etceterakoの勝手にエトセトラ

「生意気娘Kの勝手にエトセトラ」は改題いたしました。カテゴリ「ブログ改題について」をご覧ください。

雪ベルばらを雑談するⅡ(クレーン&フィナーレを語る)

2006年02月28日 | 宝塚歌劇
 いつもなら、観劇日別やテーマ別に記事を分けるところですが、今回は役替わりとか含めて、もう全部雑談形式にしよう。うんうん。そっちのほうが書くの速いし。

 そんなワケで、話題は飛んだり戻ったりめちゃくちゃ順不同です。

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 昨日の(うちが取ってる地方紙の)夕刊の芸能欄に、クレーンペガサスの話題が乗ってましたねぇ。小さいけど、コムカル様を乗せた写真つき!(もちろんソッコーで切り抜いた!)

 そんなワケで、じゃー今日はペガサスの話でも。
 いや、あのね。どうも申し上げにくいんですが…

 わたし、ペガサスのシーンかなり好きかも(笑)

 いやぁー、思いっきり無駄なシーンだってこたぁ重々承知なんだけども、それでもやはり、わたしはああいうベタなサービス精神にヨワくてねぇー…。(←ワンダーランドのアラビアのオチも大好きだったヒト)
 あのどうしようもない無駄感がたまりませんっ。クレーンの場面が来ると、「わははは!」と大笑いして、笑ってすっきりストレス解消!あー、楽しかったぁ!みたいな…。最後に金粉が降ってくるダメ押しにも大ウケ。
 もちろん、安全面の心配とか、「そんなムダな場面に時間使うなら、もっと有用なエピソード入れろー!」という内心のツッコミもあるんですけど、そーゆーのはとりあえず脇においといて、アレが出てくると無駄にテンション上がって、楽しいですね。

 なによりコムちゃんが楽しそうに乗ってるしね!

 あのー、ファン的アイタタタな意見で恐縮ですが、ペガサスに乗ってるコムちゃん、わたしにはなんか「神々しい!」って思えるんですよねー…。あの自信たっぷり?な満面の笑顔と、似合いまくりな衣装とカツラを見てると、もうコムちゃんがまぶしくて。キャーーーーーーーー!!です。
 二回目の観劇のときなんて、二階の真ん中らへんだったので、クレーンが上がりきると、真正面にコムちゃんが!!!オペラグラスのぞいて「キャーーーーー!!」ですよ。盛り上がるわぁ。

 しょっぱなのシャンシャンとか、オスカルズの場面とか、クレーンペガサスとか含めて、一幕ってちょっとショーっぽくない??二幕は今宵一夜とかあるから、芝居なんだけどサ。
 わたしのなかで、一幕を(勝手に)「グランドショー ベルサイユのばら」と名づけてみました。ショーだと思うと、脚本もちっとも気にならんし、クレーンも飛び道具的に楽しいんですよねー。(超個人的な楽しみ方…)

 ショーの話ついでに、フィナーレの話に触れとくと…。

 うーーーーん…(あいまいな笑み)

 単調、だよねぇー…。岡田レビウの一場面かと思いました。ショー作品やレビュー作品の一場面なら、ゆったりと「きれいねえ」で楽しめると思うんだけど、天下のベルサイユのばらのフィナーレにはねぇ…。さらに、踊るのは「ダンサートップ」率いる「ダンスの雪組」ですからねぇー…。

 コムちゃんのダンス力がもったいない!

 ビシバシに踊る場面が、せめて一場あればねぇ。それと、ゆったりゆったりの振りならせめて、群舞が黒燕尾ならまだ「燕尾カッコイー!」でごまかせた?かもと思うんだけどなー。

 でも、かしちゃん&ちかちゃんのW二番手が率いる群舞は、グッと来ますね!特にかしちゃん、雪組最後だし。わたし、いまの雪組の並び、ホントに大好きですねー。雪組の端正な群舞を見ていると、幸せな気持ちになります。

 コムまーデュエットがあるのは嬉しいけど…これまたダンサーコンビには物足りない振り付けだね。それでも、二人でちょっと組んだだけで、「コンビです!!!」っていう雰囲気がバァーッと出てるよね。コムまーの雰囲気を楽しむ場面…ということにしておきましょうかね。

 フィナーレ冒頭の、ピンクの衣装で歌っていくとこ、えりちゃんとキムちゃんがキビキビと楽しそうにやってて、目が釘付け!

 フィナーレもだけど、芝居ももうすこしダンス増やせばよかったのにね?と思うんだけどなー。なんで「踊るオスカル編」にしなかったんだろ。植田センセのなかで、コムちゃんは「オスカルが似合うフェアリータイプ」以上でも以下でもなくて、ダンサーである点には、あんまり注意が払われてないよーな気が…。なんとなく(フィナーレの単調な振りも含めて)

 コムちゃんのダンスが重用されないのはもったいない!

 と思ってしまったのでありました。
 あ、あと、特出だから仕方ないとは知りつつ、特出アンドレは大階段降りでソロがなくって、フィナーレにオサドレの美声が聞けなかったのはすごくもったいないっ、と思った!

 Ⅲにつづきます。

雪ベルばらを雑談するⅠ(メインキャストのことなど)

2006年02月26日 | 宝塚歌劇
 じゃ、ここからは雑談形式でザクザク語っていきまーす。
 思いつくまま書きますので、順不同。

 ヨッコさんのマロングラッセがめちゃくちゃ好き!なんとなく可愛らしい雰囲気がすごいイイよね!!

 コムカルのバスティーユはマジ絶品!!ですね!何度見ても胸キュン感動ーッ!!撃たれたときの倒れ方が、星とは微妙に違うのね?(←細かい) さっきBS2のベルばら特番ビデオを見直してて、過去映像とかでバスティーユの音楽が流れただけで、今回の雪公演を思い出して胸がきゅーんとしてしまったよv

 かしちゃんのジェローデル、う、美しいーーっ。ただならぬ気品・・・。すごいハマり役だ!でもセリフが少なすぎて、ちょっとかしちゃんには物足りなかったかもね。雪組最後の公演だし、バリバリ演技するかしちゃんが見たかったけどね・・・。

 ちかちゃん、アラン似合いすぎ(笑)ぶっきらぼうな感じが、すごくイカしてるー!オトコらしいアランに、惚れ惚れします。なんか、ちゃんと守ってくれそうだよね?荒っぽいのに、不思議な包容力が!
 キムちゃんのアランも、骨太にがんばっててすごく良かったよねえー。ジャンルイ以降、ちょっと迫力が増したかな?キムちゃん、いま一番伸び盛りなのかな?フィナーレとかでも、ビシビシやっててキラキラしてたね!

 衛兵隊の「おれたちゃ間抜けな衛兵隊」のシーンがめっちゃ好きだv なんとなくワンダーランドの「騎兵隊」の場面思い出したな。雪組っ子たちが何より楽しそうにやっているのがすごくイイよね!セリフもビシビシ決まって気持ちいいー!キラキラだよ、雪っ子!オペラグラスで端から順番に見ていくんだけど、時間が足りないっ!もっと見ていたい場面だー。

 えりちゃん、オトコらしくなったねぇー。特にフィナーレ。カッコイイよ!
 奥さんに弱い衛兵隊士のキャラ、なんだか似合っているっ。細かいんだけど、わたしはえりちゃんが片ヒザをついてニコッと客席を見る振りが、異様に好きv 癒されるわ~。
ジェローデルも楽しみだな。
 
    ***

 なんか、雪組ぜんたい、すごく芝居の息が合ってたよね。
 ベルばらをやるのが楽しいんだなーって感じられたし、舞台も組自体も充実してるんだなーと思った!

 雑談Ⅱに続きます。  

雪ベルばらのコムカルさま!

2006年02月26日 | 宝塚歌劇
 昨日、二回目の雪ベルばらを見てきました。それがね、めちゃくちゃ良かった!!の。雪組全体がひとつになって、ますます熱くなってる感じでした。雪っ子たちみんなよくて、それぞれも語っていきたいんだけど、今日はコムちゃんのことを書かせてください。
21日にオサドレ見て、まだその内容すら語っていない状況ですけど、結論から言いますとですね。

 21日のコムカルより、25日のコムカルは100倍よかった!!

 と、こういうお話なのですよ。
 星特出も含めて、今日はコムカルに焦点を絞って語っちゃうぞ!!
 ファンゆえに思い入れ過多になるフシもあるかと思うんですが、ま、そこらへんはご容赦いただくとゆーことで。

 とにかくわたしはコム様が大好きv
 ずっとついてくよ、コムちゃ~んvv

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 正月に星組に特出したコムカルを見て、わたしは「こ、これぞ究極のオスカルだぁーーー!!」とえらく衝撃を受け、ブログにも長ーッい記事を書きまくったりしました。そのときわたしは、オスカルの男らしさ女らしさの問題をクドクドと書き並べて、コムちゃんが演じた男らしいオスカルは、植田脚本をぶっちぎってるんだね!ってな感想を述べたのであります。

ふつーの正月コムカル感想
http://blog.goo.ne.jp/yamakyou_2005/e/b3e39f8c89c9401e59eab5e265215aec


コムカルは特殊だったなーと勝手にクドクド語った感想
http://blog.goo.ne.jp/yamakyou_2005/e/6ec5b16da823e6873f771d23f630fb0d

●雪版では(おそらく)植田氏による修正が!
 で、正月のコムカルがめちゃくちゃ良かったから、そらーもう、期待しまくりで雪版を見に行ったわけですね。それが21日。そしたらさー。

 雪組コムカルは、フツーの宝塚オスカルだった!!

 のですよ・・・。べつにコムちゃんの演技にもそういうオスカルにも不満はないんだけど、なにしろ星特出でビシバシと新オスカル像を見せてくれたコムちゃんを知ってるものだから、「え?えええっ!?」という気持ちがこみ上げてきちゃってサ。

 まず、全編を通して声が高いんですね。そして植田脚本に忠実な「軍服は着ていても、ホントは女の子なんです(=男に頼ります)」なオスカル像になっている!宝塚の伝統的なオスカル像ですね。それはそれで、「ま、舞台と漫画は違うからね」で、わたしは決して嫌いではないんですよ。脚本に忠実なオスカルといえば、星できりやんが見せてくれたオスカルが、(わたしが見たなかでは)決定版だったと思う。あれは上手かった!オスカルの女性的な部分に、共感できたしすごくいい舞台だったと心に残ってます。

 ただ、きりやんは実力派らしい正確さで、脚本をキチーンと解釈して、きりやん自身の意思で、ああいうオスカルを見せてくれたんだと思うんだけど、たぶん、コムちゃんは違うと思うんだよな。偏見で申し訳ないんだけど、植田センセイからの「アドバイス」で、女らしいオスカルに修正させられたんだと思う。

●21日の必死なコムちゃん
 ここからはもう、コムちゃんファンのわたしの、妄想というか勝手な思い込みかもしれない話なんですが。

 高い声や、女らしいオスカル、そして脚本による偶像的なオスカル。
 これらはたぶん、コムちゃん自身が考えるオスカルの、正反対だったと思いますね。インタビューとかプログラムコメントで、コムちゃんは絶えず「原作と舞台のかけはしになるようなオスカルを」とか「いままでとは違う原作に近いものを」みたいな意気込みを、遠まわしな表現で語ってきたじゃないですかー。コムちゃん、ほんとにベルばら原作やオスカルに思い入れがあるんだなぁと、しみじみ思いましたです。

 そんなコムちゃんが、たぶん演出家の指示には逆らえなくて、女としてのオスカルをやってるワケですよ。もともと声が低いお方だから、高い声もすごい一生懸命出しててさー。必死感が伝わってくるんですよ。演出による抑圧で、自分の思うとおりのものを表現できないもどかしさと、それでも演出意図になんとか沿おうとする必死さと、向いていない高い声をどうにかモノにしようとする努力っぷりとか。トップになったばかりのころのコムちゃんを思い出しましたね。さいきん、すっかり余裕をもってトップをつとめてるコムちゃんにキャーキャーしてたけど、思えばわたし、コムちゃんのそういう必死感になんとなく共感して、「コムちゃんファン」を始めたんだったね。

 それで、21日は見ていてなぁんとなく切なくなっちゃってさぁ~。

 オスカルっていう、解放の象徴みたいなキャラクターで、抑圧と必死に戦っているコムちゃんを見てたら、心から「がんばれコムちゃん!大好きだよ!わたしにはコムちゃんの言いたいことわかってるから!」みたいな心境になっちゃってねぇー。なーにが「わかってる」んだか、ファンの傲慢ですよね(恥)コムちゃんに思い入れすぎですね。

 雪ベルばら、てっきりダンサートップコムちゃんに合わせて、「踊るオスカル編」にするんだろーと思ってたら、特にダンス増量って感じでもないし。コムちゃんの二大売りポイントである「低い声」と「ダンス」を封じられて、(ちとカッコつけた言い方になるけど)コムちゃんが翼をもがれた鳥みたいに思えちゃってねー。
 コムちゃんの聖人オスカルの笑顔のうしろに、「違う!ほんとは違うんだ!」っていうコムちゃんの心の叫びが聞こえるような・・・気がしたしたんだけど、わたしの妄想なのかな。

●そして、25日。さすがコムちゃん!
 21日はせっかくオサちゃんの特出だったのに、脚本だのコムカルだのに動揺しまくりで、アンドレをじっくり見る余裕もなかったね!あー、もったいない観劇の仕方をしてしまったぁ!
 まーね。21日は週末のハードなる「友人手伝い」の疲れを引きずりまくって出かけたから、わたしの心と体の調子の問題もあったのかも。

 で、昨日。
 まだたった4日しかたってないからね。そう大きくは違うまいよ、と思いつつ見たら・・・。あ、あれっ!?あれれっ!?なんかすごく楽しいんですけど!脚本とか偶像オスカルに慣れた(あきらめた)からかな、と休憩時間には思ったんだけど、二幕も終えて、「あっ、変わったな!」って感想になりました。アンドレも違うし、雪組自体も熱くなってたけど、一番変わったのはコムちゃんだー!

 コムカル、まだまだ発展途上ではあるけど、とりあえずコムちゃん自身のなかで、感情の落としどころを見つけたのかな、と。星特出のときのオスカルとはすこし違ったけど、脚本に沿いつつ、どうにかコムちゃんの表現をすべりこませる方向性を見つけ始めたようにお見受けしましたよ!コムちゃんのなかで、雪ばらなりのオスカル像が見えてきたっぽいね。聖人みたいな言動のなかに、ほんのすこしのシニカルさや不敵さがにじむようになりましたねえ。

 ぜひこの調子で進化して、千秋楽までには植田演出をぶっちぎっていただきたい(笑)

 千秋楽近くの、かしドレチケットを持っているので、めちゃくちゃ楽しみです。
 それにしても、星特出のコムカルは、ほんと奇跡でしたね。稽古期間も短い特出の三日だけだったからこそ、あんまり演出の影響を受けずに突っ走れたんでしょうね!早くDVD出ないかなぁー。

 コムちゃんが歌う「我が名はオスカル」が、頭の中でエンドレスリピート!昨日の公演の興奮と余韻が、まだ体のなかに残ってるよ!幸せ~!!

雪組「ベルサイユのばらーオスカル編ー」

2006年02月23日 | 宝塚歌劇
 はいはーい。生意気娘の生意気節全開のお時間がやって参りましたよ~。
 先に言っておきますけど、わたしは非難することに興味はないんですよ。「○○すべき!」とか、「××にしてほしい!」とか、そーゆー批判精神も、宝塚に関してはぜんぜん無いんでー。
 わたしがブログで理屈こねるのは、単純に自分が観劇で持った感情を、言葉にして整理しておきたいからです。その感情がどこから来たのか、リクツをこねて探る作業が好きなんですね。(あと、文章書くのも好きなんだよな)

 だから、まぁあくまでもわたしはこう感じましたよ、ってな話なので。
 あまり頭に血を上らせたりなさらず、気楽に読んでいただけるとうれしいです。

 …こーゆー前置き書かねばならんのがつらいわ。だって、よーするにシビアに突っ込みするよってゆー宣言ですから。雪ベルばら、脚本ヤバかったねー。
 記事は何本かに分かれます。今日は脚本ツッコミ編だよ。純粋に脚本だけを分析しますので、今日の記事は組子は関係ないですからね。

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●シーンがどうのの問題じゃない!
 幻想とかクレーンとかロザリーとか、たしかに「これはどーなの」な場面が多いんですけど、この脚本のヤバさは、その場面だけが問題なわけじゃない気がする。そのヤバい場面を抜いたら、マトモな脚本になるのかってーと、そうじゃないような気がするんですよ。たとえばロザリーが出てこなくても、この脚本の筋はヤバいよ。

●主人公不在の物語!
 この脚本、誰が主人公なの??
 オスカル編っていうからには、オスカルを主人公にする意図だったんだろーけど、それが見事に失敗してるぞ!
 主人公っていうのは、物語を見る目線でしょ。
 この脚本、オスカルの視線でモノを見る部分なんか、ぜんぜんなかったじゃないですかー。話の中心に据えれば主人公になるワケじゃないんですよ。ちゃんと主人公の目線で話を動かさなきゃ。物語づくりの基本中の基本だと思うんだけど。

●主人公は、汗と涙を流すべし!
 で、ね。面白い物語の条件っていうのは、主人公が苦労する!ことだとわたしは思うのですよ。恋愛モノでも冒険モノでも、主人公が艱難辛苦を乗り越えて、ハッピーエンドなり悲劇なりに終息する過程を、わたしたちは共感なり反発なりをもって見守るんじゃないでしょーか。主人公がラクしてる物語は、漫画でも小説でも、面白くないですよ。
 今回のベルばら、オスカルが苦労してる姿をすこしも見せてもらってないから、オスカルにちっとも感情移入できないんですね。革命もいつのまにか始まってるし、オスカル自身が動くことで、物語が動く場面がなさすぎると思います。主人公が受身でどーするよ。つまり、オスカルが主人公の役割を果たしてないんですね。

●じゃあ、誰が主人公なのか。
 いないんですよ、主人公(笑)
 主人公不在の物語(笑)これがせめて、話の軸がアンドレに移ってしまって、なにげにアンドレ主人公だった!とかなら、「主人公が移っとるぞ!笑」と明るく突っ込んで終了なんだけど、この脚本が深刻なのは、オスカルの周囲のキャラクターがひとりも掘り下げられておらず、主人公不在で淡々と進むもんで、わたしら観客はドコに感情移入していいかわからないまま、物語の外に放りだされているんですね。フツーは主人公を媒介にして、話のなかに感情を沈めるんだけどね。
 まあ、あれですね。敢えていうなら、感情移入できそうなキャラクターはアランとマロングラッセぐらいでしたね。その二人はかろうじて、人間らしい筋の通った言動になってましたね。いっそアラン目線にすりゃよかったのにね。

●「オスカル編」というタイトルが示すものは?
 今回の脚本、主人公不在でわかりにくくはなってますが、100歩譲って「一人称でなく三人称の物語なのだ」と言い聞かせて眺めると、一応、話のスジは通ってるんですよ。支離滅裂ではないんです。で、その見えにくいスジをじーっと眺めて考えた結果、わたしは植田センセイが書き込んだテーマを見つけた!と思ったね。

 「オスカルってこんな人!」

 ズバリ、テーマ自体が「オスカル」なんですよ。「オスカルってこんな人(だと植田しんじは思います!)」っていう主張が、この脚本には貫かれているんですね。東宝のモーツァルト!の観劇記事で、わたしは「M!」はモーツァルトの生涯じゃなくて、天才とはなにか!という抽象的な概念自体を扱ったのだ、と書きました。それと同じことが、こともあろうにベルばらで起こってるんですね。

●オスカルという偶像崇拝
 今回の雪ベルばら、オスカルの物分りがよすぎます。
 衛兵隊がこっそり食事を家族に渡してた!っていうエピソードも、オスカル自身がそれを発見するのではなく、「オスカルは知ってたんだよ」というふうに描かれています。パリ行きをあらゆる人から止められるときも、ただ聖人のような微笑で、相手の気持ちを受け止めるだけ。で、オスカルをめぐる人々は、ひたすら「オスカルは…」「オスカルには…」とオスカルを称揚したり認めたりする発言を繰り返すばかり。

 オスカルは、神様ですかい!
 
 オスカル目線で描かれていないがゆえに、オスカルは「すばらしい理想の持ち主」「すばらしい剣の使い手」「誰にでも思いやりがあり」「誰からもたたえられる」っていう、オスカルの陽のイメージばかり一人歩きしています。そーゆーの、偶像崇拝ってゆーんじゃないの。オスカルが偶像化されちゃってるんですよ。偶像に感情移入はできませんよ。この脚本の最大の欠点はそこだと思うな。

●話が物理的に動かない!
 そんな次第で、とにかく話が物理的に動いていかないんですね。展開がないんですよ。場面場面が「衛兵隊から見たオスカル」「マロングラッセから見たオスカル」「アンドレから見たオスカル」ってな具合で、ひたすらキャラクターによる「すばらしい!オスカル様!」の大合唱。
 ただ、この脚本がよーするに植田センセイによる「オスカル」への強い思い入れによるラブコールだということは…なんかわかる…。思い入れが強すぎて、入れ込みすぎて失敗してんですよ。作者はキャラクターにほどほど距離を取らなきゃね。漫画とかでもたまにありますね。作者が一キャラクターに思い入れすぎて、どうもそのキャラクターをめぐる話がウェットになっちゃって、結果的につまんなくなっちゃうパターン。

 あのね。まぁ革命を具体的に描け!とまでは言いませんですよ。(そうするのが手っ取り早いとは思うけど)世の中には、何の起伏もないありふれたエピソードが、なぜか胸を打つ!っていう話の作り方もありますからね。革命とか戦争とか、派手なエピソード使わない場合は、人の気持ちの変化で盛り上げるんですね。これをわたしは「心理展開」と(勝手に)呼んでます。せめてコレがあるとよかったねぇ。オスカルが市民の生活の現実を目の当たりにして、「お貴族サマの青臭い理想主義」から、ほんとうの意味での「市民の味方」に変化していく部分をね。
 オスカル目線でオスカルが出会う出来事をキチンと描けば、オスカルが市民を見て、感じて、考えて苦悩する部分が出てくるはず。原作オスカルはそうだし、そういう(完璧なようで、じつは完璧でない)弱い部分にこそ、観客は共感すると思うんだけど。それが「人間を描く」ということなのだと、わたしは思うんだけどね。

●観念的であること。具体的であること。
 今回の脚本、観念的すぎます。
 植田センセイの目に、オスカルが完璧な人間に見えるなら、まぁ(わたしは違うと思うけど)それはそれで、その主張は認めましょう。感じ方は人それぞれ。
 ただ、それを表現するのに、具体的なエピソードでもってするのではなく、他キャラクターの語りという手法を取ったのはあまりよろしくないですね。植田センセイの、オスカルに関するエッセイでも読んでる気分でしたよ。セリフを聞いている時にね。
 革命部分とか、オスカルの日記でフェルゼンへの懸想が判明するくだりなどは、なにかベルばらの設定書を読んでいる気分でしたし。それじゃー、設定資料集読んだほうが早いじゃん。NHKBS2のベルばら番組でやってた、キャラクター早分かり、みたいな図解を見てるのと変わらないじゃん。
 設定っていうのはあくまで物語をつづるためにあるもので、それ自体に存在意義はありません。キャラクターを物語るには、百の文章を尽くすより、一のわかりやすいエピソードが必要だと思う。キャラクターが何を考えているのか、作者が訴えたいことが何なのか、「具体的な」エピソードに置き換える作業が、物語を作るということじゃないのかね。

 植田センセイの考えるオスカル像があるのなら、(たとえそれが間違った解釈でも)セリフに紛らせた「説明文」じゃなくて、具体的なエピソードで見せなきゃいけませんでしたね。

 今回の脚本、ただの「オスカルについてのファン論文」になっちゃってるとこが問題ですよ。

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 今回の作品には、まだまだ言いたいこと山盛りです。クドい記事が今後もざくざくUPされることでせう。今日はとりあえず、ストーリーテリングの技術的な部分のみ自己流に語ってみました。自己流なので「違うだろっ!」とお思いの方にはすいません…。

雪ベルばらから、とりあえずただいま雑談(withグラフのコムちゃん話)

2006年02月22日 | 宝塚歌劇
 ただいまー!見てきましたよ、雪ベルばらっ!
 兵庫に向かう道中の街の雰囲気が、ビジネスマンが多かったりといつもとすこし違う感じで、「ああー、平日なんだなぁー」と思ったね。とりあえず行く道すがら、翌日職場でぜったい受けるであろう質問への対策を友人Rに相談。

わたし:「明日さー、ぜったい《昨日は休んでドコか出かけたの?》って言われると思うんだよねー」
R:「平日しか会えないトモダチと会うって言う!」
わたし:「それだ!!結婚してる子の家に遊びにいったことにしよっ!!休日はダンナさんがいて遊びに行きにくいもんね、うんうん。友人イメージはA子で。(←えらく具体的)」

 とゆーわけで、難問もすばやく解決し、心おきなくムラに向かうわたしたちv とーこーろーがー!!御堂筋線が信号故障?だかなんだかで止まっちゃってさー。いつもバカの一つ覚えでムラ通いをしてたんで、はじめて四つ橋線を使ってたいそう焦りました。四つ橋線、遠いっっ!!梅田ですんげー大疾走を繰り広げちゃったよっ!!こんなに走ったのはひさしぶり。たぶん、9月にオサコン遅刻で大疾走して以来だぞ。あっ、思えばアレも梅田だわ。(←走るのはヅカ絡みばかりですか。もうすこし人生の大事な局面で走れよ)

 ***

 雪ベルばら、噂通りのやらかしっぷりでしたね(笑)
 詳しくは今度クドクド書きまくる予定なので、今日はあえて感想は伏せときます。とりあえず、オサドレはめちゃ歌うまかった!!銀橋で歌う姿に激惚れ!!

 なんかねぇ、自分のなかで分析と感情がタテ糸とヨコ糸のように絡み合って、観劇後はものすごく複雑な気持ちだったね。感想書こうにも、何をどこから手をつければ良いやらわかりませんよ。
 星を見てさんざん長たらしい記事書いてさー、「もう雪のときは語ることたいして残ってないかも」とか思ってたんだけど、そんなことぜんぜんないもんなんですね。見たら見たで、やっぱいろいろ語りたいことが出てきちゃうもんですね。

 とりあえずコム欠を癒せて幸せだった!
 あと、雪組子も生き生きしてた!!

 今日はこのぐらいにしときます。

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 で、話変わって宝塚グラフ。
 全国のコムちゃん好き好き同盟のみなさまーーーっ(←勝手に名付けるなっ)!!ピンナップのコム様はご覧になりましてっ!?
 白バラを持ったコム様、なんてなんてなんてステキなんだぁぁーーーーー(卒倒)はみだしショットの流し目でさらに悶絶!!す、好きだコムちゃん!!もう、たまら~んっ!!

 あと、全国ツアーレポの⑤の写真!!ソファにシルバの衣装でクールに腰掛けるコム様のまなざしにノックアウトーーーッ!!!見てるだけで幸せになれるvv 胸きゅ~んvv コム様vvv

中日劇場「あかねさす紫の花/REVUE OF DREAMS」

2006年02月15日 | 宝塚歌劇
 行ってきました、中日劇場。
 とゆーわけで、なるべくクドくならんよーに、しかしちょっとだけクドい感想をば。(←よーするにクドいのであった・・・)
 わたし、うわさのオサアサの博多座はもちろん、過去の上演いっさい見たことない(スカステ入ってないから、たぶんこれからも見る機会ないし)んで、比較とか違いを語るってのはできないんですよー。まっ、シロウトなりの所見とゆーことで。

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●あかねさす紫の花

★おおー!名作ー!
 さすが再演多数の名作。すばらしい脚本でしたね!かゆいところに手の届く、細やかな心理描写に感服。キャラクターの立て方とか、行動への動機付けとかが繊細だよね。わたし、柴田脚本大好きなんだよねぇー。「いや、害でさえある」とか、イマドキ活字界でも使わんよーな、ひと昔前の活字表現が出てくるのも、近代文学大好き娘のわたしにはたいそう好みv

★なぜいま月組で・・・。
 この作品、名作だし大好きだけどね。しかし敢えて言っちゃうんだけど、なぁんで今回の中日月組、あかねさす~なんでしょうねぇ??ジャジーがイマイチだから??まぁ、ジャジー、悪い作品じゃないけど、深みがないストーリーだから、複数回見ようって気にならんのはわかるけどねぇー。
 ジャジーじゃないとしても、もうすこし他の作品なかったんですかね??とりあえず「月組」に合ってない気がするんだよね。もちろん良い公演で楽しかったし、下級生に至るまでがんばっていたんだけど、このメンバーなら、洋モノでほかの作品やったほうが、今の月組のステキな部分がより多く出たんじゃないのかなーって思ってみたり。それこそ銀の狼とかねぇ。(⇒月組で銀の狼やってほしー!という過去記事コレhttp://blog.goo.ne.jp/yamakyou_2005/e/3930db7da9092a0870ecf6ffdf80bda0


★キャラクターバランス
 で、きりやんがあさこちゃんのお兄さんの役だったワケですが。
 きりやん、「あさこちゃんのお兄さん」っていう役は、ヴィジュアルバランスで不利だなーとは思うんだけど、それを差し引いて演技の内容だけを見るなら、すごく上手かったねー。デキる政治家ならではの、非情で傲岸不遜な感じが、よく出てたよねぇ。「うわー!こういう人なら、弟のヨメも強奪しそうーッ」って、すごい納得しちゃったよわたし。ほんとに何やらせても上手いなー、きりやん!

 あさこちゃん、意外と出番すくないんだよね。(←主演にしては出ずっぱりじゃないな、と思って。)大海人と中大兄が、拮抗するかたちでストーリーが進むもんね。熱演でしたね。あさこちゃんの大海人には、何より愛があったね!!かなみちゃんも、中大兄にさらわれたけど、ホントは大海人が好きなの・・・って感じで、あったかいラブストーリーになってましたねv

 主演がいて助演がいて・・・っていう、格のハッキリした芝居だと、それぞれの役者が互いを見ながら「自分の役を作る!」って感じになりますけど、あかねさすって、ひとりの女をはさんで主人公とライバルがあらゆる場面で同格な設定だから、大海人の役者も中大兄のキャラクター解釈をして、中大兄の役者も大海人のキャラクターを解釈して、互いの距離感とゆーか「互いの互いに対する設定」の部分の解釈がほかの作品より、より重要になってくる気がする。

 それがね、すこしズレてたのかもね、とは思いました。
 あさこちゃんの考える中大兄と、きりやんの考える中大兄がちょっと違ってて、あさこちゃんの考える大海人ときりやんの考える大海人の関係も解釈が違ったのかもねー。どっちが正しいとか間違ってるとかじゃなくて、互いの解釈のズレで、ちょっとアンバランスなところがあったかなって、わたしは感じたんだけど。
 あさこちゃんが体現したあかねさすーは「心はいつもあなたのそばに」の究極のラブストーリーで、きりやんが体現したあかねさすーは「強者の論理がまかりとおるのが世の常」とゆーちょっぴり政治的なストーリーだったと思うんだけどなー。それは演じたキャラクターの違いとゆーだけじゃなく、ストーリー全般の解釈がそうだったと思う。演じ方に正解はないから、どっちが正しいってのは無いんだけど、演出の段階で、そこのバランスをもうすこし調整できなかったのかしら、尾上せんせーい?とは思いました。

★その他もろもろ
 あーちゃん、かわいかったね!
 ひろみちゃんが目立つ役でした。おっとりした空気がなにげに癒し系v もうじき雪っ子になるんだねぇー!
 ゆらさんの舟坂、すごい好き!てゆーか、ゆらさん大好き(笑)ずっとそのままのゆらさんでいてくださいv 舞台に出てくると、すごい吸引力があるよね!
 えりさんの鎌足、さーすーがーv わたし、きりやんとえりさんの芝居の呼吸がすごい好きでねー!(エリザのルキーニとマダムヴォルフが笑いあうとことか)今回も鎌足と中大兄の会話の間を堪能しました!月組芝居、ここにきわまれリ!

 あかねさす~は名作だなぁー(しみじみ)
 どっかの組で、大劇場でも見たいなぁー。新宙のかしちゃん&轟サマのコンビとかどうかしらっ。(どうせ轟サマ降臨あるなら、こういう芝居がいいな)

●REVUE OF DREAMS

 作品自体については、大劇場のときに語ったので省略ー。
 とりあえずわたしはレビュドリめちゃ大好きなの。主題歌も好き。なにげに鼻歌にしちゃう。

 これって、群舞群舞の迫力で押してく、わりと無機質なショーだけに、人数減るとどうなるのかしらと思ったけど、べつに物足りなさはなかったね。ワンダーランドみたいに、「鯨と戦う船長」とか「アラビアに迷い込む青年」とか、具体的な設定がないぶん、場を統べる人のスター性が重要だからさ、今回、ゆうひくんはいないわ、みっちゃんはいないわ、さららんもやめちゃってるわで、じつはひそかに心配してたんですよねー。(大きなお世話ですね)

 んーと、大劇場と違うとこだけ語っておきましょうかね。
 えーと・・・なんだっけ??宇宙のなんちゃらってシーン、黒い影をリュウさんが、青い男(なんだっけ名前・・・ラバー男?)がひろみちゃんになってたところ、そこは大劇場版よりバランスいいかもーって思った。青い人より、黒い人のほうが学年上のほうが、「強く闇に引っ張られる」って感じで、解釈としては落ち着きますね。大劇場版のときはひたすら「さららーん、やめちゃうのねぇぇ(泣)」って感傷が心地いい場面で、それはそれで良かったけどね。

 若手銀橋のとこ(銀橋はないけどね・・・)は、ホントに若い(笑)がんばってキザってる姿がほほえましくもあり、頼もしくもあり。こういうのは地方公演の醍醐味だね。
 マギー、溌剌としてて目を引いたねー。挑発的な強い眼差しがステキ! ロケットボーイのところも、大劇場よりさらに力強くて若々しかった!かっこよかったぁ!ダンサーならではのピシッと伸び切った姿勢と、パキッと上がる足が見ていて気持ちいい~!

 あさこちゃんノリノリだったし、きりやんは出てくるだけで場が引き締まるし、かなみちゃんが芯の場面すごくかっこよかったし。

 出待ちも楽しくやって帰ってきましたv 地元公演ってイイわぁ・・・(うっとり)

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 もーちょっと書くことあった気もするんだけど・・・。やっぱ見てスグ書かないと忘れちゃうね。あかねさす~ももうじき終わりかぁ。さびしいなぁ。とりあえずもう一回ぐらいは出待ちに行きた~い(目標)

 来月はレミゼですね。

雑誌「CREA」ベルサイユのばら特集

2006年02月10日 | 宝塚歌劇
 遅まきながら、CREAを語っちゃうぞ。

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 またまたasami様のブログでその情報を知ったわたくし。すごいねえー。雑誌の取材なんて、歌劇団公式サイトには出ないじゃん・・・。みなさま、どこでそんな細かい情報をキャッチされるんでしょーか・・・。

 とはいえ、コーラスにつづいて雑誌のベルばら特集ですか。あらためて、「ベルサイユのばら」っちゅー作品の威力を思い知らされますな。ベルばらって、劇団を挙げた祭りなのね。祭りだけに、世間へのアピール度も抜群なワケですか。

 コーラスでもベルばら特集読んだし、役替わりのスターへのインタビューが並ぶ、まぁ同工異曲な特集でしょーな、とゆーひねくれた思考回路で書店に出向いたわたくし。書店の「本日発売」コーナーでピンクの表紙のCREAを発見!おお!!表紙に「ベルサイユのばら」特集って記述と、囲み写真が!!やるじゃん、CREA!!!しかも

「撮りおろし」

 ってしっかり書いてあるのに微妙にウケた(笑)ヅカファンのココロをつかむすべを、よく御存知ですな!よぉーし、気合の撮りおろし写真、とくと拝見しよーじゃないの!!(←エラそう)

 こここここ、コム様!!!!!!!(叫びにならない叫び)
 キャーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!

 そのまま思考停止で30秒ですよ。びっくりしたのなんの・・・。コムちゃん、素敵すぎぃーーーー!!!!!特にバラをバックに手をスッと前に伸ばした一番大きな写真!!クールな眼差しがたまら~んっっ!!!ああっ・・・男か女かわからないけれど、その眼差しに見つめられると、なんだか体が熱くなってくるのッッ!!(←モンゼット夫人化)

 わ、わたしと同じ人間の女性とはとても思えんっっ・・・。
 コムちゃんって実は妖精じゃないのっ!?(←タカラジェンヌとゆーフェアリーです)
 それかたぶん、かぐや姫なんじゃないですかー? 多くの男を難題で遠ざけたあげく、月からの迎えで帰るんですよ、たぶん。そのうち月からお迎え来るんじゃないの、マジで。(←妄想ヒドすぎ)媚びない美しさとゆーか、人間離れした不思議な雰囲気にメロメロノックアウトーっ!!思考は停止するわ、妄想は広がるわ、大変でした。(しばらく記事読む気になれんかった)

 もうもう、眼差しがステキすぎて、写真をまっすぐ見つめられなかったよぅーーー!!トキメキと気恥ずかしさで、コムちゃんの目をまっすぐ見られんっ。ココロのなかで自分に自分がツッコミます。何歳だよ、自分!いい歳こいて何オトメぶりっこしてんのーーーーー!!

 コムちゃんには、ファンを「ヲトメ」にする不思議な魔力があるのぅー・・・。ファンなのにたいそうビックリしました・・・。ステキすぎて!

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 カラー写真はイイねっ。
 でもって、写真の写り方ひとつ取っても、いい感じに組カラーが炸裂してて面白かったね。

・花組:「ザ・スタァ」
 キザらせたら、花組だね!!宝塚v男役vかっこいーv さりげないポージングが華やかでスター様v

・星組:「素の存在感で勝負!」
 こちらをキリッと見つめる表情がカッコイイのなんの!!その瞳で私を射抜いてくれぇ~v

・月組:「舞台人です、あくまでも」
 ベルばらとゆー祭りの空気にまったく迎合しない、クールなたたずまいにシビレたv
 クールさと醒めた雰囲気がステキィv

・雪組:「男役も舞台を降りたら綺麗なおねーさんなんです」
 どんなにキザったポーズでも、口元にほんのりわずかな笑みがあるのが雪組v ほっこりほっこり~v 好きだ雪組~v

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 コムちゃんさぁー、ベルばらの取材のときはオスカルが女役ってことを意識してんのかなぁー。ものすごい可愛かったよねー。トークのなかで「わたさん」って呼んでたのもかわゆいっ。「わたるさん」じゃないんだぁ。「わたさん」かぁー。わたしの脳内で、コムちゃんの声が「わたさん」って呼ぶのを想像して、可愛さに悶えてしまった!男役像は骨太なのに、写真だのインタビューだのでは綺麗な女性になってる、このギャップがたまら~んっ!!かっこいいーーー!!コムちゃんにずっとついてくよ~っ!!キャピキャピ

 今日から雪ベルばらかぁー。くぅぅーーー!早く見たいよぉーーーー!!今日は三時から時計を見つつ「いまごろペガサスかしら」「二幕始まったかしら」とか、仕事中、気もそぞろ~!

 雪ベルばら見たさにはやる心を抑えつつ、明日は中日劇場行ってきます! レビュドリをまた見られるのがうれしいなー。
 
 
 
 

星ベルばらを振り返る

2006年02月06日 | 宝塚歌劇
星ベルばらの大劇場も千秋楽ですねー。
 雪降ってるよねぇ。寒いよねぇ。出待ちとか、大変なんじゃないですかね。

 「振り返る」なんて書くと、まるで通い倒したみたいだけど・・・たった3回の観劇を、振り返ってみたいと思います。

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 ベルばら上演が決まった時ねー。ご多分にもれず、わたしも「ビミョー」って思ってたんですよねー。とくにコム様が絡んでたからー。野郎コムちゃんが大大好きなのに、「女役やんの!?」みたいな。

 しかしね。正月に正真正銘、はじめての生のベルばら見たときは、さすがにかなり感動。席についたら、舞台上に見えるピンク全開のセット眺めていろんな意味で「うわぁーーーーーー!」と思い、ゴーンゴーンって鐘が鳴ってジャーンジャーンジャーンジャーンジャ~~ンでミラーボールが回りだすと、「ああーーーッ!!ベルサイユのばらだーーーーッ!テレビで見たのとおんなじーーーッ!!」って感慨ひとしお。
 ド派手なセットからとなみちゃんが出てきて「あおきどーなーうーのー!」って歌い出したのみて、「どひゃー!!!まぎれもなくベルばらーーー!」と、思わず笑いそうになってしまいました。ビックリしてたのはそこまでで、フェルゼンとオスカルが出てからは、すごく感情移入して楽しく観られたんですけどね。

 それにしても、あのセットはスゴい。チープと豪華が紙一重なデコラティヴっぷり。(←ほめてるんですよ)「シンプル・イズ・ザ・ベスト」なんて言葉がメジャーな現代のセンスじゃ、とても生み出せませんね!現代に失われてしまったものがあるからこそ、宝塚の舞台は熱狂的なファンがいるんでしょうけども。

 星組のコスプレはイイなぁーとしみじみ実感。何のてらいもなく、ババーンと派手な舞台を見せてくれると、元気出ますわ。村人たちとか、公安委員たちとか、みんなバシッと決まってて押し出しが強くて元気いっぱいで良かったなぁー。あと、細かいんだけど王様の散歩に付き添う侍従のおふたり、最後にみたユヒカルのとき、「ああ、ぐっと上手くなってる!」って思いました。

 となみちゃんもわたるくんも、回を追うごとに熱くなってたね!!全ツやってるから、正月の時点でも「演り慣れていい感じ!」って思ってたけど、ユヒカルのときはさらによくなってた感じ。演技もだけど、歌も。ユヒカルのときのわたるくんの「愛の面影」、めちゃくちゃ情熱的でカッコよかったぁー。わたるくんのフェルゼンは、理想の彼氏だなと思った(笑)やさしくて頼りがいありそうで、情熱的で行動力がある!(笑)
 となみちゃん「青きドナウの岸辺」も安定してきて、セリフもぐぐっと馴染んでましたね。子供との場面とか、特に。

 とうこちゃんはいつも上手いし、初日から「バッチリ!」だったけど、後半はさらに堂々として、余裕の演技っぷりでしたね!今回は出番が少なくて見せ場も限られてるアンドレを、とうこちゃんで見られるのはゼイタクだなーと思った!オスカルのセリフをがしっと受け止めて、悠然と返す演技に惚れ惚れしました。特に「あなたに守れるのですか?」ってジェローデルに訊かれて、「その言葉は取り消してください!」ってところ。思い込みが激しくて、オスカルしか目に入らないアンドレの一途っぷりがすばらしかった!
 そこのやりとりのときのジェローデルもなんだかツボだったなー。熱くなってるとうこちゃんのアンドレを、涼やかな顔で見てるとよこちゃんのジェローデルが。なんか、とうこちゃん&とよこちゃんの組合わせがすごいツボでした。とよこちゃん、ジェローデルすごくイイよ!!淡々と見えるところが、アンドレだのフェルゼンだの、お熱いキャラクターとの対比で引き立っていっそうイイっ。

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 ユヒカルのときね、はじめて一階だったんですよー。ベルばらはユヒカル以外は、星も雪もぜんぶ2階なんですけどね。
 それでフィナーレにえらく感動。

 特に、オマージュだっけ??ロウソク出てきて、白い娘役がわらわら出てくるヤツ。あそこで男役が斜めに大階段を下りてくるフォーメーション、一階のうしろの端から見たら、ものすごく美しくて感動しました。ゴールデンステップスのDVDで見たときは、「クラシカルだな」ぐらいにしか思ってなかったし、コムカル、キリカルで二階から見たときも「群舞はイイねー!」ぐらいの平凡な感想しかなかったんですけども。

 燕尾群舞はイイよね。でもって燕尾って、組ごとにカラーがあるのは不思議ですよね。星組の存在感たっぷりの、凛々しさと雄雄しさのあいまった燕尾、すごいかっこよかった!

 小雨デュエットは、見れば見るほどハマる振付だねぇー。男役同士が、性別を超えて踊るのにちょうどいいんだね、あれは。(って思ったのは、男役でしか見たことないから、思い込みかな?)女役側の青い衣装も、見れば見るほどイイ意味で女らしさのない雰囲気で、なんだか不思議な気持ちになります。これも一階で見たとき、さらにハマった。

 タンゴもボレロもイイし、星のフィナーレはホントに名場面集だー。(芝居も名場面集だったけど)

 さ、いよいよ雪ベルばらだね!芝居もフィナーレも、たぶん目新しいものになりそうだから、期待半分不安半分です。つっても、わたしの観劇はオサドレまで待たねばならんのだあー!!待ちきれーーーんっ!!ワタドレを取っておかなかったわたしのバカバカバカ!!(泣) 

朝海ひかるサマがクレーンに乗る~!?

2006年02月03日 | 宝塚歌劇
 今日、ようやく歌劇2月号をゲットォォ!!!うわさの座談会をじっくり読んだぞ!

 コムカルが 白馬にまたがって クレーンで宙を舞う

 わはははははは(笑)あーはははははははは(爆笑)
 いや、ゴメン。もう、「白馬にまたがって」ってのが、おかしくておかしくて、床を転げまわって爆笑しちゃったよ、わたし。コムカルが白馬で・・・って、文章にしてみると、ほんっとおかしいよねぇー。「いつ」「どこで」「誰が」「何をどうした」って、バラバラの単語を並べて、できた文章の可笑しさを笑うゲームあるじゃん?アレでできた文章みたいだよねぇー。

 とりあえず、平成18年の世で誰かがしゃべってる文章とは到底、思えませんぜ。

 文字通り、「白馬の王子様」をやっちゃうワケですか。いや、すばらしい!!さすがは保守で鳴らす宝塚歌劇団!!(ホメ殺しじゃないよ)

 まぁーでもー。宝塚歌劇団の出世作だし、「保守」であるところが宝塚の良さでもあるからねぇー。キラキラ少女趣味は、宝塚のアイデンティティだしねー。「白馬だってよ、ははは(笑)」と、完全に笑い飛ばせないのもツライところですな。

 白馬はともかく、クレーンは・・・どうなんですかねぇー。まあー、とりあえず見てみないと、文句のひとつも言えませんな。見てみたら「わ!!ここはやはり、ぜひクレーンを使うべき場面だった!!ビバ!!」ってことになる・・・かどうかしらんが、万に一つ、なるかもしれんしね。見ずに批判もできんので、黙して待つ!の心境ですよ、やれやれ。

 フィナーレも似たような心境ですね。わたしは中途半端が一番キライだから、半端に使いまわして半端に新作も入れるってスタンスよりは、「星は名場面集!雪は完全新作!」って極端さは歓迎です。が・・・振り付けは羽山センセでも良かったんじゃないのー??

 今回さー、エトワールがタキさんっていうのは、要するに「守り」に入ってるワケでしょ。ベルばらはヅカファンのためよりは、新規客開拓のための演目だから、若い人を抜擢するより、確実に上手いタキさんでカゲソロやエトワールやって、初見のお客さんに「わーっ。大階段の人、歌うまいね!」って、なんとなく言ってもらいたいっていう、そういう魂胆でしょ??「さすが宝塚!」って言ってもらうために、手堅く手堅くっていうのが基本思想だよね。

 それなのになぁんで、よりによって雪のフィナーレで、「抜擢」(←若央センセの)なんかやっちゃうかなぁー。ベルばらは徹頭徹尾、「抜擢はアト回しっ!!手堅くベテランっ!!」でイイのにね。

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 今月号の歌劇、コムちゃんファン的に永久保存版だよねっ!!星公演の写真には愛しのコムカル様がいるしv ポートもあるしv 座談会写真で並んでるコムまーはイイ雰囲気だしv もー、まーちゃん可愛い!!可愛いよ!!コムまーコンビ最高!!まーちゃん、ロザリーを意識した髪と服なのかな??ケナゲ感あふれててかーわいーvv

 あと、雪組の「えと文」。
 もーーー、あまりの雪組らしさ全開エピソードに、思わずホッコリしちゃったよ・・・。出てくるエピソードや、しなちゃんの書きっぷりが、あまりに雪っぽい(笑)この雰囲気がいいんだよねー、雪組はーv 癒されるーv
 なにげにコム様エピソード多かったしねっ。まーちゃん、ホント可愛い・・・。コムちゃんに電気クッション差し入れたんだぁー。「コムさんは寒がりだから」って、なんて可愛い・・・。わたしゃ、まーちゃんみたいな可愛い女の子になりたかったよ、ホントに・・・。(わたし、可愛げのなさ日本一だから。見習わないと!とマジで思った)
 「今日も小さいネ~」って言ったの、絶対かしちゃんだよね。セリフがかしちゃんっぽい。読んだ瞬間、わたしの脳内でかしちゃんの音声に変換されましたよ。

 花の道~イベントで小林公平サマが指揮なさったのは、ソニーの大賀さんの真似っこだったんかー。なんとなく、納得。

 表紙のとうこちゃんカッコイイ!とか、ふーちゃん卒業おめでとう!とかヒメちゃんの椅子とヒツジ可愛い!とか、ほかにも細かく書きたかったけど、既に1700字超えてるので、このへんでヤメときます。雑誌一冊の話で、意外と長くなるもんだ・・・。