ちゃった!

2007年02月05日 | 宝塚歌劇
 ハロダン行ってきました。客席でおもいっきり親バカしてきました。
 75分休憩ナシなので、11時の部を見たあと、14時半の部を待つあいだ、えっらい時間が余りましたですよ。

 で、ハロダン午後の部を見終わっても、まだ16時前だったんですよねえ。そのまま当日券で大劇場に入って、パリ空も見ちゃいましたよ。一日に3本見たら、さすがにすんごい疲れました。もうぐったりぐったり。

 パリ空、面白いよね。わたし、アレけっこう好きだ。いや、かなり好きかも。
 罪のない笑いってゆーの? 「あははは。バカだなあ(笑)」っておおいに笑って、かなみちゃんの可愛さに胸キュンして、「ぱーりのーーー空よりもたーーーかくーーー♪」っていう主題歌をコレでもか!としつこく聞かされて、帰りは頭を主題歌がグルグルしてさ。なんだかシアワセですよ。あんまり深く考える必要がない内容なのも、たいへんわたし向きです。バカバカしいの大歓迎です。すっごく面白かった~♪

 ゆうひくんが200万フランも集まっちゃったよ、(小心に)どうしよう!ってあさこちゃんに言って、あさこちゃんが最初は「なんだよそれぐらい!」みたいな態度なのに、200万フランの札の量を実感して「に、にひゃくまんふらん!?おれは大きなペテンで成功したことがないんだー!」って言うところが、めちゃくちゃ面白かった!大爆笑しちゃった!一ヶ月前に見たときより、やり慣れてさらに面白くなってた!あさこちゃんの、声を裏返しての「にひゃくまんふらん!?」に大ウケしちゃったよっ(笑)あさこちゃん、コメディうまいなあ(笑)もともともってる資質なんだろうけど、コメディの間が、計算に見えないもん。ガチガチに計算された間じゃなくて、なにげなく可笑しい、でもって小心なキャラの裏に、ほのぼのとあたたかさがあって、大変気持ちよいですなあ。いやー。わたし、今回のあさこちゃんのキャラクター、大好きですねえ。

 かなみちゃんの美声もすばらしいよね。
 ラスト、銀橋をわたって去っていくあさこちゃんの歌に合わせて、舞台でハモって歌うところ、いいですよねえー。美声で舞台が閉まるの、心地いいですよねえ~。花売り娘のかなみちゃん、超ーーーーーかわいいし!

 みりおくんって、(わたしが思ってたより)若いんだね!?学年を調べて、びっくりしましたですよ。お芝居も立ち姿も、すんげー立派なのにっ。すごいなあ。

 エッフェル塔竣工式のパーティーで、晴れ着に着替えて出てくるきりやん、あらためてめっちゃカッコイイですね~!
 そのパーティー場面で、詐欺が発覚してパーティーに集まってた人たちが「ワイワイガヤガヤ」「ええーっ!?」みたいになるところ、ワイワイガヤガヤがグレードアップしていた!一ヶ月前よりワイワイガヤガヤの具合が、レベルアップしてたように思います。月組はホントにあーゆー雑踏っぽいお芝居、イイですよね~!うまいですよね~!(ビジュブリの港町?のときにも、感激したんだけど)

 疲れたけど、見てよかったー!おもしろかったー! 

中日スポーツにjoyfulの写真が!

2007年02月02日 | 宝塚歌劇
 本日の中日スポーツに、中日劇場公演の予告(?)のデカい記事が載っている!とasamiさんに教えていただいて、帰りに買ってきました。

 写真ないけど、記事はwebで読めます。→ココ(中スポHP)

 最終面の半分近くをさいて、でっかーいフィナーレ写真が一枚です。
 これがね。すっごーーーーーーーくみんなイイ表情で写ってるんですよおおお!わたし、組FAN的に感激しました。まさに満開の笑顔。お披露目のちかちゃんも、充実感みなぎる全開笑顔だし、組替えしてきたゆみこちゃんも、組替え後初とは思えない一体感あふれる(なんてゆーの?雪組のアットホームさにまったく違和感なく混ざっているというか・・・)笑顔。ハマコさんのパワフルな笑顔にも目を奪われますね。ひとりひとり挙げるとキリないぐらい、うしろの下級生にいたるまで、いい表情で写っててホント素敵。

 すっごくイイ写真だなーー。
 新生雪組のイキオイを感じます。写真見ただけで、えらい幸せになってしまった!

 今日からやってんのよね。
 星影の人、面白いかなあ。どきどきわくわく!早く見たぁぁい! 

中日劇場

2007年02月01日 | 宝塚歌劇
明日が初日でしたよね。
今日、仕事で栄に行ったので、帰りにわざわざ中日ビルの柱を見学してきました。
雪組な柱、うれしいなっ。

中日劇場のポスター掲示はもちろんだけど、地下鉄地下街のちょっとした洋品店や飲食店にも、ずいぶんポスター貼ってあって驚きました。中日劇場公演はいつも貼ってるお店なんでしょうね、きっと。宝塚になって、はじめて気づきましたですよ。

今日から、なんか異様に気候が寒いんですが・・・。
雪ん子みんな&入り出待ちなさる皆様、風邪などひかれませんように完全防寒でがんばってくださいマセ。わたしもがんばります。(何を?)