毎日が山のこと

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関八州見晴らし台へ黒山三滝から(2023年2月1日)

2023-02-03 15:58:12 | 山日記

2月1日、正月に日の出山に登ったメンバー(一人欠け)で今度は、奥武蔵の関八州見晴らし台にでかけた。

コースは、越生からバスで黒山へ向かい、黒山三滝から花立ての松峠をへて関八州見晴らし台へ。

このメンバーには、以前に西吾野からのぼって吾野にくだるコースで行ったことのある人が複数いるので、コースを変えてみたのだ。

今回は、下りを高山不動をへて西吾野にでるコースだ。

正月の日の出山で山登り初体験だったHさんの2回目のトレーニングを兼ねた計画でもある。

 

黒山でバスを降りると、川辺に落ちる水流のしぶきが白く凍り付いていた。

この日は、昼間は暖かくなるという予報だったが、朝はいつも以上に冷え込んでいたように感じた。

黒山三滝は、かつては東京あたりまで名を知られた観光地だったので、今は宿泊をやめた旅館や料理屋、喫茶などがせまい沢沿いに点在している。

でもそのほとんどが平日は休業している。

 

まず左手に天狗滝が現れる。道路から少し奥まって見える。

その奥に休業中の土産物屋があり、その奥が男滝と女滝。

滝の上になにやらお供えをしていた。

 

滝を形づくる周囲の崖には、染み出した水がつららをつくっていた。

この付近の岩は、太平洋の底にたまった土砂が日本列島を形づくりながら圧縮、変成されたもので独特の雰囲気がある。

それが昔の観光地として人気を呼んだのかもしれない。

 

男滝、女滝のわきにある東屋に登ると、バスで一緒だった男性が、東屋の鴨居に手を伸ばしてゴムのサンダルを取り出していた。

この人はこれからこの滝で水垢離をとるそうだ。

杖を突いて足が悪そうだったので、なにか願掛けでもしているのだろうか、などと考えたが、まあ私たちにはありえないことだ。

 

滝から少し戻って見晴らし台への案内にしたがって山道をのぼり、一段上にある林道にでた。

ここから舗装の林道をあるいて日照水へむかい、そこから花立て松の峠へとのぼる。

 

日照水の写真は撮り忘れたが、登山道わきの沢にむかって道のすぐ下から水が出ていた。

現在はそこからホースで水を汲めるようにしてあった。

飲んでみたが、軟水であることはわかるが、それほどうまいという印象ではなかった。

まあ、軟水は水そのものの味はないようなものだから、お茶やコーヒーをいれたらおいしいのだろう。

 

日照水から峠までの道は、なかなか歩きやすいいい道だった。

 

杉木立の暗い沢道だったが、半分ほどのぼって杉林を抜け出すと日当たりのよい道になった。

 

峠にむかって沢のつめの部分を大きく回り込むように登っていく。

ちょうどそのあたりから関東平野が見渡せるようになってきた。

 

風もなく、気温も少しあがってきたようで暖かく感じるようになってきた。

日照水から通常なら40分かからないくらいだとおもうが、私たちはゆっくりと50分以上かけて登ってきた。

 

11:50峠に到着。奥武蔵なので稜線には奥武蔵グリーンラインという車道が走っている。

 

車道を少し歩いてから、ふたたび尾根の山道にはいり、見晴らし台をめざす。

 

ふたたび杉林の登り道。山は2回目のHさんに疲れが見えはじめた。

 

目の前にピークがあって、林の向こうに青空が見えている。

その手前が急登だ。

でもそこはまだ頂上ではない。

そんなピークに2度ほどだまされながらも、息を整えながらのぼっていく。

 

急登が終わって、少しなだらかな尾根を歩いて行くと、ようやく見晴らし台に到着。

 

ひろびろとした山頂広場になっていて、高山不動の奥の院の小さなお堂と東屋がたっている。

広場の四隅にはそれぞれ見える山々を表示した案内看板がたっている。

 

お昼は回ってしまっているのでおなかがすいた。

さっそくお昼ご飯だ。

今回のコースでは、山頂から20分くらい下った高山不動にトイレがあるので、気にせずに飲めるとコーヒーを用意してきていた。

なのに、ああっ!! ガスカートリッジを入れ忘れてきてしまった(涙)。

 

Gさんが、奇妙なものをとりだした。

鹿児島名物の「あく巻き」というものだそうだ。

灰汁の中に付け込んだもちを同じく灰汁につけた竹の葉でつつんだものだという。

説明されないと何を食べたのかわからないと思う。さめても硬くならない。

 

食後みんなで記念撮影。

 

案内板で富士山をさがすと、奥多摩の御前山の向こうに、あれがそうだよね、という感じでかすかに見えていた。

東西南北それぞれ展望がえられるのだが、北の日光方面はスギの木が育ってきていて昔のようではないようだ。

 

高山不動にむかって下る。

 

このあたりは木もまばらな広い尾根でなかなかいい雰囲気だ。

 

グリーンラインに出てからは車道をあるいて高山不動へ。

前回来たときは山道を降りたけど、車道のほうが歩きやすそうだ。

 

説明をみて思い出したが、このお堂は幕末に近いころ再建されたものだが、優秀な棟梁の手になるらしく国宝に指定してあった。

 

お堂の一段下のところにある大イチョウ。

秋の黄葉の頃、どんな姿を見せてくれるのか。秋にも来てみたいもの。

 

前回は、吾野にくだったが、そうするとほとんどが舗装の車道歩きになってしまうので、Hさんのトレーニングのためにもと思い、あえて西吾野へと山道をくだった。

でも、この道は昔からの参詣道でもあるので歩きやすくていい道だ。

 

前にも書いているが、最近の杉林は下枝がきちんと落とされているので明るくていい。

 

西に向かって下っていくので、前から午後の日差しが差し込んでいい雰囲気だ。

 

疲れたHさんも下りは大丈夫で、ほぼ普通のペースでくだることができた。

 

午後3時40分、西吾野駅到着。電車の10分前だった。


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